モデルプレスのインタビューに応じた間宮祥太朗(C)モデルプレス

間宮祥太朗、王道恋愛ドラマを経て変わったこと 新枠トップバッターも「やることはどの作品でも変わらない」<「ナンバMG5」インタビュー>

2022.04.27 17:00

「この時期になって恋愛ドラマの王道の役を経験したことで、より客観的に芝居ができるようになったというか肩の力が抜けたような感じはします」とモデルプレスのインタビューで語ってくれたのは俳優の間宮祥太朗(まみや・しょうたろう/28)。27日に主演を務めるフジテレビ系水10ドラマ「ナンバMG5」(毎週水曜よる10時~)の第2話が放送される。10代から数々の作品で存在感を発揮してきた間宮が、満を持して掴んだ地上波ゴールデン・プライム帯の主演で演じるのは、優等生&バリバリのヤンキーという“二面性”を持つ高校生。インタビューでは、恋愛ドラマを経験したこのタイミングで、学園コメディに挑む心境を語ってくれた。

間宮祥太朗、地上波GP帯初主演への想い「やることはどの枠でも変わらない」

今作は不良漫画の天才・小沢としおの「ナンバMG5」&「ナンバデッドエンド」(秋田書店)を映像化。筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮)が、実は「ヤンキーをやめたい」「普通の高校生になりたい」と、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビュー物語を描く。

間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
フジテレビが設けた新枠、さらに日本テレビ系でも同時間にドラマが放送…と放送前からドラマファンの間で注目を集めた“水10”でのトップバッター。初回放送日、電波ジャックの合間に取材に応じてくれた間宮はもちろんプレッシャーはあると口にし、「どういう反響をいただくかは気になりますし、新枠でゴールデン帯初主演というプレッシャーみたいなものはまだあるし、1話が放送されたからほどけるのかというとそうでもないのかなとはなんとなく思っているんですけど、今夜良いスタートになればなと願いを込めています」と反響への期待感をにじませる。

間宮祥太朗 衣装クレジット:ジャケット、トップス/共にUJOH(ウジョー)、パンツ/NEPHOLOGIST(ネフォロジスト)、シューズ /Pantofola d’Oro(パントフォラドーロ)、【以外】スタイリスト私物  スタイリスト:Shingo Tsuno(impiger)(C)モデルプレス
間宮祥太朗 衣装クレジット:ジャケット、トップス/共にUJOH(ウジョー)、パンツ/NEPHOLOGIST(ネフォロジスト)、シューズ /Pantofola d’Oro(パントフォラドーロ)、【以外】スタイリスト私物  スタイリスト:Shingo Tsuno(impiger)(C)モデルプレス
地上波ゴールデン・プライム帯初主演については「新枠ということもだし、ヤンキー剛とシャバい(ひ弱な)剛という題材的にも挑戦的な作品で主演を任せていただくことに喜びを感じました」とオファーを受けたときの率直な心境を思い返しつつも、「やることはどの作品でも変わらない」と語る言葉からは、役者としても人としても真摯な内面が垣間見えた。

「もちろん意識しないのは無理な話かもしれないですけど、ゴールデンだからと言ってやることはどの枠でも変わらないです。作品をより面白くするために現場でお芝居という形で尽くして、それをより多くの方に見てもらうためにこうしてインタビューを受けたり、番宣で番組に出たり、そういう作業自体は変わらないので気負いすぎないようにと思っています」

間宮祥太朗、王道恋愛ドラマを経て変わったこと「肩の力が抜けた」

間宮祥太朗(C)モデルプレス
2021年にTBS系ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」でヒロインに報われない恋をする“ツンデレ先輩”、そして3月まで放送された同局系「ファイトソング」でヒロインと結ばれる物静かなミュージシャン…と王道の恋愛作品での活躍が注目を浴び、俳優として新たな転機を迎えている間宮。

それに対して今作で演じる学園コメディやヤンキー役は昔から得意とする設定で、安定感抜群の演技で引っ張っているが、恋愛作品を経験したことで心境の変化があったという。

「10代、20代前半は恋愛ドラマの王道の役をやってこなかった中で、この時期になってそれを経験したことでより客観的に芝居ができるようになったというか肩の力が抜けたような感じはしますかね。元々一癖も二癖もあるような役が多くて、どちらかというと今回の方が今までやってきたことに近いんです。

今までだったら『エッジの効いた芝居を入れようかな』とか『台本とか制作的に求めているキャラクター像はこうだけど、そこから一路線外してみようかな』とかそういう風に思っていたんですけど、特にこの間やった『ファイトソング』は相手役だし、相手役でヒロインが恋をして結果的に結ばれて祝福されるという説得力を役に持たせないといけない。それを視聴者の方も期待しているから、冷静に落ち着いてかっこつけるべきところはかっこつけるべきと学んだので、その経験を踏まえた上で今回のドラマができることは大きいと思います。20歳過ぎた頃の自分が特攻服ヤンキー剛とシャバ剛をバツンと演じ分けられるかというと、変にバイアスがかかって粒が立ち過ぎる方向性にしちゃいそうなところを、今だったら落ち着いてできるかなと」

間宮祥太朗/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
(左から)間宮祥太朗、神尾楓珠「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
(左から)間宮祥太朗、神尾楓珠「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
金髪オールバック×特攻服というド派手ビジュアルで演じた筋金入りのヤンキー剛と学ランを一番上まで閉めた黒髪真面目高校生のシャバ剛を演じ分ける間宮の振り幅は、初回から視聴者の心をグッと掴んだ。

「剛はヒーロー的なところがあるので、見栄を切るところもありますし、漫画原作なので漫画だと扉絵や見開きいっぱいにバーン!となっているコマがあるじゃないですか?そういうのも演出のポイントであるので見栄を切ってやろうかなと思っています」と振り切った演技へ意欲を見せた。

間宮祥太朗、神尾楓珠・森川葵・森本慎太郎との撮影エピソード

間宮祥太朗(C)モデルプレス
間宮のほか、神尾楓珠、森川葵、森本慎太郎(SixTONES)ら若手キャストが集結した今作。間宮自身が座長として周りを見てコミュニケーションを積極的に取っているのだろう。撮影現場の雰囲気を聞くと、柔らかい表情を浮かべながら一人ずつ具体的なエピソードを話してくれた。

「(神尾)楓珠はこないだ『俺、実はまだ人見知りしてるんですけど諦めないでください』と言ってきたんです。とはいえそこまで言えるようになってきたということは結構そのほどけてきているということかなと思ってその発言はすごく可愛くて個人的にもちょっとツボでした(笑)。

間宮祥太朗、神尾楓珠/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗、神尾楓珠/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
(左から)森川葵、間宮祥太朗「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
(左から)森川葵、間宮祥太朗「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
あと(森川)葵は結構前から知っているので…最近の話で言うと『レトロな扇風機が可愛い』という話をしました。葵が『今すごくハマっているんだ』と言っていて俺もこういうインテリア見てる、という話したり。

(森本)慎太郎くんは昨日初めてシーンとしては一緒にやったんですけど、とても気持ちの良い男だなという印象でした。元々良い印象でしたし、菊池風磨からも『あいつめちゃくちゃ面白いから』と聞いていたのもあって、本当に最初から壁なく、くだけて話せる相手で、これからどんどん一緒のシーンも増えていくと思うんですけど楽しみです」

間宮祥太朗、難破家のシーンはアドリブも多数

間宮祥太朗(C)モデルプレス
また、父・勝(宇梶剛士)、母・ナオミ(鈴木紗理奈)、兄・猛(満島真之介)、吟子(原菜乃華)、そして愛犬・松(豆三郎)と剛を取り巻く難破家は「撮影初日には空気ができあがっていました」とクランクインから息がぴったりだったという。

「それぞれのキャラもすごく立っていてバランスも良いし、撮影は毎回大爆笑と特大ボリュームの声が響き渡ってすごく活気のある良い空気感の現場です。

アドリブも難破家は多くて、本当にいくらでも続けられるくらい(笑)。バランスが良すぎてアドリブで何を言っても成立するというか、そういう空気感ができているので台本から脱線したり、台本上では少しだけのシーンも喋っていたらかなり膨らんでいたりするんですよ。宇梶さんが入れたアドリブはもう恒例になっていって採用されたりしていますね」

(左から)宇梶剛士、満島真之介、鈴木紗理奈、間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
(左から)宇梶剛士、満島真之介、鈴木紗理奈、間宮祥太朗/「ナンバMG5」第1話より(C)フジテレビ
最後に2話以降の展開について、「1話は剛のモノローグから始まって枠組みと登場人物の役どころを見せていって、2話からが伍代(神尾)や大丸(森本)がどういう絡み方をしてくるのか、藤田さん(森川)との恋はどうなるのか、島崎(春本ヒロ)はいつになったらヤンキーをやめるのか、難破家にはいつバレるのかといったストーリーが動き出していくので、楽しんでもらえれば良いかなと思います」と見どころをアピールしてくれた。

インタビューこぼれ話:間宮祥太朗を探るQ&A

間宮祥太朗(C)モデルプレス
間宮祥太朗(C)モデルプレス
Q.“二面性”を持つ主人公ということで、二面性はある?人から言われることは?

間宮:二面性か…、自分では二面性はそんなに持ってないと思うんです。割とあけっぴろげな性格をしていると思うので。「意外と動物好きなんだね」とか「意外と料理するんだね」とか「意外」と言われることはありますね。

Q.剛が普通の高校生に憧れるように、憧れる職業や人物はいる?

間宮:プロ野球選手とミュージシャン。特定の名前を出すとThe Birthdayというバンドのチバユウスケさん。本当に理由をつけられないくらい憧れというか、めちゃくちゃかっこいい。どうやったらあんな風に生きられるんだろうと思います。ロックミュージシャンとしての在り方とか、天才だし今も第一線でバリバリやっているところとか、色々な要素で憧れです。

(modelpress編集部)

「ナンバMG5」第2話あらすじ

(左上から時計周り)満島真之介、ファーストサマーウイカ、間宮祥太朗、森川葵「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
(左上から時計周り)満島真之介、ファーストサマーウイカ、間宮祥太朗、森川葵「ナンバMG5」第2話(C)フジテレビ
難破剛(間宮祥太朗)や藤田深雪(森川葵)が所属する白百合高校美術部は、次の日曜日に公園で写生大会を行うことに。休日だから私服でいい、といわれたものの、ヤンキー服しか持っていないため、どうすればいいか悩んでいた剛は、下校途中、市松高校の伍代直樹(神尾楓珠)に出会う。市松高校の2年生グループとケンカになり、左腕を負傷した伍代はギプス姿だった。伍代から、何故白百合に通っているのかと尋ねられた剛は、ヤンキーには向いていないから普通に勉強したり、部活したりしたかった、と正直に打ち明ける。その時、ふと伍代の服装を見た剛は、一緒に服を選んでほしいと頼む。

写生大会当日、伍代に選んでもらった服で参加した剛は、公園のベンチに深雪と並んで座り、デッサンを始める。そこに、男連れのガラの悪そうな女性(ファーストサマーウイカ)がやってきて、深雪が描いていた絵をバカにし始めた。しつこく絡んでくる女性に怒り、思わず振り返って怒鳴ってしまう剛。すると、女性と一緒にいたのは、剛の兄・猛(満島真之介)だった。剛は、慌てて顔を隠すが……。

間宮祥太朗/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
間宮祥太朗/「ナンバMG5」第2話より(C)フジテレビ
同じころ、市松高校2年の番格・最上克己(米本学仁)の一派は、特攻服の男=剛を探し出すために、特服のイラスト入りのビラを配り始めていた。情報提供者には10万円の謝礼をするという。賞金首となった剛の運命は…?

間宮祥太朗(まみや・しょうたろう/28)プロフィール

1993年6月11日生まれ、神奈川県横浜市出身。2008年、日本テレビ系ドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生」で俳優デビュー。2016年、読売テレビ「ニーチェ先生」でドラマ初主演。2017年「お前はまだグンマを知らない」にて映画初主演。2018年にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」では朝ドラ初出演、2020年NHK「麒麟がくる」にて大河ドラマ初出演。2017年にTAMA映画賞・最優秀新進男優賞、2020年に映画「殺さない彼と死なない彼女」で第29回映画評論家大賞・主演男優賞を受賞。主演映画「破戒」が7月8日に公開予定。

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