中沢元紀&小林虎之介、BLドラマオファーのきっかけは「下剋上球児」の1シーン 鈴木亮平への報告秘話も「総ツッコミされました」【「ひだまりが聴こえる」インタビュー前編】
2024.07.24 17:00
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テレ東系ドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜24時30分〜)にて、W主演を務める俳優の中沢元紀(なかざわ・もとき/24)、小林虎之介(こばやし・とらのすけ/26)。モデルプレスのインタビューでは、オファー秘話やお互いの印象の変化について語ってくれた。【前編】
中沢元紀&小林虎之介W主演「ひだまりが聴こえる」
難聴の大学生の杉原航平と明るくまっすぐな性格の同級生・佐川太一が、ノートテイクで繋がってゆく不器用な2人の心を繊細に描いた、切なくも儚いヒューマンラブストーリー。中沢が航平、小林が太一を演じ、2人は今作が地上波連続ドラマ初主演となる。2人はTBS系ドラマ「下剋上球児」(2023)で共演。エース・ピッチャーとキャッチャーを演じたバッテリーが再タッグを組むことでも話題を呼んだ。
中沢元紀&小林虎之介、オファーのきっかけとなった「下剋上球児」の1シーン
― オファーを受けた心境から教えてください。中沢:びっくりしましたし、嬉しかったです。原作者の方や原作ファンの方もいるので、かなりプレッシャーや不安がありました。
小林:僕は逆にプレッシャーや不安がなくて、「やったー!」という感じでした。「下剋上球児」の3話で鈴木亮平さんとラーメンを食べるシーンがあるのですが、そのときの笑顔を見てオファーしてくださったという話を聞きました。良い笑顔をしていたんですよ(笑)。
中沢:僕は…。
スタッフ:1話の庭でピッチング練習をしているときに、育ちの良さの中に生まれる葛藤、抱えているジェラシーみたいなものを出している表情がとても上手だったからです。
中沢:あのシーンもかなり監督とお話して撮ったシーンなので、嬉しいです。
― ドラマ初主演の心境はいかがですか?
小林:主演は早いなとも感じましたが、頑張ろうと思いました。
中沢:僕も早いなと思いつつ、実力がまだ追いついてないので、勝負だと思いました。
中沢元紀&小林虎之介、鈴木亮平への報告秘話
― 理想の主演像や参考にした方はいますか?中沢:(小林と)一緒だと思いますが、鈴木亮平さんです。スタッフの方にもエキストラの方にも、一人ひとりに対してちゃんと感謝の言葉を伝えていましたし、そういうことを背中で教えてくださった方なので、参考にさせていただきました。
小林:僕は鈴木亮平さんに加えて、吉沢亮さんも参考にしていました。普段静かにいてもやるときはやる、演技に集中するといった吉沢さんの雰囲気が素敵です。
― お二人とも名前が挙がった鈴木さんには、今作のことを伝えましたか?
小林:主演について話したっけ?
中沢:あなたが急に言い出したんです。
小林:何か言ったっけ?
中沢:亮平さんの誕生日(に会ったときに)。
小林:あー!そうそうそう!しました。
― どのような感じで報告したんですか?
小林:「俺、次主演っすわ」みたいな(笑)。「調子乗ってんじゃねえぞ」と塚原さん(塚原あゆ子監督)と亮平さんと新井さん(新井順子プロデューサー)さんから総ツッコミされました(笑)。たまたま亮平さんと塚原さんに挟まれていた席だったので、その場でお話を聞けたのですが、あれは僕だけの贅沢な席でした。
中沢:僕もそのときにお話をして、その後「ひだまりが聴こえる」の情報解禁のときに、亮平さんがX(旧Twitter)でリポストしてくださりました。
小林:あの情報の広まり方は早かったね。亮平さんの力はすごいなと思いましたし、ありがたかったです。
小林虎之介、中沢元紀へ初めて伝えること
― 「下剋上球児」からお互いの印象の変化はありますか?中沢:良い意味で、最初は子どもだなと(笑)。僕が今の虎の実年齢になって太一を演じるのは無理だと思うので、私生活に太一の考え方を取り入れていることが伝わっていましたし、すごいなと思っています。
小林:「下剋上球児」から圧倒的に芝居が上手くなっていると思っていて。航平の儚さだったり、寂しさだったり、そのなかにある太一への好意だったりを出すことが上手で、涙も毎回出せるんです。僕はバチッとハマらないと涙は出ないので、本当にすごいなと。今初めて言いますが、「もう芝居できねえ」と思っていたくらい劣等感を感じていました。
中沢:毎回涙を出せたのは太一の芝居のおかげで、太一の言葉にエネルギーやパワーがあったので、虎だからこそ出せたものだと思っています。
中沢元紀&小林虎之介の夢を叶える秘訣
― 地上波連続ドラマ初主演を叶えたお二人が思う夢を叶える秘訣を教えてください。中沢:僕自身の経験から言うと、やり続けることだと思います。努力を努力だと思ってはダメだと思って、これは成功するまでの過程だと自分をごまかしながらやってきたので、明るい未来を想像しながらやり続けることです。
小林:夢だと思わないこと。夢と言ってしまうと、遠くて叶わないものを言っているみたいで嫌なんです。僕はできると思ってこの業界に入っていますし、自分を信じて頑張ることが大事だと思います。過去に「夢を持っていて良いね」と言われたことがありますが、「仕事としてやっているのに、何で勝手に夢だと思うんだ」「夢じゃないし」と心の中で思っていました。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
中沢元紀(なかざわ・もとき)プロフィール
2000年2月20日生まれ。茨城県出身。2022年配信のWEB CMドラマ「メゾンハーゲンダッツ 〜8つのしあわせストーリー〜」で俳優デビュー。フジテレビ系ドラマ「ナンバMG5」(2022)、TBSドラマストリーム「埼玉のホスト」(2023)、フジテレビ系「366日」(2024)、映画「沈黙の艦隊」(2023)に出演し、着実に演技力を高めている。小林と共演した「下剋上球児」では、エース役を好演し、大きな反響を呼んだ。小林虎之介(こばやし・とらのすけ)プロフィール
1998年2月12日生まれ、岡山県出身。2023年10月期TBS日曜劇場「下剋上球児」で連続ドラマ初レギュラー出演を果たした。4月期のドラマでは、フジテレビ系「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」、日本テレビ系「花咲舞が黙ってない」、テレ東系「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1」、読売テレビ・日本テレビ系「約束~16年目の真実~」の4作品に名を連ねるなど、目覚ましい活躍を見せている。今年6月には「小林虎之介オフィシャルファンクラブ」を開設。「ひだまりが聴こえる」第4話あらすじ
テスト期間に入り、ノートテイクの日々が途絶えた航平(中沢元紀)と太一(小林虎之介)。そのまま迎えた夏休みのある日、航平は母・涼子(西田尚美)の提案で太一を夏祭りに誘うことに。太一からOKの返事をもらい、浮かれ気分の航平。しかし、そんな幸せな気持ちとは裏腹に、航平の耳の状態が少しずつ悪化していたことが分かる。
一方、太一は美穂(本間日陽)との喫茶店での一連の出来事を航平に伝えられずにいた。そして、楽しみだったはずの夏祭りを迎える2人だったが…。
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