<赤楚衛二インタビュー>「ふりふら」で好演の注目俳優「この作品に出会えたのは本当に嬉しい」
2020.08.23 10:00
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公開中の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』に出演する俳優の赤楚衛二(あかそ・えいじ/26)のモデルプレスインタビュー。2017年に特撮ドラマ『仮面ライダービルド』にて万丈龍我/仮面ライダークローズ役を演じ人気を博したブレイク注目株の赤楚が、今作では天然で捉えどころのない魅力を放つ乾和臣役をフレッシュな佇まいで好演している。役への思いや学生時代のエピソードを聞いた。
実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』
同作は『ストロボ・エッジ』、『アオハライド』でお馴染みの咲坂伊緒氏の同名少女コミック(通称:ふりふら)を実写&アニメーションでW映画化。4人の高校生男女の切なくすれ違う恋模様を瑞々しく描いた傑作青春ラブストーリー。アニメ映画は、9月18日に公開を予定している。実写映画では浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚の4人が主演。赤楚が演じるのが由奈(福本)の幼馴染で、やがて理央(北村)や朱里(浜辺)のよき理解者となっていく和臣。真っ直ぐな好青年で、思ったことをそのまま口に出してしまうような天然キャラ。朱里に次第に惹かれていくが、理央の朱里に対する気持ちに気づいてしまい、踏み出せなくなってしまう。
赤楚衛二、和臣に共感する過去「それを乗り越えたからこそすごく演じたいと思った」
― まず出演が決まったときの心境をお聞かせ下さい。赤楚:今回はオーディションだったんですけど、最初に和臣がどういう役なのかを聞かされたときに、昔の自分にリンクする部分がすごく沢山あって自分はそれを乗り越えたからこそすごく演じたいと思ったので、決まったときは本当に嬉しかったです。ただやっぱり咲坂さんの作品はすごくファンの方も多いので、「イメージと違う」と思われたらどうしよう、というプレッシャーもありました。
― リンクする部分というのは?
赤楚:和臣自身も夢があるのに、親の環境とかで諦めかけていて自分に蓋をしているんですけど、そこが学生時代の僕と似ていたなと思います。僕も俳優の夢を諦めていた時期があって、今の事務所の社長に出会っていなかったら会社に就職していたんだろうなと思います。
赤楚衛二、和臣への徹底的な役作り
― 和臣の掴みどころがない感じがすごく良かったです。普段の自分と似てる部分はありましたか?赤楚:天然と言われるので、そこが似てるんじゃないかな?あんまり認めたくないんですけど(笑)。なかなか自分の性格を一言で表すのは難しくて細かく分析すると「自分ってなんなんだろう」っていうところになっちゃうので、あんまり似てるかは分からないんですけど。多分あるんじゃないかなと。
― 役作りをちゃんとされるタイプですか?
赤楚:します。僕バレやすくて、しっかりしないと準備不足がすぐにカメラに映ってしまう不器用な人間なので、そこは人一倍やらなきゃと思ってやっています。
― 今回はどのような役作りをされましたか?
赤楚:撮影に入る前から「こういうときだったら和臣はどうするんだろうな」と和臣のことは24時間考えるようにしていました。和臣自身が思ったことをさらっと言えてしまう部分があるので、感じたことをまず口に出そうということをやっていまして、例えば「お風呂気持ち良い」「空綺麗」「ご飯おいしい」「お茶おいしい」みたいな。いちいち反応して口に出すということを普段から意識してやっていましたね。あとは高校生の頃の大きな悩みは大人になるにつれて可愛い思い出になってしまうので、そのために昔の自分を掘り下げるということもしました。
― 何か書いたり?就活みたいですね。
赤楚:確かに(笑)。自己分析みたいな感じです。
赤楚衛二、学生時代にしてみたかった恋愛
― あんまり制服のイメージがなくて学園モノは珍しいのかなと思ったんですが。赤楚:舞台とかでは着たことあるんですけど、映像ってなると数年ぶりだと思います。
― 制服はどうでしたか?
赤楚:メイクも何もしていない状態での衣装合わせだったので、思ったより骨格や体つきとかは変わっているんだなと感じました。でも映画を観たらまだいけるなと(笑)。気持ちから若返るように頑張りました。
― 青春が詰まった作品になっていると思うんですが、演じてみてどうでしたか?
赤楚:青春といってもどちらかというとキラキラというよりは儚かったり葛藤だったりが多いのでそういう意味で分かりやすい青春という風には感じなかったんですけど、教室や文化祭のシーンが「あー、こういうことあった!」の連続でした。例えば教室って天井に穴がいっぱい開いているじゃないですか?そういうのを見て懐かしいと思ったり、プリントを後ろに配る瞬間に「あ、こういうことやったな」とか。
― 「高校時代にこういう恋愛しときたかったな」と思ったことは?
赤楚:高校時代はまだ俳優のお仕事をしていなくて普通の高校生だったのである程度楽しんでいたかなと思います。しいて言うなら制服ディズニーをしてみたかったな。名古屋に住んでいると、東京をライバル視しているのか皆関西に行くんですよ。
― USJの方に(笑)。北村さんに似た質問をしたらいっぱい出てきました。
赤楚:確かにその頃からお仕事されていますもんね。僕はむしろ後悔はないですが、学校で先輩と付き合うというのはしてみたかったです。同い年と年下はあったんですけど、先輩ってやっぱり怖くて、あの年頃の1、2個上ってすごく大人っぽく見えて、そういうところに惹かれていたんですけど、周りの男の先輩も怖かったので何もなく終わりました。
赤楚衛二、朱里と由奈どっち派?「タイプが変わりました」
― 4人の恋模様が描かれていて、赤楚さんだったら朱里と由奈、どちらの女性に惹かれますか?赤楚:どちらも好きなのでめちゃくちゃ難しいんですけど、出会い方によるのかなという気はしていて学生時代だったら由奈ちゃんに行くと思うんですよ。でもこの年だったら朱里ちゃんの方に行くと思います。
― 心境の変化ですか?
赤楚:そうなんですよね。だから難しくて実際どちらも素敵だなと思います。
― 元々のタイプは由奈のような女性?
赤楚:だったんですけど今だったら朱里ちゃん。タイプが変わりました。昔は清楚で一途なイメージの子が好きだったんですけど、今は一緒にいて楽しい子とか話しやすい子が。楽さを求めるようになりました。
赤楚衛二、浜辺美波・北村匠海・福本莉子との撮影中の話題は?
― 浜辺さん、北村さん、福本さんとは撮影中どんな会話をしていましたか?赤楚:皆20代かなと思うくらい落ち着いていて、かつマイペースだったので、4人で盛り上がるというよりはそれぞれで盛り上がる感じでした。例えば匠海くんとは映画の話とか。匠海くんがすごく博識で全然僕が観たことない映画も「これ面白いよ」と教えてくれたり。美波ちゃんとは胃下垂の話で盛り上がりました(笑)。僕が胃下垂で、胃下垂は腹筋をやったら治るか、それとも逆立ちしたら治るかみたいな。
― マニアックな話ですね(笑)。
赤楚:そうですね。莉子ちゃんは大学の話。ちょうど莉子ちゃんの大学の入学式と撮影時期が被っていて履修を一生懸命頑張っていたので、そういう話をしましたね。
― マイペースな空気感ができあがっていたんですね。
赤楚:監督含め皆B型なんですよ。びっくりしました。
赤楚衛二「作品で伝えたい」俳優としての思いと夢を叶える秘訣
― 若い世代に人気の作品なので、これをきっかけにまた俳優として大きな注目を集めると思います。今年の目標を教えて下さい。赤楚:僕自身あんまりSNSで自分の言葉を発信するのが得意じゃないので、やっぱり作品で伝えたいというのが一番の思いです。だから恋することで勇気をもらえるようなこの作品に出会えたのは本当に嬉しくて、今後も何かメッセージを与えられるような作品に出たいです。
― 同年代の俳優さんを意識することは?
赤楚:あんまりしないかもしれないです。比べようがないと言うか、もちろん良いものを観たときには良いな、と思いますが。ただ自分が素敵だなと思うのが40代50代の方ばかりなので「こうなるにはどうやって生きるんだろう」という意識ばっかりしています。もうちょっとバチバチやっていった方が良いんだろうとも感じますけど。
― 最後に夢を追うモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えて下さい。
赤楚:やっぱり準備だと思います。やればやるだけ自分の不安とかを全部取り除いてくれますし、いざ何かあったときでも対応できるので、学生さんだったら勉強とかコミュニケーションとか、そういう積み重ねられるものをいっぱい積み重ねれば積み重ねるほどなんとかなることが多いと思います。座右の銘で言うと、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がすごく好きで、やることやったんだからあとは神頼みではないですけど、本当に神様がいたら誰かしら自分の努力を見てくれていると思うので。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
公開中の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」出演の赤楚衛二さんからモデルプレス読者へメッセージ🎥
— モデルプレス (@modelpress) 2020年8月23日
役への思いや学生時代のエピソードを聞いたインタビューはこちら▼https://t.co/qr1eLqCxyh@akasoeiji @furifura_movie #思い思われふりふられ #ふりふら pic.twitter.com/4oMiZDW3YJ
赤楚衛二(あかそ・えいじ)プロフィール
生年月日:1994年3月1日出身:愛知県
趣味・特技:剣道、ピアノ
サイズ:身長178cm
2017年にAmazonプライムビデオ『仮面ライダーアマゾンズ』で長瀬裕樹役として出演、同年9月に『仮面ライダービルド』で万丈龍我/仮面ライダークローズ役として仮面ライダーシリーズ2作品に出演した。2019年、馬場ふみかとW主演の『ねぇ先生、知らないの?』でドラマ初主演。このほか、主な出演作にドラマ『表参道高校合唱部!』『イノセンス 冤罪弁護士』『わたし旦那をシェアしてた』『美食探偵 明智吾郎』、映画『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』など。『映像研には手を出すな!』が2020年9月25日公開予定。
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