小山内鈴奈アナウンサーが「女子アナの“素”っぴん」に登場(C)モデルプレス

<女子アナの“素”っぴん/小山内鈴奈アナ>青森から上京&理工学部からアナウンサーになった理由 軽部真一アナからのアドバイス明かす【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載】

2022.08.16 17:00

2017年12月から2021年2月まで、約3年半にわたった「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載『女子アナの“素”っぴん』が、この度特別復活を果たした。今回は2021年入社の小山内鈴奈(おさない・れいな/25)アナウンサーにインタビュー。

「女子アナの“素”っぴん」特別復活

フジテレビ×モデルプレス連載「女子アナの“素”っぴん」 (C)モデルプレス
フジテレビ×モデルプレス連載「女子アナの“素”っぴん」 (C)モデルプレス
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。ここではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を2本のインタビューで見せていく。

前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。

小山内アナは、弘前大学を卒業後、2021年に入社。現在は「めざましテレビ」(エンタメキャスター)「週末はウマでしょ」などを担当している。

小山内鈴奈アナ、青森県から上京してアナウンサーに

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
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― 小山内アナは青森県出身ですが、まずは上京してアナウンサーを目指そうと思ったきっかけから教えてください。

小山内:私は理工学部だったので最初はそっちの道に進もうと思っていたのですが、就活の時期に「勉強のためにももっと色々知りたいな」と思い、たくさんの企業が集まるインターンの合同説明会に参加しました。東北地方のインターンシップだったのでそこに宮城県のテレビ局のブースがあって、現役のアナウンサーの方々も。説明会が終わった後に個人的にお話を聞きに行ったら、「すごくいい職業だよ。やりがいがあるよ」と楽しそうに話してくれて、「目指してみたいなと思うんです」と打ち明けたら応援の言葉をかけてもらいました。そこで改めてちゃんと目指してみようと決意しました。

― アナウンサーではない職種になったとしても上京することは決めていたんですか?

小山内:いえ、もともとは東北で働こうと思っていました。

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
― ではとても大きな決断をされたんですね。アナウンサーの面接の中で意識していたことを教えてください。

小山内:テレビ局に行く機会も、番組を制作している人たちと会話する機会もなかなか経験できることはないですし、面接を受けている時はまさか自分が受かるとは思っていなかったので、「とりあえず楽しもう」と思っていました。

― 一緒に面接を受けていた方の中には、アナウンススクールに通われている方などもいらっしゃったかと思いますが、そういう環境の中でプレッシャーを感じたり緊張することはなかったですか?

小山内:もう本当に自分なんか受からないと思っていたので(笑)、ちょっと気楽だった部分はあるかもしれません。選考が進んでいく中で、「あれ?おかしいな、こんなに進めるとは思っていなかったんだけどな」と戸惑っていました(笑)。

小山内鈴奈アナ、アナウンサーを目指す学生へアドバイス

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
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― 面接ではどのようなことをアピールされていましたか?

小山内:やはり青森県から来ていたのが珍しかったらしく、そこをアピールポイントにしていたわけではなかったのですが、面接官からは青森のことをたくさん聞かれたので、逆に地方出身だったのがよかったのかなと思います(笑)。また理工学部からアナウンサー試験を受けているのも珍しかったのかもしれないです。

― 確かにほかの方とは違うエピソードをお持ちですよね。就活で「これやっておいて良かった」と思ったことを教えてください。

小山内:私はアニメやゲームが好きなのですが、趣味ではありつつも、それが結果的に面接で「え!?そんなことまで知っているの!?」と会話のネタに繋がったこともあったので、一つのことを一途にやっていてよかったと思いました。

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
― 逆に、振り返って「これをやっておけばよかった」と思ったことはありますか?

小山内:逆に自分の趣味に没頭すること以外に何もやらずに大学生活が終わってしまったんです。「勉強・アルバイト・趣味!」みたいな感じだったので、もっと冒険というか、色々な世界を見ていたらよかったのかなと思いました。

― では、今アナウンサーを目指している学生へアドバイスをお願いします。

小山内:アナウンサーは募集の時期が早いですし、エントリーシートから工夫が必要な部分もあって応募するまでが大変だと思います。「自分なんかどうせ受からない」と思いがちだと思うのですが、何が面接官の目に留まるかわからないのでまずは1歩踏み出してエントリーしてみることが大切だと思います。私は実際そうやってエントリーしてみたら今ここにいるので…(笑)。あとは本当に学生時代は好きなことや夢中なことに一生懸命取り組めばいいのではないかなと思います。

小山内鈴奈アナが“不安を乗り越えた経験”

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
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― 実際にアナウンサーとしての仕事を始めて約1年半経ちましたが、入社後に挫折してしまった・失敗してしまったという経験はありますか?

小山内:小さい失敗はしょっちゅうあるのですが、大きい挫折はまだ味わっていないかもしれないです。

― 不安や悲しみを乗り越えたという経験はありますか?

小山内:不安なことはたくさんありますが、失敗してしまったら次のお仕事で同じ失敗をしないようにするしかないのかなと思います。私は今まで、失敗してしまったという事実を気にして落ち込んでしまって「なんで失敗したのか、どうすれば失敗しなかったのか」というところまで考えられていませんでした。ですが、スタッフから「こうしたらよかったんじゃない?」「ここで時間が余ったところはもうちょっとこういう言葉を付け足したらよかったんじゃない?」と細かく言われて、そのおかげで「あ、そうだ。改善策を考えなきゃいけない」と思うようになりました。なので、失敗して落ち込むよりは「次はこうしよう」と一つ一つ改善していくしかないのかなと思いました。

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
― 悩んだ時はどなたかに相談されますか?

小山内:先輩に「こういう時どうしたらよかったですか?」という聞くことは結構あります。

― よく相談する先輩は?

小山内:井上清華アナや藤本万梨乃アナ、軽部真一アナなど、「めざましテレビ」の先輩に聞くことが多いです。軽部アナはエンタメコーナーを一緒にやっているので、色々アドバイスをくれます。私は結構顔に出るタイプらしく、失敗すると落ち込んでるのがわかるみたいで、「これはこうしたらよかったと思うよ」と励ましてくれますね(笑)。優しいです。また軽部アナは論理的にアドバイスをくれるので、解決法を順序立てて考えられるようになりました。

小山内鈴奈アナ、ターニングポイントになった言葉

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
―では改めて、「フジテレビに入ってよかった」と感じた瞬間を教えてください。

小山内:アナウンス室が温かい雰囲気なところです。私は人見知りであまり話すのが得意ではないのですが、オンエアが終わって皆でご飯を食べる時に「私も入っていいのかな?どうなんだろう」と迷っていると、あえて茶化して「一緒に食べようよ~!」と言ってくれるので本当に温かいなと思いますね。

― ここまでの約1年半で、ターニングポイントになった言葉やアドバイスはありましたか?

小山内:「小山内はそのままでいいよ」と言ってもらったことが何度かあって、その言葉が印象に残っています。もちろん技術面では向上していかなければならないですが、性格について先輩やスタッフから「そのまま飾らない素朴な感じでいいよ」と言われるのが1番嬉しいですね。

小山内鈴奈アナ、軽部真一アナと本番前に練習

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
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― 現在は2年目に突入し初めての後輩もできましたが、今悩んでいることはありますか?

小山内:たくさんあります。特に私は自己分析が苦手で、自分がどういう人間なのか、どういうことが強みなのかというのがあまりわからないまま仕事をしているので、そこをもう少し明確にできたらなと思っています。

― ですが、もともとアニメやゲームがお好きだったというのは、現在担当しているエンタメコーナーでも活きてきそうですね。

小山内:そうですね。すごく楽しいです!

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
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― 現在の担当番組で心がけていることを教えてください。

小山内:以前、決まった台本の内容を読んだ時「あまり気持ちが入っていない」「棒読みになっている」と指摘を受けたことがあったんです。自分では感情を込めていたつもりだったので、「あ、まだまだなんだな」と感じました。でも確かに、オンエアを見返すと言わされている感があったので、台本をきちんと落とし込んで自分の言葉として言うことを意識しています。探り中なんですけど、今日ちょうど褒められたんです(笑)!

― (笑)。それはどなたから?

小山内:軽部アナが本番前に「練習しよう」と言ってくれて、番組のチーフも見ている中、2人での掛け合いの流れを練習したんです。そしたら「軽部さん、〇〇ですよね?」と問いかけるところで、軽部さんがちょっとふざけて「え、何が?」みたいな感じで返してきて。本番でその練習したエンタメコーナーになった時、スタジオの奥でチーフが本番前のやり取りを思い出して笑っているのが見えたんです。そこで私にも笑いが移り、自然と肩の力が抜けて。終わった後軽部アナから「よかったよ」と言われたので、「あ、こういうことなのかな」とちょっとだけ掴むことができました。

小山内鈴奈アナの“夢を叶える秘訣”

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
― では、モデルプレス恒例の質問でもある“夢を叶える秘訣”を教えてください。

小山内:振り返ってみると、自分らしさを出せている時に夢が叶ったと感じています。私は学生時代、必要以上に自分をよく見せたいと思ってしまっていたのですが、当時の先生から「小山内は小山内のままでいいんだよ。そのままで皆好きだから、あえていい子にならなくていい」と言っていただいて。その言葉をきっかけに自分らしくいることの大切さに気付いて、そこからは作ることなく自然体で色々な人と接することができるようになりました。

― 普段、夢は言葉に出して誰かに伝えるタイプですか?

小山内:なかなか言えないです。叶わなかった時に恥ずかしいと思ってしまって…。本当に心を許した友達や家族だけに伝えます。

― 心に秘めておきつつ、これまでは努力して叶えられてきたんですね。

小山内:どちらかというと、そういうタイプかもしれないです。

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
― 最後に、アナウンサーとしての今後の目標を教えてください。

小山内:これから色々なお仕事をさせていただく機会があると思いますが、その中で「これだけは小山内に任せておけば大丈夫だ」というものを一つ作りたいです。自分の武器になるようなものを見つけたいと思っています。

― 今後挑戦したい番組のジャンルなどはありますか?

小山内:色々やってみたいです。「これをやりたい」というよりも、まずは何でも挑戦したいなと思います。バラエティや報道も経験が浅いのでもっと経験したいですし、もともと情報番組希望だったので、情報番組にも携わっていきたいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

小山内アナのとあるスケジュール

2:20 起床

出社し、打ち合わせ&原稿・台本の確認

小山内鈴奈アナ(提供写真)
小山内鈴奈アナ(提供写真)
4:55~8:00 「めざましテレビ」本番

小山内鈴奈アナ(提供写真)
小山内鈴奈アナ(提供写真)
10:00~14:00 エンタメコーナーの取材

小山内鈴奈(おさない・れいな)プロフィール

小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
小山内鈴奈アナ(C)モデルプレス
生年月日:1996年9月18日/出身地:青森県/出身大学:弘前大学/血液型:O型/入社年:2021年

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