「夕暮れに、手をつなぐ」広瀬すず&永瀬廉の“真逆の役作り” 監督が語る凄さ・撮影裏での青春<インタビュー>
2023.02.21 09:00
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女優の広瀬すずが主演、King & Princeの永瀬廉が出演するTBS系火曜ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(毎週火曜よる10時~)。同作の演出を担当する金井紘監督がインタビューに応じ、撮影裏話を語った。
広瀬すず&永瀬廉「夕暮れに、手をつなぐ」
本作は、九州の片田舎で育った浅葱空豆(広瀬)が、幼馴染みの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(永瀬)と運命的で衝撃的な出逢いを果たすことから始まる青春ラブストーリー。恋愛ドラマの名手・北川悦吏子氏が完全オリジナル脚本で手がけている。「夕暮れに、手をつなぐ」映像美へのこだわり
― 綺麗な映像もとても話題になっていますが、全体的な画作りや演出面の方向性はどのようにして決められたのでしょうか?金井:企画書をいただいた時と、広瀬さん・永瀬さんのキャスティングが決まった段階で、北川さんの企画書に書かれている世界観や2人をどう美しく切り取るかというのが今回僕に与えられたミッションだと思いました。夕暮れというのは1日に数十分しかなくて、それでいて輝いていて…その瞬間・空気感をどう美しく見せるかが僕のテーマだと思っていたので、それを一緒に叶えてくれる仲間を集めてチャレンジしています。
夕暮れの色味やあの時間帯に漂う言葉にできない美しい空気感を表現するために、実際にリアルな夕暮れ時に時間帯を絞って撮影をしたり、それに合うような衣装・メイクを選んだりしました。「とにかく夕暮れが美しくて儚いことが伝わるように」というのを、全体を通して1番意識していました。
「夕暮れに、手をつなぐ」ならではの“空気感”
― 「夕暮れに、手をつなぐ」ならではと思われる部分はありますか?金井:北川さんの脚本の空気感と、空豆と音がお互い想い合ってるのにくっつかないという恋愛の距離感…やっぱり全て空気感が大事だと思っています。
― 最初に台本を読んだ時にすぐにそう感じられたんですか?
金井:はい。企画書読んだ段階でもうそこが勝負かなと。
― 実際にどのような空気感を演出されているんでしょうか?
金井:今回は23歳の彼等が夢を追う話でもあります。人生においてその終わりがあるからこそ輝く時間、それを青春と呼ぶのかもしれないですけど、恋愛においても初恋とかそういう1日に数十分しかない夕暮れみたいな時間ってあると思っていて、それが全てに跨るテーマなのかなと。その空気感は、そういう言葉では伝わらないものだと思っています。
広瀬すず&永瀬廉の“真逆の役作り”
― 広瀬さんや永瀬さんの撮影に対する姿勢など、監督が感じた印象を教えてください。金井:2人とも役へのアプローチや現場での居方が全く違うんです。広瀬さんは空豆がそうだからだと思うのですが、動物的なところが天才的だと思っています。毎回驚かされることが多いんですけど、同じ脚本・セリフでも相手のお芝居や天気、ロケ場所のシチュエーションが変わることで出てくるものが毎回違うんです。その場に合うものを瞬間的に捉え、それを表現する。すごく天才的です。なのでその動物的感性というか感覚をあまり邪魔しないような演出を心がけていて、瞬間的に出るものを大事に切り取りたいなと思って撮影しています。
永瀬さんは逆に色々なことをちゃんと準備して、頭で処理してから表現した方がいいんだろうなと。これは音がそうだからだと思うんですけど、色々なことを話し合いながらやっています。ただこちらの言葉を理解して処理するスピードやその感性はすごいなと思っていて、多分それは彼がすごくクレバーかつ謙虚に、ポジティブに現場を進めよう、表現しようと思ってくれているからだと思います。モニターを見て「今のはこうだったな、ああだったかな」と2人で話し合っています。
北川さんが2人を当て書きしてる部分もあるので、空豆の動物的感性、音のクールかつ優しいところは2人に潜在的なものがあるからこそこうなっています。なので違う現場ではもしかしたらまた全然違うのかもしれないです。
広瀬すず&永瀬廉、撮影合間も“青春”
― 現場ではスタッフさんとキャストさんの目線が一緒で距離感が近いですが、演者さんとの向き合い方で意識していることはありますか?金井:今回はメインキャストが若い2人ということで、現場が楽しくて撮影に来たくなるような雰囲気の方が、本編のわちゃわちゃしたシーンや空豆と音の距離が映像でも伝わるなと思いました。なのでなるべく2人に楽しんでいただけるような雰囲気づくりを心がけています。
永瀬さんは関西人なのでツッコミがすごく早くて面白くて、僕がそれに対してちょっかいをかけちゃっている部分があります(笑)。「めんどくさいな」と思われていると思いますが、そんなところもコミュニケーションの一つとして、2人が遊んでいる青春に僕も混ぜてもらっている感覚です。なので何か意図してというよりは、毎日楽しく、3ヶ月来てもらえるといいなという意識です。
監督イチオシのシーンは?
― これまで撮影してきた中で、お気に入りのシーンを教えてください。金井:あまりキャッチーなシーンじゃないので皆さんの記憶に残っているかわからないんですけど、2人が3話で夜焚き火をしながら缶ビールを飲んで、爽介からプロポーズされた空豆に音が「結婚おめでとう」と言うようなシーンがあるんですけど、その最後のカットが僕は1番好きです。焚き火をしながら空豆がちらりと音を見て、音もその空豆の視線を感じながらも自分は見れない、みたいな。2人のいい空気感が出て、それをカメラマンさんが自分のフォーカスで両方捉えていて。1カットで2人の関係性や今思っていることが全部表現できたかなと思って、僕はすごく気に入っています。
― 今回縁側などは必ずロケでやりたいというこだわりがあったとお聞きしました。
金井:そうですね。都心にある古い日本家屋で縁側があって、かつ縁側で夕日を狙いたいということで、ロケーションを探すのもだいぶ苦労しました。でもとにかく光と空気感を大事に表現したかったですし、きっと縁側ではそこが勝負になるようなシーンが多くあるので、場所にはこだわりました。
最終話は「納得していただけるようなラスト」
― では最後に6話以降、そして最終回に向けての見どころを教えてください。金井:6話以降は2人が夢を見つけて追いかける話でもあります。その中で1話からずっと描いている2人の距離感、恋愛のストーリーがどういう結末を迎えるのか…。皆さんに納得していただけるようなラストが待っていると思います。準備はできていますので、ぜひ楽しみしていただけたら嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
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