【剛力彩芽インタビュー】役者×社長は「難しいけどすごく楽しいし新鮮」 やりがいと描く未来像を語る
2023.10.09 18:00
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「難しいけどすごく楽しいし新鮮です」。映画・舞台・ドラマの出演が続けながら個人事務所の社長を担ってきた3年を振り返った剛力彩芽(ごうりき・あやめ)。今回モデルプレスのインタビューでは、少しずつ見えてきた未来について、さらには主演を務める映画『女子大小路の名探偵』(10月13日より池袋シネマロサ、ミッドランドスクエアシネマ他全国公開)で感じた姉弟の絆、そして自身の家族についても語ってくれた。
剛力彩芽「言葉が無くても通じるものがあるんだ」
― 本作では、美人ながらも喧嘩っ早いホステス・広中美桜役。弟・大夏(醍醐虎汰朗)と連続殺人事件に挑む“痛快ミステリーエンターテインメント”ですが、剛力さんにとってどんな作品になりましたか?美桜は口数が多いタイプの子ではないので表現がすごく難しかったです。特に縁を切っていたのに久しぶりに会ったら事件に巻き込まれていく弟と繋がりは、言葉が少ない中でどう表現したらいいか考えました。すごく不器用な人が集まってますが、それがどこか愛らしいというか、上手く表現できない中でも一生懸命に愛を表現してる感じがほっこりしました。
私自身、家族が仲良くてよく喋るので、こういう家族の絆もあるんだなって。観てくださる方々にも色んな家族の形があって、愛の形があると思うので、そういう感じで見てもらえたら嬉しいです。
― 実際は姉妹の“妹”の剛力さんには、劇中の姉弟関係はどのように映りましたか?
言葉が無くても通じるものがあるんだなってすごく思いましたし、お父さんがいない分美桜が見守っているのも素敵だし、会ってなくても繋がっている、切っても切れない縁を感じました。うちのはとにかく喋り倒す家族なので見守るとかはなくて、最近は姉に子どもが生まれたので、隙あらばテレビ電話して、みんなデレデレです(笑)。
― 本当に仲が良い家族なんですね!
姪っ子が生まれてからより絆が強まったと思います!
剛力彩芽、醍醐虎汰朗との撮影を振り返る
― 醍醐さんとの共演はいかがでしたか?同じシーンが多かったわけではないですが、すごく喋りました。普段は人見知りなので最初はあまり上手く絡めないんですけど、今回は醍醐くんの雰囲気もあってすんなりと、本当の弟みたいな感じでした。醍醐くんが次の作品の台本を一生懸命覚えていて「セリフがいっぱいありすぎて覚えられない」「今までどうやって覚えてきましたか?」みたいな相談をされたので、「あっ、私もお姉さんになったな」と(笑)。
― 剛力さんからはどんなアドバイスを?
教えましたけど「これはもしかしたら…。本当は良くないやり方かもしれない…」って(笑)。
― (笑)。愛知・岐阜のロケーションも印象的でした。
普段お仕事で行くことはあっても街中を歩くことはあまりないので、良い雰囲気を楽しみながら撮影できました。
キャストの中に名古屋出身の方が何人かいて、スピードワゴンの小沢(一敬)さんは「ここ辺よく来たわ~」って仰っていたので、そういう方には懐かしさや親しみを感じてもらえると思いますし、自分たちの生活の中で起きているような感覚で観てもらえると思います。初めて目にする方には愛知・岐阜の魅力が伝わったら嬉しいです。
剛力彩芽「難しいけどすごく楽しいし新鮮」社長として描くこと
― 映画や舞台の出演が続く中、個人事務所の社長になって丸3年が経ちました。メインはお芝居なので、“社長”とはなっておりますがある意味名ばかりというか(笑)。でもこの3年で感じたことは、マネージャーさんと一緒にお仕事の事を考えたり、相談したり出来るのは難しいけど、すごく楽しいし新鮮です。今まで出来なかったお仕事に挑戦できるのでやりがいはあります。
― 3年経ったからこそ見えてきたものはありますか?
自分たちで5年後、10年後を描いていかないとダメなんだなと。……社長業っぽいところですね(笑)。自分の未来といえばそうなんですけど、お世話になっている方や一緒に付いてきてくれてる人がいるので、みんなが楽しくて幸せな未来を描く必要があるのかなと思います。
― 3年間走ってきたからこそ見えた次のフェーズですね。
自分が「こうしたい」だけじゃなくて、「こうするにはどうしたらいいか」を一緒になって考えていかないと行けないなと。
― 今の段階で5年後、10年後に描いていることは?
役者として色んな作品に出るのもそうですが、SDGsに関するラジオもやらせていただいていたので、そういうことを発信していく何かが欲しいですし、力を入れていきたいと考えています。
―今は、迷いよりも、新しい挑戦に向けてワクワクする気持ちのほうが強い?
まだまだ迷ってます(笑)。どうしたら良いかが決まっていないので不安も大きいですけど、あとちょっとで何かが見える気もしています。
剛力彩芽の悲しみを乗り越えたエピソード
― モデルプレスの読者には、今壁にぶつかっている方もたくさんいます。そんな読者に向けて、剛力さんの悲しみを乗り越えた方法を教えてください。私は、辛いことや悲しいことがあると大体母親に話してしまうので、母親に限らず自分が信頼できる人に話すことが大事かなとは思います。私自身そんなに悩むタイプではないんですけど、自分の中に留めておくと、その考えがぐるぐる回っちゃう時もあって、そういう時は誰かに吐き出して、聞いてもらうだけでも違うのかなと思います。周りに甘えられる人がいるのは大事です。
あと、1人で泣くと意外とスッキリするので、自分の中で閉じ込めて考えるより、泣いて発散したり、人に聞いてもらったりすることが多いです。
別であんまりおすすめはしないですけど、私は1回どん底まで落ちることもあります。落ちるとこまで落ちたら上がってくるしかないので、私は負けず嫌いになるというか「やってやる!」っていう気持ちになって燃えるんですよね。
剛力彩芽の夢を叶える秘訣
― 最後に剛力さんが思う“夢を叶える秘訣”を教えてください。2017年にお聞きした際は「やりたいことを全部口に出す」ことを挙げていました。やっぱり口に出すことは変わらないです。口に出していると、周りに人が集まってきてくれますし“言霊”という言葉がある通り、悪い言葉を出しちゃえば悪くなっていくし、良い言葉を出せば良くなっていく。私は「これをやりたい」ではなくて、「これやる」って宣言して、自分で行動せざるを得ないようにしています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
剛力彩芽(ごうりき・あやめ)プロフィール
1992年8月27日生まれ。神奈川県出身。女優としてドラマ、映画、バラエティ番組の司会と幅広く活躍中。「奇跡体験!アンビリバボー」MC。代表作は「ビブリア古書堂の事件手帖」「L♥DK」「女囚セブン」「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」「ペルセポネーの泪」など。待機作は、舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」(2024年2月6日~明治座)、Netflix シリーズ「極悪女王」(2024年、Netflixにて世界独占配信開始)。
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