「デスノート THE MUSICAL」エル役・高橋颯、念願の抜擢に自信 レッスンから“エルメイク”で参加の徹底した役作り<モデルプレスインタビュー>
2019.10.19 08:00
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漫画「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ/漫画:小畑健)を舞台化した『デスノート THE MUSICAL』でエル役を演じる歌手で俳優の高橋颯(たかはし・ふう ※「高」は正式には「はしごだか」/21)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
集英社「週刊少年ジャンプ」に連載された「DEATH NOTE」を、ブロードウェイの作曲家、鬼才フランク・ワイルドホーン氏×日本を代表する演出家・栗山民也氏×グラミー賞受賞ジェイソン・ハウランド氏のコラボレーションで日本発世界へ向けたオリジナルミュージカル『デスノートTHE MUSICAL』として舞台化。
2015年の世界初演を皮切りに、日本国内のみならず、ライセンスの輸出による韓国版公演、さらには日本人キャストによる海外公演でも成功をおさめた今作が、2020年1月、オール新キャストで上演される。
高橋は今回、エル役として抜擢。夜神月役を、俳優の甲斐翔真、村井良大がWキャストで務める。日本初演時には俳優の小池徹平が務めたエル役を、高橋はどう演じるのか。抜擢された心境や、ミュージカル初挑戦に向けての思いを聞いた。
高橋:もともと「デスノート」は子供の頃から見ていて、すごく好きな作品だったので、決まった時は素直にとても嬉しかったです!特にエルが好きで、エルになりきっていた時期もあったくらい(笑)。ちょっと変わったものが好きだったというのもあったのか、男の子がヒーローに憧れて必殺技をモノマネするかのように、僕はエルのマネをして「エルです」ってひとりで遊んでいた思い出があります。
― そうだったんですね。お菓子を持ったり?(笑)
高橋:お菓子を持っていました(笑)。なので、本当に念願です。日本だけでなく世界から愛されている作品なので、選ばれて嬉しい反面、もちろんプレッシャーもあります。特にエルという役は象徴的で、「デスノート」のファンだけでなく、エルのファンがいるくらいですから、とてつもないプレッシャーですが、皆さんから愛されているエル像を大事にしつつ、自分の中にあるオリジナルのエルも大事にして演じたいなと思っています。
― 高橋さんのエルのビジュアル写真を見た時に、メイクがすごく似合っているなと感じたのですが、実際にエルの姿になったご自身を見た時、どう思いましたか?
高橋:自分で鏡を見て「エルだ!」と思いました(笑)。
― (笑)。やはりあのメイクをすると、スイッチが入りますか?
高橋:入りますね。アイラインを引くだけで、だいぶ変わります。実はレッスンの時からアイラインを引いて参加していて、そんなことを求められているわけでもなく軽い気持ちで受けてくれ、と言われた歌稽古の日に、アイシャドウとアイラインで本気でメイクをして目のくまを作っていったら「疲れてるんだな」って勘違いをされてしまって(笑)。後で説明したら「あー!そういうことだったのか」って。
高橋:僕は自分の歌を歌う時も感情を乗せて表現することを意識しているので、セリフのほうが心配なところがあります。エルは言葉にあまり抑揚がなく、淡々と話すので、その中でも感情を見せていかないといけないので難しさを感じています。台本を読んでいても、エルのセリフに対する読解がとても困難だなぁと感じています。
― 映像作品で見るエルは淡々と話しているイメージですが、舞台作品となるとある程度声を張る必要がありますよね。
高橋:初演時のDVDを観させていただいたら、小池さんはあまり声を張り上げている印象がなかったので、そこは実際に稽古が始まってから相談していこうと思っています。
― 夜神月役の甲斐翔真さんとのMV「ヤツの中へ」では、すでに歌唱シーンを披露していますが、稽古の調子はいかがですか?
高橋:もともと歌は歌ってきていますが、やっぱりミュージカルとなると違いますね。ジェイソン・ハウランドさんに歌稽古をしてもらった時に、ミュージカルを知らないなりにミュージカルっぽく歌ってみたら「君、最悪だよ」と言われてしまって。でもそれは、ミュージカルの歌い方ができていないとかそういう悪い意味ではなくて、「君のエルは、そのままの声質、歌い方でいってくれ」と。
ミュージカルの楽曲って、1音1音が長くて、ロングトーンが多いから、ポップスよりも体力を使うんです。だからこそ本来のミュージカルの発声だったら歌える曲も、より喉を壊しやすいみたいで、そういう意味でも難易度がMAXです。
― 今のところ、出来栄えは?
高橋:とにかく体力が要りますね(苦笑)。稽古に向けてトレーニング中です。
― ではそこにさらにセリフがプラスされると、よりハードですね。体力作りもされているんですか?
高橋:ランニングをしたり、サウナに行って自律神経を整えたりしています。あと、エルが猫背なので、その姿勢のままで歌うと筋肉がどんどん硬直していってしまうので、整体に行くようにしています。
高橋:そうですね。でも、同じ人でもその日によって変わってくると思うんです。たとえば怒るセリフがあったとして、昨日より相手のエネルギーが大きかったら、こっちもよりムッとするだろうし、それはそのまま受け止めて楽しめたらいいなと思っています。
― お二人とコミュニケーションは取られていますか?
高橋:まだちゃんと会ってお話したのが1回しかないんです。甲斐くんは同い年で仲間であり、良きライバルという感じなんですけど、村井さんは年上で大先輩なので、背中を見させていただいています。
― 上演までの期間に強化していこうと思っていることはありますか?
高橋:甲斐くんが今回初舞台、初ミュージカル、初主演ですごく努力をしているんです。あれだけ映像作品ではキャリアを積んでいるのに、舞台作品としては今回が初ということで、基礎がなっていないと自分を戒めて学び直していたり、筋肉トレーニングをしていたりもしているらしいんです。
先輩方から「声を響かせないといけないから、胸板をつけていたら響くらしいよ」とアドバイスをもらって日々試行錯誤しているようなんですけど、僕はそういうものを盗める先輩がまだ近くにいないので、そういう部分は甲斐くんや村井さんから盗みたいですね。僕は世界観に入り込んだり、何かひとつのことに熱中することが得意なので、実生活でもエルとして過ごしてみて、そこから生まれる発想をものにすれば、自然と呼吸法や筋肉もついてくると思うので、そこを意識して稽古まで頑張りたいと思います。
高橋:「ドラえもん」のアニメを見ること!ドラえもんって何でも夢を叶えてくれると思うんですよ。どこでもドアでいろいろなところに行けたりするので、そういう妄想を常日頃することですかね。夢は遠いものだと思うのではなくて、目指しているうちにいつか叶っていくんだとフラットに考えていればいいと思います。夢を夢だと思わないほうがいい。そしたら夢のままで終わってしまうから。普通で情けないのび太でも、夢がいっぱい叶っちゃってる。だから「ドラえも~ん!!」っていう気持ちで夢を追いかけていれば、きっと叶います。
― 最後に、モデルプレス読者へ向けてメッセージをお願いします。
高橋:デスノートのファンの方にも納得してもらえるようなものにしたいですし、ミュージカルのファンの方にも納得させるようなものにしたいです。これだけ愛されている作品だと、それぞれのイメージというものが絶対にあると思うので、皆さんの持っているイメージをすべて僕が想像してひとつにし、ミュージカルの良さをしっかりまとめて、絶対良い作品にするので、ぜひ観に来てください!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
2018年9月よりソロ活動を本格的にスタート。11月7日に1st EP『WHITE』をリリース。iTunes総合アルバムチャートで4位を獲得し、ソロアーティストとしての一歩を踏み出した。2019年3月20日に2nd EP『STEP』をリリース。リリース後は、MACOツアー『交換日記 + BEST LOVE MACO TOUR 2019』にオープニングアクトとして出演した。
10月19日より『デスノート THE MUSICAL』一般チケットが販売開始。
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/
2015年の世界初演を皮切りに、日本国内のみならず、ライセンスの輸出による韓国版公演、さらには日本人キャストによる海外公演でも成功をおさめた今作が、2020年1月、オール新キャストで上演される。
高橋は今回、エル役として抜擢。夜神月役を、俳優の甲斐翔真、村井良大がWキャストで務める。日本初演時には俳優の小池徹平が務めたエル役を、高橋はどう演じるのか。抜擢された心境や、ミュージカル初挑戦に向けての思いを聞いた。
高橋颯、念願のエル役「なりきっていた時期もあった」
― 今回、誰もが知る「エル」という役に抜擢された時の心境をお聞かせください。高橋:もともと「デスノート」は子供の頃から見ていて、すごく好きな作品だったので、決まった時は素直にとても嬉しかったです!特にエルが好きで、エルになりきっていた時期もあったくらい(笑)。ちょっと変わったものが好きだったというのもあったのか、男の子がヒーローに憧れて必殺技をモノマネするかのように、僕はエルのマネをして「エルです」ってひとりで遊んでいた思い出があります。
― そうだったんですね。お菓子を持ったり?(笑)
高橋:お菓子を持っていました(笑)。なので、本当に念願です。日本だけでなく世界から愛されている作品なので、選ばれて嬉しい反面、もちろんプレッシャーもあります。特にエルという役は象徴的で、「デスノート」のファンだけでなく、エルのファンがいるくらいですから、とてつもないプレッシャーですが、皆さんから愛されているエル像を大事にしつつ、自分の中にあるオリジナルのエルも大事にして演じたいなと思っています。
― 高橋さんのエルのビジュアル写真を見た時に、メイクがすごく似合っているなと感じたのですが、実際にエルの姿になったご自身を見た時、どう思いましたか?
高橋:自分で鏡を見て「エルだ!」と思いました(笑)。
― (笑)。やはりあのメイクをすると、スイッチが入りますか?
高橋:入りますね。アイラインを引くだけで、だいぶ変わります。実はレッスンの時からアイラインを引いて参加していて、そんなことを求められているわけでもなく軽い気持ちで受けてくれ、と言われた歌稽古の日に、アイシャドウとアイラインで本気でメイクをして目のくまを作っていったら「疲れてるんだな」って勘違いをされてしまって(笑)。後で説明したら「あー!そういうことだったのか」って。
高橋颯「難易度がMAX」ミュージカル初挑戦
― それだけ気合いが入っていたということですね。今回が初ミュージカルとのことですが、歌とお芝居を両方やることについてはいかがですか?高橋:僕は自分の歌を歌う時も感情を乗せて表現することを意識しているので、セリフのほうが心配なところがあります。エルは言葉にあまり抑揚がなく、淡々と話すので、その中でも感情を見せていかないといけないので難しさを感じています。台本を読んでいても、エルのセリフに対する読解がとても困難だなぁと感じています。
― 映像作品で見るエルは淡々と話しているイメージですが、舞台作品となるとある程度声を張る必要がありますよね。
高橋:初演時のDVDを観させていただいたら、小池さんはあまり声を張り上げている印象がなかったので、そこは実際に稽古が始まってから相談していこうと思っています。
― 夜神月役の甲斐翔真さんとのMV「ヤツの中へ」では、すでに歌唱シーンを披露していますが、稽古の調子はいかがですか?
高橋:もともと歌は歌ってきていますが、やっぱりミュージカルとなると違いますね。ジェイソン・ハウランドさんに歌稽古をしてもらった時に、ミュージカルを知らないなりにミュージカルっぽく歌ってみたら「君、最悪だよ」と言われてしまって。でもそれは、ミュージカルの歌い方ができていないとかそういう悪い意味ではなくて、「君のエルは、そのままの声質、歌い方でいってくれ」と。
ミュージカルの楽曲って、1音1音が長くて、ロングトーンが多いから、ポップスよりも体力を使うんです。だからこそ本来のミュージカルの発声だったら歌える曲も、より喉を壊しやすいみたいで、そういう意味でも難易度がMAXです。
― 今のところ、出来栄えは?
高橋:とにかく体力が要りますね(苦笑)。稽古に向けてトレーニング中です。
― ではそこにさらにセリフがプラスされると、よりハードですね。体力作りもされているんですか?
高橋:ランニングをしたり、サウナに行って自律神経を整えたりしています。あと、エルが猫背なので、その姿勢のままで歌うと筋肉がどんどん硬直していってしまうので、整体に行くようにしています。
高橋颯、Wキャスト・甲斐翔真&村井良大と共演
― 今回、月はWキャストなので、甲斐さんと演じる時と、村井さんと演じる時とでもまた雰囲気が変わりそうですね。高橋:そうですね。でも、同じ人でもその日によって変わってくると思うんです。たとえば怒るセリフがあったとして、昨日より相手のエネルギーが大きかったら、こっちもよりムッとするだろうし、それはそのまま受け止めて楽しめたらいいなと思っています。
― お二人とコミュニケーションは取られていますか?
高橋:まだちゃんと会ってお話したのが1回しかないんです。甲斐くんは同い年で仲間であり、良きライバルという感じなんですけど、村井さんは年上で大先輩なので、背中を見させていただいています。
― 上演までの期間に強化していこうと思っていることはありますか?
高橋:甲斐くんが今回初舞台、初ミュージカル、初主演ですごく努力をしているんです。あれだけ映像作品ではキャリアを積んでいるのに、舞台作品としては今回が初ということで、基礎がなっていないと自分を戒めて学び直していたり、筋肉トレーニングをしていたりもしているらしいんです。
先輩方から「声を響かせないといけないから、胸板をつけていたら響くらしいよ」とアドバイスをもらって日々試行錯誤しているようなんですけど、僕はそういうものを盗める先輩がまだ近くにいないので、そういう部分は甲斐くんや村井さんから盗みたいですね。僕は世界観に入り込んだり、何かひとつのことに熱中することが得意なので、実生活でもエルとして過ごしてみて、そこから生まれる発想をものにすれば、自然と呼吸法や筋肉もついてくると思うので、そこを意識して稽古まで頑張りたいと思います。
高橋颯の“夢を叶える秘訣”
― 念願のエル役を叶えた高橋さんが、今感じる“夢を叶える秘訣”を教えてください。高橋:「ドラえもん」のアニメを見ること!ドラえもんって何でも夢を叶えてくれると思うんですよ。どこでもドアでいろいろなところに行けたりするので、そういう妄想を常日頃することですかね。夢は遠いものだと思うのではなくて、目指しているうちにいつか叶っていくんだとフラットに考えていればいいと思います。夢を夢だと思わないほうがいい。そしたら夢のままで終わってしまうから。普通で情けないのび太でも、夢がいっぱい叶っちゃってる。だから「ドラえも~ん!!」っていう気持ちで夢を追いかけていれば、きっと叶います。
― 最後に、モデルプレス読者へ向けてメッセージをお願いします。
高橋:デスノートのファンの方にも納得してもらえるようなものにしたいですし、ミュージカルのファンの方にも納得させるようなものにしたいです。これだけ愛されている作品だと、それぞれのイメージというものが絶対にあると思うので、皆さんの持っているイメージをすべて僕が想像してひとつにし、ミュージカルの良さをしっかりまとめて、絶対良い作品にするので、ぜひ観に来てください!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
高橋颯(たかはし・ふう)プロフィール
1998年5月8日生まれ、東京都出身。4人組ダンスボーカルグループ・ANTIMEとして2017年にデビュー。結成と同時にトレンドランキングに突如として現れ、ネット上で話題騒然となる。グループとして配信リリースした2枚のEPは、いずれもiTunes総合アルバムチャートで2位を獲得。その後リリースした全国流通盤の1st Album『VISION』を引っ提げて全国40か所を超えるライブイベントを開催し、各地で熱狂的な盛り上がりとなった。2018年9月よりソロ活動を本格的にスタート。11月7日に1st EP『WHITE』をリリース。iTunes総合アルバムチャートで4位を獲得し、ソロアーティストとしての一歩を踏み出した。2019年3月20日に2nd EP『STEP』をリリース。リリース後は、MACOツアー『交換日記 + BEST LOVE MACO TOUR 2019』にオープニングアクトとして出演した。
10月19日より『デスノート THE MUSICAL』一般チケットが販売開始。
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/
【Not Sponsored 記事】
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