<スダンナユズユリー インタビュー>E-girlsと同時解散を決めた理由、最後の作品に込めた思い、今3人が届けたいメッセージ…
2020.12.24 04:00
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2020年12月末をもって解散することを発表した須田アンナ(23)、武部柚那(22)、YURINO(24)からなる1ヴォーカル&2MCスタイルのユニット・スダンナユズユリーが、モデルプレスのインタビューに応じた。年内で約9年間の活動に終止符を打つE-girlsのメンバーとしても活動している3人。インタビューでは、スダンナユズユリーとして最後の作品となる12月28日リリースのコンプリートアルバム「THANK YOU」の制作の裏側や未来について語ってもらうとともに、今3人が届けたいメッセージを聞いた。
スダンナユズユリー、E-girlsと同時解散を決めた理由は…
― 年内での解散を発表されましたが、まず決断に至った経緯を教えていただけますか?須田アンナ:E-girlsの解散を決めたあと、スダンナユズユリーとして自分たちの今後を考える時間が多くなっていきました。E-girlsは自分たちの軸なので、それがなくなってもスダンナユズユリーとして活動をするのかしないのか…一人ひとり未来を考えたとき、E-girlsで学んだことを糧にもっと様々なことにチャレンジしていきたいと思うようになり、E-girlsの解散と同時にそれぞれの未来に向かって歩いていこうと決めました。
武部柚那:E-girlsがあってのスダンナユズユリーですし、E-girlsがあったからこそスダンナユズユリーができました。E-girlsに終止符を打つタイミングで、スダンナユズユリーも一区切りしようと話し合って決めました。ただ、皆で改まって話し合ったというよりは、「E-girlsが区切りをつけるから、次に進まないといけないよね」と3人共それぞれが考えていました。常にお互いの気持ちを共有し、ここまで同じテンションで進んできて、考えていた結末も同じでした。感覚的なものなのですが、聞かないでもお互いの気持ちが分かっていた気がします。
YURINO:解散を決めてからは、「最後にアルバムを出したいね」という話をしました。
武部:それに向かって何ができるかを考えていましたね。E-girlsも12月28日にベストアルバム「E-girls」をリリースしますし、同時リリースだからこそ2つのグループの違いを最後まで感じていただけると思います。スダンナユズユリーの曲を聴いたことがない方にも、最後に「こんな3人組がいたんだ」と思ってもらえると嬉しいです。
― スダンナユズユリーが12月28日にリリースするコンプリートアルバム「THANK YOU」には、どのような思いが込められていますか?
武部:収録されている新曲もアルバムと同じ「THANK YOU」というタイトルになっているのですが、この一言に尽きるなと思います。皆さんに感謝を届けたい、今までの思い出が詰まったものにしたい、と思って制作しました。
須田:新曲は何曲か候補があった中から「これだ」と思ったので、迷わず決まりました。タイトルについても「最後だしこれしかないね」と。3人で作詞をし、今の自分たちの気持ちを形にできて良かったです。
武部:作詞は…大変でした(苦笑)。感謝を一言では伝えられないけれど、韻や譜割りの関係で言葉を選んでいかなければいけないですし、そこに収めるのがすごく難しくて。
須田:「ここ3文字しか入らない!」とか、悩みましたね。最初の1日は5、6時間こもって作業したよね?
YURINO:結局その日は1番の歌詞しかできなかった(笑)。
武部:レコーディング直前まで悩んで悩んで…。
須田:そのおかげで良い歌詞になった。
YURINO:明るい歌詞に仕上がったね。今までの曲のフレーズを入れたり、天気の曲が多かったから「空」とか聞き馴染みの良い歌詞を入れたり。
武部:今までも等身大ということを大事にしてきたので、今回も最後だから、という思いよりは今自分たちが思っていることを歌にしました。Music Videoを観てもらうと分かると思うのですが、「終わっちゃった」という感覚はなくて、まだまだ続きそうな明るい雰囲気になっています。
― DVDには「THANK YOU」を含むMVのほか、過去のライブパフォーマンス映像も収録されるとか。
武部:初お披露目したHappinessさんのツアーファイナル(2017年1月)から、「LIVE×ONLINE」(有料配信ライブ)でのパフォーマンスまで全部入っています。何を入れるか考えるために、過去の映像をたくさん観ました。
須田:お披露目のパフォーマンスとか、改めて観るとすごく恥ずかしかったです。「気合入ってるな」「緊張してるな」と思いながら観ました(笑)。
武部:成長過程も観ていただけるDVDになっていると思います!
― お披露目の日から約4年近くが経ったと考えると早いですね。
武部:そうですよね。やはり恥ずかしいですけど、コンプリートアルバムなので全部を詰め込みました。
YURINO:隠すものはないので(笑)。
須田:比べてみると、衣装のテイストも髪型も全然違います。当時は全員ダボダボのファッションだったのが、コンセプトも変わって少し女の子っぽくなりました。
― モデルプレスがはじめてスダンナユズユリーにインタビューをさせていただいたのは、デビューシングル「OH BOY」をリリースした2017年でした。当時と比べると、ファッション、髪型もですが、3人の空気感にも少し変化があるような……
須田:最初はYURINOちゃんとユズ(武部)の上下関係がありましたね(笑)。
YURINO:あったね(笑)。
武部:そうなんですよ(笑)。仲が悪いとかそういうことではなく、YURINOさんはHappinessさん、E-girlsさん、先輩というイメージが強くて!
須田:YURINOちゃんはYURINOちゃんでどう後輩と接したらいいのか分からないから、お互い探り合うっていうね(笑)。
YURINO:LAにお仕事で一緒に行く機会やE.G.familyで全国を回ったホールツアーもあって、一緒にいる時間が長くなったのがきっかけかもね。
須田:プライベートでも3人でいるようになったのはそうかもしれないですね。元々私とYURINOちゃんは一緒に遊ぶことが多かったので、そこにユズを巻き込むようになりました。それはこれからも変わらないと思います(笑)。
約4年の活動期間を回顧 スダンナユズユリーは「色んな奇跡を起こしてきた」
― 結成発表が2016年、デビューが2017年。改めて振り返ってみると、どのような約4年間でしたか?須田:スダンナユズユリーとして発表した最初の楽曲(こんにちWhat’s Up!)に「スダンナユズユリー We Don’t Stop」という歌詞があるのですが、本当にノンストップでここまで来られたなと思います。定期的にリリースしたり、雑誌の連載をやらせていただいたり、すごいことだなと感じています。
― ファッションに関する活動では、スダンナユズユリーらしさが特に出ていた印象があります。
須田:E-girlsとは違う色を届けたいなと思っていたので、それが出来て良かったです。特にここ2年間くらいはスダンナユズユリーのチームができて、たくさんのスタッフさんに支えられながら、やりたいことを実現させていただきました。
― スダンナユズユリーとして活動を開始させた当初抱いていた夢や目標は叶いましたか?
YURINO:ただ2人(YURINO・須田)がラップをやりたいという夢から始まったグループなので、最初は何ができるか分からなかったですし、大きな目標や夢も見えていなかったです。でも、アルバムやシングルをリリースして、雑誌やフェスにも呼んでいただいて、想像していたよりも大きなことを得ることができたなと思います。
須田:最初はアルバムをリリースできるなんて思ってもいませんでした。
武部:結成時はシングルのリリースすら、もっと遠い未来だと思っていました。
須田:ファッションショーにも出演させていただきましたし。
武部:パフォーマンスはせずに3人でランウェイを歩いたこともあったね。(※GirlsAward 2018 AUTUMN/WINTER)
須田:かっこつけて歩いたね~(笑)。DOBERMAN INFINITYさんがライブパートで出演されていたので、舞台袖で会ったとき「あんたらすごいかっこつけてたで(笑)」って言われました(笑)。
― ライブパフォーマンスとは違いますか?
武部:私は歌う方が楽ですね。
須田:3人一緒だと恥ずかしい…。
武部:急に友達とランウェイに出ちゃった!みたいな感覚なんですよ(笑)。
須田:切り替えが難しかったね(笑)。
― ほかに印象に残っている出来事は?
YURINO:2年前に「アジアソングフェスティバル」(韓国で開かれるアジア最大級の音楽フェスティバル)に出演させていただいたのも、すごく良い思い出です。
須田・武部:あ~!!!
武部:E-girlsが2日目、スダンナユズユリーが1日目にパフォーマンスさせていただいて。“まさか”でした。
須田:本当に“まさか”!海外で大きなステージに立てると思っていなかったですし、あんなに温かく迎えていただけるとは…。ユズは打ち上げで、歌を褒められて泣いてたよね?
武部:あー…泣いた…(照)。現地のスタッフさんに「本当に歌ってるの?(上手くて生歌だと)分からなかった」と言われたんです。そうやって褒めていただいたこと自体初めてでしたし、海外でのパフォーマンスということで緊張する中、自分なりに満足のいくパフォーマンスができたことが嬉しくて。
須田:色んな奇跡を起こしてきたよね。「MAPS」(韓国雑誌)の表紙を飾らせていただいたこともびっくりしました。HIROさんに「素敵ですね」とお言葉もいただきました!
YURINO:本当に色んなことがあったね。
― スダンナユズユリーの活動を通して、新たに生まれた夢はありますか?
武部:この2人がいたからできたことばかりなんですよね。アイデアマンだし人と繋がる力も強いですし!2人から刺激を受けたことは確実にE-girlsの活動にも繋がりました。やりたいと思ったことを楽しんでやっていれば結果に繋がるんだなと思うことができたので、これからもそういう風にやっていきたいです。
YURINO・須田:(頷く)
YURINO:私はスダンナユズユリーの活動を始めてから、もっとファッションに興味を持つことができました。もっと色んなお洋服が着たいと思いましたし、ジャケット写真のデザインひとつとってもここまで携わったことがなかったので、それを受け入れてくださったスタッフさん、出来上がったものを喜んでくださったファンの皆さんには感謝です。そういう経験はスダンナユズユリーだからこそ出来たことで、その経験がなければ、E-girlsが解散した先、何をやりたいのか迷っている自分がいたと思います。スダンナユズユリーでの活動があったから、自分の好きなことがもっと明確になって、未来に繋がっているなと感じています。
須田:2人が言う通り。スダンナユズユリーでは今まで挑戦したことのないことばかりやらせて頂きました。自分たちで発信したからこそ3人の良さが発揮できて、その表現を愛してくださる方々がいて、それが自信に繋がりました。自分たちの個性を受けれていただけるというのはやっぱり大きなことですし、未来に繋がる経験になったと思います。スダンナユズユリーを通して色んな人にも出会えて、本当に不思議な力を持ったグループだったなと実感しています。
スダンナユズユリーが語る“夢を叶える秘訣”
― 約4年間の活動を踏まえ、今皆さんが考える“夢を叶える秘訣”を教えてください。YURINO:スダンナユズユリーになって思ったのは、仲間の大切さです。3人だからより意見を共有しやすかったということもあるかもしれないですが、2年前くらいから同じスタッフさんとずっとやってきて、皆で一緒に夢を叶えることが出来ました。分かり合える仲間、一緒に頑張ってくれるチームが近くにいれば、夢に近づけるというのは、スダンナユズユリーの活動を経て気付けたことです。
須田:自分の軸を曲げずに貫き通すことが大事だということです。そのためには説得力のある自分にならないといけないのですが、貫き通していればきっと認めてくれる人がいると思います。私は最初の頃に派手髪とかストリートファッションを止めた方がいいよと色んな人から言われていたのですが、スダンナユズユリーの活動を通して色んな人に受け入れてもらうことが出来て、自分の思いを曲げずに貫き通して良かったなと思えるようになりました。それが遠い未来になったとしても、成功するまでの過程だと思って、落ち込む時期も楽しんだ方がいいなと感じています。前だけ見ていれば、きっと夢は叶うと思います。
武部:昔は何でも自分でやりたい、自分でやらなきゃ、自分でできるって思ってたのですが、スダンナユズユリーとして活動を始めてからは自分には自分の役割があって、人に甘えたり頼ったりすることも大事だと思えるようになりました。私にはこの2人がいて、だからこそグループとしてまとまっていけたし、それが1人での活動にも影響して自分のスタイルを見つけることに繋がっていったと思っています。2人やチームのために自分も頑張ろうとも思えましたし、この人たちと夢を叶えたいと思うことがエネルギーになったので、周りの人を大切にしなくてはいけないと改めて実感しました。そういう気持ちが夢を叶えるには大事なのかなと思います。
YURINO・須田アンナ・武部柚那が今伝えたいメッセージ
YURINO・須田・武部、3人の個性が爆発したスダンナユズユリー。インタビュー中、何度も語っていたのは、ファンをはじめ周りの人々への感謝の言葉。そして、笑い合いながら前向きに未来を見据える姿が実に印象的だった。約4年の間でそれぞれが得たものは計り知れず、それはこれからの活動にも活かされていくのだろう。最後に、3人からファンへ“今”伝えたいメッセージ――
YURINO「発表に驚いた方、悲しいと思ってくださった方もいらっしゃると思いますが、また違った形で皆さんに楽しんでもらえるよう、もっともっと頑張らければいけないなと思っています。これまで支えてくださったファンの皆さん、関わってくださったすべての皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ファンの皆さんに楽しんでほしいという思いから約4年間を走り切りました。最後のアルバムには今の私たちの最大限の想いを詰め込みました。この先もこのアルバムやこれまでの思い出を、私たち自身忘れずに進んでいきます」
須田アンナ「ラストライブ(2020年12月28日に有料配信ライブとして開催される『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』)のときまで、まだ実感が沸かないのですが、アルバムタイトルの通り本当に感謝しています。私とYURINOちゃんの『ラップをやってみたい』という思いから始まったグループを約4年間、ノンストップで活動させてくださったスタッフの皆さん、愛してくださったファンの皆さん、関わってくださったすべての皆さんに感謝が溢れています。
最後に約4年間の思い出が詰まったアルバムを届けられることはすごく嬉しいです。歌詞にもあるように、いつかまた皆さんと会えると思いますので、それまで皆さんの心の中で愛してもらえたら嬉しいなと思います。たくさん愛を与えてくださって、本当にありがとうございました」
武部柚那「色んな奇跡があって、私たちもびっくりするくらい色んなことをやらせていただいた約4年間でした。ファンの皆さんを良い意味で驚かせてこられたのかなと思いますし、自分たちがやりたいこと、表現したいことを観てくださる方、支えてくださる方がいたことも奇跡だなと感じています。
スダンナユズユリーのファンの皆さんは、ファッションを真似してくださることも多くて、私たちを通して新しい自分に出会った方、やりたいことが見つかった方もいらっしゃるのではないかと思います。そういった方々にも、最後のこのアルバムを通して元気や勇気を届けられたら嬉しいです。『スダンナユズユリーってこうだったな』と思い出してもらいながら、最後の最後まで楽しんでもらいたいです」
(modelpress編集部)
スダンナユズユリーの3人からモデルプレス読者へメッセージ💌
— モデルプレス (@modelpress) 2020年12月24日
インタビューでは、解散やコンプリートアルバム「THANK YOU」への思い、夢を叶える秘訣などを語っていただきました。
@Egirlsofficial_ #須田アンナ #武部柚那 #YURINO
🔻インタビューはこちらhttps://t.co/Dylxie0RPl pic.twitter.com/KhlQrYD0Jk
スダンナユズユリー プロフィール
E-girls/HappinessパフォーマーのYURINO・須田アンナ、E-girlsヴォーカルの武部柚那からなる1ヴォーカル&2MCスタイルの新ユニット。2017年3月1日、シングル「OH BOY」でデビューを果たした。2020年12月28日には解散前ラストとなる作品として、コンプリートアルバム「THANK YOU」をリリース。同日、E-girlsとして20時から「LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER」(有料配信ライブ)を開催する。
【Not Sponsored 記事】
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