Da-iCE「自分たちの強みを探す旅」でわかったこと 抱えてきた不安&“いま”叶えたい夢とは?<モデルプレスインタビュー>
2022.08.26 17:00
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5人組男性アーティスト・Da-iCEが、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」初の有観客ライブ「INSIDE THE FIRST TAKE」に出演。ボーカルの大野雄大・花村想太が披露した楽曲「Promise」に懸けた強い想いや、パフォーマーの工藤大輝・岩岡徹・和田颯の本音とは?8月22日に配信シングル「イマ」をリリースする彼らの、“いま”叶えたい夢にも迫った。
Da-iCE「INSIDE THE FIRST TAKE」に懸けた強い想い
― 「INSIDE THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスが終わって、花村さんが「これはやばい」「こわ…」とおっしゃっていましたね。有観客で前回と雰囲気も異なりましたが、いかがでしたか?花村:前回は「THE FIRST TAKE」に出演することに対する緊張感だったのですが、今回はそれに加えて、一度『CITRUS』で経験したうえで「自分たちの人生がかかっているんだな」というプレッシャー、Da-iCEを背負うプレッシャーがあって、より緊張感が増しました。
さらにお客さんの緊張感も伝わってきて、歌い終わった後に(大野と)2人で腰を抜かすという前代未聞の状況になりました(笑)。
大野:緊張がすごかったし、ひどかった。(2人が)パフォーマンスの時は、お客さんも「静かにしてください」とアナウンスされていたので、お腹の音とかも気にしちゃうくらい「サー…」と静まり返った空気が降りかかってきて、「やばいな」と思いながらマイクの前に立っていました。
― インタビュー映像での「一曲入魂」という言葉がとても印象的でしたが、パフォーマンスでどういった想いを込めましたか?
大野:『CITRUS』で初めて出演した時にとても反響がありましたが、その分、次に下手な歌を届けてしまったらマイナスプロモーションになってしまうというリスクももちろん大きいと思っていました。
でも、『CITRUS』のハードルに勝てるくらいのポテンシャルを持っている楽曲でないと出る意味がないと考えて、『Promise』を選んだのは自分たちなので。この1曲に全てを懸けるくらいの気持ちで向き合わないと緊張に負けてしまうと思って、その言葉を使いました。
花村:僕は頭が真っ白になりながらも、とにかく一生懸命想いを届けようとしていました。ステージのど真ん中で歌ったので(観客は)見えるか見えないかくらいでしたけど、前にいらっしゃるお客さんの中に昔からのファンの方がいて泣いているのが見えて「応援してくださる皆のために歌っているんだな」とハッと我に返って…。「目の前の人に向けて歌っている」という感じが僕は強かったです。
でも、その方を見ていると自分ももらい泣きして歌えなくなりそうだったので、途中で目をそらして見ないようにしていました(笑)。
大野:僕も、昔から応援して下さっている方の顔を見つけた時に、そういう方が増えれば増えるほどプレッシャーもかかるけれど、もっと大きいステージに一緒に行きたいという想いが、うっすらとよぎった覚えはあります。
Da-iCE、強みは“ボーカル2人の声”
― ここまでボーカルの花村さん、大野さんを中心にお話を聞いてきました。『CITRUS』で出演されたときと同様に、『Promise』でもパフォーマンスにはお2人が出演されていて、どうしてもお2人に注目が集まってしまう機会が多いのではないかと思うのですが、そこに対するパフォーマーの3人(工藤・岩岡・和田)の気持ちを教えてください。和田:このグループの強みは“ボーカル2人の声”だと思っているので、「自分が出られないから悔しい」という思いはないです。もちろん出られるなら出たいですけど(笑)。
たくさんの方に2人の歌声を知っていただけるのはとても大きいことですし、そこから「5人だったんだ」って知ってもらえたらいいのかな。そういうふうにDa-iCEという存在をちゃんと知ってもらえたら幸せなことだと思います。
岩岡: 2人の声が届いてなんぼだよね。
工藤:例えば、それぞれの1人での仕事に対して同じ感情を抱くかといったらそうではないですし、“適材適所”というか、役割分担で「(パフォーマンスに)出られない分どこでカバーしようか」と考えることが1番現実的だと思うので、そういう考え方をしています。
― 3人はパフォーマンスをステージ裏で見ていていかがでしたか?
工藤:「いやー、緊張していらっしゃるね」と思いました(笑)。2人がドアから出ていく時、緊張感やヒリヒリした感じの中に、卵から雛がかえる瞬間のような高揚感があって。2人のボーカルスキルと、「THE FIRST TAKE」さんの空間づくりとの掛け算で、エンターテインメントとして面白いものが生まれそうな空気が漂っていました。
岩岡:鬼気迫るものがあって、魂で歌っているように感じました。2人にしか分からない緊張感の中で、とても集中して本番前から入念に準備していたので、僕はあまり介入しないで過ごしやすい環境にした方がいいかなと勝手に汲んで、3週間前くらいからずっと無視していました。
一同:(笑)。
花村:直前まで笑い合ってたやん。
大野:でも本当に直前は距離を置いていましたし、気を遣ってくれたのか、本番中は喋りかけてこなかったですね。
花村:そりゃそうでしょ!
Da-iCE「Promise」に込めた想い
― 改めて『Promise』(花村が作詞曲を担当)に込めた想いや、この楽曲をどういった方に届けたいか聞かせてください。花村:仮面ライダー50周年記念映画「仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ」の主題歌ということで、過去50年、未来50年をつなぐ100年の壮大なバラードというオファーをいただいたので、自分とDa-iCEが持ちうる全ての手札を使って、“めちゃくちゃ”壮大にした曲です。
コロナ禍で誰もが絶対何かしら我慢して、それを経て「絆」というものを再確認できたと思うので、誰かが誰かを守りたい、大切にしたいと思う気持ちを代弁できるような曲になったら嬉しいなと思って作りました。
『CITRUS』もそういう曲に育ってくれましたけど、今回は曲が1人歩きするのではなく、Da-iCEとともに育ってくれたら嬉しいなと思います。
工藤:『Promise』の壮大さが、生のライブパフォーマンスだと、ダンスや僕らの空気感で何倍にも膨れ上がると思うので、まずはライブを見に来てくれる方々に伝えたいなと思います。
大野:この楽曲には、悩みごとや辛いこと、落ち込んでしまうことがあった時に心を解放してくれるような力を感じるので、1人ひとりが生活の中で感じることに当てはめて聞いていただけたら嬉しいです。僕らの活動の核はライブなので、ライブに来て下さる皆さんに受け取っていただきたいです。
岩岡:バラードというと少し大人っぽいイメージがありますが、自分たちも年齢を重ねるごとにだんだんと等身大でパフォーマンスできるようになってきて。ライブでも感情を込められる曲なので、大切にパフォーマンスし続けていろんな方に届けられたらと思います。
和田:年齢や性別によっても歌詞の受け取り方は違うので、それぞれの受け取り方でこの楽曲を受け取ってもらえたら嬉しいです。ライブや配信で僕たちのパフォーマンスを見てもらえる時には、より全力でしっかり届けられたらと思います。
― 皆さんのライブへの熱い想いが伝わってきます。
大野:ですよね?
工藤:あれ、全然言葉が軽くなっちゃったな。
一同:(笑)。
Da-iCE、対バンツアーは「自分たちの強みを探す旅」
― 4月から開催された対バンツアー「Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi-」では、初めてのバンド編成でのツアーということで、前回のインタビューでもその違いや難しさを話していただきましたが、ツアーを終えてみていかがですか?大野:単純に嬉しかったですし、(ツアーの)最後に行くにつれてどんどん熱さは上がっていった気はしています。
工藤:ダンス&ボーカルグループを“見る”ライブから、“楽しむ”ライブもあるという提示をしたいというのが目的の1つでもあって。(対バンした)バンドの方々との相乗効果で会場の空気が熱くなっていって、お客さんも僕らも成長した感じがします。それをそのままアリーナツアーに持っていけたらいいなと思います。
― バンドが加わることによって歌やダンスにより迫力を感じましたが、何か意識されていたことはありますか?
大野:やっぱり音に正直に体も感性で反応していくので、意識はしていないと思いますね。
工藤:バンドメンバーがプロフェッショナルな方々で、2人の歌い方のダイナミクス(強弱)に合わせたり、僕らの振り付けを見て踊っていないところは少し(音量を)落としたりと音源では生まれないダイナミクスや一体感がちゃんとできていたので、それは今後のツアーにも生まれてくるのかなと思います。
― 対バンツアーでも、7月に最終回を迎えた「Da-iCE music Lab」でも、様々なアーティストの方と交流があった上半期だと思いますが、刺激は受けましたか?
花村:刺激は大量にありました。でも、その中で「自分たちの強みを探す旅」だったと思っています。例えば、(5月8日の仙台公演で共演した)C&Kさんは面白くて(MCとパフォーマンスの)切り替えもすごいなと思いましたが、Da-iCEも先に曲名を言ったり、発声練習したりと、悪ふざけしているところから楽曲でガラリと空気感を変える切り替えが強みだと気づきました。
ただ、MC中に日常会話に潜んでいる魚の名前を見つけて言い合っていた時があって。雄大くんが次の「恋ごころ」という楽曲のタイトルコールをした瞬間に、そのMCを聞いていた演出家さんが、ボーカル2人のイヤモニにだけ小さい声で「鯉」って返したんですよ。その時は切り替えできずに2サビ以降まで歌えなくなりました(笑)。
和田:声震えてるんですよ(笑)。調子悪いのかなと思ったらすごい笑ってて。
大野:僕も気づきましたけど、歌い出しで笑えないところだったのでこらえました。
花村:雄大くんが止めてくれると思ったのに、(大野の)歌い出しの調子が良くて「行けるんかい!」ってなったのもまた面白くて。
岩岡:「鯉」だけに「池」ね。
工藤:いやいや、それは高度すぎる(笑)。
Da-iCE、不安と向き合ってきた上半期 グループで叶えたい夢は?
― 前回のインタビューでは、2021年に日本レコード大賞を受賞されて「嬉しい反面、不安やプレッシャーを感じている」と話されていましたが、その不安やプレッシャーは変化しましたか?一同:変わらないです。
花村:「Da-iCE music Lab」の最終回で、松浦勝人会長に「ヒット曲出さなかったら知らないぞ」とプレッシャーをかけられているので(笑)。
和田:『CITRUS』が頑張りすぎて1人で勝手に走ってくれているので、自分たちが追いつけるように走り続けないといけないと思います。
岩岡:僕は安心が欲しいんです(笑)。でもそれがなかなか手に入らないのがこの世界(芸能界)の面白いところでもあるので「そんなもんだ」と思って生きております。
― だからこそ『Promise』がDa-iCEとともに歩んでいって欲しいというところに繋がるんですね。それでは最後に、これからグループで叶えたい夢を教えてください。
大野:やはり紅白に出るということを目標に掲げています。そして『Promise』にとにかく懸けているので、1回1回のパフォーマンスやライブを大事にしていきたいです。
岩岡:紅白で過ごす年末を味わってみたいですし、今は『Promise』を1人でも多くの方に聞いていただいて、大きい景色が見られるようにDa-iCEを知っていただきたい。アリーナツアーもすごい楽しかったので、来年のツアーも楽しめるように頑張りたいと思います!
工藤:今年はもうツアーがないですが、また次のツアーに向けてそれぞれがインプットしたものを合わせて良いライブを作っていくという流れを大事にしていきたいです。
和田:もちろん紅白もそうだし、もちろん今年もまたレコード大賞取りたいし、ちゃんと1歩ずつ進んでいきたいです。
花村:今まで紅白に出たいということすらも言ったことがなかったですが、しっかり紅白という目標を口に出して、1人ひとりがそれを叶えるために努力していると思います。その結果が実るように、まずは『CITRUS』という楽曲から影響を受けた『Promise』という曲でもう1歩進めたらいいなと思います。
あとは、ソロ活動でそれぞれ力をつけることで、Da-iCEとしてのレベルを上げて、年末にまた5人で爆発的な力を出せるようにしたいなと思っています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
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Da-iCEプロフィール
2011年1月にグループを結成し、2014年1月に1stシングル「SHOUT IT OUT」でメジャーデビュー。2015年には「第29回日本ゴールドディスク大賞」“ベスト5・ニューアーティスト賞”を受賞。2017年1月には、念願の初の日本武道館での公演「Da-iCE PHASE 5 FINAL in 日本武道館」を開催した。2020年7月にレーベルをavex traxへ移籍。移籍第1弾シングル「DREAMIN' ON」は、TVアニメ「ONE PIECE」主題歌に。2020年11月に発売した「CITRUS」は、ドラマ「極主夫道」(日本テレビ系)の主題歌となり、日本人男性ダンス&ボーカルグループ史上初のサブスク1億回再生を突破(現在は3億回超え)。2021年に同曲で「第63回 輝く! 日本レコード大賞」を受賞した。
2022年7月から、自身初となるバックバンドを引っ提げた4都市7公演を巡る、全国アリーナツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi-」を完走。8月22日に配信シングル「イマ」をリリース。
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