伊藤健太郎、生田斗真から「時代が来る」と予言される “次世代カメレオン俳優”の原動力とは＜「この恋はツミなのか!?」インタビュー後編＞

MBS／TBSドラマイズム「この恋はツミなのか!?」

今作は、恋愛経験なしでコミュ障気味の冴えないサラリーマンの童貞男子・小日向大河（こひなたたいが・24／伊藤）と童顔で巨乳の癒し系だが、実はプロの将棋指しという駒田多恵（こまだたえ・32／柏木）の“ツミ”気味の格差恋愛ストーリー。

パンチラシーンなどお色気要素もたっぷりの今作では、スーツにメガネ姿のプログラマー役として、コメディアンぶりをいかんなく発揮している。

伊藤健太郎、ブレイクの実感は？

― 今年は1年を通して大活躍だったと思うんですが、実感はありますか？

声をかけて頂く頻度が増えたということが一番分かりやすい変化なのかなと思います。「観ています」と言って下さるのは本当に嬉しくて、それこそちびっことかご年配の方にも言って頂けるのは本当にありがたいです。でも、正直いまいち自分の中ではピンときていない部分が大きくて、心と体が追いついていない感じはあります。

― それに対するプレッシャーみたいなのは？

ピンときてないのでプレッシャーもないんですよね。生活とか「気を付けないとな」ということなのかなと思うんですけど（笑）。

― 逆にどうなったら実感すると思いますか？

今の所分からないですけどそんな「来たぜ！」みたいのは来ないのかな、と思います（笑）。僕はいつも地元の友達と遊ぶことが多くてすごく大事な場所なんですけど、その場所だと自分がこういうお仕事をしているとか、芸能人という肩書きをなくした状態でいられて。“地元の健太郎”という感覚がずっとあるのかなと思います。それが良いときもあれば悪いときもあると思うんですが。

伊藤健太郎、“次世代カメレオン俳優”の声に「嬉しい」

― 今理想とする俳優像みたいのはございますか？

あんまりパターン化したくないというか、やっぱり役者としては色々な役をやりたいという思いが強いし、それが一番幸せなことだとすごく思うので、どんな役でも対応できるような役者さんになりたいなと思っています。

― “次世代のカメレオン俳優”と呼ばれているのも見たことがあります。

本当ですか？そうやって言って頂けるのは嬉しいですし、理想とする形でもあるので、もっと近づいていきたいなと思います。

伊藤健太郎、生田斗真から突然の予言？「健太郎の時代が来る」

― ライバル視とまでは言わないけど、「あの人がいるから俺も頑張らないと」と思わせてくれる同年代の俳優さんはいますか？

97年生まれの21歳なんですけど、この年代は特に男が少ないんです。仲良いのが北村匠海くんとか、1個下ですけど中川大志くん。それこそ良い作品に出ているのを見て「悔しい、良いな」と思うこともあるんですけど、97年生まれの21歳で頑張ってこの世代を盛り上げたいなという気持ちが最近大きくて、例えば匠海が頑張っていたら俺も頑張りたいなと思うし、彼も同じことを言ってくれていて。そういう切磋琢磨できるような関係だと思います。

― 先輩の俳優さんで仲が良い方はいらっしゃいますか？

先輩の方が多いと思います。それこそ太賀さんとか、賀来賢人さんとか、もっと上だと生田斗真さんとか、良くしてもらっています。

― プライベートで会われることも？

たまに呼んで頂けることもあります。皆さんお忙しいので会えるタイミングがなかなかないんですけど、作品が一緒になったときに。

― 先輩の方に最近の活躍を「すごいな」みたいに言われることはありますか？

この前、生田斗真さんから急にLINEが来たんです（笑）。「元気か？」と来て、「元気です」と返したら、「健太郎の時代が来るな、確信した」とだけ送られてきて「どういうことなんだ？怖っ！」と思って、「頑張ります」とだけ返しました。めちゃくちゃ嬉しかったんですけど（笑）。

― 理由は特に聞かず？

理由は聞いていないです。

伊藤健太郎、今後やってみたい作品は？

― 2018年は沢山の作品に出演されましたが、振り返ってみてどのような1年だったかをお聞かせ下さい。

1年がすごく早かったです。ほぼ毎日現場にいさせてもらって、色々な人と毎日会ったし、たくさんお話もしたし、本当に毎日毎日がすごく早かったなというのを一番感じています。たくさんの現場に携わらせて頂けているので、自分の中では1年前よりかは引き出しみたいなものが少しずつ増えているのかなとは思うし、それと同時に課題もどんどんどんどん増えていっているので、すごく充実した1年を送らせてもらえているなと感謝しています。

― 今年俳優業で一番嬉しかったこととか印象に残ったことは何ですか？

やっぱりファンの皆さんとお会いしたときに、生きていく上で自分のことを楽しみにしてくれていると言ってもらえるのがすごく嬉しいしやりがいを感じました。

― 今年は写真展などイベントもありましたもんね。

そうなんです。そういうときに掛けて下さる言葉1つ1つがすごく嬉しい言葉が多いです。

― ファンの方に「こういう役をやってほしい」と言われることはありますか？

何だっけな？お医者さんとか言われました。

― 健太郎さん自身はやりたい役柄とか出てみたい作品はありますか？

全部やりたいので、いつもそのときによって何が一番やりたいか、ふっと思い浮かぶものは毎回違うんです。今は何かしら車に関わる作品をやりたいです。車が好きなので、整備工場で働く人とか、あとはF1とかじゃなくて山場を走るストリートレースとか、テンションで言うと『ワイルド・スピード』みたいな男臭い作品をやりたいなと思います。単純に好きだからなんですが（笑）。

伊藤健太郎、1年で「すごく強くなった」思いとは

― では、ネクストブレイクと言われるなかで、2018年すごく大活躍で終わって、2019年の目標や意気込みを教えて下さい。

多分毎年同じことを言うんだろうなと思うんですけど、もっと色々な作品に関わりたいなと思いますし、まだ会ったことのない人に会いたいです。2018年もそろそろ終わるので最近2019年の目標を考えたんですけど、明確に来年の目標と言うよりは、「今日頑張ろう」とか「明日頑張ろう」とか「今やっている作品を頑張ろう」とか目の前のことを頑張りたいという気持ちです。

― あんまり目標を細かく立てるタイプではない？

全然。旅行とかでもそうで決めていくのがすごく苦手です（笑）。それこそ何が起こるか分からないじゃないですか？もしかしたら来年急に役者をやめているかもしれない。今そんな気持ちは1ミリもないですけど、もしかしたら新しいことをやりたいと思うかもしれないし、地球が消滅するかもしれないし、何が起きるかは分からないので、だったら毎日1日1日頑張るのが1番かなと思います。

伊藤健太郎の原動力にファンへの思い

― 役者として大切にしているものや大事なことは何ですか？

最近はもちろんお芝居が上手くなりたいとか、色んな作品を色んな人とやりたい、というのもあるんですけど、昔監督に言われた言葉で「人を幸せにすることができる役者さんになってください」というのがすごく刺さっていて、お芝居の上手下手は当然大事だとしてそれ以前に見て下さる人をハッピーにできて、見るだけで元気になってもらえるような人になりたいというのが一番大きいです。先程も話しましたが、ファンの方と会ったときも、僕が出ているドラマを見るために「毎日病気と闘っています」とか言って下さることがあって、それがすごく嬉しくて一番やりがいを感じる瞬間というか、そのためにこれからも頑張っていきたいなと思います。

― 現場との向き合い方みたいなのは、1年を通して変わった部分はありますか？

そうですね。本当にこの1年でファンの方と会う機会が沢山あったので、改めて気付かされることが多かったです。自分のために頑張ってくれる方がいると聞いたときに自分も「頑張らないと」とか「頑張りたい」という気持ちがすごく強くなっていきました。やっぱり自分1人じゃ何もできないし皆さんがいるからやれている部分もあるので、そういう気持ちの面での変化は結構ありましたね。

―2018年、 残りあと1ヶ月位でやっておきたいことはありますか？

1ヶ月ですよね？なんですかね？何ができるかな？やっぱり地元の友達と最近会えていなかったので、プチ旅的なのに近めのところに一緒に行きたいなと思います。

― ちなみにクリスマスのご予定は？

クリスマスのご予定は、えっと…お仕事ですね（笑）。

― 今欲しいものは？

伊藤：欲しいものは…あ、仕事ですかね（笑）。

― （笑）。ありがとうございました！

（modelpress編集部）

「この恋はツミなのか!?」第1話あらすじ

IT企業でプログラマーとして勤める小日向大河（伊藤健太郎）。生まれてこのかた恋愛経験はなく、友達もほとんどいない。他人にも興味がなく、ただ毎日を、淡々と平和に生きてきた。ある日の朝、満員の通勤バスの急ブレーキでバランスを崩し、前に立っていた女性（柏木由紀）の胸に顔を押し付けてしまう。“単なるラッキーな事故”で終わらせるはずが、大河の頭にはその女性のことばかり。その夜、居酒屋で今朝の女性とばったり再会！しかも今度は彼女のスカートがまくれ、パンツが丸見えになっていた…！気まずそうに顔を伏せるその女性の名前は駒田多恵（24）。アクシデント続きの出会いによって、大河は生まれて初めての恋に落ちることになり…！？

伊藤健太郎（いとう・けんたろう）プロフィール

1997年6月30日生まれ、東京都出身。身長179cm。2014年にドラマ『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』で俳優デビュー。以降、ドラマ『学校のカイダン』（2015）、『トランジットガールズ』（2015）、『仰げば尊し』（2016）、『アシガール』（2017）、映画『俺物語!!』（2015）、『ミュージアム』（2016）、『チア☆ダン～女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話～』（2017）、『先生!、、、好きになってもいいですか？』（2017）、『デメキン』（2017）などに出演。2018年は映画『ルームロンダリング』、『コーヒーが冷めないうちに』、『覚悟はいいかそこの女子。』、『ういらぶ。』など多数の作品が公開されたほか、連続ドラマ『今日から俺は!!』（日本テレビ系）が放送中で、『LIFEスペシャル 忍べ！右左エ門』、『アシガールSP～超時空ラブコメ再び～』（NHK総合）の放送も控える。『健太郎のオールナイトニッポン0（ZERO）』パーソナリティ（ニッポン放送で月1回、土曜27時～）、『ムビふぁぼ』（TBSで月1回、月曜深夜24時58分～）MCを担当。21歳の誕生日である6月30日に健太郎から本名に改名した。