田中みな実「恐ろしさ、冷酷さを秘めた」セルフメイクのこだわりは?女優業への想いも語る<「M 愛すべき人がいて」インタビュー>
2020.04.17 19:00
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テレビ朝日系4月期の土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』(毎週土曜よる11:15~/4月18日スタート)のインタビュー連載。第3回はフリーアナウンサーの田中みな実(33)。今作の役作り、メイク・ファッションのこだわり、女優業への想いなどを語ってもらった。
ドラマ「M 愛すべき人がいて」とは
今作は、歌姫・浜崎あゆみが誕生するまでと、そこに秘められた出会いと別れを描いた同名小説(小松成美著・幻冬舎刊)を、ドラマならではの彩りをプラスし、「ABEMA」との共同制作で壮大なスケールで連続ドラマ化。アユ役を安斉かれん、希代のプロデューサー・マサ役を三浦翔平が演じる。田中が演じるドラマのオリジナルキャラクター・姫野礼香は、レコード会社「A VICTORY」の社員でマサの秘書で、決して右目の眼帯を外さない謎めいた美女。長年マサに思いを寄せており、彼が離婚するのを待ち望んでいる。眼帯を付ける原因となったできごとにはマサが関係しているようで、ストーカー並みの執着心で彼を追いかけている。愛するマサがアユに肩入れするのが許せず、激しく嫉妬をする礼香は、狂気すら感じる姑息な手段でアユへの嫌がらせを繰り返す。
田中みな実、眼帯姿の謎めいた役で再び怪演
― 出演が決まったときの心境を教えてください。田中:原作者の小松成美さんが大切に大切に取材をされてきたお二人のお話にかかわることができて大変うれしく思っています。とはいえ、原作とドラマはかなり違っていて鈴木おさむさんワールド全開ですが(笑)。何より、浜崎あゆみさんの曲をたくさん聞いてきた世代として、主題歌「M」にグッときちゃいます。「A BEST」を毎日のように聴いていたなぁ。
― 礼香という眼帯姿の謎めいた役ですが、どんな役作りをしましたか?
田中:役作りは特には…。イメージしながら動作をつけて自宅でセリフの練習はしていますが、実際に現場に入ると全然思った通りにはいきません。いい意味で。他の共演者の方々とご一緒するうちに、監督とお話するうちに、だんだんと礼香像が見えてきました。アユちゃんにいじわるをするところは、とことんやり切りたいなと思っています。
― 田中さんの怪演といえば、鈴木おさむさん脚本の「奪い愛、夏」を思い出します!
田中:「奪い愛、夏」のときは、主人公(松本まりかさん)の仲の良い同僚を演じていたのですが、ある瞬間に豹変。私も主人公をいたぶる側に寝返って、めちゃくちゃ嫌な女になるんです。でも、なんだかそれが楽しくて(笑)。今回は1話から分かりやすく狂気を感じていただける役柄ですのでご期待ください。
― 礼香はマサのことを一途に思っていますが、そんな礼香に共感するところはありますか?
田中:礼香はマサと古い付き合いで、「私がマサのことを1番理解している」と周囲に知らしめているのだけど、私には幼馴染もいないし、昔から知っているような異性のお友達もいないので、状況としては共感しにくいですね。でも、たとえ恋人関係でなかったとしても、ずっと苦楽をともにしてきた人が、不意に現れた他の誰かのところへいってしまうのは、ちょっと悲しかったりするのかもしれません。
田中みな実、安斉かれん&三浦翔平の印象を語る
― 初共演となる三浦さんの印象を教えてください。田中:ドラマで共演するのは今回が初めてです。座長!という感じ。すごく頼りにしています。私は昔から根っからのドラマ好きで、毎クール大体12~13本ほどの作品を見ているのですが、最近の三浦翔平さんはイケメン俳優の枠を飛び越えて、“役者さん”だなあと。いっそう魅力が増していますよね。…あ、完全にいち視聴者として。大船に乗ったつもりで、三浦さんを頼り、願わくば支えていけたらと思っています。
― デビューしたばかりの安斉さんの印象は?
田中:本読みのときに初めてお会いしたのですが、お写真で拝見していたまんま。整ったお顔立ち、キレイな瞳、手足が長~くて細く~て、バーチャルの人みたい(笑)。でも、お話をするとイマドキな感じが、また愛らしい。嬉しそうにタピオカを飲んでいる姿をみて、「本当に若者はタピオカを飲むんだ…」と驚きました。私もお芝居の経験はほとんどありませんが、安斉さんは今回が初めての作品ということで、少しでも緊張を和らげてあげられたらと。でも、彼女は緊張とは無縁のタイプにもみえるので、私が引っ張ってもらうことになるかもしれませんが。
田中みな実、メイク・ファッションのこだわりは?
― とてもインパクトのあるビジュアルですが、礼香を作り上げる上で、メイクのこだわりはありますか?田中:ドラマ撮影の前後に別の仕事があれば、メイク済みで現場入りすることもありますが、基本的にはどのドラマでも自分でメイクをしています。今回はアユちゃんがハッとするような、恐ろしさ、冷酷さを秘めたミステリアスな人物に近づけるように、肌には血色感を足さず、唇にはハッキリとした強い赤を入れています。あとは眼帯任せです(笑)。
― ファッションのこだわりはありますか?
田中:衣装に関しては完全にスタイリストさんにお任せしています。今回は90年代風のテイストということで、肩パットや、襟が大きいものなどアイテムが特殊だったりします。
田中みな実、女優をやろうと思ったきっかけ
― 昨年2月放送のドラマ「絶対正義」(フジテレビ系)で本格的に女優デビュー後、「奪い愛、夏」(AbemaTV)、「モトカレマニア」(フジテレビ系)などのドラマに出演し、“女優・田中みな実”イメージが定着してきましたが、ご自身ではどう感じていますか?田中:いえいえ、あまり実感がありません。ただ、初めてドラマをやらせていただいた「絶対正義」で麗香という役名をいただいて、ちょうど1年経って全く関連性のない作品で、また怜香…。私は“れいか”顔なのでしょうか?(笑)。
― 元々女優願望があったのでしょうか?
田中:いいえ。やりたいと申し出ることができるほどの経験もなければ、お芝居の訓練を受けてきたわけでもないので、自分からやりたいと言ったことはないです。
― では、やってみようと思ったきっかけは?
田中:「絶対正義」のときにお声がけをいただいたときは、「ちょっとの役なら是非」と軽い気持ちでお答えした気がします。そうしたら、「重要な役どころです。不倫をしている女優という役なのですが」と言われて、「私にはできないと思います」と即座にお断りしました。だいたい、錚々たる女優陣の中でなんで私なんかが女優の役なんだ?!と気後れしていると、事務所の社長が、「みな実ちゃんさ、やったことがないなら食わず嫌いせずに1回やってみたら?」と。いろいろ考えたけれども、考えてもよく分からず、とにかく飛び込んでみることになったんだと思います。クランクインまで眠れない日々が続きましたけどね。
― やってよかったからこそ、今でも続けていられているのでしょうか?
田中:やってよかったというより、やらせていただいたら、またオファーをいただけて。ということは、そこになにかしらの需要があると思っていいのかなと。求めてもらえるのなら感謝して精いっぱい努めようと思い、続けています。
― 今回も“女優・田中みな実”の新たな姿を楽しみにしています!
田中:眼帯という味方が付いているので、私とは別の人格として、思いっきり大暴れしたいと思います。(レコード会社「A VICTORY」代表取締役社長・大浜役の)高嶋政伸さんが、初顔合わせ、本読みの際、ひと言発しただけで、そこにいる全員が震え上がるような怪演をされていたので、私も近くで勉強させていただきたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「M 愛すべき人がいて」第1話あらすじ
1993年、福岡から祖母・幸子(市毛良枝)とともに上京してきたアユ(安斉かれん)。東京で芸能活動をして売れれば家族の生活が楽になると意気込むアユだが、そう上手くはいかず、高校に通いながら細々とエキストラのような仕事をこなす日々を送っていた。そんなある日、歌手を目指す友人・玉木理沙(久保田紗友)から六本木のディスコ・ベルファインで、レコード会社「A VICTORY」のカリスマプロデューサー、マックス・マサ(三浦翔平)が次のスターを探していると聞いたアユは、理沙と一緒にベルファインに行くことになる。
一方、会社の売上をカリスマプロデューサー・輝楽天明(新納慎也)一人が担っていることに危機感を感じているマサは、社長の大浜(高嶋政伸)に、ほかにもヒットを出さなければ未来はないと進言するが、輝楽ブームに浮かれている大浜は聞く耳をもたない。一蹴されたマサに眼帯姿の秘書・姫野礼香(田中みな実)は、「私は昔からマサのすごさを知っている」と優しい言葉を掛けるが…。
その夜、いつものようにベルファインのVIPルームに赴いたマサは、直属の部下・流川翔(白濱亜嵐)に「お前が売れると思うやつを連れてこい!」と指示を出す。フロアに降りた流川は、次々と女の子に声を掛け、VIPルームに連れて行く。その中には、流川イチオシの理沙と無理についてきたアユの姿もあった。緊張しながらマサの前に並んだアユだが、女の子の顔を見て次々と切り捨てていくやり方に、つい反抗的な態度を取ってしまう。
翌日、堂々と自分に意見した姿に初めて心を動かされたマサからアユに電話が…。
平成の歌姫誕生に隠された物語がいま、幕を開けるー。
田中みな実(たなかみなみ)プロフィール
1986年11月23日生まれ。埼玉県出身。青山学院大学文学部英米文学科卒。2009年、TBSテレビに入社後、「サンデージャポン」「爆報! THEフライデー」など人気番組の司会を務め、2014年9月末に退社。2014年10月よりフリーアナウンサーとなる。
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