山下美月、1級船舶免許取得の裏側「事務所に何も言わずに近くのハーバーに電話」佐藤隆太&NEWS加藤シゲアキから太鼓判「見事に操縦」【「新東京水上警察」インタビュー前編】
2025.10.05 07:30
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10月7日より放送開始するフジテレビ系ドラマ「新東京水上警察」(毎週火曜よる9時~※初回15分拡大)にて主演を務める佐藤隆太(さとう・りゅうた/45)、共演のNEWS・加藤シゲアキ(かとう・しげあき/38)、山下美月(やました・みづき/26)が、このほど実施された取材会に出席。役作りのためにそれぞれが行った準備について、さらに山下が1級船舶免許を取得した裏側を語ってもらった。【前編】
佐藤隆太主演「新東京水上警察」
吉川英梨氏の「新東京水上警察」シリーズ(講談社文庫)が原作の本作は、犯罪の穴場となっている水上の犯罪を取り締まるために警視庁が設立した「東京水上警察署(水上署)」が舞台。経歴も価値観も異なるバラバラの集団が集まり、東京の海や川で起きた犯罪の事件解決を通じてチームとして結束していく。所轄刑事として20年以上働くリーダー・碇拓真を佐藤、本部から一転水上署へ異動となった上昇志向の強い刑事・日下部峻を加藤、警察官ではなく、船舶免許を持ち海や川の安全を守る警察の専門職員である海技職員・有馬礼子を山下が演じる。また、“水上署メンバー”として中尾明慶、山口紗弥加らも登場予定だ。佐藤と加藤は、「失恋ショコラティエ」(2014年/フジテレビ系)でチョコレート専門店のオーナーと従業員役を演じて以来、本作で約11年ぶりに共演。山下とはそれぞれ初共演となる。
佐藤隆太「気概を感じました」
― 今回、水上警察が舞台ですが、それをお聞きしたときの率直な感想を教えてください。佐藤:お話をいただいてすぐに吉川先生の原作を拝読したのですが、本当に面白くて一気に読んでしまいました。小説ならではの迫力のある事件が続々と起きるので、これを全て映像化するのはもちろん難しいと思いますが、映画のスケールではなく連続ドラマで挑戦するというところに気概を感じましたし、そこで僕を指名していただいたことも嬉しかったです。「ぜひやらせてください!」という思いでお受けしました。
― 加藤さんはいかがですか?
加藤:僕は、釣りをよくするので自分にピッタリだなと思いました(笑)。
佐藤:釣りドラマじゃないですよ(笑)!
加藤:空き時間に釣りができそうだなって(笑)。
佐藤:そんな仕事の決め方あるの!?
加藤:でも最初は本当に、船酔いしないから僕にオファーが来たのかなと思ったんですよ。それに、刑事のお話なので年齢的にも「あ~、たしかに僕か」と納得しました。企画書の段階ですごくワクワクしました。
佐藤:釣りができるから。
加藤:違いますよ(笑)!それもワクワクしましたけど、海に限った警察の話ってありそうでなかったし、知らないことも沢山ありましたし…海上保安庁とはまた違うので観たことないストーリーが生まれそうで、抜けのいいドラマだと思いました。「映像としてもすごくダイナミックになるのかな」「どうやって撮るのかな」と楽しみでしたし、主演が佐藤隆太さんと聞いて「これは絶対楽しい現場だ」と思って。11年ぶりの共演ということも踏まえて、撮影も内容も楽しそうで「これはやるしかない!」という気持ちでした。
佐藤:さすがいい言葉選びしますね~。「抜けのいいドラマ」。うん。俺もそう思った!
加藤:本当ですか(笑)!?
山下:(笑)。私は、警察を題材にした作品が初めてだったので「年齢的にもそういった作品に出演できるようになったんだ」というのが最初の印象で、そこからこれまであまり馴染みのなかった水上警察について1から手探りでいろいろ調べたり、お話を聞いたりました。私は海技職員という、お2人とは違う分野で活躍する職員なので「海技職員ってなんだろう」と最初は結構疑問が多かったですし、不安もありましたが1からみなさんと作り上げていくことにすごくワクワクしていました。
山下美月、1級船舶免許を取得
― 山下さんは、実際に船舶免許を取られたとお聞きしました。お忙しい中なのに本当にすごいなと感動しました!山下:本当ですか?でも、すごく楽しかったです。
加藤:撮影中も実際に運転していたけど、最初はすごく怖がっていたよね。
山下:こんなに有名な人たちの命を預かっていると思ったら怖くなって…(笑)。
佐藤:「有名な人たち」って、共演者が言うセリフかね(笑)。
山下:(笑)。劇中では23人くらいが乗っていることになっていますが、実際はスタッフさんを含めた30人くらいの方がぎゅうぎゅうに乗っていて。私が運転させていただくときは「ここで事故を起こしたら、私は一生それを背負っていかなければいけない」という責任感がありました(笑)。
加藤:でも、なんにもない広い海で事故を起こしようがない…(笑)。
山下:でも、すごく怖くて。今は、車を運転するシーンがあったとしても車を引っ張ってもらって撮影することになるので「実際に運転する」ということはすごく貴重な経験だったと思っています。ちなみに、私もすごく船酔いするタイプなのですが今回の撮影は平気で。移動中ずっと寝ていて、気づいたら目的地に着いているという感じでした。
加藤:運転するようになると船酔いしなくなる人は多いですよね。
山下:波の流れを読めるようになるんだと思います。
佐藤:僕が想像していた以上に美月ちゃんに運転をお願いするカットが多くあって驚きましたけど、美月ちゃんは見事に操縦していて本当にカッコ良かった。頼れる船長です!
山下:生きて帰ってこられてよかったです(笑)。
佐藤:まだ撮影は残っていますよ。
山下:嫌だ~!怖い(笑)!
山下美月、免許取得は「事務所に何も言わずに」
― いつくらいから免許取得の準備をしていたんですか?山下:この作品のお話をちゃんと聞いたのが撮影が始まる2ヶ月前くらいだったのですが、そのときは別のお仕事をさせていただいていたので時間がなくて、事務所に何も言わずに近くのハーバー(港)に電話したんです。船舶免許があるから海技職員になれるというわけではないのですが、もうとにかく「船の勉強をしないと」「免許取らないと」と思ってスタッフさんとも顔合わせをする前だったのですがすぐインターネットで調べました。
佐藤:すごい行動力。「免許取ってください」と言われて動いたわけじゃないんだもんね。
山下:スタッフさんもすごくびっくりしていらっしゃって、事務所の人たちも大慌てでした。車の免許もちょうど先月取って…なかなかないことだとは思うのですが、船の免許の方を早く取りました(笑)。
― 免許を取得する際に大変だったことはなんですか?
山下:学科試験の問題で計算があるのですが、私は文系なので数字にあまり触れてこなくてそれが大変でした。
加藤:分度器も持って勉強していたよね。
山下:分度器と三角定規とコンパスを持っていて。小学生ぶりに触ったので数字を扱うのがすごく大変でした。でも船の運転は1日~2日くらいで安定して走ることができるようになったのでよかったです。ただ、実際に運転するとなったときはずっと練習していた小型の船の3倍くらい大きい船だったので「じゃあ運転お願いします」と急に言われたときは「終わった…」と思いました(笑)。
― 1級船舶免許は世界1周できる資格のあるものだと伺いましたが「運転してここに行きたい」という野望はありますか?
山下:いや、船を買う前に車が欲しいです(笑)。でも、海外で船を運転してみたいという気持ちはあります。
加藤シゲアキ、役作りの準備で「すごく大きかった」こと
― お2人は役作りに向けて準備したことはありますか?佐藤:僕は普段通り、原作や脚本をくり返し読みながら自分の中で想像を広げていきました。
加藤:今回、本読みがありましたよね。最近はない現場もありますが「本読みしたい」と隆太さんがおっしゃって、僕もしたかったので水上警察課役の方たちが結構集まって本読みをできたのは、すごく大きかったです。
佐藤:よかったよね。あの日でいい雰囲気だなということが早くも感じられましたし、みんなと一緒にチームとしてやっていけることにすごく安心しました。
加藤:それぞれでは共演している人もいたんですがチームとしては初めてだから、それが1つにまとまることができたのがよかったし、僕はその後、碇さん(佐藤)と立ち稽古もできて「みんなでチーム感を少しでも作ろう」という空気になったのがよかったです。
佐藤隆太「自分ってどんな人間なんだろう」
― ご自身と役柄の似ている部分、違う点をそれぞれ教えてください。佐藤:最近、それがよくわからなくなってきてしまって(笑)。「自分ってどんな人間なんだろう」と思うようになったんです。今までいろいろな役を演じてきましたが、振り返ってみてどのキャラクターが自分と1番近いのかがよくわからなくて。ただ、今回僕が演じる碇はすごくかっこいい男だなと思います。チームのみんなに突っ込まれるような隙は作りつつ、いざというときはみんなを引っ張っていく力を持っている人間なので、そういった意味では僕とは全然似ていないですね(笑)。めちゃくちゃかっこいいなと思うので、そんなふうになれたらいいなと思います。似ている部分は、たまに些細なことで急にむきになるところです(笑)。
― 加藤さんはいかがですか?
加藤:僕は結構似ていると思います。芝居中も演じていないような感覚が結構あるくらい。僕は警察の役なのですが、警察とはいってもスーツを着ているわけではなく結構カジュアルなんです。それもあって、みんなセリフを言っているのか素で話しているのかわからない(笑)。もちろん、事件に対してはすごく真剣なんですが、カジュアルに喋っていて全員がもはや芝居だと思っていないシーンが結構あります。「今カメラ回っていた?」となるくらいナチュラルな雰囲気。そういう意味では、似ているというよりみんな役を引き寄せながら芝居しているのかなと思います。僕が演じる日下部は生意気なところがあるのですが「俺もこういうところあるな」「こういうとき結構嫌なやつだな、気をつけよう」と役に気づかされる部分があります。
山下美月、護身術を習いたい理由
山下:私は全然似てないなと思います。(2人の意外そうな表情を見て)え、似ていますか?佐藤:芯の強さは似ていると思うよ。
山下:私、芯強いですか!?
佐藤:めっちゃ強いじゃん!!もちろんベースはとても柔らかいんだけど免許の話にもあったように自分から動くタフさもそうだし、この間も「護身術を習いたいんです」と急に言っていたりして驚きました。
加藤:護身術かキックボクシングを始めるか…という感じでしたね。「強くなりたい」と言っていました。
佐藤:そうそう。習いたい理由を聞いたら「強くなりたいというか、誰にも頼りたくないんです」と言っていて(笑)。「自分の身は自分で守りたいんです」と結構本気のトーンで言うからすごいなと思いました。
山下:うわあ、すごく恥ずかしいです(笑)。
佐藤:礼子もすごく芯が強くて、筋がしっかり通っているので美月ちゃんと似ているポイントはあると思います。
山下:役に引っ張ってもらっている感覚が強くて、1人で船を出航させるって本当に女性1人だと大変なんですよ。出港前の準備も、船を陸から離して長時間運転することも、すごく体力を使うので、この期間はいつも通っているピラティスの頻度を増やしています。礼子は意思が強いので真似をしようと思って「身体を作らなきゃ」と努力できていますし、役に助けられています。自分と違うからこそ近づきたいです。
礼子と似ているところは…全然ない(笑)。でも、礼子は「海技職員という仕事をみんなに認められたい」という気持ちですごく頑張っていて、それと似た感覚は現場で持っています。警察を題材にした作品は初めてなので「ついていかなきゃ」という気持ちを曲げずに持っているところは似ていると思います。
★後編では、これまでの撮影での思い出をはじめ、撮影中盤だからこそお互いに伝えておきいことを語ってもらった。(modelpress編集部)
佐藤隆太(さとう・りゅうた)プロフィール
佐藤は、1999年に舞台「BOYS TIME」で俳優デビュー。その後、「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系/2000年)、「木更津キャッツアイ」(同局系/2002年)などの話題作に出演。その後「海猿」シリーズ(2004年~2012年)、「ROOKIES」(TBS系/2008年)などで光る演技力を見せた。フジテレビの連続ドラマには「純愛ディソナンス」(2022年)以来、約3年ぶりの出演となる。加藤シゲアキ(かとう・しげあき)プロフィール
加藤は、NEWSのメンバーとして2003年にデビューし、その後2012年「ピンクとグレー」(角川書店)で作家デビュー。2021年には「オルタネート」(新潮社)で吉川英治文学新人賞、高校生直木賞を受賞した。俳優としても「3年B組金八先生(第6シリーズ)」(TBS系/2001年)や「金田一耕助シリーズ」(フジテレビ系/2018年・2019年)など話題作への出演を重ねている。さらに最近では、短編映画「SUNA」(2025年)にて監督・脚本・主演を務め、短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season7」の映像作品として発表されるなど、クリエイターとしても多方面での活躍を続けている。山下美月(やました・みづき)プロフィール
山下は乃木坂46の3期生として2016年にデビュー。2024年に同グループを卒業。2018年、映画「日日是好日」で俳優デビューすると、その後もNHK系連続テレビ小説「舞い上がれ!」(2022年)や日曜劇場「下剋上球児」(同局系/2023年)、映画「六人の嘘つきな大学生」(2024年)など、話題作へ立て続けに出演した。さらに、ファッション誌「CanCam」の専属モデルも務めるなど多岐にわたった活躍を見せている。
【Not Sponsored 記事】
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