中条あやみ、女優として新たな一歩「今までの作品が全部活きている」連ドラ初主演への想い&苦労を明かす<「白衣の戦士!」インタビュー>
2019.04.17 08:00
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日本テレビ系水曜ドラマ「白衣の戦士!」(毎週水曜よる10時~)で主演を務める中条あやみ(22)がモデルプレスのインタビューに応じた。2012年の女優デビュー後、映画では5本の主演作、2本のヒロイン作が公開されるなど、多くの作品に携わってきたが、今回が連ドラ初主演、さらに4年ぶりの連ドラ出演となる。中条と言えば、雑誌「CanCam」専属モデルとして同世代から圧倒的な支持を得ているが、今回は、老若男女が見ている日テレ水曜ドラマ枠で“女優”として新たな一歩を踏み出す―――そんな彼女に、これまでの女優人生を振り返ってもらい、今作への想い、苦労などを語ってもらった。
中条あやみ&水川あさみW主演「白衣の戦士!」とは
今作は、ナースたちにスポットを当てて、その奮闘ぶりを描いていく。主人公は、明るく型破りな「元ヤン新米ナース」立花はるか(中条あやみ)と、34歳婚活中の「がけっぷちナース」三原夏美(水川あさみ)。2人が仕事に恋に悪戦苦闘し、病院という「命の現場」で、笑って、泣いて、成長する、痛快ナースコメディー。10日放送の初回では、度胸と根性には自信があるはるかだったが、やる気が空回りし、早速指導係の夏美から叱られてばかり。それでも、患者のことを第一に考えながら、前向きに奮闘する姿が描かれていた。
放送後には、Twitterで「中条あやみの顔芸がめちゃくちゃ良かった!吹っ切れてる感じがする」「中条あやみと水川あさみのコンビいい!キャラがすごい」「笑えるだけじゃなくて、泣けるんだけど…」「感動した!まずは頑張ろうと思えた」の声が殺到するなど、トレンド入りの反響を呼んだ。
中条あやみ、連ドラ初主演の心境「どんな奇跡が起きたんだろう」
― 連続ドラマ初主演おめでとうございます!決まったときは、どのような心境でしたか?中条:ありがとうございます!「えっ!?私でいいの?」という感じでした。ドラマ主演、しかも、日本テレビさんの水曜10時枠ってすごく有名な女優さんばかりが主演をされているイメージだったので、どんな奇跡が起きたんだろうって思いました(笑)
― 映画では主演作が5本も公開されていますが、映画とドラマでは気持ち的に全然違いますか?
中条:映画はチケット代を払って観に来てくださる方に対し、ドラマは全国のお茶の間に届けられるような作品にしなくちゃいけないと思いました。
― 連ドラ出演自体も4年ぶりですが…
中条:ここ数年は映画出演が多かったので、撮影方法が全然違うなと改めて感じました。まずはスピード感に驚きました。映画は1~2ヶ月間で1つの作品を撮っていくのですが、ドラマは1週間もしないうちに1話分の撮影を行うため、1日に何シーンも撮ります。あと、カメラも映画は1台か2台しか同時に使わないのに対して、ドラマは6台くらい置いてあって、一気にこのシーンを撮り終えてしまうみたいな、1回勝負です。まだ始まったばかりなので、戸惑うことが多いです。
― そんなに違うんですね。
中条:ドラマの撮影は、器用じゃないとできないなって。自分の立ち位置と、カメラの位置、セリフも覚えないといけないので、すごく難しいなと実感しています。
中条あやみ、“元ヤン”の役作りは?撮影の苦労も明かす
― 今回は看護師だけど、元ヤンという役柄ですね。中条:元ヤン自体がどんな人なんだろうって…、しかもイマドキの元ヤンって聞いても、全然わからなかったですね。
― 元ヤンについて、研究したのでしょうか?
中条:街中のヤンキーっぽい人を観察したり、ヤンキーを題材にした映画を観たりして勉強しました。
― 取材会では、中条さんの“顔芸”が話題となりましたね。
中条:はるかちゃんは思っていることが全部顔に出ちゃう、気持ちいいくらバカ正直な人です。そこがまた愛されている部分でもあるので、思ったことをどんどん表情に出していこうと意識しています。なので、こういう変顔が面白いかもって思いついたときは、自撮りして保存しています。
― 昨年12月に公開された主演映画「ニセコイ」のキャラに近いのかなと思いました。
中条:(ニセコイは)ギャングの娘でしたが、元気な役というか顔を崩したりするなど、いろんな表情をやる役は初めてだったので、やっていてよかったな、今回に活かされているなと思いました。
― 病院が舞台ですが、医療用語を覚えるのはどうでしたか?
中条:専門用語は少ないんです。でも、今回はずっと動いて話している役なので、トークだけでなく、「あんたもっとこうしなさいよ!」みたいなお節介な部分もあって。感情を込めて話すシーンが結構多いので体力勝負と思っています。
― オーバーリアクションになりながら、セリフを言うみたいな。
中条:表情が次から次へと変化していくので、顔がすごく筋肉痛になるんです(笑)
― 表情の変化が大変なんですね。
中条:はい…滑舌とメリハリはよく注意を受けます。表情がこんなにも次から次へと変わる作品は初なので、そのスピード感についていけないと、メリハリが出にくくなってしまいます。今回は一発勝負ばかりで、1日に何シーンも撮影するので、切り替えが本当に大変です。第2話を撮った後に、第1話に戻って撮ったりすることもあるので、「あれ?これって何話だっけ?」ってならないようにしています。
― 撮影方法やスピード感に慣れないといけないんですね。
中条:そうですね。順撮りではないので、「このシーンの前ってどんな話しだっけ?」って。だから、ちゃんと頭の中で整理しておかないと、感情が繋がらないなって。
― 久々の連ドラで初主演…たくさんの苦労もされていることがわかりました。
中条:自分の中でもっとこうすればよかったって後悔したくないので、きちんとやっていきたいなと思っています。
― まだまだ大変な思いの方が多いかもしれませんが、連ドラ初主演をやってみてよかったなと思うことはありますか?
中条:連ドラ初主演作品ではるかという役に出会えたことです。はるかを演じるだけで、すごくポジティブになれるので、自分自身の性格がどんどんポジティブになっているような気がします。水川さんもすごくポジティブなので、自分がポジティブに大改造されています(笑)
― (笑)
中条:今が人生一ポジティブだと思います(笑)
中条あやみ、女優としての成長とこれまでの女優生活を振り返る
― 映画を中心としたこれまでの女優経験がこのドラマに役立っていることはありますか?中条:演技に対してもっと上手くなりたい、成長したいという気持ちで撮影に挑んでいるので、毎回どの現場でも勉強させてもらっています。あとは、私新しい現場に入るとき、人見知りなので緊張しちゃって、せっかく馴染んできたときにクランクアップして、またゼロからスタートという経験ばかりしていました。ですが、今では2日目くらいからこの現場はこういう感じだから、こことここには気をつけようみたいな、割とすぐに察知できるようになりました。
― どの作品も思い入れがあり、違った大変さがあったと思いますが、特に印象深い作品はありますか?
中条:特に大変だったのは、映画「チア☆ダン」と「覆面系ノイズ」です。肉体的には「チア☆ダン」で、精神的には「覆面系ノイズ」が…(笑)。「覆面系ノイズ」では歌う役だったので、それがすごく大変だったのですが、発声練習をしていたので声の通りが良くなったなって。演技をやる上で声ってすごく大事なんだなと思いました。今回、元ヤン役で普段の声と怒るときの声など、どこの筋肉を使えば響きやすいのか、意識しながらできるようになりました。
― どの作品も今に繋がっている。女優として成長しているってことですね。
中条:そうですね。全部ちゃんと活きているんだと思いました。
中条あやみ、撮影現場の様子を語る 水川あさみ&小瀧望らの印象は?
― 主演映画を何回も経験した中条さんが、今回の主演現場で意識していることはありますか?中条:今回水川さんとW主演になるのですが、水川さんは明るい太陽みたいなオーラと、その場をキュッと締める凛とした空気、両方を持たれている方です。私はその場を締める空気感が出せなくて、ついつい緩い雰囲気になってしまいがちで、どうしたらいいんだろうって未だに考えてはいるのですが、水川さんに凛とした空気感はお任せして、私は現場が楽しくなるといいな~という空気感を勝手に担当しようと思っています(笑)
― 取材会でも、明るい現場ということがすごく伝わってきました。
中条:年上の方たちはみなさん、筋肉ネタとか1つのネタでずっと笑っていて、私と小瀧くんより元気だなって思うことがよくあります(笑)。小瀧くんとへばっていられないなって話しているんです(笑)
― 同い年の小瀧さんとも共演シーンが多いと思いますが、小瀧さんの演技を見て、刺激を受けることはありますか?
中条:小瀧くんもすごくエネルギーのある方で、はっきりとセリフを言っていて、私は滑舌が悪いって注意されるので、尊敬しています!
― 演技面で水川さんからはどんなことを学んでいますか?
中条:水川さんの演技ってすごいんです。例えば、セリフを言いながら1つ1つの身振りをその場で瞬時を考えているので、ジェスチャーだけ見てもはっきりとわかる。そんな演技を見て、引き出しをたくさん持っていらっしゃる方なんだなと参考にしています。
― これまでの出演作品を拝見させていただきましたが、泣いたり、笑ったり、歌ったり、踊ったり…中条さんもいろんな顔をたくさんの方に届けていますよね。
中条:でも、全部かろうじて…(笑)
一同:(笑)
中条:いつもギリギリのところです(笑)
― そんなことないと思います。今回は笑えるだなって期待しています!
中条:感情豊かになっているならよかったです(笑)
中条あやみ「白衣の戦士!」視聴者にメッセージ
― では、最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。中条:22歳になったのですが、同世代の新米ナース役をさせていただくことができて、ずっと演じてみたかった役でもあるので、運命なんじゃないのかなと感じています。そして、現場の楽しさも画面越しに伝わると思います。私と同じ世代の方って、いろんなことで悩んだり、不安だったりすると思うので、はるかのポジティブさを見て、明日からまた頑張ろうってポジティブになっていただけたらいいなと思います!
― ありがとうございました。
まだまだ若手ながらも、様々な経験を積んでいる中条が、“女優”としてまた新たな一歩を踏み出した。目の前のことにまっすぐ挑む姿は、ドラマのタイトル通り“戦士”であるが、やっぱり周囲をふんわりと明るい雰囲気にしてくれる“天使”でもあった。今の彼女ならきっと、自分らしさを忘れずに最高の作品をお茶の間に届けてくれるだろう。(modelpress編集部)
#白衣の戦士 で連ドラ初主演を務める #中条あやみ さんからモデルプレス読者にメッセージ❣️😍
— モデルプレス (@modelpress) 2019年4月17日
意気込みを語ったインタビュー記事はこちら🔻 https://t.co/kP8FBpfB1K pic.twitter.com/IJL0kBGTQB
「白衣の戦士!」第2話あらすじ
新米ナースのはるか(中条あやみ)が外科病棟にやってきてから一週間が過ぎたが、相変わらず指導係の夏美(水川あさみ)からはダメ出しされる日々が続いていた。ある日はるかは、同じ寮に住む同期の新米ナース・斎藤(小瀧望)の部屋で鍋を囲むうち、気づけば同じベッドで一晩を過ごしてしまっていた。「斎藤と何かあった!?」と焦るはるか…。一方、夏美は見合い相手の里中(田中幸太朗)との関係が、前へと進もうとしていた。
そんな2人が担当することになったのは、胃潰瘍で入院してきた真理子(堀田真由)。なんと真理子は斎藤の大学時代の元カノだった。思わず動揺するはるか。そしてその夜、真理子は腹痛で苦しんでいるところをナースに発見される。真理子は、治療のために投与された薬を捨ててしまっていた――。
中条あやみ(なかじょう・あやみ)プロフィール
1997年2月4日生まれ。大阪府出身。「ミスセブンティーン2011」グランプリを受賞し芸能界入り。現在は、「CanCam」専属モデルとして活躍。2012年には、TBS系7月クールドラマ『黒の女教師』で女優デビュー。2014年9月に公開された映画『劇場版 零~ゼロ~』では映画初出演にして若手女優の登竜門と呼ばれる“ホラー映画”で主演をつとめ、その後は、連続ドラマや映画、CMなどに多数出演し、一躍話題に。近年の出演作は映画『3D彼女 リアルガール』『ニセコイ』『雪の華』など。日本テレビ系バラエティ番組『アナザースカイ』のMCを2019年3月いっぱいで卒業。同年4月クールの日本テレビ系連続ドラマ『白衣の戦士!』で連ドラ初主演を果たす。
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