モデルプレスのインタビューに応じた大幡しえり(C)モデルプレス

<大幡しえり「未満警察」インタビュー>最終回後の今だから話せること「最初から事件の真相を知っていた」

2020.09.05 22:55

最終回を迎えたSexy Zoneの中島健人とKing & Princeの平野紫耀がW主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」でキーパーソンを務めた女優・大幡しえり(21)のインタビュー後編。大幡演じる冬美の衝撃告白で幕を閉じた今作。そんな大幡に今だから話せることを明かしてもらった。(※以下、ネタバレあり)

中島健人&平野紫耀W主演「未満警察 ミッドナイトランナー」

今作は、警察学校の学生である本間快(中島)と一ノ瀬次郎(平野)、警察未満の2人が何故か難事件に巻き込まれ、仲間と刑事の力を借りながらも解決していく本格警察ドラマ。理論派と体力派の個性が真逆の2人が、お互いの足りない部分を補いながら、息もつかせぬアクションと推理力で、時にコミカル、時にシリアスに巻き込まれる事件を次々と解決し、最高のバディになっていく姿を描いた。大幡は、本間と一ノ瀬と同じ警察学校の学生・橘冬美を演じた。

「未満警察 ミッドナイトランナー」最終回では…

大幡しえり/「未満警察 ミッドナイトランナー」第10話より(C)日本テレビ
大幡しえり/「未満警察 ミッドナイトランナー」第10話より(C)日本テレビ
橘冬美(大幡)が持っていた古い携帯電話の映像ファイルには、“スコップ男事件”の最初の被害者である中富姫花を土に埋めている片野坂譲(伊勢谷友介)の姿だけではなく、もう1人の犯人が写っているという衝撃の内容だった。その映像に本間快(中島)と一ノ瀬次郎(平野)はショックを受け愕然とするが、助教の及川蘭子(吉瀬美智子)が手伝うことを条件に模擬捜査を行う許可をもらい、事件の裏に隠された真実を突き止めるため警察学校の同期たちと共に捜査を開始する。

さっそく姫花が埋められていた現場に足を運んだ2人は、遺体発見現場に花をたむけにきた女性・神尾舞(真魚)と偶然出くわす。そして姫花の同級生だという舞から姫花にまつわる重大な事実を聞き出す。そんな中、刑事の柳田晋平(原田泰造)と稲西結衣(中村ゆり)は片野坂の元妻・晴美(西山繭子)に会いに行き…。

その後、懸命に捜査を続け、蘭子や同期の仲間たちが調べた情報と証拠を元に3件の殺人事件をプロファイリングした本間と一ノ瀬たちは、片野坂を警察学校の教室に呼び出し“スコップ男事件”の模擬捜査の発表を行った。

大幡しえり、最終回後の今だから話せること(※以下、ネタバレあり)

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
― ついに最終回を迎えました。最終回では、どのような心境で演じていましたか?

大幡:真犯人を聞いて私自身もビックリしました(笑)。結果、家族の庇い合いという悲しくて切ない、けど愛を感じるなと。しかし、その愛は歪んでいるので、演じていて複雑な気持ちになりました。

― 冬美の過去を知ったときの心境も教えてください。

大幡:最初から事件の真相を知っていました。なので、逆に1話の教室のシーンでは、どのような表情をすればいいんだろうって悩みました。監督に「はじめは絶対にバレないように」「フラットな気持ちで、一生徒として演じてほしい」という指示をいただいたので、最初はほかの同期と変わらず、内に秘めたものを決して出さず、一生徒を演じていました。ただ、7話8話あたりから、気持ちが出そうになっちゃうシーンがあって、グッと堪えるのが大変でした。

― 最終回でも中島さんと平野さんの3人のシーンがあり、その撮影が1番大変だったそうですが…

大幡:警察に保護されたあとに、取調室で衝撃の告白をするのですが、そこの心情だったり、表情だったり…すべてがごちゃごちゃで、伝えたいことをどう伝えればいいんだろうって、台本を読みながら悩みました。声録りを先に行っていたのですが、そのときこれでいいのかなって。気持ちを整理して現場に向かったのですが、罪悪感があり過ぎて、悲しむ方向にいっちゃっている部分もありました。冬美的には、正義感を持って正しいことをしたいと思っている。隠しているのは家族を守りたいから。でも、それが間違っている。すごく辛いけど、正義を貫かなきゃいけないという表情をする演技が難しくて、そこのシーンが1番大変でした。

― 今作を通して同期の絆が深まったそうですが、一緒にクランクアップできなかったんですよね。

大幡:そうなんです。私だけ一緒のシーンでクランクアップができなかったので、寂しいです。

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
― 今回、スコップ男は誰なのか、ネット上では考察が過熱していましたが、SNSの反響はご覧になりましたか?

大幡:伊勢谷さんが犯人なのか?というのはよく見かけました。でも実は…(笑)。誰にも当てられていなかったと思います。1話で冬美は、お父さんが警察官という話をしていたので、いろいろと伏線が繋がったんじゃないのかな。予想外の結末をお届けできたと思います。

― 今作は、学生から警察官に成長するというお話ですが、大幡さん自身が今作を通して成長したことや、自信に繋がったことはありますか?

大幡:今までで1番複雑なバックボーンがある役をやらせていただいたので、それを少しずつ出していく演技や、自分の罪を告白するシーンなどでは、いろいろな感情が入り混じっているお芝居が難しかったのですが、やり切ることができたのかなと思いました。「そのシーン良かったよ」と、プロデューサーさんや、監督さんに言っていただけると、自分も成長できたのかなと思うことができました。

大幡しえり「イマドキガール」としても活躍中

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
大幡と言えば、2017年3月公開の映画「ひるなかの流星」で女優デビュー後、数々の作品に出演。2018年度の東映・テレビ朝日「仮面ライダージオウ」ではヒロイン役に抜擢され、一躍注目を浴びた。今回「未満警察」では役作りのため、50cmほど髪をバッサリカット。放送が開始するとネット上では、「髪切っててわからなかったけど、ツクヨミちゃんだったのか」「ツクヨミと変わらず、冬美もかっこいいな」などと大幡の姿に驚く声が寄せられていた。

ブレイク必至の女優として注目されている一方、現在フジテレビ系朝の情報番組「めざましテレビ」では、イマドキガールとして出演中。女優とは違った、まだまだ新人らしいフレッシュな一面を見せている。

― イマドキガールとしても活躍していますが、こちらはいかがですか?

大幡:コロナの影響でずっとスタジオでの撮影だったのですが、この前久しぶりにロケに行きました。お店で撮影するのは初めてだったので、新鮮な気持ちで、これがロケなのか~と楽しみながら撮影することができました。

― 大変と感じることはありますか?

大幡:生放送でファッションの見どころを言うときに、役ではなく、自分自身としてコメントをするのが未だに苦手です。ちょっと考え過ぎて噛んじゃったりするんです。1度噛むとリズムが崩れてしまうので、そこでの立て直し方を学んでいます。やっぱりお芝居と違って、生放送って思えば思うほど緊張してしまいます。

― 大幡さんと言えば、「仮面ライダージオウ」のヒロインとして1年間ツクヨミを演じていましたが、そのとき学んだことが活きていると感じることはありますか?

大幡:「ホームルーム」でも椅子を振り上げたり、今回の「未満警察」でも銃を取り上げて向けたりとか、ちょっとしたアクションが迷いなくできるのは、「仮面ライダージオウ」のおかげだなと思いました。1年以上アクティブな芝居をしたおかげです。

― 「仮面ライダージオウ」はやはり女優業を行っている中での基盤となっているんですね!

大幡:そうだと思います。合成の撮影や、アフレコ、アクションも全て初めての経験でした。アクションシーンで声をバッと出すとき、プロデューサーさんに「良い声出るね」と褒めていただけるのですが、それはやっぱり「仮面ライダージオウ」で経験した1年半が活かされているんだと思います。人としても変われることができたと思うので、私の中でツクヨミは本当に大きな存在でした。

― 今後はどのような作品に挑戦してみたいですか?

大幡:クールで真面目な役が多いので、もっとはっちゃけられるようなキャラクターに挑戦してみたいです。今回の「未満警察」でも犯人ということで、怪演みたいなシーンがあるのかなと予想していたんですけど、最後まで冬美はいい子でした。罪悪感を持ちながら芝居をしていると逆に悲しくなりました。

大幡しえり、夢を叶える秘訣を語る

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

大幡:すぐに達成できることは夢ではないと思うので、目の前のことに夢中になってやっていくと、いつの間にかあれ?ちょっと近づいているな、達成しているなって思うことがあると思います。なので、やらなくちゃというプレッシャーを考えないようにして、目の前のことに全力でやってみてください。

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

大幡しえり(おおはたしえり)プロフィール

大幡しえり(C)モデルプレス
大幡しえり(C)モデルプレス
生年月日:1998年11月5日
出身:埼玉県
身長:161cm
血液型:B型
好きなスポーツ:テニス
好きな食べ物:オムライス
Instagram:@shieri_ohata_

2017年3月公開の映画「ひるなかの流星」で女優デビュー。2018年度の東映・テレビ朝日「仮面ライダージオウ」にヒロイン役で抜擢され、注目の的に。その後も、「ホームルーム」(MBS)、「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ)などの話題作に出演。女優だけでなく、現在はフジテレビ系朝の情報番組「めざましテレビ」イマドキガールも務めている。

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