モデルプレスのインタビューに応じた笠松将(C)モデルプレス

<笠松将インタビュー>“エロ彼”役で初挑戦尽くし 口移しキスは「逃げ場のないシーン」だった

2021.10.09 00:30

9月18日より配信開始したFODオリジナルドラマ「エロい彼氏が私を魅(まど)わす」(全8話/土曜日0時最新話配信中)に出演する俳優の笠松将(かさまつ・しょう/28)が、モデルプレスのインタビューに応じた。

笠松将「エロい彼氏が私を魅わす」インタビュー

ヒットメーカー・野島伸司氏が脚本を手掛ける今作は、「今どき女の子の結婚観」と「葛藤」がテーマの新時代の恋愛ドラマ。結婚を目前に控えた主人公・仁美(主演・松井愛莉)が、工事現場で偶然出会った魅力的な男性・まなぶ(笠松将)に惹かれ、誰もがうらやむ婚約相手・圭吾(結木滉星)との間で葛藤していく姿を描く。

笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
仁美とまなぶの出会いのシーンでは、ニッカポッカ姿の笠松の肉体美が印象的に映し出され、その色気に「エロい」と反響も。笠松にとって、野島作品への出演は初、さらにラブコメディも初。初尽くしの今作で、笠松が創り上げた“エロ彼”とは――その裏側を明かす。

笠松将、初のラブコメ挑戦

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― 今回が初のラブコメディということで、まずはオファーを受けた際の率直な感想を教えてください。

笠松:最初にオファーを頂いたときに、「僕ですか!?」とびっくりしましたが、台本を読ませて頂いて、まなぶがただのイケメン役ではないと分かって興味深かったし、やったことのないラブコメにも挑戦してみたいなと思いました。

― とてもインパクトのあるタイトルですよね。その“エロい彼氏”が笠松さん演じるまなぶということですが。

笠松:確かタイトルは最後に決まったんです。プロデューサーの方々はすごく悩まれていましたが、守らず攻めたタイトルで少しでも作品を届けようという思いを感じました。

― タイトルは最後に!ということは、撮影中は“エロい彼氏”を演じるという点は意識せず?

笠松:まなぶが“エロい彼氏”かどうかは、主人公からしたらそうだって言うだけだと思うんです。もちろん、視聴者の方もそう思って楽しんでいただけるなら嬉しいですけど、作品としては僕が演じるまなぶと松井愛莉さんが演じる仁美の恋愛の話なので、演じる上でそれを意識することはなかったです。これが「エロい笠松将が皆さんを魅わす」なら、全力で「待ってください!」と言っていたと思いますけど(笑)。

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― 出会いのシーンも仁美目線で、まなぶの色気が描かれていますね。

笠松:監督が「ここ喉撮るよ」「腕撮るよ」「汗撮るよ」とめちゃくちゃカット割りにこだわって撮影してくださいました。女性のメイク部さんや衣装部さんも、「笠松くんなら絶対こっちがかっこいい」とか意見を出してくださって。ただ、カットとしては腕や汗がアップになってエンタメ的に分かりやすく描かれていますが、一生懸命働いている姿がかっこいいという描写だと思っています。例えば、今腕や顔を撮影しているから「かっこいい腕にしよう」「かっこいい顔をしよう」とかは限界があるし、僕はそこで勝負することが主戦場ではないタイプだと思っているので、遊びに来た感覚もありました。お芝居自体は今まで培ってきたことを出してブレずにできましたし、チャレンジできたなとも思います。

― 「遊びに来た」というのは、ラブコメにということでしょうか?

笠松:そうです。でも、お芝居の仕方とか基本的な部分は変わらなかったので、めちゃくちゃ難しいけど面白くて楽しかったです。

― 逆にラブコメ作品は“ここは違う”と感じた部分は?

笠松:ドラマとか映画だと誇張して表現することがあるじゃないですか?その振り幅がラブコメは大きいなと感じました。僕がこれまで出演してきた作品は、リアリティに重点を置いているものが多かったですし、そこと比べるとラブコメは色々な振り幅をジェットコースターみたいに楽しんでもらうエンターテイメントだと思います。だからこそ、感情とか人間の温度がしっかり乗っていないと観ていられないなと思いますし、今まで通りそれを大事にして演じました。

松井愛莉、笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
松井愛莉、笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
― 特にそれを意識したシーンはありますか?

笠松:4話(10月9日0時配信)に出てくる仁美との社交ダンスのシーンです。個人的にも好きなシーンです。

― 仁美とまなぶの関係にも変化を感じる、とても印象的なシーンでした。

笠松:まず、社交ダンスって素敵だなと思ったんです。今までは全然知らなかった世界ですが、実際にやってみて文化やマナーに触れ、そう感じました。キスシーンや手を繋ぐシーンは撮影で何度も経験しているので、そのドキドキの感覚を想像できるんです。でも、社交ダンスの上品な胸の高鳴りとお互いが共鳴している感覚は味わったことがなかったので、セクシーだなと思いました。

あとは、作品の描写としても高度で上質なシーンですよね。仁美とまなぶは社交ダンスをして、心は通じ合っているけど肉体関係はない。その裏で、圭吾は仁美以外と肉体関係を持ってしまった。それをカットバック(※)で描いていて、良いシーンだと思います。撮影中も楽しかったです。

※異なる場所で同時に起きている別のシーンを交互に繋いでいく演出方法。

笠松将の結婚観は?“口移し”シーンの裏側も

松井愛莉、笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
松井愛莉、笠松将/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
― 仁美役の松井愛莉さんとは、今回が本格初共演ですね。

笠松:ちゃんとお芝居をするのは初めてでした。すごく一生懸命で、楽しくお芝居させて頂きました。

― 仁美との印象的なシーンと言えば、やはり2話の“口移し”のキスシーンも衝撃でした。まなぶのファンを公言する仁美から「私のこと好きにならないでください」とお願いをされ、まなぶはそれに少し怒ったような表情で口移しのキスで返す…キスシーンと言っても決して甘い雰囲気ではなくて。

笠松:クランクインの日に撮影したシーンです。あのシーンは実はしがらみが多くて、逃げ場のないシーンなんです。2話以降でまなぶの真面目な部分が描かれていくことを考えると、あの行動は早すぎる気がしていました。だからこそ、なぜあの行動をとったのか考えました。

仁美はまなぶのことが好きだけど、まなぶは仁美が気になってはいても恋愛要素はまだない。ただ、物語としてはまなぶから何かしないと始まらない。好きでもない仁美になぜまなぶは口移しをしたのか…おそらく、気になっている仁美から「私のこと好きにならないでください」と言われて、悔しくて「キスくらいできるんだぜ」と思ったんじゃないかなと。そういう意味があのシーンにはあったと回収するために監督にも相談して、仁美に再会したときの台詞に「あんなんキスじゃねぇよ」と足してもらいました。その一言で、男性と女性のキスへの考え方の違い、まなぶの性格の辻褄合わせをしています。まなぶは殻を破ろうとせずに目の前のことを頑張っているキャラクターだと思うので、あの行動への理由付けは僕の中では大事でした。

笠松将、松井愛莉/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
笠松将、松井愛莉/「エロい彼氏が私を魅わす」より(C)フジテレビ
― 再会時の台詞まで含め、2話のキスシーンが完結しているんですね。

笠松:僕がどう演じたかったかと言う話ではありますが、「あんなんキスじゃねぇよ」とまなぶが仁美に言うことで、後ろめたさがないということも表現できていると思います。

― 仁美のような素直な女性は、笠松さんから見てどうですか?

笠松:ドラマティックな部分を切り取っているだけで、仁美のような女性はいると思うし、魅力的な子ですよね。でも、圭吾の立場だったら絶対嫌です(笑)。

― ですね(笑)。

笠松:本当…最悪ですよ…(笑)。

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― 仁美と圭吾は結婚を目前に控えたカップルで、そこにまなぶたちが巻き込まれていくわけですが、彼らを客観的に見て、ご自身の結婚観に変化などありましたか?

笠松:もともと結婚がどういうものかあまり分かっていなかったので、「もし結婚するとき、自分の婚約者が仁美みたいになったらどうしよう」とか考えさせられました。今までふわふわしていたものが実態になった感じがあります。

あと、結婚に対して自分が覚悟を決めるのは自分のことだから良いですけど、相手にも覚悟を決めてもらうってすごいことだなと思いました。周りの結婚している方々へのリスペクトが生まれました。

― 自分に置き換え想像してみると、ハッとさせられる部分も…。

笠松:ぜひ男性に観ていただきたいです。最初は「こんなことないよ」と笑って観られると思うんですけど、途中から「あれ?まじか…」となると思いますし、そうなってくれると嬉しいです。

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― ドラマ後半戦では、さらに物語が動いていきますね。

笠松:4話までの前半は、仁美とまなぶの恋人の麻衣(萩原みのり)がどう男性陣を振り回していくのかが見どころでもあると思いますが、後半は男性陣も恋愛ゲームにがっつり参加していきます。まなぶとしては、今まで「自分はこうでなきゃいけない」と思っていたものが壊れる瞬間が訪れます。枠の中で誠実にやるというベースが彼のカッコよさではありますが、それを外していくカッコよさも観てもらえると思いますし、そこで物語が動いていくので面白い展開になっています。

― 良い意味でタイトルとのギャップがありますが、その辺りはいかがでしょうか?

笠松:何を見てエロいと思うのかにもよりますが、最初がビジュアル的なエロいだとすれば、エロいの種類が変わっていく物語だと思います。エロい=魅力だと捉えると、まなぶは良い役だったなと感じています。

笠松将、今後挑戦したいことは?

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― 今回初ラブコメに挑戦し、今後もドラマ「TOKYO VICE」(WOWOW初のハリウッド共同制作オリジナルドラマ)などが控える笠松さん。今後、挑戦したいことは何ですか?

笠松:お芝居ではないですけど、僕が好きなラップにも挑戦してみたいです。HIP HOPが好きで昔、歌を趣味で作っていたとき、ラップが1番難しいなと思ったんです。最近は友人がフリー素材のビートを送ってきてくれたので、それでラップを作ってみたらハマってしまって。Instagramにも載せているんですけど、真面目にやったら息抜きにもなるだろうなと考えています。

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
― まさに新たな挑戦ですね。では、最後になりますが、モデルプレス読者にメッセージをお願いします。

笠松:ファンの方とコミュニケーションをとるのが好きなので、頂いたコメントは全部読んでいますし、いつも元気を頂いてます。ありがとうございます。今後も作品が控えていますので、ぜひ期待していてください!

― インタビューは以上になります。ありがとうございました!

(modelpress編集部)

「エロい彼氏が私を魅わす」あらすじ

仁美(松井愛莉)は、誰もがうらやむ彼氏・圭吾(結木滉星)と結婚間近。

証券マンで収入もよく、高学歴で、優しくて、見た目も良い、いわゆる優良物件。このまま晴れてゴールインだと思っていたが、偶然街中で出会ったまなぶ(笠松将)のニッカポッカ姿でドリルを持つ太い筋肉と滴る汗に、仁美はドキドキが止まらない。

学歴も収入も圭吾より劣るが、仁美はまなぶが気になって仕方がない。これってマリッジブルー?一瞬の気の迷い?このまま結婚していいの…。

私が選ぶのは“人としての色気”か“条件面”か?

笠松将(かさまつ・しょう)プロフィール

笠松将(C)モデルプレス
笠松将(C)モデルプレス
生年月日:1992年11月4日
身長:182㎝
出身地:愛知県名古屋市
血液型:B型
特技:絵/料理

2011年に俳優を目指して上京、2013年から本格的に俳優活動をスタート。今後は、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」 (第4話に出演、2021年12月放送予定)、WOWOW×ハリウッド共同制作オリジナルドラマ「TOKYO VICE」(2022年春放送予定)、映画『リング・ワンダリング』(2022年2月公開予定)などが控える。
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