<女子アナの“素”っぴん/三上真奈アナ>心に残る加藤綾子アナの言葉、山崎夕貴アナからのバトンを受け思うこと「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載
2018.07.16 17:00
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「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載『女子アナの“素”っぴん』―――― Vol.17~18は2013年入社の三上真奈(みかみ まな・29)アナウンサー。
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。本連載ではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を2本のインタビューで見せていく。前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。
――――森本さやかアナの後を引き継ぎ、9人目に登場するのは三上アナ。※後編(Vol.18)は8月1日に配信予定。
三上アナ:一番辛かったのは、新人の頃。1年目から3年目ぐらいまではつらかったです。私は滑舌も悪く、原稿を上手に読めなかったですし、フリートークもできない、インタビューでも面白い話を引き出せない、とにかく何の取り柄もなく自他共に認める“でき”が悪い子でした。
もともとアナウンサー志望ではなかったこともあり「やっぱり私には喋る仕事は向いてないな」と毎日感じていて、あの頃は仕事が楽しくなかったですね。普段はポジティブな私ですが、ネガティブに考えてしまうことも多く、仕事を早くに辞めちゃうかもしれない、そんな風に思っていて(苦笑い)。「3年間は頑張ろう」という気持ちだけで続けていました。
― 具体的にはどういう部分が辛かったですか?
三上アナ:人の期待に応えられないことが本当に辛かったです。もちろん未だに原稿を読んでいて、言い誤ることはたくさんありますが、その頃は言い誤る量も多く、言い間違えてしまうことも多くて、せっかくスタッフさんが寝ずに頑張って作った原稿や台本を何度も台無しにしてしまいました。直接、怒られるということはなかったのですが、それが逆に辛くて…。オンエア中に泣きそうになったこともありますし、オンエアが終わってから泣いてしまったこともあります。
三上アナ:加藤(綾子)さんの言葉が大きなきっかけでした。それまで山崎(夕貴※「崎」は正式には「たつさき」)さんが月曜から金曜日まで毎日やっていた「めざましテレビ」のエンタメコーナーを私が2年目の4月から引き継ぎ、山崎アナが月火、私が水木金曜日を担当することになったんですけど、最初はどうしても比べられてしまって。「山崎さんだったらこういう風に返せたよ」とか「山崎アナだったら、こういう風にできたよ」と言う声もあり、自分が期待に応えられていない、と感じるシーンが多くてずっと悩んでいました。そんなとき、当時「めざましテレビ」にいた加藤アナから「三上は三上で良いよ。逆に他の人も三上にはなれないんだから」という言葉をいただいて。その言葉を受けて「三上は三上で良いなら、とりあえず今は、下手は下手なりに前向きに一生懸命やってみよう」と思えたんです。
そう考えを変えたら“ポンコツキャラ”として認知されて、スタッフの皆さんや演者の皆さんから、いじっていただけるようになって(笑)。そうなるとすごく楽になりました。できが悪い子でしたが、スタッフの皆さんに「できが悪い子ほど可愛いんだよ」と言っていただけて、すごく心が軽くなりました。今思うと新人の頃は「頑張り切れていなかった」と思うところもあって。でも気持ちが前向きになってからは、仕事自体がすごく楽しくなったので、事前の準備や勉強を努力だと思わず、楽しむことができるようになりました。そういうことも良い方向につながったんだと思います。
― ポンコツキャラというのはご自身では受け入れているんですか?(笑)
三上アナ:ここが私の悪いところなんですけど、甘んじて受け入れています(笑)。
三上アナ:プレッシャーはそれほど感じていません。「めざましテレビ」のときがあったので、今回は逆になかったんです。山崎さんの代わりが務まるだなんて到底思っていませんし、だからこそ私なりに等身大の姿で一生懸命やっていればよいのだ、と思って。それに今の立ち位置になる前から「ノンストップ!」ではお料理コーナーをやっていたので、現場の空気感を分かっていましたし、スタッフさん、設楽(統)さんとの関係性もありました。新しいところに放り込まれたわけではないので、そこまで緊張しなかったんだと思います。それに「めざましテレビ」に育ててもらったという気持ちがあるので、そこで成長したものを「ノンストップ!」で発揮して「めざましテレビ」のスタッフさんに見てもらいという気持ちもありました。
ただ、山崎さんが卒業されるときは本当に寂しくて!本当に、本当にいろいろ教えていただきましたし、山崎さんがいない「ノンストップ!」は「ノンストップ!」では無いと思っていたので。でも、私もいつか後輩にそう言ってもらえるようになりたいと思います。
― 山崎さんから何か印象的な言葉はありましたか?
三上アナ:山崎さんが「とくダネ!」へ異動すると聞いて、私もですが、山崎さんもびっくりしたようで(笑)。お互い家に帰ってから電話で1時間半くらい話したのですが、そのときに「もう私のことは忘れて」と言われたんです。「『ノンストップ!』をやっていく上で、私の残像にとらわれないで。一切私のことは忘れて」「三上は天真爛漫なところが良いところだから、そのまま天真爛漫にやれば大丈夫だよ」と言ってくださいました。
― そうなんですね。では山崎さんから三上さんに替わって、番組がどんな風に変わったね、と言われたら嬉しいですか?
三上アナ:「三上が来てくれてよかったよ」「三上と一緒に仕事ができてよかったよ」という言葉が1番嬉しいです。
― 視聴者の方からはどうですか?
三上アナ:うーん…「三上アナがすごく良い」「三上アナの方が良いね」とかじゃないんですよね…「三上アナも悪くないね」みたいな感じが良いかな(笑)。
三上アナ:3、4年前「27時間テレビ」内の「めざましテレビ」のブロックに、私と加藤さんと三宅(正治)さんと軽部(真一)さんの4人で出演した際、バンジージャンプを飛んだことです。私は本当に高い場所が苦手だったので、最初にその話を聞いて衝撃で(苦笑い)。でも人の期待に応えられないことがすごく嫌で、なるべくスタッフさんのやってほしいことに応えたかったので、頑張りたいという気持ちもあって…。周りの方も「高い場所、苦手なんだから無理しなくて良いよ」と言ってくださったのですが、結果、やることになって。自分からは飛べなかったので「ごめんなさい!押してください!」と言って、ひゅーんと落ちていきました(笑)。
でも、その後、周りの方々に「三上、あれで一皮むけたな」「吹っ切れたね」と言ってもらえることがすごく多くて。その頃、私には何も得意なことがなくて「何か特技ある?」と聞かれても答えられなかったので「何もできないですけど、逆に何でもできます。歌え、と言われたら上手くないけど歌うし、踊れ、と言われたら下手だけど踊ります」と言っていたんです。なのでバンジージャンプも「いつもは飛べないけど飛べます」と言って。そしたら「やればできる子だね」と言われるようになりました(笑)。「めざましテレビ」卒業の最後のVTRでもスタッフさんが「やればできる子、頑張れ」というメッセージを残してくださったんです。「やればできる子じゃなくてやらなくてもできるようになれよ」としょっちゅう言われていたんですけどね(笑)。
― ではこれまで「この仕事がやりたいのに他の仕事をしていた」というような苦労だったり、そこで人と比較してしまったりすることはありましたか?
三上アナ:ありがたいことに新人の頃からいろいろな仕事をいただいていたので「これがやりたかったのにできない」という思いはしていません。ですが、そもそも私は「いつかこうなりたい」「この番組をやりたい」という目標を立てるタイプではなく、お仕事は出会いだと思っているので、植えられた場所で咲くことができれば、1番幸せだと思っています。何か理由があってそこに呼ばれていると思うので「これがやりたかった、あっちが良かった」と思わず、この場所で頑張ろうと思うんです。ないものを羨ましがるより、今あるものを大切に思えたらいいですね。
― 素敵な考えですね。今、悩みはありますか?
三上アナ:MCという立場になったので、周りを見られていないとダメだと思うんですけど、まだ私が1番いっぱいいっぱいになってしまって(苦笑い)。本当は他の方のフォローもできるようにならなければいけないですし、今助けてくださる皆さんに恩返しがしたいな、と思っています。
― さきほど目標は立てない、とおっしゃっていましたが、目標とまではいかなくても、将来の展望やこんな一面を見せていきたい、という考えはありますか?
三上アナ:はい。「ノンストップ!」に関しては、山崎さんをはじめ、皆さんがずっと大切に作りあげてきた番組なので、私もそれ以上の気持ちで、大切にしていきたいと思っています。
私個人でいうと「いつまでも変わらないよね」「1年目と全然変わらないよね」とずっと言われ続けたいです。変わらなきゃいけないこともありますけど、変わらないこともたくさんあって良いんじゃないかなと思っているので、良いところは変わらず、今後もやっていけたらなと思います。
三上アナ:就職活動では商社から電車、メーカーなど幅広く、エントリーシートを50社ぐらいの企業に出していました。なんとなく「マスコミに行きたいな」とは思っていたのですが、そのうち会社説明会などを通して「とにかくフジテレビで働きたい」という想いが芽生えたんです。面接でも「アナウンサーになれなくても良いので、フジテレビで働きたいです」という風に伝えていました。
― では憧れのフジテレビに入って、実際に良かったことは何ですか?
三上アナ:本当に尊敬できる人や大好きな人がたくさんいるところです。会社に入ってから深い付き合いができる人と出会えることは、正直無いと思っていたのですが、この会社で一生の付き合いになるなと思う人もできました。私は「どんな仕事をするか」よりも「誰と働くか」の方が大切だと思っているので、大好きな人達と出会えたことが何よりも良かったことです。
― 読者の中にはアナウンサーを目指す方も多くいると思いますが、そんな方へメッセージをお願いします。
三上アナ:とにかく今を楽しんでほしいです。就職活動中は活動に追われがちですが、今しかない時間だと思うので、遊びに行くのも就職活動の一環だと思いますし、きっとそれは無駄になりません。上手くいかないと暗い気持ちになることも多いと思いますが、人は楽しいときが1番キラキラしているので、面接も試験も楽しんだ者勝ちだと思います。
― それは今だから思うことですか?それとも三上さんが就職活動時にもそう思ってやっていたんですか?
三上アナ:そう言い聞かせてましたけど…実際は凹んでいました(笑)。「エトリーシートで落ちた~」みたいな。でも気持ちはいつも楽しもう、と思っていましたね。
― では最後の質問になります。モデルプレス読者には夢を叶えたいと頑張っている女性がたくさんいます。これまで様々な経験をしてきた三上さんが思う“夢を叶える秘訣”は何でしょうか?
三上アナ:前向きでいることとブレないこと。いろいろ頑張っていると、いろんな方にそれぞれ違うことを言われると思うんです。それで「え、どっちなの?」と迷うこともあると思うんですけど、最終的には自分自身が決めることですし、ブレずに自分を信じて、前向きに進んでいけば必ず良い結果が見えてくると思います。それは自分の体験として実感できているので、前向きでいることが1番だと思います。
― ありがとうございます。
※後編は8月1日(水)配信予定。三上アナが大切にする「5つの法則」を語る。
8:00~メイク
8:45~ 準備・打ち合わせ
9:50~「ノンストップ!」生放送
11:30~番組反省会
12:30~ランチ
13:30~デスクワーク・取材準備
15:00~取材
17:00帰宅
(modelpress編集部)
<担当番組>
ノンストップ!
――――森本さやかアナの後を引き継ぎ、9人目に登場するのは三上アナ。※後編(Vol.18)は8月1日に配信予定。
「ノンストップ!」新MCに
三上アナは2013年4月にフジテレビ入社。2014年から2018年3月まで『めざましテレビ』で朝の顔として、その天真爛漫なキャラクターで人気に。2018年4月からは『ノンストップ!』MCとしてレギュラー出演している。三上アナのターニングポイント
― アナウンサーになって一番辛かったことから教えてください。三上アナ:一番辛かったのは、新人の頃。1年目から3年目ぐらいまではつらかったです。私は滑舌も悪く、原稿を上手に読めなかったですし、フリートークもできない、インタビューでも面白い話を引き出せない、とにかく何の取り柄もなく自他共に認める“でき”が悪い子でした。
もともとアナウンサー志望ではなかったこともあり「やっぱり私には喋る仕事は向いてないな」と毎日感じていて、あの頃は仕事が楽しくなかったですね。普段はポジティブな私ですが、ネガティブに考えてしまうことも多く、仕事を早くに辞めちゃうかもしれない、そんな風に思っていて(苦笑い)。「3年間は頑張ろう」という気持ちだけで続けていました。
― 具体的にはどういう部分が辛かったですか?
三上アナ:人の期待に応えられないことが本当に辛かったです。もちろん未だに原稿を読んでいて、言い誤ることはたくさんありますが、その頃は言い誤る量も多く、言い間違えてしまうことも多くて、せっかくスタッフさんが寝ずに頑張って作った原稿や台本を何度も台無しにしてしまいました。直接、怒られるということはなかったのですが、それが逆に辛くて…。オンエア中に泣きそうになったこともありますし、オンエアが終わってから泣いてしまったこともあります。
三上アナを変えた加藤綾子アナの言葉
― そんな辛い時期を乗り越えた三上さんですが、仕事に対して前向きになれたのはどうしてですか?三上アナ:加藤(綾子)さんの言葉が大きなきっかけでした。それまで山崎(夕貴※「崎」は正式には「たつさき」)さんが月曜から金曜日まで毎日やっていた「めざましテレビ」のエンタメコーナーを私が2年目の4月から引き継ぎ、山崎アナが月火、私が水木金曜日を担当することになったんですけど、最初はどうしても比べられてしまって。「山崎さんだったらこういう風に返せたよ」とか「山崎アナだったら、こういう風にできたよ」と言う声もあり、自分が期待に応えられていない、と感じるシーンが多くてずっと悩んでいました。そんなとき、当時「めざましテレビ」にいた加藤アナから「三上は三上で良いよ。逆に他の人も三上にはなれないんだから」という言葉をいただいて。その言葉を受けて「三上は三上で良いなら、とりあえず今は、下手は下手なりに前向きに一生懸命やってみよう」と思えたんです。
そう考えを変えたら“ポンコツキャラ”として認知されて、スタッフの皆さんや演者の皆さんから、いじっていただけるようになって(笑)。そうなるとすごく楽になりました。できが悪い子でしたが、スタッフの皆さんに「できが悪い子ほど可愛いんだよ」と言っていただけて、すごく心が軽くなりました。今思うと新人の頃は「頑張り切れていなかった」と思うところもあって。でも気持ちが前向きになってからは、仕事自体がすごく楽しくなったので、事前の準備や勉強を努力だと思わず、楽しむことができるようになりました。そういうことも良い方向につながったんだと思います。
― ポンコツキャラというのはご自身では受け入れているんですか?(笑)
三上アナ:ここが私の悪いところなんですけど、甘んじて受け入れています(笑)。
「ノンストップ!」でMCに抜擢
― 4月から「ノンストップ!」新司会としてレギュラー出演されていますが、ここでも山崎アナの後を継いだ形ですね。プレッシャーはありましたか?三上アナ:プレッシャーはそれほど感じていません。「めざましテレビ」のときがあったので、今回は逆になかったんです。山崎さんの代わりが務まるだなんて到底思っていませんし、だからこそ私なりに等身大の姿で一生懸命やっていればよいのだ、と思って。それに今の立ち位置になる前から「ノンストップ!」ではお料理コーナーをやっていたので、現場の空気感を分かっていましたし、スタッフさん、設楽(統)さんとの関係性もありました。新しいところに放り込まれたわけではないので、そこまで緊張しなかったんだと思います。それに「めざましテレビ」に育ててもらったという気持ちがあるので、そこで成長したものを「ノンストップ!」で発揮して「めざましテレビ」のスタッフさんに見てもらいという気持ちもありました。
ただ、山崎さんが卒業されるときは本当に寂しくて!本当に、本当にいろいろ教えていただきましたし、山崎さんがいない「ノンストップ!」は「ノンストップ!」では無いと思っていたので。でも、私もいつか後輩にそう言ってもらえるようになりたいと思います。
― 山崎さんから何か印象的な言葉はありましたか?
三上アナ:山崎さんが「とくダネ!」へ異動すると聞いて、私もですが、山崎さんもびっくりしたようで(笑)。お互い家に帰ってから電話で1時間半くらい話したのですが、そのときに「もう私のことは忘れて」と言われたんです。「『ノンストップ!』をやっていく上で、私の残像にとらわれないで。一切私のことは忘れて」「三上は天真爛漫なところが良いところだから、そのまま天真爛漫にやれば大丈夫だよ」と言ってくださいました。
― そうなんですね。では山崎さんから三上さんに替わって、番組がどんな風に変わったね、と言われたら嬉しいですか?
三上アナ:「三上が来てくれてよかったよ」「三上と一緒に仕事ができてよかったよ」という言葉が1番嬉しいです。
― 視聴者の方からはどうですか?
三上アナ:うーん…「三上アナがすごく良い」「三上アナの方が良いね」とかじゃないんですよね…「三上アナも悪くないね」みたいな感じが良いかな(笑)。
三上アナ、今の悩みは?
― これまで1番手応えを感じたお仕事は何ですか?三上アナ:3、4年前「27時間テレビ」内の「めざましテレビ」のブロックに、私と加藤さんと三宅(正治)さんと軽部(真一)さんの4人で出演した際、バンジージャンプを飛んだことです。私は本当に高い場所が苦手だったので、最初にその話を聞いて衝撃で(苦笑い)。でも人の期待に応えられないことがすごく嫌で、なるべくスタッフさんのやってほしいことに応えたかったので、頑張りたいという気持ちもあって…。周りの方も「高い場所、苦手なんだから無理しなくて良いよ」と言ってくださったのですが、結果、やることになって。自分からは飛べなかったので「ごめんなさい!押してください!」と言って、ひゅーんと落ちていきました(笑)。
でも、その後、周りの方々に「三上、あれで一皮むけたな」「吹っ切れたね」と言ってもらえることがすごく多くて。その頃、私には何も得意なことがなくて「何か特技ある?」と聞かれても答えられなかったので「何もできないですけど、逆に何でもできます。歌え、と言われたら上手くないけど歌うし、踊れ、と言われたら下手だけど踊ります」と言っていたんです。なのでバンジージャンプも「いつもは飛べないけど飛べます」と言って。そしたら「やればできる子だね」と言われるようになりました(笑)。「めざましテレビ」卒業の最後のVTRでもスタッフさんが「やればできる子、頑張れ」というメッセージを残してくださったんです。「やればできる子じゃなくてやらなくてもできるようになれよ」としょっちゅう言われていたんですけどね(笑)。
― ではこれまで「この仕事がやりたいのに他の仕事をしていた」というような苦労だったり、そこで人と比較してしまったりすることはありましたか?
三上アナ:ありがたいことに新人の頃からいろいろな仕事をいただいていたので「これがやりたかったのにできない」という思いはしていません。ですが、そもそも私は「いつかこうなりたい」「この番組をやりたい」という目標を立てるタイプではなく、お仕事は出会いだと思っているので、植えられた場所で咲くことができれば、1番幸せだと思っています。何か理由があってそこに呼ばれていると思うので「これがやりたかった、あっちが良かった」と思わず、この場所で頑張ろうと思うんです。ないものを羨ましがるより、今あるものを大切に思えたらいいですね。
― 素敵な考えですね。今、悩みはありますか?
三上アナ:MCという立場になったので、周りを見られていないとダメだと思うんですけど、まだ私が1番いっぱいいっぱいになってしまって(苦笑い)。本当は他の方のフォローもできるようにならなければいけないですし、今助けてくださる皆さんに恩返しがしたいな、と思っています。
― さきほど目標は立てない、とおっしゃっていましたが、目標とまではいかなくても、将来の展望やこんな一面を見せていきたい、という考えはありますか?
三上アナ:はい。「ノンストップ!」に関しては、山崎さんをはじめ、皆さんがずっと大切に作りあげてきた番組なので、私もそれ以上の気持ちで、大切にしていきたいと思っています。
私個人でいうと「いつまでも変わらないよね」「1年目と全然変わらないよね」とずっと言われ続けたいです。変わらなきゃいけないこともありますけど、変わらないこともたくさんあって良いんじゃないかなと思っているので、良いところは変わらず、今後もやっていけたらなと思います。
三上アナがフジテレビを選んだ理由…夢を叶える秘訣
― 続いて就職活動についてもお伺いしたいです。最初からアナウンサー志望ではなかった、とのことですが…?三上アナ:就職活動では商社から電車、メーカーなど幅広く、エントリーシートを50社ぐらいの企業に出していました。なんとなく「マスコミに行きたいな」とは思っていたのですが、そのうち会社説明会などを通して「とにかくフジテレビで働きたい」という想いが芽生えたんです。面接でも「アナウンサーになれなくても良いので、フジテレビで働きたいです」という風に伝えていました。
― では憧れのフジテレビに入って、実際に良かったことは何ですか?
三上アナ:本当に尊敬できる人や大好きな人がたくさんいるところです。会社に入ってから深い付き合いができる人と出会えることは、正直無いと思っていたのですが、この会社で一生の付き合いになるなと思う人もできました。私は「どんな仕事をするか」よりも「誰と働くか」の方が大切だと思っているので、大好きな人達と出会えたことが何よりも良かったことです。
― 読者の中にはアナウンサーを目指す方も多くいると思いますが、そんな方へメッセージをお願いします。
三上アナ:とにかく今を楽しんでほしいです。就職活動中は活動に追われがちですが、今しかない時間だと思うので、遊びに行くのも就職活動の一環だと思いますし、きっとそれは無駄になりません。上手くいかないと暗い気持ちになることも多いと思いますが、人は楽しいときが1番キラキラしているので、面接も試験も楽しんだ者勝ちだと思います。
― それは今だから思うことですか?それとも三上さんが就職活動時にもそう思ってやっていたんですか?
三上アナ:そう言い聞かせてましたけど…実際は凹んでいました(笑)。「エトリーシートで落ちた~」みたいな。でも気持ちはいつも楽しもう、と思っていましたね。
― では最後の質問になります。モデルプレス読者には夢を叶えたいと頑張っている女性がたくさんいます。これまで様々な経験をしてきた三上さんが思う“夢を叶える秘訣”は何でしょうか?
三上アナ:前向きでいることとブレないこと。いろいろ頑張っていると、いろんな方にそれぞれ違うことを言われると思うんです。それで「え、どっちなの?」と迷うこともあると思うんですけど、最終的には自分自身が決めることですし、ブレずに自分を信じて、前向きに進んでいけば必ず良い結果が見えてくると思います。それは自分の体験として実感できているので、前向きでいることが1番だと思います。
― ありがとうございます。
※後編は8月1日(水)配信予定。三上アナが大切にする「5つの法則」を語る。
三上アナのとある一日
7:00~出社・メールチェック・デスク業務等8:00~メイク
8:45~ 準備・打ち合わせ
9:50~「ノンストップ!」生放送
11:30~番組反省会
12:30~ランチ
13:30~デスクワーク・取材準備
15:00~取材
17:00帰宅
(modelpress編集部)
三上真奈(みかみ・まな)プロフィール
生年月日:1989年4月7日/出身地:東京都/出身大学:早稲田大学/血液型:O型/入社年:2013年<担当番組>
ノンストップ!
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