SKE48須田亜香里、可愛くなった秘密は徹底した“自己分析”にあった 「全部変えた」メイク法・“ブス”イジりへの本音も<モデルプレスインタビュー>
2018.09.04 14:00
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「須田亜香里がなぜ、急に可愛くなったか? この写真集を開くとわかるらしい」…これはSKE48須田亜香里(すだ・あかり/26)が、8月22日に発売した写真集のタイトル「可愛くなる方法」に寄せた秋元康総合プロデューサーのコメントだが、「可愛くなった」秘密を知りたい人も多いはず。モデルプレスインタビュー後編では、須田が可愛くなるためにしてきた努力を、ルックス面に的を絞って深掘りした。
今年の6月に開催されたAKB48世界選抜総選挙総選挙でSKE48松井珠理奈に続き、堂々の2位を獲得。トーク番組などでは自身の検索ワードに「ブス」「なぜ人気?」など出てくることを自虐的にネタにし、選挙ポスターにも「Is this person BUSU?」と衝撃のキャッチコピーを掲げているが、 “ブス”イジりされることへの本心も探った。
須田:SKE48に加入前は、めちゃめちゃ自信ありました。
― それはモテたり、周りから言われたり?
須田:そうですね。中高女子校だったので、あんまりモテてる実感は無かったんですけど、「肌綺麗だね」とか「何でそんな細いの?」とかルックスのことを言われることが多かったので、“自分はイケてる”と信じていました。自信過剰だとは思うけど、その頃のプリクラを見ると「やっぱり可愛いな、全盛期じゃない?」と思うくらい。
― 今よりもですか?
須田:そう。ちょうど高校時代の友達の4人組LINEが今もあるんですけど、昨日の夜から「懐かしい写真出てきた」とプリクラをひたすら友達が貼ってくれていて「可愛い~」と思って(笑)。
須田:自信は大事だと思います。でも、自信があったのに加入してから全然言われなくなったので、「全然ダメかも」と自信を失いました。より競争が強い社会に入って、「私ってやっぱり可愛くないのかな?」「自分全然ダメかも…」と落ち込んで。綺麗な子や可愛い子が沢山集まっているから自分が一番可愛くなくて当然なんですけど、一番になりたくて、でもなれないから、自分の悪いところばっかり探しちゃって、ひねくれた考え方になることも増えました。
― そこからどう回復していったんでしょうか?
須田:肌も弱かったので、元気なときは何もないのに精神的に弱っているといつも反応しないアレルギー反応が出ることも増えて、一時期、顔中が全部ボロボロになってしまったんです。それで、鏡を見るたびに自信もなくなって、本当に全部が嫌になっていました。でも、程よく愚痴を吐いたり、お酒を嗜む程度に1杯飲んだりするようになってから肌の調子が急に良くなって、肌が綺麗になったらメイクが楽しくなって、ルックスを磨こうという気持ちがどんどん高まっていきました。
須田:肌についてはだいぶ悩んで、今も万全ではないんですけど、ファンデーションを全部変えました。この1年テレビに沢山出させてもらえるようになって、テレビってすごく鮮明なので、肉眼よりも見えてしまうと思って。肌が元々綺麗な子はカバー力があるものはあんまり使わないし、“素肌感”とか出してくるじゃないですか?
― 確かに。ナチュラルが良い、という風潮はありますよね。
須田:だから、前はしっかりカバー力があるものを使うのは恥ずかしいと思っていたんですけど、考えを変えて、メイクさんとかに薄付きだけどバッチリカバーできるものを色んな種類できるだけ借りて、「これ良い!」というやつを見つけました。今はTHREEのコンプリートハーモニーファンデーションを使っています。すごくピカッと艶も出るし、ちょっとの量でもめちゃくちゃカバーされるので、コンシーラーもニキビがあったらちょんちょんって付けるくらいでニキビ跡にコンシーラーがいらなくなりましたし、結果的に肌への負担は減りました。自分がどうやったら一番魅力的に整って見えるかにこだわったときに肌質が一番大事だと思って、次に髪型もすごく大事だなと思いました。
― 髪型はどういったところを工夫しましたか?
須田:色々やったんです。最初はおへそくらいまでのロングにしてから顎ぐらいまでのショートボブに切って。そこから伸ばしてまた胸下までいって、それからまたざっくり男の子くらいのバリカンで襟足刈っちゃうくらいのショートにしました。気に入っているのは一番短いショートとロング。それ以外はダメって気づいて(笑)。ショートもアイドルの衣装が破滅的に似合わないので賛否両論だったんですけど、私服を着るときはすごく楽しかったです。おしゃれの幅が広がるので、アイドルじゃなかったらまたベリーショートやってもいいかなって思うくらい好きでした。
― ヘアアレンジはどうですか?ポニーテールとかのイメージが強いです。
須田:チャームポイントと言えるのかよく分からないんですけど、顎周りというか首の後が長くて、頭がキュッて上の方にあるので、頭の形的に髪を上げると首が長く見えたりとか、顔が小さく見えたりするので、ポニーテールとか、片耳をかける髪型が良いみたいです。大人数の集合写真を見て、「この髪型の方が、顔がシュッとして見えるな」とか気づくんです。沢山女の子がいるからこそ、自分は何が一番魅力的に見えるのか、ベストコンディションを見極めやすかったです。
― ファンの方から評判が良い髪型はありますか?
須田:結構皆、無難な髪型が好きですよ(笑)。ポニーテール、巻き髪、ストレート、変化球でツインテールぐらい。言葉で言い表しやすい髪型が結局人気です。
― 確かに。
須田:可愛い髪型はいっぱいあるけど、男ウケを狙うんだったら分かりやすい髪型だと思います(笑)。
須田:絶対にマスカラは上下すること。私は、マスカラですごく目が変わるので、必ずしっかりします。上まつ毛はそんなに量があるわけでも、長さがあるわけでもないんですけど、下まつ毛は結構しっかり生えていて密度が高いので。それは自分の良いところだなと思って、顔の部分でどんな些細なことでも良いところはちゃんと伸ばしてあげようと思ってそうしています。
― 今でもコンプレックスな部分はありますか?
須田:右からの輪郭があまり好きじゃないです。骨格が右の方が大きいんですよ。子供の頃って骨が柔らかいじゃないですか?授業受けるときに左で頬杖ついていたからそれで左だけフェイスラインがシャープになっちゃってみたいで(笑)。右だけちょっと大きめのフェイスラインなので耳にかけるなら左だけかけて右はちょっと(髪の毛)重めにするとか、見せ方はいつも工夫しています。シェーディングも右はしっかりめにしています。
― さすが、ちゃんと研究されていますね。
須田:どうやったらよく見えるかしか考えてないです。
須田:今までは私もコンプレックスをカバーするためになにかすること、例えばさっき言ったようにファンデーションを厚くするとか、アイラインで涙袋を描くとか、そういうのが負けた気がして嫌だったんです。でも潔く自分が優れていないところは認めてよく見えるように努力すれば、自信を持って人前に立てるんじゃないかと考え方が変わりましたね。
― それは考え方が変わるきっかけがあったんでしょうか?
須田:多分性格自体が変わりました。前は完璧なところとか綺麗な部分しか見せたくないと思っていたけど、自分のダメダメな部分を見せたときに限ってファンの方が「もっと好きになった」とか喜んでくれたんです。最初は「何でこんな変なところを見せたのに喜ぶんだろう」と思ってすごく違和感があったし、全く理解できなかったんですけど、素を出せば出すほど本音を言えば言うほど、それがダメなところでも良いところでも皆との距離が縮まる感じがして。それに気づいてからは「あ、ダメなところはダメでいいんだ」と思って、ダメなところをほったらかしにするんじゃなくてダメなりに変えていけるように努力していこうと思うようになりました。
― ファンの方の言葉が大きかったんですね。
須田:なんでもやってみようと思うようになりました。
須田:ありました。今は「ネタにしちゃった方が楽だから」という感じで言っていますけど、最初は理解できなかったです。自分で自信をなくして落ち込んでいたときに「ブス」とかさらに言われて、「そんなにいじめないで」とすごく落ち込んでいたんですけど、ネタにするようになってからは気持ちが楽になったし、イジってもらえた方がただ可愛い子よりも得していると思います。普段の会話でもイジるって距離を縮めるきっかけになるじゃないですか?私はたまたまそういう見た目でイジるっていうキャッチーなところがあって、本当はブスって思ってなくてもお決まりでイジってくれる人もいて。それもコミュニケーションになっているので良いかなと思っています。
― 前向きですね。
須田:ただファンの方は「ブスって思ってないのに、自分の好みを否定された」と言っている方はいます。それだけは「ごめんね、ブスはファッションでやっているから許して。ファッションだから脱げるよ」って言ってなだめています(笑)。
― ファンの方からしたら怒りたくなる気持ちは当然ですよね。親御さんはどんな反応されているんですか?
須田:親はすごくショックを受けています。母は「自分が否定されているみたいで悲しい」と。
― お母さんとは似てらっしゃるんですか?
須田:そんなに似てはないんですけど、母の20歳ぐらいの頃の写真とかを見るとめちゃくちゃ可愛くて、「なんでこの顔にならなかったんだろう」と私は思います。
― でもお母さんからは「可愛いよ」と言われて育てられてきて?
須田:すごい「可愛い!」って言って育てられましたね。だから初めて「ブス」って言われたときもショックだったし、今はネタにして私は楽になっているけど、多分母はファンの方以上にショックを受けています。だから「テレビ映るときにこれがおいしいから許して」って言ったら、「まあそうだね」と。優しい母です。
須田:前に人がいないポジションに立つことが一気に増えたので、今までとは違った自信がつきました。もちろん周りのメンバーのことも信じるけど、自分に自信がないと立てないというか。でも、いっぱい失敗も経験した今の自分が2位になったから今どっしりできているんだなと思います。何年か前の自分がもし2位になっていても「なんで自分が?2位になっちゃってごめんなさい。周りのメンバーは嫌だって思っているかな?」とかそういうマイナスなことばかり考えて悩んでいたと思うんです。昔は何に対してもこだわりが強すぎてそれが肌荒れにも繋がっていたんですけど、そういうのがなくなって自分がいつも心からの笑顔でいるにはどうやって活動して周りの人と関われば良いのかというバランスが取れている今、2位になれたことで、数字を味方に活動できるなと。内面的には何も変わってないし、自分が楽しいし面白いって思ったことや周りが笑ってくれることをやっているだけだけど、バラエティでも“2位だけど鼻毛抜いちゃう”(※7月放送の日本テレビ系「うわっ!ダマされた大賞2018」で鼻毛を抜かれるシーンがあり話題に)とか、“2位なのに”っていうギャップというか冠が新しくついたので、すごくラッキーだなと思いながら2位と付き合っています。
― 23枚目のシングル「いきなりパンチライン」(7月4日発売)も松井珠理奈さんの代わりにセンターに立つことが多かったですよね。グループを背負っていくみたいな心境になりましたか?
須田:そうですね。最初に歌番組で「センターは須田で」と言われたときはどうしようと思いました。やっぱり珠理奈さんがセンターに立つために作られた曲で、秋元(康)先生が詞を書いて、「これは今のSKEにぴったりだ」と言ってくれたものだったので、自分が立つための場所じゃないっていうのを分かっていて。私達もMV撮影のときから珠理奈さんのセンターを見ていて、「本当にかっこいいな、この人にしかできないな」って皆で思っていた矢先に自分が任せられたので、プレッシャーがすごかったし気が気じゃなかったです。でも、衣装も珠理奈さんは男性的なパンツバージョンだったけど私は女性的なスカートでメンバーとはブーツで違いを出したり、私なりの個性とか私のグループでのあり方も理解した上で、衣装さんメイクさんスタッフさんといった周りの方が私なりのセンター像を作って私をセンターにするために沢山力を貸してくれたので、「あ、自分なりでいいんだ」と思えました。ファンの方からも「あかりんのセンターもいい」と言ってもらえるようになったので、それもここ最近自信をもって活動させてもらっている要因として大きいのかなと思います。
須田:将来の夢を聞かれたら、「バックパッカーになること」って言っているんです(笑)。、身近な感じだったらヒッチハイクとかでも全然良いんですけど、人に会って自分にない感性とかに気づいて視野が広がって、色んな人の考え方を取り入れて柔軟性のある考え方をしたいなと。元が頑固なので、ないものを取り入れるために色んな人に会いたいっていう思いを込めて、バックパッカーになりたい(笑)。
― それはプライベートの夢ですか?
須田:プライベートでもいいし、カメラが回っていたらなお嬉しいですね(笑)。海外ロケしたいです。
― お仕事で実現できたら最高ですね。芸能界での目標はありますか?
須田:“絶対これになりたい”っていうのがなくて、やりたいことを1つに絞れないのが自分の悪いところだとずっと思っていたんです。でも、2年くらい前の一番悩んでいた時期に父から「夢なんて明日変わってもいいじゃん」と言われてから“やりたいことにこだわらなくてもいいか”と思えるようになって、その言葉で急に生きることが楽になったんです。その時期にちょうど今の事務所と出会って社長さんにも「何したいの?」と聞かれたときに「苦手な質問来た」と思って「実はやりたいことないんです」と答えたら「それがいいじゃん。だから何でもできるじゃん」と言って頂いて。正直夢を言わなきゃいけない風潮みたいのが苦手だったんですけど「あ、いいんだ」と思えるようになったんです。だからこそ今の自分にNGがないんだと思うし、周りが「やった方がいいんじゃない?」っていうこともやるし、自分がやってみたいと思ったことは全部やろう、という精神でやって、どこまでたどり着けるか。それが今のやりたいことですね。
― お父様も社長さんもすごく素敵な言葉をかけて下さったんですね。
須田:そうなんです。それまでは本当に生きるのも嫌なくらいやりたいことが決められない自分が嫌だったんですけど、その言葉を頂いてからはポジティブに生きています。
― 素敵なお話をありがとうございました!
・ファンデーション:(中央上)THREEコンプリートハーモニーファンデーション
※ファンデーションはコンタクトケースに入れて持ち運び
・下地:(右)THREE フローレスエシリアル フルイド ファンデーション
・マスカラ:ヘレナラッシュクイーンフェリンブラック
以前インタビューでメンバーの熊崎晴香も紹介。「メンバー皆大好きで免税店行くと買いだめします」とのこと。
・アイシャドウ:ジェーンアイデール 24K ゴールドスパークル(中央下)
涙袋に。「ゴールドが肌なじみが良くておすすめ」。
・リップ:(右3つ)naomi x shu uemura rouge unlimited collection
渡辺直美のコラボリップ。全色渡辺からプレゼントしてもらったそうで、特に真ん中(yummy kiss)がお気に入りだそう。この日のメイクは左3本を使用。
(modelpress編集部)
血液型:A型
出身地:愛知県
趣味:ホラー漫画を読む・一人旅
2009年11月にSKE48第3期生としてメンバーに加入。現在はSKE48チームEリーダーを務める。2016年・2017年の選抜総選挙では2年連続「神セブン」に選ばれ、今年2018年には遂に2位の座を獲得。握手会での神対応が話題で「握手会の女王」とも呼ばれている。SKE48に加入するまでの13年間、クラシックバレエを続けており、その体の柔軟性を活かして、2013年「関ジャニの仕分け∞」の「軟体女王No.1 決定戦」で優勝。さらに3連覇を果たす。その後、2017年「超人女子」の「超人軟体女子」でも2度連続で優勝し、芸能界の軟体女王の座を不動のものに。また、持ち前のトーク力でバラエティやワイドショーに出演。その他にもラジオや新聞連載等、SKE48の中心メンバーとして多方面で活躍中。2017年3月24日には初の書籍「コンプレックス力 ~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~」を発売した。
須田亜香里、SKE48加入前はルックスに「めちゃくちゃ自信ありました」
― 写真集のタイトルにちなんで、これまで可愛くなるためにどんな努力をしてきたかをお聞きしたいと思います。まずは、元々ルックスに自信はありましたか?須田:SKE48に加入前は、めちゃめちゃ自信ありました。
― それはモテたり、周りから言われたり?
須田:そうですね。中高女子校だったので、あんまりモテてる実感は無かったんですけど、「肌綺麗だね」とか「何でそんな細いの?」とかルックスのことを言われることが多かったので、“自分はイケてる”と信じていました。自信過剰だとは思うけど、その頃のプリクラを見ると「やっぱり可愛いな、全盛期じゃない?」と思うくらい。
― 今よりもですか?
須田:そう。ちょうど高校時代の友達の4人組LINEが今もあるんですけど、昨日の夜から「懐かしい写真出てきた」とプリクラをひたすら友達が貼ってくれていて「可愛い~」と思って(笑)。
須田亜香里、肌荒れに悩んだ時期も「本当に全部が嫌に」
― 自信がないとアイドルにはなれないですもんね。須田:自信は大事だと思います。でも、自信があったのに加入してから全然言われなくなったので、「全然ダメかも」と自信を失いました。より競争が強い社会に入って、「私ってやっぱり可愛くないのかな?」「自分全然ダメかも…」と落ち込んで。綺麗な子や可愛い子が沢山集まっているから自分が一番可愛くなくて当然なんですけど、一番になりたくて、でもなれないから、自分の悪いところばっかり探しちゃって、ひねくれた考え方になることも増えました。
― そこからどう回復していったんでしょうか?
須田:肌も弱かったので、元気なときは何もないのに精神的に弱っているといつも反応しないアレルギー反応が出ることも増えて、一時期、顔中が全部ボロボロになってしまったんです。それで、鏡を見るたびに自信もなくなって、本当に全部が嫌になっていました。でも、程よく愚痴を吐いたり、お酒を嗜む程度に1杯飲んだりするようになってから肌の調子が急に良くなって、肌が綺麗になったらメイクが楽しくなって、ルックスを磨こうという気持ちがどんどん高まっていきました。
須田亜香里、変えるようになったメイク法
― メイクで工夫した部分はありますか?須田:肌についてはだいぶ悩んで、今も万全ではないんですけど、ファンデーションを全部変えました。この1年テレビに沢山出させてもらえるようになって、テレビってすごく鮮明なので、肉眼よりも見えてしまうと思って。肌が元々綺麗な子はカバー力があるものはあんまり使わないし、“素肌感”とか出してくるじゃないですか?
― 確かに。ナチュラルが良い、という風潮はありますよね。
須田:だから、前はしっかりカバー力があるものを使うのは恥ずかしいと思っていたんですけど、考えを変えて、メイクさんとかに薄付きだけどバッチリカバーできるものを色んな種類できるだけ借りて、「これ良い!」というやつを見つけました。今はTHREEのコンプリートハーモニーファンデーションを使っています。すごくピカッと艶も出るし、ちょっとの量でもめちゃくちゃカバーされるので、コンシーラーもニキビがあったらちょんちょんって付けるくらいでニキビ跡にコンシーラーがいらなくなりましたし、結果的に肌への負担は減りました。自分がどうやったら一番魅力的に整って見えるかにこだわったときに肌質が一番大事だと思って、次に髪型もすごく大事だなと思いました。
― 髪型はどういったところを工夫しましたか?
須田:色々やったんです。最初はおへそくらいまでのロングにしてから顎ぐらいまでのショートボブに切って。そこから伸ばしてまた胸下までいって、それからまたざっくり男の子くらいのバリカンで襟足刈っちゃうくらいのショートにしました。気に入っているのは一番短いショートとロング。それ以外はダメって気づいて(笑)。ショートもアイドルの衣装が破滅的に似合わないので賛否両論だったんですけど、私服を着るときはすごく楽しかったです。おしゃれの幅が広がるので、アイドルじゃなかったらまたベリーショートやってもいいかなって思うくらい好きでした。
― ヘアアレンジはどうですか?ポニーテールとかのイメージが強いです。
須田:チャームポイントと言えるのかよく分からないんですけど、顎周りというか首の後が長くて、頭がキュッて上の方にあるので、頭の形的に髪を上げると首が長く見えたりとか、顔が小さく見えたりするので、ポニーテールとか、片耳をかける髪型が良いみたいです。大人数の集合写真を見て、「この髪型の方が、顔がシュッとして見えるな」とか気づくんです。沢山女の子がいるからこそ、自分は何が一番魅力的に見えるのか、ベストコンディションを見極めやすかったです。
― ファンの方から評判が良い髪型はありますか?
須田:結構皆、無難な髪型が好きですよ(笑)。ポニーテール、巻き髪、ストレート、変化球でツインテールぐらい。言葉で言い表しやすい髪型が結局人気です。
― 確かに。
須田:可愛い髪型はいっぱいあるけど、男ウケを狙うんだったら分かりやすい髪型だと思います(笑)。
須田亜香里、自分の顔への研究がすごかった
― メイクのパーツごとでこだわっている部分はありますか?須田:絶対にマスカラは上下すること。私は、マスカラですごく目が変わるので、必ずしっかりします。上まつ毛はそんなに量があるわけでも、長さがあるわけでもないんですけど、下まつ毛は結構しっかり生えていて密度が高いので。それは自分の良いところだなと思って、顔の部分でどんな些細なことでも良いところはちゃんと伸ばしてあげようと思ってそうしています。
― 今でもコンプレックスな部分はありますか?
須田:右からの輪郭があまり好きじゃないです。骨格が右の方が大きいんですよ。子供の頃って骨が柔らかいじゃないですか?授業受けるときに左で頬杖ついていたからそれで左だけフェイスラインがシャープになっちゃってみたいで(笑)。右だけちょっと大きめのフェイスラインなので耳にかけるなら左だけかけて右はちょっと(髪の毛)重めにするとか、見せ方はいつも工夫しています。シェーディングも右はしっかりめにしています。
― さすが、ちゃんと研究されていますね。
須田:どうやったらよく見えるかしか考えてないです。
須田亜香里、コンプレックスを認められるようになった理由
― やっぱりこういう職業をされていないと普通はそこまで考える機会がないですよね。須田:今までは私もコンプレックスをカバーするためになにかすること、例えばさっき言ったようにファンデーションを厚くするとか、アイラインで涙袋を描くとか、そういうのが負けた気がして嫌だったんです。でも潔く自分が優れていないところは認めてよく見えるように努力すれば、自信を持って人前に立てるんじゃないかと考え方が変わりましたね。
― それは考え方が変わるきっかけがあったんでしょうか?
須田:多分性格自体が変わりました。前は完璧なところとか綺麗な部分しか見せたくないと思っていたけど、自分のダメダメな部分を見せたときに限ってファンの方が「もっと好きになった」とか喜んでくれたんです。最初は「何でこんな変なところを見せたのに喜ぶんだろう」と思ってすごく違和感があったし、全く理解できなかったんですけど、素を出せば出すほど本音を言えば言うほど、それがダメなところでも良いところでも皆との距離が縮まる感じがして。それに気づいてからは「あ、ダメなところはダメでいいんだ」と思って、ダメなところをほったらかしにするんじゃなくてダメなりに変えていけるように努力していこうと思うようになりました。
― ファンの方の言葉が大きかったんですね。
須田:なんでもやってみようと思うようになりました。
須田亜香里“ブス”イジりへ本音は「ブスはファッションでやっている」
― 最近はバラエティ番組に沢山出るようになって、「ブスと言われる」ということを自分でネタにすることも増えていますよね。女性にとってそういう自虐をできるようになるには結構な覚悟がいると思うんですけど、ネタにするまで葛藤はなかったですか?須田:ありました。今は「ネタにしちゃった方が楽だから」という感じで言っていますけど、最初は理解できなかったです。自分で自信をなくして落ち込んでいたときに「ブス」とかさらに言われて、「そんなにいじめないで」とすごく落ち込んでいたんですけど、ネタにするようになってからは気持ちが楽になったし、イジってもらえた方がただ可愛い子よりも得していると思います。普段の会話でもイジるって距離を縮めるきっかけになるじゃないですか?私はたまたまそういう見た目でイジるっていうキャッチーなところがあって、本当はブスって思ってなくてもお決まりでイジってくれる人もいて。それもコミュニケーションになっているので良いかなと思っています。
― 前向きですね。
須田:ただファンの方は「ブスって思ってないのに、自分の好みを否定された」と言っている方はいます。それだけは「ごめんね、ブスはファッションでやっているから許して。ファッションだから脱げるよ」って言ってなだめています(笑)。
― ファンの方からしたら怒りたくなる気持ちは当然ですよね。親御さんはどんな反応されているんですか?
須田:親はすごくショックを受けています。母は「自分が否定されているみたいで悲しい」と。
― お母さんとは似てらっしゃるんですか?
須田:そんなに似てはないんですけど、母の20歳ぐらいの頃の写真とかを見るとめちゃくちゃ可愛くて、「なんでこの顔にならなかったんだろう」と私は思います。
― でもお母さんからは「可愛いよ」と言われて育てられてきて?
須田:すごい「可愛い!」って言って育てられましたね。だから初めて「ブス」って言われたときもショックだったし、今はネタにして私は楽になっているけど、多分母はファンの方以上にショックを受けています。だから「テレビ映るときにこれがおいしいから許して」って言ったら、「まあそうだね」と。優しい母です。
須田亜香里、総選挙2位&センター代理で新たな自信
― 改めて総選挙で2位になって2ヵ月以上が経って、立場的に変わったこともあると思うんですけど、今の心境はどうですか?須田:前に人がいないポジションに立つことが一気に増えたので、今までとは違った自信がつきました。もちろん周りのメンバーのことも信じるけど、自分に自信がないと立てないというか。でも、いっぱい失敗も経験した今の自分が2位になったから今どっしりできているんだなと思います。何年か前の自分がもし2位になっていても「なんで自分が?2位になっちゃってごめんなさい。周りのメンバーは嫌だって思っているかな?」とかそういうマイナスなことばかり考えて悩んでいたと思うんです。昔は何に対してもこだわりが強すぎてそれが肌荒れにも繋がっていたんですけど、そういうのがなくなって自分がいつも心からの笑顔でいるにはどうやって活動して周りの人と関われば良いのかというバランスが取れている今、2位になれたことで、数字を味方に活動できるなと。内面的には何も変わってないし、自分が楽しいし面白いって思ったことや周りが笑ってくれることをやっているだけだけど、バラエティでも“2位だけど鼻毛抜いちゃう”(※7月放送の日本テレビ系「うわっ!ダマされた大賞2018」で鼻毛を抜かれるシーンがあり話題に)とか、“2位なのに”っていうギャップというか冠が新しくついたので、すごくラッキーだなと思いながら2位と付き合っています。
― 23枚目のシングル「いきなりパンチライン」(7月4日発売)も松井珠理奈さんの代わりにセンターに立つことが多かったですよね。グループを背負っていくみたいな心境になりましたか?
須田:そうですね。最初に歌番組で「センターは須田で」と言われたときはどうしようと思いました。やっぱり珠理奈さんがセンターに立つために作られた曲で、秋元(康)先生が詞を書いて、「これは今のSKEにぴったりだ」と言ってくれたものだったので、自分が立つための場所じゃないっていうのを分かっていて。私達もMV撮影のときから珠理奈さんのセンターを見ていて、「本当にかっこいいな、この人にしかできないな」って皆で思っていた矢先に自分が任せられたので、プレッシャーがすごかったし気が気じゃなかったです。でも、衣装も珠理奈さんは男性的なパンツバージョンだったけど私は女性的なスカートでメンバーとはブーツで違いを出したり、私なりの個性とか私のグループでのあり方も理解した上で、衣装さんメイクさんスタッフさんといった周りの方が私なりのセンター像を作って私をセンターにするために沢山力を貸してくれたので、「あ、自分なりでいいんだ」と思えました。ファンの方からも「あかりんのセンターもいい」と言ってもらえるようになったので、それもここ最近自信をもって活動させてもらっている要因として大きいのかなと思います。
須田亜香里にNGがない理由
― では、最後に、今後の夢を教えて下さい。須田:将来の夢を聞かれたら、「バックパッカーになること」って言っているんです(笑)。、身近な感じだったらヒッチハイクとかでも全然良いんですけど、人に会って自分にない感性とかに気づいて視野が広がって、色んな人の考え方を取り入れて柔軟性のある考え方をしたいなと。元が頑固なので、ないものを取り入れるために色んな人に会いたいっていう思いを込めて、バックパッカーになりたい(笑)。
― それはプライベートの夢ですか?
須田:プライベートでもいいし、カメラが回っていたらなお嬉しいですね(笑)。海外ロケしたいです。
― お仕事で実現できたら最高ですね。芸能界での目標はありますか?
須田:“絶対これになりたい”っていうのがなくて、やりたいことを1つに絞れないのが自分の悪いところだとずっと思っていたんです。でも、2年くらい前の一番悩んでいた時期に父から「夢なんて明日変わってもいいじゃん」と言われてから“やりたいことにこだわらなくてもいいか”と思えるようになって、その言葉で急に生きることが楽になったんです。その時期にちょうど今の事務所と出会って社長さんにも「何したいの?」と聞かれたときに「苦手な質問来た」と思って「実はやりたいことないんです」と答えたら「それがいいじゃん。だから何でもできるじゃん」と言って頂いて。正直夢を言わなきゃいけない風潮みたいのが苦手だったんですけど「あ、いいんだ」と思えるようになったんです。だからこそ今の自分にNGがないんだと思うし、周りが「やった方がいいんじゃない?」っていうこともやるし、自分がやってみたいと思ったことは全部やろう、という精神でやって、どこまでたどり着けるか。それが今のやりたいことですね。
― お父様も社長さんもすごく素敵な言葉をかけて下さったんですね。
須田:そうなんです。それまでは本当に生きるのも嫌なくらいやりたいことが決められない自分が嫌だったんですけど、その言葉を頂いてからはポジティブに生きています。
― 素敵なお話をありがとうございました!
メイクアイテム紹介
・ファンデーション:(中央上)THREEコンプリートハーモニーファンデーション
※ファンデーションはコンタクトケースに入れて持ち運び
・下地:(右)THREE フローレスエシリアル フルイド ファンデーション
・マスカラ:ヘレナラッシュクイーンフェリンブラック
以前インタビューでメンバーの熊崎晴香も紹介。「メンバー皆大好きで免税店行くと買いだめします」とのこと。
・アイシャドウ:ジェーンアイデール 24K ゴールドスパークル(中央下)
涙袋に。「ゴールドが肌なじみが良くておすすめ」。
・リップ:(右3つ)naomi x shu uemura rouge unlimited collection
渡辺直美のコラボリップ。全色渡辺からプレゼントしてもらったそうで、特に真ん中(yummy kiss)がお気に入りだそう。この日のメイクは左3本を使用。
(modelpress編集部)
須田亜香里(すだ・あかり)プロフィール
誕生日:1991年10月31日血液型:A型
出身地:愛知県
趣味:ホラー漫画を読む・一人旅
2009年11月にSKE48第3期生としてメンバーに加入。現在はSKE48チームEリーダーを務める。2016年・2017年の選抜総選挙では2年連続「神セブン」に選ばれ、今年2018年には遂に2位の座を獲得。握手会での神対応が話題で「握手会の女王」とも呼ばれている。SKE48に加入するまでの13年間、クラシックバレエを続けており、その体の柔軟性を活かして、2013年「関ジャニの仕分け∞」の「軟体女王No.1 決定戦」で優勝。さらに3連覇を果たす。その後、2017年「超人女子」の「超人軟体女子」でも2度連続で優勝し、芸能界の軟体女王の座を不動のものに。また、持ち前のトーク力でバラエティやワイドショーに出演。その他にもラジオや新聞連載等、SKE48の中心メンバーとして多方面で活躍中。2017年3月24日には初の書籍「コンプレックス力 ~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~」を発売した。
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