高橋文哉(C)モデルプレス

高橋文哉、学生時代の“忘れられない思い出”とは「泣きましたね」<モデルプレスインタビュー>

2020.12.25 16:03

1st写真集『架け橋』の発売を26日に控え、MBSドラマ『夢中さ、きみに。』(2021年1月7日~スタート、毎週木曜、深夜0時59分~)の出演も決定している今注目の俳優・高橋文哉(たかはし・ふみや/19)。今回、モデルプレスが高橋にインタビューを行い、写真集撮影時の裏話や10代の思い出、未来についても語ってもらった。

高橋文哉、10代最後の写真集&ドラマにも抜擢

2019年は『仮面ライダーゼロワン』で主演・飛電或人を演じ、今年は連続ドラマ『先生を消す方程式。』に藤原刀矢役でレギュラー出演を果たした高橋。

今回そんな彼が自身初の写真集を出す事が決定。同誌では、スノーボードに挑戦し、本人念願の雪見風呂で撮影を敢行した冬、プールではしゃぎ、夕暮れの海では大人の表情を見せた夏、そして、“あの頃”を彷彿させる制服姿など…19歳、高橋の等身大の姿が余すところなく収められている。

高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
また来年1月からは、なにわ男子(関西ジャニーズJr.)の大西流星主演のMBSドラマ『夢中さ、きみに。』にも出演が決定。高橋が演じるのは、中学校の時にモテすぎた反動で、平穏な日常を求めて「逆・高校デビュー」を果たした高校2年生の二階堂明。


同作は、Webで噂となりコミックス化された和山やま氏の人気漫画を実写化したもので、ユニークすぎる男子高生の淡々とした日常を描いた“異色の青春群像劇”である。

高橋文哉、雪見風呂に「またあの景色見たいな」

― まずは、1st写真集が決まったときの心境を教えて下さい。

高橋:すごく嬉しかったですね。自分しか載ってない本が世の中に出てみなさまの手に届いて、自分の家族にも見せられるというたくさんの喜びを感じています。お仕事をするにあたって、写真集を出す事は1つの目標でもあったので、ついに!という嬉しさもあって感動しています。

― 撮影時の思い出や、ハプニングなどがあれば教えてください。

高橋:ハプニングは特になく撮影は順調でした!スノボやプールの撮影があって、色々挑戦させて頂きました。雪見風呂とスノボに関しては、僕が希望してやらせて頂いたので、カメラがある事を忘れてしまっていたくらいです。雪見風呂も普通に入っていて、のぼせちゃったりして…でもその後の、のぼせてるのを冷ましてる所も撮って頂いたりとかもして。「自分の“最高のプライベート”にカメラが付いてきてくれた」みたいな撮影でした。

高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
スノボは、滑ってきた所を撮ったので、「そのショットが決まるまでやる!」みたいな撮影だったのですが、実は1回でそれが決まっちゃって。スノボはこのお仕事を始める前までは毎年行くほど好きだったので、1回しか滑れなかった事が唯一の悔いになりました(笑)。

― 今回の撮影で、雪見風呂が念願だったとお聞きしましたが温泉はよく行かれますか?

高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
高橋文哉 写真集『架け橋』 撮影:田尾沙織 ワニブックス刊
高橋:僕、小学生の頃から、ずっと温泉が大好きなんです。一人暮らしをはじめてからは行く機会が減ってしまったんですけど、母が家に来た時は一緒に温泉に行ったりしています。1人で行く事はあまりないですが、雪見風呂ってすごく憧れますよね。

昔、兄2人とスノボに行った時の帰りに温泉に入った事があるんですけど、それが雪見風呂で、その時に僕は兄たちに露天風呂の雪に埋められたんです。当時は本当に痛くて寒くて。今考えると気持ちよくて最高なんですが、当時はすごくムッとしましたね(笑)。小さい頃は嫌な思い出だったのですが、今は「またあの景色見たいな」と思ってお願いして今回実現しました。

泣き虫だった幼少期と今

― 今回の写真集では幼い頃の写真も公開されていますが、幼少期はどんな子どもだと言われていましたか?

高橋:「泣き虫、負けず嫌い、うるさい」ですかね。僕は小さい時から異質と言われていて、それは大きくなった今も言われています(笑)。

― では、性格は幼少期とあまり変わっていないと。

高橋:今は泣き虫が治ったぐらいですかね。人前では泣かなくはなりました。まぁ、1人で泣いたりはしますけど(笑)。涙も流れそうになっても止めるという事を学びました。

最近は、映画とか見ていても感情移入するというよりお芝居を見ちゃうんです、裏が気になってしまって。「あ、これさっきと同じカットかとか!」考えていたら、全然泣けなくなってしまいました(笑)。作品の物語ももちろんですが、役者の方のお芝居だったり、バックグラウンドを想像する方が今は楽しいかもしれません。

山田裕貴の影響でアニメ『鬼滅の刃』にどハマり

高橋文哉(C)モデルプレス
高橋文哉(C)モデルプレス
― そんな高橋さんが最近泣いてしまった事はありますか?

高橋:アニメを最近よく見ていて『鬼滅の刃』は1回危なかった所がありました。周りには「映画は泣くぞ」って言われましたけどね(笑)。アニメは、『ハイキュー!!』とか『食戟のソーマ』とかはすごく好きで見ていたんですが、実は僕、元々アニメ大好きという感じではなくて。

『鬼滅の刃』も「絶対見ない」って言っていたんですけど周りが見てて、『先生を消す方程式。』(テレビ朝日)の現場でもその話になったりしていたので…。現場では、山田裕貴さんがアドリブでセリフを混ぜ込んで来たりするんですよ、「頼田朝日(山田の役名)の呼吸!」とか言って(笑)。それを見ていると良いなと思って僕も見ようと思いました。

社会現象にもなってるから…と思って見たらすごく面白くて。そこから違うアニメも見だして…みたいな。アニメの方が、素直に感情移入出来ているかもしれません。

忘れられない思い出、忘れたくない思い出

― 今回の写真集は10代最後の姿という事で、学生時代の忘れられない思い出を教えて下さい。

高橋:僕中学の時に部活でバレーボールをやっていて、3年生の時は部長だったんです。悔しい思い出なのですが、引退試合で「勝てばベスト8、負けたらベスト16」という状況があって、最後は僕のサーブミスで負けてしまいました。その時は人生で1番自分を憎み、泣きましたね…「みんな、本当に本当にごめん」って。

今だったら後悔してもしょうがないって事が受け入れられるんですけど、当時中学生の僕は部活をがむしゃらにやってたので悔しかったし、今だにあの光景は忘れられないです。その時責めるわけでもなく、「今までありがとう」って言ってくれた仲間たちや監督にも今でもとても感謝しています。

― 3月に20歳になりますが、大人の第一歩としてまずやりたい事はなんでしょう。

高橋:お母さんや家族にお酒を奢りたいです。もちろん、今でも食事代は出したりしますけど、お酒を飲めるようになって、一緒に乾杯をしたらどんな気分なんだろうなと思います。でも10代と違って、20歳は大人なので、「もう甘えていられなくなる」と思うと、あまり20歳にはなりたくない正直な気持ちもありますね(笑)。

ドラマ『夢中さ、きみに。』大西流星との撮影に期待

― ドラマ『夢中さ、きみに。』に出演が決定しましたが、今回この作品が決まった時の心境を教えて下さい。

高橋:まず「え!?僕?」ってなりました。噛めば噛むほど味が出るような役を頂いた事もそうですし、共演する方も驚きで。

― 原作漫画を読んだ、最初の感想をお聞かせください。

高橋:「新しいな」って思いました。僕の演じる二階堂という役の部分で言ったら、内気なメガネ男子が何かしらのはずみでハイパーイケメンになっちゃう話はよくあると思うんですが、でもこの作品は逆で。そこまで別の自分を作り上げられるのはすごいなと思いましたし、それだけ見た目に差をつけなきゃいけないっていう事も求められるキャラだなと実感しました。眼鏡を外しただけでは人はそんな変わらないので、オーラから変えていこうと考えています!なので、次に会った時はきっと僕は猫背ですよ(笑)。

― 楽しみです(笑)。高橋さんが演じる二階堂という役は少し影がある役だと思うんですけど、ご自身と似ている所はありますか?

高橋:今まで一番共通点がないかもしれないですね。

― 中学校のときにすごく可愛くて、人気だったという所では重なる部分もあるのではと思うのですが。

高橋:いや…まぁ(笑)。でも、二階堂みたいに爆モテしてたわけでもないですし。部活でキャプテンだったので、その時にバトミントン部の女子からキーって言われるくらいです。キャーまでいかないキーですかね(笑)。そんな感じなので、そこに関してもあんまり近くはないかなと。自分の学校生活を覆してまで、人に注目されるのが嫌だと思った事が僕にはないので二階堂はすごいなと思います。

― ドラマ撮影に向けての意気込みをお願いします。

高橋:漫画原作の役を演じるのが初めてで、作者の方やファンの皆様に失礼がないように、全身全霊で二階堂明を演じたいと思います。「実写にしてもこんなに面白いんだぞ」という所をお見せできるように頑張りたいと思います。

高橋文哉(C)モデルプレス
高橋文哉(C)モデルプレス

2020年を振り返り、来年に向けて

― 今年1年、いろいろありましたが2020年を漢字一字で表すとなんでしょう。

高橋:成長や成功の「成」です。理由は、その名の通り成長させていただいた1年だったなという印象が1番強いので、まず成長の「成」です。この1年間は、今後の人生を生きていく上で絶対忘れない年になりましたし、同世代の方や、大先輩の方々と一緒にお芝居もさせて頂いたので少しは成長出来ていたらいいなと。

そして、今年は僕も大先輩のようになりたいなという憧れや夢も見させて頂いたので、そういう部分でも目標に向かっていけるように、成功に向けての「成」でもあるなと思いました。

― では、来年はどんな年にしたいですか?

高橋:2021年は、自分のお芝居で感動して頂いたり、僕を見て「元気をもらえた」と言われるような役者になりたいです。今年よりも1人でも多くの人が、僕の名前を知ってくださったらそれだけで十分かなと思います。

今後役者として挑戦したいのは…ヤンキー役かな。あと料理人の役やバレーに力を注いでいる人の役。あと天才ピアニスト。これ初出しです(笑)。理由は特にないのですが、天才ピアニストの人って純粋にかっこいいので、いつか縁があればやってみたいなと思います。

― では最後に。モデルプレス読者に夢を叶える秘訣を教えてください。

高橋:僕、去年すごいキザな事言ったんですよね(笑)。でも今年はもう、決めてあるんです。モデルプレスさんの取材があると聞いてから、何を言うか考えてきました!(笑)

― ありがとうございます(笑)。去年からの変化も含め、今思う“夢を叶える秘訣”をお聞かせください。

高橋:まだ夢を叶えられていないので秘訣になるかわからないですけど、“感謝と尊敬”です。これは僕がいま家の壁に書いてある文字なんですけど、自分以外の全ての人に尊敬心を持って感謝する事。周りを尊敬することによって自分も謙虚になるので。

いま自分自身が「出来ないな」って思う事を出来る人は、必ず周りいるのでそこを尊敬して真似る…じゃないですけど、そういう部分で全てに謙虚になるようにしていったら、良い結果になるのではないかと思います。僕も、1つ1つの細かい事にも感謝を忘れないように生きていきたいなと思っています。

― ありがとうございました。(modelpress編集部)

衣装協力:AMALA

高橋文哉(たかはし・ふみや)プロフィール

高橋文哉(C)モデルプレス
高橋文哉(C)モデルプレス
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。令和初の仮面ライダー『仮面ライダーゼロワン』(2019年)の主演・飛電或人役に抜擢。その後、ドラマ『先生を消す方程式。』(2020年)藤原刀矢役で出演。自身初の1st写真集『架け橋』(ワニブックス)が12月26日に発売される。2021年1月7日(木)よりMBS、tvkほかにて放送スタートのドラマ特区『夢中さ、きみに。』にて二階堂役で出演が決定している。
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