高校生バンド「No title」が7000万人の頂点に 結成1年でデビューへ
2018.01.23 10:15
LINEユーザー7000万人(2017年7月のオーディション開始時で、現在は7100万人)の中から新スターを発掘するプロジェクト「LINEオーディション2017」で見事グランプリに輝いた「No title(ノータイトル)」。全員が16歳の現役高校生ながら、3人が生み出す音は何度も聞きたくなる耳触りのよい魅力がある。結成してまだ1年と少しでグランプリを獲得した「No title」とは一体どんなグループなのか。純朴でセンス溢れる素顔に迫ってみた。
「No title」は全員が青森県出身の高校生バンド。メンバーはリーダーのあんべ(Gt)、ほのか(Vo&Gt)、ポチ(ゆうと)(Piano)の3人。ドラムとベースのいない珍しい構成ながら、ピアノを活かした豊かな表現力で総合グランプリを獲得。LINEの音楽レーベル「LINE RECORDS」から1月23日(火)にデビュー。GReeeeN等を手がける音楽プロデューサーのJIN氏がプロデュースした。
あんべ:中学3年の時に、僕がバンドをやりたいと思ったのがきっかけで、2人を誘いました。文化祭で初めてライブをしたんですが、それが「No title」を結成するきっかけになりました。
― 「No title」結成前にバンド活動はせず?
あんべ:全員バンド活動はしていなくて。でもポチは5歳の時からピアノを習っていて、ほのかはその前の文化祭で歌っているのを聞いて、うまいなって思っていました。
― 「ポチ」?
あんべ:あ、ゆうとのことなんですけど。
ほのか:犬っぽいからね(笑)。
ポチ(ゆうと):中学校の時に、同じ部活の友達から「犬っぽい」っていう理由でポチというあだ名になりました。
― すごくシンプルな理由で(笑)。「LINEオーディション2017」で総合グランプリを獲得し、周りの反応は変わりましたか?
ほのか:周りから「おめでとう!」ってたくさん言われました。知らない人からもね。
あんべ:電車で高校に通ってるんですけど、通学しているときに僕がやっているTwitterの画面を見せられて、「この人ですよね」って言われたり。東京に来る時も新幹線で「No titleですよね?」って声をかけてもらえるようになりました。
ほのか:「お祝い」って言われてお年玉をもらったりも(笑)。
ポチ(ゆうと):僕は逆に親戚の子からお金をせがまれました。
一同:(笑)。
― デビューも決まりましたが、イメージしているものと同じでしたか?
あんべ:全然違いました。好きなアーティストさんの過去を辿ってみると、下積み時代がすごく長くて。でも僕たちは結成1年でデビューなので、不安な気持ちはありました。
ほのか:確かにそうだね。不安もそうだし、自分たちでいいんだろうかって思うこともありました。でも、総合グランプリに選んでいただいた分、責任を持ってしっかり頑張っていこうと思います。
ポチ(ゆうと):僕も2人と同じで、まだ1年なのにデビューというのに驚いていますが、頑張っていこうと思います。
ほのか:しっかりしてますね、リーダーなので。受験の時もそうだったんですけど、意外と根性あります。やることはしっかりやってて。
― 意外と?
ほのか:普段は本当におっちょこちょいで。自信ありげに歩いていくんですけど、道に迷っちゃうんですよ(笑)。目的の場所を何の迷いもなく、すっと通り過ぎたり。そういう面もありますね。
ポチ(ゆうと):電車を乗り過ごすこともよくあって。
あんべ:青森ですらわからない所ありますから。
― (笑)。ほのかさんはいかがですか?
あんべ:マイペースすぎるかな(笑)。時間に間に合うことがほとんどないです。
ほのか:嘘(笑)!?
あんべ:基本遅刻ですね。毎回2、3分遅れます。
ポチ(ゆうと):家で練習する時も、必ず遅れるんです。
あんべ:でも、音楽に対してはすごい真面目で、ライブでの曲のアレンジとかも考えてくれます。
― ほのかさんもバンドを組んだのは初めてだったんですよね?
ほのか:そうですね、バンドを始めると同時にギターも初めて。だから、まだ楽器経験も1年ちょっとです。
― 最後にポチさんはいかがですか?
ほのか:難しいなぁ(笑)。
あんべ:何て言えばいいんだろう…。すごく繊細なんですけど、音楽に対してはすごく頼りになるというか。結構、コピー曲をやるんですけど、ギターはだいたいコード進行があるんです。でも、ピアノ譜はないことが多くて。だから耳コピして覚えてくれるのはすごく助かっています。
ほのか:耳コピ上手だよね。
― Twitterでも動画を上げていましたが、あれも耳コピで?
ポチ(ゆうと):そうです。楽譜は見ないで。
ほのか:あとは、結構うるさいよね(笑)。インタビューとかは苦手で、大人しそうに見えるんですけど、普段はうるさいです。
― ぜひポチさんの素顔を見てみたいですね。
ほのか:(ポチを見て)見たいってよ(笑)。
ほのか:単純にいなかったんです(笑)。
あんべ:文化祭でライブをやろうってなった時に、メンバーを探したんですけど楽器をやってる人が少なくて。ドラムとベースは全くいませんでした。
― 今の構成で苦労した点はありますか?
あんべ:やっぱりライブだと打ち込みの音に頼るしかないので、あまり自由にできないことはありますね。それにベースとドラムがいるライブは迫力があるので、その点では他のバンドに負けてしまうなと感じています。
― 逆に今の構成で良かったと思う点はありますか?
ほのか:バンドとしては珍しいので、注目してもらうことは多いですね。
― 編曲などは3人で行っているんですか?
ほのか:そうですね。全員で「ここはこうした方がいい」って話し合いながら決めています。
あんべ:僕の家やポチの家で練習してるんですけど、一回合わせてみて違和感がある箇所を少しずつ修正していくイメージです。今後はカバー曲の打ち込みの質を上げたり、自分たちの曲も作っていきたいです。今は一曲を作ろうとは思わないで、良いイントロが思い浮かんだら録音するようにしています。
― LINEオーディションで「rain stops, good-bye(※1)」を選んだ理由はありますか?
ほのか:私とポチは一緒の高校なんですけど、あんべは別の高校になっちゃって。高校の文化祭でもバンドをやりたかったんですけど、ギターは1本足りないしドラムもベースもいないから、ピアノがメインで成立する曲を探しました。文化祭で披露したら好評だったので「じゃあ今度は3人でやろう」ってなって、そのままLINEオーディション2017にエントリーしました。
― 先程もお話にありましたが、今後はオリジナル曲も考えて?
あんべ:カバーだけじゃコピーバンドで終わってしまうので、そうならないようにとは考えています。とりあえずギターとピアノがしっかり入る曲を作れればと。
ほのか:歌詞は基本私が考えてます。
あんべ:レコーディングの時にスタッフの方から「曲を先に作ったほうがいい」とアドバイスをもらったんです。だから小さいフレーズをいくつか作って、それをみんなで検討して、良いと思ったものを曲にしてから歌詞を付けていこうと考えています。
(※1)ボーカロイドプロデューサー「におP」氏が作った楽曲
ほのか:ドラムとベースがいない中でやらなきゃいけないんですけど、そこを逆手にとれればって考えています。バンドと言えばやっぱりドラムとベースがいるのが当たり前ですが、ピアノが印象的な曲になればギターものってくるし、そこで「No title」らしさを出していければとはいつも思っています。
― LINEオーディションの最終審査では、弾き語りから始まり、それぞれが目立つパートもありましたが、あれは意図的に?
あんべ:一次審査の時は、弾き語りじゃなくて最初から3人で弾いていたんです。でも最終審査の時に変えないと他のバンドに負けると思っていて。
ほのか:最後に演奏した時はライブ審査だと思っていたんです。もうグランプリが決まっていたのを知らなくて(笑)。
ポチ(ゆうと):実は最初のキーを2つ下げてて、徐々にキーを上げていく変化もつけていました。
― 生演奏では常にアレンジを考えて?
ほのか:そうですね。普段聴いてるレコーディングされた音源より、アレンジを加えた方が聞いている人も面白いと思うし、そういう部分でも「No title」の印象を残していきたいです。
― ライブ演奏は他のバンドを観て勉強したり?
ほのか:音源はシンセサイザーの音だけど、ライブになるとバンドサウンドになるアーティストさんがいるんですけど、その魅せ方がすごく好きで。ライブでのサウンドの違いは追求していきたいと思っています。
― 他のインタビューでポチさんは優勝賞金で新しい電子ピアノが欲しいと仰っていましたが。
ほのか:もう買ったよね。70鍵の。
ポチ(ゆうと):新しいキーボードはストリングス(※2)の音色が出せるので、ピアノを弾きながら違う楽器の音が出せるようになりました。
― そうなるとライブでの表現の幅も広がりそうですね!
(※2)弦楽器および弦楽器を主体とした演奏
ほのか:3人では活動してなかったかな。
あんべ:文化祭だけの即席バンドのイメージだったので、文化祭と同時にバンドもさらっと終わった感じでした。受験の時期だったのでもちろん勉強もしてましたが、僕は曲を作って、ほのかに詩を書いてもらってたりしていました。
ほのか:3人で活動を再開したのは高校に入った5月ぐらいでした。
あんべ:高校入って落ち着いてきた頃ですね。ずっと曲を作ってきたのもフェスに出演してみたかったからで。そのために、ちょっとずつ5月から活動を再開しました。
― 今では色々なライブに出演されてますよね。
あんべ:初めは、ほのかが出演した文化祭の「のど自慢大会」がTwitterで話題になったのがきっかけだったんです。それから「バンドもやってるんだ」ってなって注目されて、ライブに呼ばれるようにもなりました。
ほのか:三沢祭りという地元のお祭のメインステージで歌わせてもらうことがあったんです。それが終わった後にお世話になってる方から、「LINEオーディションっていうのがあるよ」って教えてもらって応募してみました。
― 今は音楽活動をしながら、学校の課題も?
ほのか:この取材の前もやってたよね(笑)。
あんべ:冬休みの間、10日間ぐらい東京にいて、あまり課題をやる時間はないんですけど、勉強もしっかり頑張らないとって3人とも必死です。
― 課題は終わりましたか?
あんべ:終わってないです(笑)。
ほのか:ポチは終わったよね。私は終わってませんが(笑)。
あんべ:たった1つのバンドのライブでたくさんのお客さんが来て、すごく盛り上がっている姿に憧れてバンドを始めました。だから、より大きなステージで、より多くの人に自分たちの音楽を聞いてもらうのが僕の夢です。
― ライブ活動を大切に?
あんべ:レコーディングも大事ですけど、ライブをしている姿を目と耳で確かめてもらいたいです。
ほのか:私は地元を大切にしていきたくて。青森でワンマンライブして、人を呼びたいです。私たちのために青森に来てくれれば青森も盛り上がるじゃないですか。「No title」がそういう存在になっていければいいなと思います。
ポチ(ゆうと):僕もまずは青森を制覇したいですね。
ほのか:制覇(笑)。
ポチ(ゆうと):地元でライブをして、自信をもって東京でもたくさんライブをしたいです。
― ライブをしてみたい場所はありますか?
ほのか:横浜アリーナ!11月にライブを観に行ったんですけど、すごくいい会場で。
あんべ:まだまだ先になると思うんですけど、全部「No title」のオリジナル曲でライブができたらなと思っています。
― ありがとうございました。
緊張しながらも、自分たちの音楽に対する想いをしっかり伝えようと話す姿が印象的な「No title」の3人。「LINEオーディション2017」で総合グランプリを獲得したのは、テクニックだけではなく、音楽に対して真摯に向き合う想いがあったからこそなのだろう。ふとしたきっかけからLINEオーディションに応募し、結成1年でのデビューに戸惑いもあったようだが、3人はしっかりと次の目標を見据えていた。
デビュー曲は1月23日(水)より、LINE MUSICより独占配信を開始。スピード感ある時代の流れに沿ったレーベルLINE RECORDSでは、「No title」に続く新しいスターを次々と発掘していく予定だという。(modelpress編集部)[PR]提供元:LINE株式会社
2017年7月、LINE社が主催する「LINEオーディション2017」の「バンド部門」にエントリー。その後、審査を通過し、10月にはファイナリスト25組に選出。11月に行われたLINE LIVE「LINEオーディション2017 総合グランプリ発表SP!」にて、見事「バンド部門最優秀賞」、そして「総合グランプリ」を獲得した。
2018年1月23日、LINEの音楽レーベル「LINE RECORDS」よりデビュー。GReeeeN等を手がける音楽プロデューサーのJIN氏がプロデュースした。
目次
「No title」、結成1年でメジャーデビューへ
― 総合グランプリ獲得おめでとうございます!初めにバンドを結成したきっかけを教えてください。あんべ:中学3年の時に、僕がバンドをやりたいと思ったのがきっかけで、2人を誘いました。文化祭で初めてライブをしたんですが、それが「No title」を結成するきっかけになりました。
― 「No title」結成前にバンド活動はせず?
あんべ:全員バンド活動はしていなくて。でもポチは5歳の時からピアノを習っていて、ほのかはその前の文化祭で歌っているのを聞いて、うまいなって思っていました。
― 「ポチ」?
あんべ:あ、ゆうとのことなんですけど。
ほのか:犬っぽいからね(笑)。
ポチ(ゆうと):中学校の時に、同じ部活の友達から「犬っぽい」っていう理由でポチというあだ名になりました。
― すごくシンプルな理由で(笑)。「LINEオーディション2017」で総合グランプリを獲得し、周りの反応は変わりましたか?
ほのか:周りから「おめでとう!」ってたくさん言われました。知らない人からもね。
あんべ:電車で高校に通ってるんですけど、通学しているときに僕がやっているTwitterの画面を見せられて、「この人ですよね」って言われたり。東京に来る時も新幹線で「No titleですよね?」って声をかけてもらえるようになりました。
ほのか:「お祝い」って言われてお年玉をもらったりも(笑)。
ポチ(ゆうと):僕は逆に親戚の子からお金をせがまれました。
一同:(笑)。
― デビューも決まりましたが、イメージしているものと同じでしたか?
あんべ:全然違いました。好きなアーティストさんの過去を辿ってみると、下積み時代がすごく長くて。でも僕たちは結成1年でデビューなので、不安な気持ちはありました。
ほのか:確かにそうだね。不安もそうだし、自分たちでいいんだろうかって思うこともありました。でも、総合グランプリに選んでいただいた分、責任を持ってしっかり頑張っていこうと思います。
ポチ(ゆうと):僕も2人と同じで、まだ1年なのにデビューというのに驚いていますが、頑張っていこうと思います。
個性的なメンバーが揃う「No title」
― 2人から見てあんべさんはどんな性格ですか?ほのか:しっかりしてますね、リーダーなので。受験の時もそうだったんですけど、意外と根性あります。やることはしっかりやってて。
― 意外と?
ほのか:普段は本当におっちょこちょいで。自信ありげに歩いていくんですけど、道に迷っちゃうんですよ(笑)。目的の場所を何の迷いもなく、すっと通り過ぎたり。そういう面もありますね。
ポチ(ゆうと):電車を乗り過ごすこともよくあって。
あんべ:青森ですらわからない所ありますから。
― (笑)。ほのかさんはいかがですか?
あんべ:マイペースすぎるかな(笑)。時間に間に合うことがほとんどないです。
ほのか:嘘(笑)!?
あんべ:基本遅刻ですね。毎回2、3分遅れます。
ポチ(ゆうと):家で練習する時も、必ず遅れるんです。
あんべ:でも、音楽に対してはすごい真面目で、ライブでの曲のアレンジとかも考えてくれます。
― ほのかさんもバンドを組んだのは初めてだったんですよね?
ほのか:そうですね、バンドを始めると同時にギターも初めて。だから、まだ楽器経験も1年ちょっとです。
― 最後にポチさんはいかがですか?
ほのか:難しいなぁ(笑)。
あんべ:何て言えばいいんだろう…。すごく繊細なんですけど、音楽に対してはすごく頼りになるというか。結構、コピー曲をやるんですけど、ギターはだいたいコード進行があるんです。でも、ピアノ譜はないことが多くて。だから耳コピして覚えてくれるのはすごく助かっています。
ほのか:耳コピ上手だよね。
― Twitterでも動画を上げていましたが、あれも耳コピで?
ポチ(ゆうと):そうです。楽譜は見ないで。
ほのか:あとは、結構うるさいよね(笑)。インタビューとかは苦手で、大人しそうに見えるんですけど、普段はうるさいです。
― ぜひポチさんの素顔を見てみたいですね。
ほのか:(ポチを見て)見たいってよ(笑)。
ベースとドラムがいない故の悩みも
― ドラムとベースがいない珍しいバンド構成ですが、今の形は意図的に?ほのか:単純にいなかったんです(笑)。
あんべ:文化祭でライブをやろうってなった時に、メンバーを探したんですけど楽器をやってる人が少なくて。ドラムとベースは全くいませんでした。
― 今の構成で苦労した点はありますか?
あんべ:やっぱりライブだと打ち込みの音に頼るしかないので、あまり自由にできないことはありますね。それにベースとドラムがいるライブは迫力があるので、その点では他のバンドに負けてしまうなと感じています。
― 逆に今の構成で良かったと思う点はありますか?
ほのか:バンドとしては珍しいので、注目してもらうことは多いですね。
― 編曲などは3人で行っているんですか?
ほのか:そうですね。全員で「ここはこうした方がいい」って話し合いながら決めています。
あんべ:僕の家やポチの家で練習してるんですけど、一回合わせてみて違和感がある箇所を少しずつ修正していくイメージです。今後はカバー曲の打ち込みの質を上げたり、自分たちの曲も作っていきたいです。今は一曲を作ろうとは思わないで、良いイントロが思い浮かんだら録音するようにしています。
― LINEオーディションで「rain stops, good-bye(※1)」を選んだ理由はありますか?
ほのか:私とポチは一緒の高校なんですけど、あんべは別の高校になっちゃって。高校の文化祭でもバンドをやりたかったんですけど、ギターは1本足りないしドラムもベースもいないから、ピアノがメインで成立する曲を探しました。文化祭で披露したら好評だったので「じゃあ今度は3人でやろう」ってなって、そのままLINEオーディション2017にエントリーしました。
― 先程もお話にありましたが、今後はオリジナル曲も考えて?
あんべ:カバーだけじゃコピーバンドで終わってしまうので、そうならないようにとは考えています。とりあえずギターとピアノがしっかり入る曲を作れればと。
ほのか:歌詞は基本私が考えてます。
あんべ:レコーディングの時にスタッフの方から「曲を先に作ったほうがいい」とアドバイスをもらったんです。だから小さいフレーズをいくつか作って、それをみんなで検討して、良いと思ったものを曲にしてから歌詞を付けていこうと考えています。
(※1)ボーカロイドプロデューサー「におP」氏が作った楽曲
ライブのサウンドを大切に
― バンドとしてこだわっている部分を教えてください。ほのか:ドラムとベースがいない中でやらなきゃいけないんですけど、そこを逆手にとれればって考えています。バンドと言えばやっぱりドラムとベースがいるのが当たり前ですが、ピアノが印象的な曲になればギターものってくるし、そこで「No title」らしさを出していければとはいつも思っています。
― LINEオーディションの最終審査では、弾き語りから始まり、それぞれが目立つパートもありましたが、あれは意図的に?
あんべ:一次審査の時は、弾き語りじゃなくて最初から3人で弾いていたんです。でも最終審査の時に変えないと他のバンドに負けると思っていて。
ほのか:最後に演奏した時はライブ審査だと思っていたんです。もうグランプリが決まっていたのを知らなくて(笑)。
ポチ(ゆうと):実は最初のキーを2つ下げてて、徐々にキーを上げていく変化もつけていました。
― 生演奏では常にアレンジを考えて?
ほのか:そうですね。普段聴いてるレコーディングされた音源より、アレンジを加えた方が聞いている人も面白いと思うし、そういう部分でも「No title」の印象を残していきたいです。
― ライブ演奏は他のバンドを観て勉強したり?
ほのか:音源はシンセサイザーの音だけど、ライブになるとバンドサウンドになるアーティストさんがいるんですけど、その魅せ方がすごく好きで。ライブでのサウンドの違いは追求していきたいと思っています。
― 他のインタビューでポチさんは優勝賞金で新しい電子ピアノが欲しいと仰っていましたが。
ほのか:もう買ったよね。70鍵の。
ポチ(ゆうと):新しいキーボードはストリングス(※2)の音色が出せるので、ピアノを弾きながら違う楽器の音が出せるようになりました。
― そうなるとライブでの表現の幅も広がりそうですね!
(※2)弦楽器および弦楽器を主体とした演奏
現役高校生バンド「No title」の素顔も
― 結成時は中学3年で、受験の時期ともかぶっていたと思うのですが、その時もバンド活動を?ほのか:3人では活動してなかったかな。
あんべ:文化祭だけの即席バンドのイメージだったので、文化祭と同時にバンドもさらっと終わった感じでした。受験の時期だったのでもちろん勉強もしてましたが、僕は曲を作って、ほのかに詩を書いてもらってたりしていました。
ほのか:3人で活動を再開したのは高校に入った5月ぐらいでした。
あんべ:高校入って落ち着いてきた頃ですね。ずっと曲を作ってきたのもフェスに出演してみたかったからで。そのために、ちょっとずつ5月から活動を再開しました。
― 今では色々なライブに出演されてますよね。
あんべ:初めは、ほのかが出演した文化祭の「のど自慢大会」がTwitterで話題になったのがきっかけだったんです。それから「バンドもやってるんだ」ってなって注目されて、ライブに呼ばれるようにもなりました。
ほのか:三沢祭りという地元のお祭のメインステージで歌わせてもらうことがあったんです。それが終わった後にお世話になってる方から、「LINEオーディションっていうのがあるよ」って教えてもらって応募してみました。
― 今は音楽活動をしながら、学校の課題も?
ほのか:この取材の前もやってたよね(笑)。
あんべ:冬休みの間、10日間ぐらい東京にいて、あまり課題をやる時間はないんですけど、勉強もしっかり頑張らないとって3人とも必死です。
― 課題は終わりましたか?
あんべ:終わってないです(笑)。
ほのか:ポチは終わったよね。私は終わってませんが(笑)。
「No title」が目指す今後の目標は?
― 最後に今後の夢や目標を教えてください。あんべ:たった1つのバンドのライブでたくさんのお客さんが来て、すごく盛り上がっている姿に憧れてバンドを始めました。だから、より大きなステージで、より多くの人に自分たちの音楽を聞いてもらうのが僕の夢です。
― ライブ活動を大切に?
あんべ:レコーディングも大事ですけど、ライブをしている姿を目と耳で確かめてもらいたいです。
ほのか:私は地元を大切にしていきたくて。青森でワンマンライブして、人を呼びたいです。私たちのために青森に来てくれれば青森も盛り上がるじゃないですか。「No title」がそういう存在になっていければいいなと思います。
ポチ(ゆうと):僕もまずは青森を制覇したいですね。
ほのか:制覇(笑)。
ポチ(ゆうと):地元でライブをして、自信をもって東京でもたくさんライブをしたいです。
― ライブをしてみたい場所はありますか?
ほのか:横浜アリーナ!11月にライブを観に行ったんですけど、すごくいい会場で。
あんべ:まだまだ先になると思うんですけど、全部「No title」のオリジナル曲でライブができたらなと思っています。
― ありがとうございました。
緊張しながらも、自分たちの音楽に対する想いをしっかり伝えようと話す姿が印象的な「No title」の3人。「LINEオーディション2017」で総合グランプリを獲得したのは、テクニックだけではなく、音楽に対して真摯に向き合う想いがあったからこそなのだろう。ふとしたきっかけからLINEオーディションに応募し、結成1年でのデビューに戸惑いもあったようだが、3人はしっかりと次の目標を見据えていた。
新スターを発掘するプロジェクト「LINEオーディション」
「LINEオーディション2017」は、音楽ストリーミング時代の新スターを発掘するプロジェクトとしてスタート。総合グランプリを受賞した「No title」には賞金100万円に加えて、LINE RECORDSからのデビュー、LINE公式のMUSICスタンプの発売、JIN氏による楽曲プロデュースなどの特典が与えられた。デビュー曲は1月23日(水)より、LINE MUSICより独占配信を開始。スピード感ある時代の流れに沿ったレーベルLINE RECORDSでは、「No title」に続く新しいスターを次々と発掘していく予定だという。(modelpress編集部)[PR]提供元:LINE株式会社
No title(ノータイトル)プロフィール
リーダーのあんべ(Gt)、ほのか(Vo&Gt)、ポチ(ゆうと)(Piano)の3人からなる、青森県三沢市出身の現役高校生バンド。バンド名「No title」の由来は、即席のバンドだった故、バンド名が決まらず、開き直って「No title(=無題)」とした。2017年7月、LINE社が主催する「LINEオーディション2017」の「バンド部門」にエントリー。その後、審査を通過し、10月にはファイナリスト25組に選出。11月に行われたLINE LIVE「LINEオーディション2017 総合グランプリ発表SP!」にて、見事「バンド部門最優秀賞」、そして「総合グランプリ」を獲得した。
2018年1月23日、LINEの音楽レーベル「LINE RECORDS」よりデビュー。GReeeeN等を手がける音楽プロデューサーのJIN氏がプロデュースした。
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