モデルプレスのインタビューに応じた小関裕太(C)モデルプレス

小関裕太、30歳迎える節目で再解釈 2クール連続ラブコメ出演への思い・永瀬廉に“助けられていた”ことも【モデルプレス独占インタビュー】

2025.03.20 14:30

俳優の小関裕太が3月に「小関裕太 2025-2026年カレンダー『Pieces of Memories Diary』」を発売し、20日には東京・HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fイベントスペースにて対面式特典会を開催。モデルプレスは特典会前の小関を直撃し、カレンダーへの思いや出演中のドラマにに関するエピソード、さらには夢を叶える秘訣を聞いた。

小関裕太カレンダー「Pieces of Memories Diary」

小関裕太「2025-2026年カレンダー」表紙/撮影:梅澤勉(提供写真)
小関裕太「2025-2026年カレンダー」表紙/撮影:梅澤勉(提供写真)
今作は、今年の6月で30歳を迎える節目を記念して、2016年に作成した小関初のカレンダーから2024年に作成した全8冊のカレンダーをファンと振り返る仕様で、20代に制作したカレンダーを見返しながら「今の小関だったら、このコンセプトをどう表現するか」という、テーマとなる“再解釈”に挑戦した。

小関裕太「2025-2026年カレンダー」1月カットより/撮影:梅澤勉(提供写真)
小関裕太「2025-2026年カレンダー」1月カットより/撮影:梅澤勉(提供写真)
記念すべきカレンダーを撮影したのは、2018年のカレンダーも撮影した写真家・梅澤勉氏。20代で培った小関の表現力の1つの集大成を捉えた。特典会は宮城(3月1日)、東京(3月20日)、大阪(4月12日)の3箇所で実施される。

小関裕太、カレンダーでセルフオマージュ 30歳迎える思いとは

小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
― 今年のカレンダーは30歳の節目を記念した1冊ということですが、今作に込めた思いを教えてください。

小関:今作はセルフオマージュという形で「今までのカレンダーから1シーンずつチョイスして、同じシチュエーションで撮影する」ということをテーマにしたのですが、子役の頃から知ってくださっている方から最近の作品から知ってくださった方まで、どの時期から応援してくださっている方にも楽しんでもらえる内容になっていると思います。応援してくださっている皆さんは大切な場所にカレンダーを飾ってくださっていたりもするので、各カレンダーに僕だけでなく皆さんの思い出も詰まっているのかなと思い、今回のテーマを設定しました。

撮影はカメラマンの梅澤さんにしていただいたのですが、以前カレンダーでご一緒した方で、僕の今のアーティスト写真も撮影してくださっている方なので、思い入れのある方と記念のタイミングでご一緒できたことも嬉しかったです。

― 今回過去写真をオマージュするにあたり、歴代のカレンダーを振り返ったかと思いますが、“現在の自分とは違った表現・表情だな”と感じた部分はありますか?

小関:僕自身はあまり変わった感覚はないのですが、約10年前の写真を見るとやっぱり幼いというか、変化しているなと感じました。見た目も価値観も変わっていますし、そういったことを含めて、20代の10年間はすごく良い10年間だったなと思います。

小関裕太「2025-2026年カレンダー」8月カットより/撮影:梅澤勉(提供写真)
小関裕太「2025-2026年カレンダー」8月カットより/撮影:梅澤勉(提供写真)
― ご自身にとって、20代を象徴すると思う時期や、大きな転機だったと感じる時期はありますか?

小関:全部です!ずっと“もがいていた”感覚で、あまり薄い時期がなくて。“もがく”というのも人それぞれだと思うんですけど、僕は作品の中で新しい自分になったり、お芝居で「まだまだだな。もっと突き詰められるな」ということを経たりしたことが“もがく”という感覚で、もがき続けていた10年間だったなと思います。

― 今作は30歳を迎える節目を記念して製作されましたが、小関さんにとって“30歳を迎えること”は大きなタイミングになるのでしょうか。

小関:20歳になった瞬間から「30歳」というのは少しずつ意識してきました。20代になるときは「どんな大人になりたいんだろう」「どんな20代にしたいんだろう」と19歳のときに考え始めたので、気づいたときには20歳になるギリギリで。急いで、頑張って20歳になった感覚があったんです。権利と視野がどんどん広がる中で“自分が持ちたいもの”を考えることは大変ですし、「もっと気づくのが早かったら、こんな急がずにもう少し1つひとつを大事に充実して成長できたな」と思い、その反省を活かして、20歳になった瞬間から30代を視野に入れてきました。周りに素敵な大人がたくさんいたことにも刺激を受けましたし、役者は“この期間内で役を作る”ということをしているので、ある種「30歳の役作りをする時間が10年ある」という捉え方をしていました。

小関裕太、2作連続ラブコメ出演への思い

小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
― 最近では「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024年10月期)、現在放送中の「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ/2025年1月期)と、連続ドラマに2クール連続で出演されている小関さん。偶然にも、ラブコメディ作品が続いていますね。

小関:続けてのラブコメディということで、反響もたくさんいただいていて本当にありがたいです。でも、“これからどんな反響があるのか”ということもすごく楽しみにしています。作品もカレンダーと同じで、その人によって出会うタイミングがあります。10年前だったらリアルタイムでドラマを観るか、気になる作品をDVDでレンタルするか…という出会い方が主だったと思うんですけど、今はサブスクが広がっていて、僕自身も昔の作品に最近出会ったりもしているので、たまたま10年後に「あのクズ」や「恋ムズ」と出会ってくださる方もいると思うんです。

その方のタイミングで出会った作品がその人にとっての思い出になる時代なので、言ってしまえば、僕が考えている年齢感は10年後の人たちにとってあまり関係がなくて。だからこそ、「素敵な作品」「携わってみたい」と感じる作品だったら、今後も出たいなと思っています。

― 「あのクズ」と「恋ムズ」は2作連続で主人公の恋のライバル役を演じましたが、それぞれどのような役作りをしましたか?

小関:どちらもドラマの役割としては一緒でしたが、その人物が持っているバックボーンが大きく違ったんです。「恋ムズ」の成田(理人)は“実は御曹司だった”というバックボーンがあって、僕は企画の段階から知っていたので、心の中ではずっとライバルである昴くん(天堂昴/King & Prince・永瀬廉)に色々と思いつつ、大人として仕事とプライベートを分けられる部分も大切に演じていました。「あのクズ」で演じた大葉さん(大葉奏斗)は“仕事ができて頼られる人”というのは共通していますが、根が本当に優しくて誠実なので、“好きな人のためなら身を引く”という行動もするんです。だから、「恋ムズ」の成田の方がより野心家な印象がありますし、そういった役作りをしていました。

小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
― 特に「恋ムズ」は永瀬さんをはじめ同世代のキャストが集結していますが、皆さん“小関さんの存在が大きい”“現場の雰囲気を明るくしてくれる”などとコメントされている印象があります。撮影現場ではムードメーカーのような存在だったのでしょうか?

小関:廉くんの方がムードメーカーでしたよ!助けられていた部分がたくさんあります。役柄的にも僕はあまりドジをしない役で、廉くん演じる昴くんは破天荒というか天真爛漫で、我が道を行くようなキャラクターだったので、廉くん自身の面白さや“楽しいことが好き”という部分が良い意味でリンクしていて、相乗効果で現場もすごく面白かったんです。アドリブも常に出していたのですが「それも昴だったらアリだよね」みたいなことが多かったので、僕は廉くんにすごくムードを作ってもらって、楽しくできたと感じています。

― そんな小関さんは、4月クールの新ドラマ「いつか、ヒーロー」(ABCテレビ)への出演も発表されています。“物語の大きな謎に迫っていくキーマン”となるテレビ局の政治部記者を演じるそうですね。

小関:はい。作品としては現代へ問いかけるようなテーマで、ダークな匂いが染み込んだものとなっていますが、重たい内容の中でも僕は少し軽やかな役です。真相に迫ったり、ニュースを追ったりする描写が散りばめられている中で、重たい部分をちょっと軽くしてくれるようなコメディっぽいシーンもある役なので、また違った姿が見せられるんじゃないかなと思います!

小関裕太の夢を叶える秘訣

小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
― 最後に小関さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。約1年前には「何事にも意味を持たせること」とおっしゃっていました。

小関:色々と巡って、ルーツに戻っていくことかなと思います。挑戦していくと「何のためにやってきたんだっけ」と思うことや、大事にしていたものが忙しない日々で見えなくなってしまうことが、どんな業界でも皆さんあると思います。僕は度々、自分のルーツである「歌が好き」「ダンスが好き」といったルーツを向き合う機会が訪れるのですが、色々な回り道をしても最終的にはルーツに戻っていくのかなと、最近感じることが多いです。その人が生まれた土地や環境、出会った人たちもそうですし、親のルーツに興味を持つ、自分の戸籍のルーツを辿るなど、色々な方法でルーツを忘れないようにしていきたいなと僕自身も思っています。

― 素敵なお話ありがとうございました。

(modelpress編集部)

小関裕太(C)モデルプレス
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小関裕太(C)モデルプレス
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小関裕太(C)モデルプレス
小関裕太(C)モデルプレス
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小関裕太(こせき・ゆうた)プロフィール

1995年6月8日生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。最近の出演作はドラマ「癒しのお隣さんには秘密がある」(日本テレビ/2023年)、ドラマ「大奥」(フジテレビ/2024年)、ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS/2024年)、ドラマ「素晴らしき哉、先生!」(ABCテレビ/2024年)、ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024年)、ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ)、ミュージカル「四月は君の嘘」(2022年)、舞台「キングダム」「ジャンヌ・ダルク」(2023年)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2024年)ロミオ役(Wキャスト)など。2025年4月クールには桐谷健太主演ドラマ「いつか、ヒーロー」(ABCテレビ)への出演を控えている。
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