「GTOリバイバル」反町隆史が特にこだわった“あのセリフ”「当時と変わらない鬼塚英吉を感じてもらえる」
2024.03.30 19:20
views
【カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」(4月1日 後9:00)主演・反町隆史インタビュー】
「実は決定稿になるまでに、準備稿(※決定稿に至る前の台本)が12稿もあって。プロデューサーさんも脚本家さんも制作陣も僕自身も、良い形でやりたいっていうのがあるので相当時間がかかりました」
そう話すのは、このたび26年ぶりに鬼塚英吉を演じる反町隆史(50)。今回の新作では、1998年夏に放送された連続ドラマとスタッフが違うこともあり、最初から入念なすり合わせを行ったという。
「みんなが考えるGTOが一致するまでにもそれなりの時間がかかりました。僕が最後まで思っていたのは、当時のGTOを観てくださった人たちに裏切りがないようにすること。これがGTOだよね、って思ってもらえるように、脚本も作りたいし演じたかった。現場に入ってからも、監督といろいろ相談しながら進めさせていただきました」
「当時、内山田先生(演:中尾彬)が、生徒のことをクズって言って、鬼塚がキレて回し蹴りするシーンがあるんですけど、あえて今回も小手(伸也)さんにそのセリフを言ってもらいました。『小手さん、クズって言ってもらっていいですか? 鬼塚は当時からなにも変わっていなくて、変わらずなにが正しいのかはわからないけど、今回もクズって言葉に異常に反応したいんです』って。小手さんも最初は戸惑っていましたが、そう伝えたら快く引き受けてくださって。そのシーンからも当時と変わらない鬼塚を感じてもらえると思います」
「これまでも何度かオファーはいただいていました。でもそのときは、僕の中に過去の作品をまた作る、復活をさせるというのが、俳優としてどうなんだろうという気持ちがありました。もちろん不安もありますし、前向きに捉えづらかったんです。それに基本はそれまでと違う新しい役をやりたいという気持ちがやっぱりありますから。でも良い機会があればとは思っていました。
なぜ今なのかというと、僕自身、二人の娘がいまして、長女は次が大学で、次女は今高校に通っているんですが、彼女たちの子どもながらの目線というものが、当時の24歳で鬼塚をやったときの目線と違い、しかも大人に対しても学校に対しても仲間に対してもより深く感じれたからです。
それと当時の主題歌『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』の歌詞を見直したときに、結構良いことを言っているなと。赤ちゃんも泣き止みますし(笑)。これを今の時代に置き換えたときにどうなるんだろう、と思ったんです。もしかして今の時代でも通用するのかなって。
それにちょうどトム・クルーズの『トップガン マーヴェリック』もあって、そのときなぜ今これを復活させようと思ったんだろうと思ったんです。僕は前作の『トップガン』を好きで観ていて、トム・クルーズはそれからいろんな代表作があるにも関わらず『トップガン』を復活させた。そんな彼の生き様に共感できたんです。
そういうことが重なって、僕も今だったらGTOができるなと繋がりました。できるっていうのは、なにかを訴えたい、なにかを伝えたいとか、そのなにかがなかったら演じることはできないんです。今なら自分なりに鬼塚英吉として話せることがあるのかなと思い、久しぶりにGTOどうですか、という話をさせていただきました」
「数日間、撮影があったんですが、喋らなくても当時の雰囲気をすごく感じました。男同士だから余計な会話があるわけではないんですけど、懐かしいなっていうのをみなさん感じていたんじゃないかと思います。山崎くんが意外といろんなことを覚えていて、僕は結構、過去のことを忘れっぽい方なので、そんなことあった!?っていうこともありながら(笑)。
あとグループラインを作ったんです。そうしたら池内くんが当時のスケジュール表を送ってきて、お前なんでこんなん持ってんの!?って(笑)。そういうこともありましたが、僕が一番嬉しかったのは、みんなが当時を大事にしていたこと。みんなが個々にGTOという作品に対して、愛情も思い出も全部背負いながら、この26年間いてくれたんだなっていうことが、やっぱり自分にとっては嬉しかったことです」
「まず目標となる人の真似事をすることですね。目標となる人物はやっぱり誰にもいるじゃないですか。その人の真似事をするのが一番大事で、その真似事というのは外見ではなくて、その人がなんでそこに立てたのか、という過程の方です。それが努力であれば、じゃあどういう努力をしてきたのかを考え、夢を叶えたいなら、まずはその人以上の努力をすればいいと思います。それでダメだったら諦めもつくので。目標となる人の内面的な真似事をするのが、一番の近道かなと思います。僕も学生のときは本当にサッカーに夢中だったんです。小学校2年生くらいから、ずっとがむしゃらにやっていたんですけど、でもサッカー選手になるという夢は叶えられなかった。挫折もあったけど、後悔がないくらいやりきったから、切り替えられたというのもあると思うんです」
(modelpress編集部)
【出演】
反町隆史
岡崎紗絵 小手伸也 八木莉可子 畑芽育 日向亘 / 鈴木浩介
池内博之 山崎裕太 窪塚洋介 徳山秀典 小栗旬 藤木直人
松嶋菜々子
【原作】藤沢とおる「GTO」(講談社「少年マガジンKC」刊)
【脚本】山岡潤平
【音楽】福廣秀一朗
【主題歌】「POISON」 BLUE ENCOUNT × Takashi Sorimachi
【プロデューサー】安藤和久 河西秀幸 田端綾子
【演出】深川栄洋
今回、鬼塚英吉が赴任するのは私立相徳学院高校。この高校で問題となっているのは、フォロワーが200万人近くいる暴露系インフルエンサー“裁ノカ笑”。有名人も一般人も関係なく、どんなネタでも詮索&拡散して炎上させており、これまでに相徳学院の教師や生徒が何人も晒されてきた。あまりに狙われるため、校内に“裁ノカ笑”にふんする犯人がいるのではないかとのうわさもあり、生徒たちは日々お互いの顔色を伺い、疑心暗鬼になりながら学校生活を送っている。そんな令和の高校生を前に、かつてグレート・ティーチャーと呼ばれた鬼塚は、令和のニューヒーローになれるのか――。
「みんなが考えるGTOが一致するまでにもそれなりの時間がかかりました。僕が最後まで思っていたのは、当時のGTOを観てくださった人たちに裏切りがないようにすること。これがGTOだよね、って思ってもらえるように、脚本も作りたいし演じたかった。現場に入ってからも、監督といろいろ相談しながら進めさせていただきました」
反町隆史が特にこだわった“あのセリフ”
藤沢とおる氏による同名漫画が原作の「GTO」は、元暴走族の高校教師・鬼塚英吉が、破天荒な行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマ。立場や損得とは無縁の鬼塚なら、令和でも生徒への愛情表現は変わらないだろう。そんな背景から特にこだわったのは当時も第一話で象徴的に描かれた“あのセリフ”。「当時、内山田先生(演:中尾彬)が、生徒のことをクズって言って、鬼塚がキレて回し蹴りするシーンがあるんですけど、あえて今回も小手(伸也)さんにそのセリフを言ってもらいました。『小手さん、クズって言ってもらっていいですか? 鬼塚は当時からなにも変わっていなくて、変わらずなにが正しいのかはわからないけど、今回もクズって言葉に異常に反応したいんです』って。小手さんも最初は戸惑っていましたが、そう伝えたら快く引き受けてくださって。そのシーンからも当時と変わらない鬼塚を感じてもらえると思います」
反町隆史が今「GTO」を復活させたワケ
1998年の放送から26年が経過。反町自身も結婚し、二人の娘を持つ父となった。これまでも幾度となく復活のオファーがありながら首を縦に振ることはなかったが、今回自ら復活の声を上げたのにはいくつかの理由がある。「これまでも何度かオファーはいただいていました。でもそのときは、僕の中に過去の作品をまた作る、復活をさせるというのが、俳優としてどうなんだろうという気持ちがありました。もちろん不安もありますし、前向きに捉えづらかったんです。それに基本はそれまでと違う新しい役をやりたいという気持ちがやっぱりありますから。でも良い機会があればとは思っていました。
なぜ今なのかというと、僕自身、二人の娘がいまして、長女は次が大学で、次女は今高校に通っているんですが、彼女たちの子どもながらの目線というものが、当時の24歳で鬼塚をやったときの目線と違い、しかも大人に対しても学校に対しても仲間に対してもより深く感じれたからです。
それと当時の主題歌『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』の歌詞を見直したときに、結構良いことを言っているなと。赤ちゃんも泣き止みますし(笑)。これを今の時代に置き換えたときにどうなるんだろう、と思ったんです。もしかして今の時代でも通用するのかなって。
それにちょうどトム・クルーズの『トップガン マーヴェリック』もあって、そのときなぜ今これを復活させようと思ったんだろうと思ったんです。僕は前作の『トップガン』を好きで観ていて、トム・クルーズはそれからいろんな代表作があるにも関わらず『トップガン』を復活させた。そんな彼の生き様に共感できたんです。
そういうことが重なって、僕も今だったらGTOができるなと繋がりました。できるっていうのは、なにかを訴えたい、なにかを伝えたいとか、そのなにかがなかったら演じることはできないんです。今なら自分なりに鬼塚英吉として話せることがあるのかなと思い、久しぶりにGTOどうですか、という話をさせていただきました」
1998年版「GTO」メンバーが再集結 久々交流で感じた“GTO愛”
今作では池内博之、山崎裕太、窪塚洋介、徳山秀典、小栗旬、藤木直人ら1998年版「GTO」メンバーが再集結する。かつての教え子や親友との再会で一番嬉しかったのは、全員がずっと持ち続けていた“GTO愛”。「数日間、撮影があったんですが、喋らなくても当時の雰囲気をすごく感じました。男同士だから余計な会話があるわけではないんですけど、懐かしいなっていうのをみなさん感じていたんじゃないかと思います。山崎くんが意外といろんなことを覚えていて、僕は結構、過去のことを忘れっぽい方なので、そんなことあった!?っていうこともありながら(笑)。
あとグループラインを作ったんです。そうしたら池内くんが当時のスケジュール表を送ってきて、お前なんでこんなん持ってんの!?って(笑)。そういうこともありましたが、僕が一番嬉しかったのは、みんなが当時を大事にしていたこと。みんなが個々にGTOという作品に対して、愛情も思い出も全部背負いながら、この26年間いてくれたんだなっていうことが、やっぱり自分にとっては嬉しかったことです」
反町隆史の「夢を叶える秘訣」
令和の高校生を前に、かつてグレート・ティーチャーと呼ばれた鬼塚がどんな言葉を送るのか、放送への楽しみは尽きない。インタビューの最後には、鬼塚ではなく反町自身が生徒に「夢を叶えるにはどうしたらいいか?」と問われたら、どんなメッセージを送るかと聞いた。「まず目標となる人の真似事をすることですね。目標となる人物はやっぱり誰にもいるじゃないですか。その人の真似事をするのが一番大事で、その真似事というのは外見ではなくて、その人がなんでそこに立てたのか、という過程の方です。それが努力であれば、じゃあどういう努力をしてきたのかを考え、夢を叶えたいなら、まずはその人以上の努力をすればいいと思います。それでダメだったら諦めもつくので。目標となる人の内面的な真似事をするのが、一番の近道かなと思います。僕も学生のときは本当にサッカーに夢中だったんです。小学校2年生くらいから、ずっとがむしゃらにやっていたんですけど、でもサッカー選手になるという夢は叶えられなかった。挫折もあったけど、後悔がないくらいやりきったから、切り替えられたというのもあると思うんです」
(modelpress編集部)
カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」
4月1日(月)よる9時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)【出演】
反町隆史
岡崎紗絵 小手伸也 八木莉可子 畑芽育 日向亘 / 鈴木浩介
池内博之 山崎裕太 窪塚洋介 徳山秀典 小栗旬 藤木直人
松嶋菜々子
【原作】藤沢とおる「GTO」(講談社「少年マガジンKC」刊)
【脚本】山岡潤平
【音楽】福廣秀一朗
【主題歌】「POISON」 BLUE ENCOUNT × Takashi Sorimachi
【プロデューサー】安藤和久 河西秀幸 田端綾子
【演出】深川栄洋
今回、鬼塚英吉が赴任するのは私立相徳学院高校。この高校で問題となっているのは、フォロワーが200万人近くいる暴露系インフルエンサー“裁ノカ笑”。有名人も一般人も関係なく、どんなネタでも詮索&拡散して炎上させており、これまでに相徳学院の教師や生徒が何人も晒されてきた。あまりに狙われるため、校内に“裁ノカ笑”にふんする犯人がいるのではないかとのうわさもあり、生徒たちは日々お互いの顔色を伺い、疑心暗鬼になりながら学校生活を送っている。そんな令和の高校生を前に、かつてグレート・ティーチャーと呼ばれた鬼塚は、令和のニューヒーローになれるのか――。
【反町隆史インタビュー】
— モデルプレス (@modelpress) 2024年3月30日
「#GTOリバイバル」反町隆史が
特にこだわった“あのセリフ”
「当時と変わらない鬼塚を感じてもらえる」
松嶋菜々子 小栗旬ら
98年版「GTO」メンバーも再集結
▼詳細https://t.co/Li1h0WK0VC#GTO #反町隆史 #鬼塚英吉 @GTOrevival #モデルプレス夢を叶える秘訣 pic.twitter.com/WpF9DyC6kg
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【「光る君へ」道長役・柄本佑インタビュー】出家シーンで実際に剃髪「一気にグッと来ました」 最高権力者の孤独を演じて思うことモデルプレス
-
「光る君へ」敦明親王役・阿佐辰美が話題 大河ドラマ初出演の心境&共演者に“救われた”エピソード明かす【注目の人物】モデルプレス
-
MADEINマシロ・ミユ・イェソ「顔が似ている」3人を直撃 日本で挑戦したいことはバラエティー出演【インタビュー】モデルプレス
-
TWICEナヨンの夢を叶える秘訣 “自分を信じる大切さ”語る【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
櫻井海音&齊藤なぎさ【推しの子】実写化への“プレッシャーを上回った感情” 互いの呼び方&信頼も明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス