<Sexy Zone中島健人インタビュー>「ここさけ」実写化で“最大の罪”が明らかに?言葉、そして“夢”と向き合う―「絶対にブレることはない」
2017.07.07 07:00
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Sexy Zoneの中島健人(23)がモデルプレスのインタビューに応じた。ジャニーズきっての“王子様キャラ”として、時には紳士のように振る舞い、時には甘い言葉を放ち、そして時には神対応でファンを沸かせる中島。そんな王道アイドルを貫きひた走る彼が、主演を務める映画『心が叫びたがってるんだ。』(7月22日公開)では、他人に本音で向き合うことが苦手なやる気のない少年・坂上拓実を演じる。中島とはまるで正反対のような役どころだが、「拓実は自分と似ている」―――彼から発せられた言葉は意外なものだった。
2015年に公開された劇場版オリジナルアニメ『心が叫びたがってるんだ。』(通称:ここさけ)を実写化した今作は、映画『近キョリ恋愛』(2014)、『君に届け』(2010)などを手掛けた熊澤尚人が監督を担当。
中島演じる拓実と、幼い頃のある出来事が原因で、喋ると腹痛に襲われてしまうヒロイン・成瀬順(芳根京子)、拓実と付き合っていた過去を持ち、自身の心ない一言で拓実を傷つけたことを後悔し続けている仁藤菜月(石井杏奈)、野球部のピッチャーで将来を期待された選手だったが肘を故障、負い目から周囲に素直になれない田崎大樹(寛一郎)の「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命された4人が、埼玉・秩父の高校を舞台に、クラスメイトたちと一緒にミュージカルの公演を目指すことで心を通わせていく青春ラブストーリー。
中島:最初にお話をいただいたときは、緊張しました。大人気アニメの実写化なので、ファンの方のイメージがあると思いますし、自分が出来るのかという不安もありました。ただ、やるからにはやりきりたい、期待を超えたいと思って挑みました。アニメも素晴らしいですが、実写版はさらにパワーアップしていて、きっと素敵な作品になると思いましたし、こういう青春を過ごしたいと思いました。
― 坂上拓実という役についてどう感じましたか?
中島:拓実は、自分と似ていると思いました。沈思黙考です。ジャニ―ズ事務所に入る前は、コンサートでやっているような「みんな、盛り上がってる?」なんて聞ける自分ではなかったし、何かをやりたいと思っていても、手を挙げられませんでした。ピアノのことや、過去のトラウマなど、拓実も過去を引きずって、今に至っている。手を挙げられなかったときの、過去の自分を思い出して演じました。
― 中島さんは現在23歳ですが、高校生の制服も違和感なく着こなしていますね。実際に着てみていかがでしたか?
中島:あと10年は着られるな、と思いました(笑)。着たいな、という願望ですけどね。友達で俳優の千葉(雄大)さんが28歳なんですけど、彼は今でも制服を着ているので、僕もまだいけるなって。10年はわからないけど、あと6年くらいは着られたらおもしろいですよね。
― 制服姿はもちろんですが、劇中で見せる、中島さんの目で語りかけるような表情がとても魅力的でした。学生の頃を思い出させてくれる、切なくもキュンとするシーンがいくつもあったのが印象深かったのですが、拓実を演じるにあたって、どのような気持ちで演じていましたか?
中島:ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです。拓実を演じる上で、目の緩急をつけるようにしました。最初はすごくやる気のない眠そうな感じを意識して、拓実がだんだんクラスメイトのみんなと仲良くなっていき、順と拓実の関係性をきっかけにクラスの団結力が高まったときは、眠そうな目をせずに、少し活気のある目を意識しました。
ただ、目の緩急と言いましたが、「ここはこういう目の動きをしよう」と意識したわけではないです。スタンバイの拓実の目としてはいわゆる省エネで、その力のない目から気持ちを徐々に持っていったので、撮影が進行していくと同時に自然と目がよくなっていった、というイメージです。
― 拓実としての感情の赴くままに演じていたんですね。
中島:そうですね。現場に行ってまず自分の身を投じて、どういう表情をするのかというのを一度カメラの前で見てみよう、と熊澤監督と話していたので、僕自身は「こういう表情をしていこう」というプランニングはあったんですけど、実際に秩父に行って現場に立ってみると、自分の予想とは違いました。リハーサルでは出せない、秩父だからこそ出せる表情だったと思います。
― 秩父の空気感が影響を与えたのも大きかったのでしょうか。“ここさけの聖地”である秩父での撮影はいかがでしたか?
中島:気持ち良い撮影でした。風が強くて、その秩父の風を感じながら撮影できて、楽しかったです。最高の場所ですね。地元の皆さんは協力的で、とても良くしていただきました。バスのシーンが夕方6時に撮影スタートして、撮影をご覧になっていた皆さんが夜10時に帰宅された後も、僕たちはその日、夜中まで撮影だったのですが、少し寂しかったです(笑)。
食事では、「ぶた丼」と「くるみそば」が美味しかったです。熊澤監督が「同世代で、一つの場所で同じ釜の飯を食べながら、作品を作ることはすごく楽しいこと」とおっしゃっていて、本当にその通りでした。団結するのにも時間がかかりませんでしたし、日々楽しかったという思い出しかないですけど、その楽しさの中にも、芝居の難しさや、その芝居を作り上げるのに時間がかかるという苦しさもあったので、まさに青春のように苦くて甘い期間を過ごしていました。
― 今回、Sexy Zoneのコンサートでもよく演奏されているピアノを弾きながら歌唱するシーンがありますね。普段の中島さんとは違った印象がうかがえたのですが、ミュージカルシーンも含めて意識した点はありますか?
中島:かなりおこがましく、誤解を恐れずにあえて言わせていただくと、上手く歌わないようにしました。僕の仕事は歌うことなので、これまでたくさん歌を歌ってきましたが、今回は“自分の色を上手く出す”ということをしてはいけなかった。むしろかすめるように、鼻歌で口ずさむ感覚で歌いましたね。
でも、拓実は歌がすごく下手というわけではないと思うんです。小さい頃からピアノを弾いていて、そこで身についた音感があるから、歌が下手という設定は自分の中にはなくて。だから適度に高校生らしい歌い方を意識しました。
中島:本当にこの通りで、失恋は自分を強くする最高の思い出だと思います。だからって「失恋しに行こうぜ!」と押し出すことはできないですけど、失恋があるからこそ人は強くなる。それを“不幸”と捉えるか“幸せ”と捉えるかはその人次第ですけど、不幸と思わなければこの世に不幸なことなんて何1つないし、その失恋でさえも幸あることと捉えるべきだと、僕は思います。
小学生の頃に失恋をして、そのときに聴いていた曲が、ZARDさんの「愛が見えない」で、僕は小6で愛が見えなくなってしまって、どうしようかなと(笑)。シャッフルで音楽を聴いていたんですけど、SMAPさんの「オレンジ」とか別れの曲ばかり流れてきて、やばいな、と思っていたら最後にかかった曲がZARDさんの「負けないで」だったので、「俺、負けない!」と思いました(笑)。あの最高の失恋があったからこそ、中学生になってからジャニーズを目指せたのかなと、今になって思えます。
― 中島さんがジャニーズに入ったのは、その失恋がキッカケだったんですか?
中島:その子から「ジャニーズに入ってね」と言われたわけではないんですけど、失恋をしたことによって、自分はもっと強くならないといけないし、もっと男としてかっこよくなりたい、と思ったんです。それからカンフル剤のようにどんどん自分のオリジナルを作っていって、仕上がったのがこれ(今の自分)です(笑)。
― なるほど(笑)。その彼女に感謝ですね!
中島:お互いに好きとは言えない、小学生の物語ですけどね(笑)。僕の妄想かもしれないですけど、きっとその子も僕に好意を抱いてくれていたと思うんです。3年間片想いをして、小6で初めて同じクラスになって、掃除も一緒の班になったんですけど、僕はわざと掃除をしなくて。なぜかというと、「中島、掃除してよ!」ってその子に叩かれるから。それで距離が近づくし、自分のことを見てほしかった。その子のために算数も頑張って勉強したりして、いつの間にかいい感じになったんですけど、ある日、転校することを聞いてしまったんです。
― ドラマみたいですね。
中島:給食の時間でフルーツポンチを食べていたんですけど、口からみかんがポロッて出ましたからね!「あ、終わった」と思って…。でもそこで告白する勇気はなかった。もし告白していたら、きっと今の自分はいなかったかもしれない。だからこそ自分にとっての最高の失恋だったと言えます。
― その彼女が、今の中島さんの仕上がりを見たらきっと驚くのでは?
中島:この仕上がりを?(笑)でもこの思い出は、自分の心の中でキレイな絵画として飾ってあるものだから、これからどうしようとかは考えていないです。ずっとしまっておこうと思います。墓場まで(笑)。
― 拓実は、女の子の気持ちになかなか気づかない鈍感なタイプですが、そんな失恋を経た中島さんから見て、拓実の男としてのダメな部分や、もっとこうしたらいいのに!と思う部分はありますか?
中島:いや、僕も実際こういう人間だったんですよ。結構鈍感だった。今も鈍感なのかもしれないですけど、過去に、自分の好きな人にはあまり接することが出来なくて、でも最高の友達だと思っている子には濃く接してしまったことがあったんです。その濃く接した女友達は僕に好意を抱いてくれたのですが、自分はそういうつもりじゃなくて…。
― 可哀想…(笑)。
中島:だからそこが、僕の最大の罪。
― 最大の罪(笑)。拓実と同じ罪を犯していたということですね?
中島:犯していた(笑)。だから拓実を見ていて、途中で嫌気が差したんです。「俺か!」って(笑)。10代って多感だから、みんな整理がつかず、猪突猛進なんですよね。でも、同じ経験をしたことで、自分のアルバムの中にそのページがあったから、この1枚の写真を参考に演じればいいんだ、と思いました。その引き出しがないと、他の人を参考にしなければならなくて苦労するので。ただ、もう僕のラブストーリーにこんな過ちはいらないです(笑)。
中島:言葉ってすごく難しいですよね。今はメールなど伝えるツールがたくさんあって、そういうものを通して自分の本音を伝えるという人もたくさんいると思うんですけど、それがダメだからって実際に無理に言葉で伝えようとすると、傷ついてしまうときがある。だから何で伝えることが正しいのか、正解はないと思います。
僕は中学生の頃、合唱コンクールで指揮者をやったのですが、真面目に練習しない男子がいて、女子が「注意してよ」という雰囲気を出してきたんです。指揮者はみんなをまとめないといけないので、そこで「男子ちゃんとやれよ」と注意したら、女子は喜ぶけど、男子は「は?なんだアイツ、カッコつけ?」となってしまって。言葉は、ある人にとっては花束かもしれないけど、ある人にとってはナイフかもしれない。たった一言にいろいろな感情表現や可能性が含まれているから、言葉は難しいなと、そのときに感じました。
― 中島さんは、ジャニーズの王子様キャラとしてよく甘い言葉を言っていますが、拓実のように言葉を表現する際に、躊躇うことはあるんですか?
中島:言ってないですよ、僕はいつもクールキャラです(笑)。躊躇う場面はたくさんありますよ。Sexy Zoneや自分のソロコンサートの会議などで、今このタイミングでこれを言ったら雰囲気が崩れるだろうな、とか、すごく空気を読んでしまいます。バラエティ番組でも、ここで発言したら絶対面白くなる気がするけど、スベってしまうかもしれない、とか。
ツッコミに関しても、相手が傷つかないような言い方をしたいと思っているんです。「本気でぶつかってくれよ!」という人もいるのかもしれないけど、僕はそういうスタンスにはなれません。傷つくことでまた人は強くなるだろうけど、その傷つき方によってはもう前に進めなくなるから。…あ、でも、告白は絶対にしたほうがいいです、マジで!僕は小学生の頃に後悔しましたし、拓実も仁藤に本当のことを言えなくて後悔したから。だからこの作品は本当に共感できて、リアルなんです(笑)。
― ラストで叫ぶシーンは、何をイメージしていたんですか?
中島:ラストの叫びは、みんなの心が裸になった瞬間をイメージしました。今まで身につけていたものを脱ぎ捨てて、すべて開放させたような瞬間。叫んで気持ち良くなることってありますよね。心の鬱憤や今まで蓄積したものを全部出して、リセットする。
― 中島さんは、あんな風に「わぁ~!」と叫ぶことはあるんですか?
中島:家で「わぁ~!!」と叫ぶと隣に聞こえてしまうのでできないですけど(笑)、音楽スタジオにいるとき、全然弾けない曲があると、「あー!」ってなります。でも音楽スタジオってだいたい監視カメラがついているので、絶対店員さんに見られてるんですよね(笑)。
― (笑)。ちなみに、今、心から叫びたいことは?
中島:「映画観てください!」。これに尽きます。
中島:“俳優・中島健人”と言っていただいてすごくありがたいです。お芝居は、今自分が全力で頑張りたいことです。日本中の人に共感を得ていただけるようなお芝居がしたいと思っています。これまでドラマや映画をたくさん見て、素敵な俳優の方をたくさん見てきたし、何よりも僕は「自分じゃない自分」を演じることがすごく好きなんです。
小学生の頃、ひとりで人形を2体並べて遊んでいて、戦わせることはみんなもよくやると思うんですけど、僕は人形にセリフをつけていたんです。頭の中に脚本もあって、それを演じる、というこの2段階の流れがすごく好きだったので、演じることを今こうして仕事としてやらせていただけてすごく幸せです。
でも僕は“俳優”と呼べるほどかっこいいものには正直まだ辿り着いていないと思うので、もっと頑張って俳優と名乗れるようになりたいです。俳優とアイドルの中間にいるのであれば、“ハイドル”として生きていけたらなとも思っています。
― ジャニーズの先輩だと、V6の岡田准一さんや嵐の二宮和也さん、生田斗真さんなど映画界で活躍されている方がたくさんいますが、中島さんはどのようなところへ辿り着けば“俳優”と堂々と名乗ることができそうですか?
中島:皆さん「劇場に行きたい!」と思わせてくれるような先輩方ですよね。斗真くんが映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』で、裸になって新聞紙だけで隠すシーンを見て、「すごいな、ジャニーズなのにやるんだ」と驚きました。そういう風に「あっ!」と驚かせることができれば、俳優と名乗れるのではないかと思っています。
― 中島さんは、脚本家にも向いていそうですね。脚本に対する興味はありますか?
中島:あります!作ってみたいですね。それが1つの大きな夢かもしれないです。一昨年のソロコンサートで、自分でコントを書いたんです。1作目は映画「デスノート」のパロディ、2作目は松岡(昌宏)くん主演のドラマ「夜王」のパロディ(笑)。全部パロディですけど、いつか自分のオリジナルストーリーを書いて、後輩を主演にして出せたら良いなと思います。
― Sexy Zoneのメンバーは?
中島:メンバーだったら、松島(聡)の話を書きたいです。松島が演じる姿に、一番興味があるんですよ。
― 松島さんが主演の作品、いいですね。たとえばどのようなストーリーですか?
中島:松島が絵描きで、ヒロインが死んじゃう話。ラブストーリーです。
― 具体的ですね!そこに中島さんも登場したり…?
中島:僕はカメオ出演。ヒロインが最初に、絵描きの松島のもとに来るんです。僕はヒロインが来る5秒前くらいまで絵を描いてもらっていた人の役。「3500円です」「ありがとうございました」とやりとりをして、そのまま去っていく(笑)。出演シーンは2秒くらいでいいですよ。
― 面白いですね(笑)。ぜひ書いてください。
中島:書きたいですね。でもまだまだいろいろな作品を見て、もっと勉強しないと。今の自分が書いても普通の作品になってしまうと思うし、知識を広めてから書いたほうがより深いものになると思うので、ちゃんとメッセージ性がある「ここさけ」のような作品を書きたいです。
― 楽しみにしています!メンバーで今作が一番好きそうなのは誰ですか?
中島:松島ですかね。作品をよく見てくれるんですよ。アイツは、きっと最高の恋をしたがってるんだ!
― 最高の恋をしたがってるんだ(笑)。
中島:彼は、きっと好きな人がいても「好き」と言えないと思うんです。松島に限らず、「好き」と言えない人たちはたくさんいると思うので、そんな人たちには絶対にこの作品を見てほしい。僕はタイムスリップして、数年前の自分に見せたいです。
中島:「大きな夢」じゃないですかね。大きな夢があれば、その場所に向かってずっと走り続けるから、その目標地点に辿り着くまでは絶対にブレることはないんです。たとえブレたとしても、それは成功へのプロセスに過ぎないし、その大きな夢が大きければ大きいほどブレることはありません。
― すごく素敵です。夢を叶える秘訣を教えてください。
中島:「強く願い続けること」です。流れ星を見て、そのときにお祈りした人の願いごとが叶う確率って、実際、かなり高いんですよ。なぜかというと、願いを叶えたい人は、自分の脳の中で常にその願いを思い浮かべているので、何かチャンスがあればすぐにそれを掴みとる。願う瞬間の速度が速いから、夢を叶えられる確率がすごく高い。流れ星を見ると願いごとが叶うという定説は、間違いではないみたいです。
― 中島さんは流れ星に願っているんですか?
中島:願ってますよ!もう大急ぎで、「お願いします!」って。(咄嗟に“お願い”ポーズで上を向く)
― (笑)。どんな願いごとを?
中島:「ここさけ」が大ヒットしますように。今はこれです!完全なる「ここさけ」ファーストです。
― ありがとうございました。
どんな質問に対しても真面目に、そして時に面白おかしく濃密に語ってくれた40分間のインタビュー。ルックス、内面ともにアイドルになるべくして生まれてきたような彼だが、最初から今の“中島健人”だったわけではない。「自分と似ている」という役を演じた今作を通して、彼の過去をちょっぴり覗いたような感覚になれる……かも?(modelpress編集部)
原作:超平和バスターズ
監督:熊澤尚人『近キョリ恋愛』『君に届け』
脚本:まなべゆきこ
音楽:横山克
製作:小川晋一、岩上敦宏、吉崎圭一、藤島ジュリー K.
プロデューサー:日高峻、清水博之、斎藤俊輔、和田倉和利
出演:中島健人、芳根京子、石井杏奈、寛一郎、荒川良々、大塚寧々
<ストーリー>
心の殻に閉じ込めてしまった「大切な人への想い」。でも本当は伝えたい。
高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。一緒に任命されたのは、他人とおしゃべりが出来ない少女・成瀬順。彼女は幼い頃自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅し、そのまま気持ちを確認できずにいた。
担任の思惑で“ふれ交”の出し物がミュージカルに決定。「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、興味を持った順が詩を書き、拓実が曲をつけることになる。順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、そのやりとりに、菜月は自分の想いを諦め、2人を応援することに。そして、夢を追う順の姿に、大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける…
中島演じる拓実と、幼い頃のある出来事が原因で、喋ると腹痛に襲われてしまうヒロイン・成瀬順(芳根京子)、拓実と付き合っていた過去を持ち、自身の心ない一言で拓実を傷つけたことを後悔し続けている仁藤菜月(石井杏奈)、野球部のピッチャーで将来を期待された選手だったが肘を故障、負い目から周囲に素直になれない田崎大樹(寛一郎)の「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命された4人が、埼玉・秩父の高校を舞台に、クラスメイトたちと一緒にミュージカルの公演を目指すことで心を通わせていく青春ラブストーリー。
目次
実写化に「不安」も高校生役には自信!?「あと10年は制服を着られる(笑)」
― ヒットを記録した劇場版オリジナルアニメ『心が叫びたがってるんだ。』の実写化、そして今作で主演を務めることが決まったときの心境をお聞かせください。中島:最初にお話をいただいたときは、緊張しました。大人気アニメの実写化なので、ファンの方のイメージがあると思いますし、自分が出来るのかという不安もありました。ただ、やるからにはやりきりたい、期待を超えたいと思って挑みました。アニメも素晴らしいですが、実写版はさらにパワーアップしていて、きっと素敵な作品になると思いましたし、こういう青春を過ごしたいと思いました。
― 坂上拓実という役についてどう感じましたか?
中島:拓実は、自分と似ていると思いました。沈思黙考です。ジャニ―ズ事務所に入る前は、コンサートでやっているような「みんな、盛り上がってる?」なんて聞ける自分ではなかったし、何かをやりたいと思っていても、手を挙げられませんでした。ピアノのことや、過去のトラウマなど、拓実も過去を引きずって、今に至っている。手を挙げられなかったときの、過去の自分を思い出して演じました。
― 中島さんは現在23歳ですが、高校生の制服も違和感なく着こなしていますね。実際に着てみていかがでしたか?
中島:あと10年は着られるな、と思いました(笑)。着たいな、という願望ですけどね。友達で俳優の千葉(雄大)さんが28歳なんですけど、彼は今でも制服を着ているので、僕もまだいけるなって。10年はわからないけど、あと6年くらいは着られたらおもしろいですよね。
― 制服姿はもちろんですが、劇中で見せる、中島さんの目で語りかけるような表情がとても魅力的でした。学生の頃を思い出させてくれる、切なくもキュンとするシーンがいくつもあったのが印象深かったのですが、拓実を演じるにあたって、どのような気持ちで演じていましたか?
中島:ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです。拓実を演じる上で、目の緩急をつけるようにしました。最初はすごくやる気のない眠そうな感じを意識して、拓実がだんだんクラスメイトのみんなと仲良くなっていき、順と拓実の関係性をきっかけにクラスの団結力が高まったときは、眠そうな目をせずに、少し活気のある目を意識しました。
ただ、目の緩急と言いましたが、「ここはこういう目の動きをしよう」と意識したわけではないです。スタンバイの拓実の目としてはいわゆる省エネで、その力のない目から気持ちを徐々に持っていったので、撮影が進行していくと同時に自然と目がよくなっていった、というイメージです。
― 拓実としての感情の赴くままに演じていたんですね。
中島:そうですね。現場に行ってまず自分の身を投じて、どういう表情をするのかというのを一度カメラの前で見てみよう、と熊澤監督と話していたので、僕自身は「こういう表情をしていこう」というプランニングはあったんですけど、実際に秩父に行って現場に立ってみると、自分の予想とは違いました。リハーサルでは出せない、秩父だからこそ出せる表情だったと思います。
― 秩父の空気感が影響を与えたのも大きかったのでしょうか。“ここさけの聖地”である秩父での撮影はいかがでしたか?
中島:気持ち良い撮影でした。風が強くて、その秩父の風を感じながら撮影できて、楽しかったです。最高の場所ですね。地元の皆さんは協力的で、とても良くしていただきました。バスのシーンが夕方6時に撮影スタートして、撮影をご覧になっていた皆さんが夜10時に帰宅された後も、僕たちはその日、夜中まで撮影だったのですが、少し寂しかったです(笑)。
食事では、「ぶた丼」と「くるみそば」が美味しかったです。熊澤監督が「同世代で、一つの場所で同じ釜の飯を食べながら、作品を作ることはすごく楽しいこと」とおっしゃっていて、本当にその通りでした。団結するのにも時間がかかりませんでしたし、日々楽しかったという思い出しかないですけど、その楽しさの中にも、芝居の難しさや、その芝居を作り上げるのに時間がかかるという苦しさもあったので、まさに青春のように苦くて甘い期間を過ごしていました。
― 今回、Sexy Zoneのコンサートでもよく演奏されているピアノを弾きながら歌唱するシーンがありますね。普段の中島さんとは違った印象がうかがえたのですが、ミュージカルシーンも含めて意識した点はありますか?
中島:かなりおこがましく、誤解を恐れずにあえて言わせていただくと、上手く歌わないようにしました。僕の仕事は歌うことなので、これまでたくさん歌を歌ってきましたが、今回は“自分の色を上手く出す”ということをしてはいけなかった。むしろかすめるように、鼻歌で口ずさむ感覚で歌いましたね。
でも、拓実は歌がすごく下手というわけではないと思うんです。小さい頃からピアノを弾いていて、そこで身についた音感があるから、歌が下手という設定は自分の中にはなくて。だから適度に高校生らしい歌い方を意識しました。
「中島健人」を創り上げたのは“失恋”がキッカケだった!?
― 「最高の失恋は、あなたをきっと強くする」というキャッチコピーがありますが、中島さんにとっての“失恋”とはどのようなものですか?中島:本当にこの通りで、失恋は自分を強くする最高の思い出だと思います。だからって「失恋しに行こうぜ!」と押し出すことはできないですけど、失恋があるからこそ人は強くなる。それを“不幸”と捉えるか“幸せ”と捉えるかはその人次第ですけど、不幸と思わなければこの世に不幸なことなんて何1つないし、その失恋でさえも幸あることと捉えるべきだと、僕は思います。
小学生の頃に失恋をして、そのときに聴いていた曲が、ZARDさんの「愛が見えない」で、僕は小6で愛が見えなくなってしまって、どうしようかなと(笑)。シャッフルで音楽を聴いていたんですけど、SMAPさんの「オレンジ」とか別れの曲ばかり流れてきて、やばいな、と思っていたら最後にかかった曲がZARDさんの「負けないで」だったので、「俺、負けない!」と思いました(笑)。あの最高の失恋があったからこそ、中学生になってからジャニーズを目指せたのかなと、今になって思えます。
― 中島さんがジャニーズに入ったのは、その失恋がキッカケだったんですか?
中島:その子から「ジャニーズに入ってね」と言われたわけではないんですけど、失恋をしたことによって、自分はもっと強くならないといけないし、もっと男としてかっこよくなりたい、と思ったんです。それからカンフル剤のようにどんどん自分のオリジナルを作っていって、仕上がったのがこれ(今の自分)です(笑)。
― なるほど(笑)。その彼女に感謝ですね!
中島:お互いに好きとは言えない、小学生の物語ですけどね(笑)。僕の妄想かもしれないですけど、きっとその子も僕に好意を抱いてくれていたと思うんです。3年間片想いをして、小6で初めて同じクラスになって、掃除も一緒の班になったんですけど、僕はわざと掃除をしなくて。なぜかというと、「中島、掃除してよ!」ってその子に叩かれるから。それで距離が近づくし、自分のことを見てほしかった。その子のために算数も頑張って勉強したりして、いつの間にかいい感じになったんですけど、ある日、転校することを聞いてしまったんです。
― ドラマみたいですね。
中島:給食の時間でフルーツポンチを食べていたんですけど、口からみかんがポロッて出ましたからね!「あ、終わった」と思って…。でもそこで告白する勇気はなかった。もし告白していたら、きっと今の自分はいなかったかもしれない。だからこそ自分にとっての最高の失恋だったと言えます。
― その彼女が、今の中島さんの仕上がりを見たらきっと驚くのでは?
中島:この仕上がりを?(笑)でもこの思い出は、自分の心の中でキレイな絵画として飾ってあるものだから、これからどうしようとかは考えていないです。ずっとしまっておこうと思います。墓場まで(笑)。
― 拓実は、女の子の気持ちになかなか気づかない鈍感なタイプですが、そんな失恋を経た中島さんから見て、拓実の男としてのダメな部分や、もっとこうしたらいいのに!と思う部分はありますか?
中島:いや、僕も実際こういう人間だったんですよ。結構鈍感だった。今も鈍感なのかもしれないですけど、過去に、自分の好きな人にはあまり接することが出来なくて、でも最高の友達だと思っている子には濃く接してしまったことがあったんです。その濃く接した女友達は僕に好意を抱いてくれたのですが、自分はそういうつもりじゃなくて…。
― 可哀想…(笑)。
中島:だからそこが、僕の最大の罪。
― 最大の罪(笑)。拓実と同じ罪を犯していたということですね?
中島:犯していた(笑)。だから拓実を見ていて、途中で嫌気が差したんです。「俺か!」って(笑)。10代って多感だから、みんな整理がつかず、猪突猛進なんですよね。でも、同じ経験をしたことで、自分のアルバムの中にそのページがあったから、この1枚の写真を参考に演じればいいんだ、と思いました。その引き出しがないと、他の人を参考にしなければならなくて苦労するので。ただ、もう僕のラブストーリーにこんな過ちはいらないです(笑)。
「躊躇う場面はたくさんある」―“言葉”と向き合う
― 本音で向き合うことができない拓実ですが、中島さん自身がこれまで、言葉の大切さを実感した出来事はありますか?中島:言葉ってすごく難しいですよね。今はメールなど伝えるツールがたくさんあって、そういうものを通して自分の本音を伝えるという人もたくさんいると思うんですけど、それがダメだからって実際に無理に言葉で伝えようとすると、傷ついてしまうときがある。だから何で伝えることが正しいのか、正解はないと思います。
僕は中学生の頃、合唱コンクールで指揮者をやったのですが、真面目に練習しない男子がいて、女子が「注意してよ」という雰囲気を出してきたんです。指揮者はみんなをまとめないといけないので、そこで「男子ちゃんとやれよ」と注意したら、女子は喜ぶけど、男子は「は?なんだアイツ、カッコつけ?」となってしまって。言葉は、ある人にとっては花束かもしれないけど、ある人にとってはナイフかもしれない。たった一言にいろいろな感情表現や可能性が含まれているから、言葉は難しいなと、そのときに感じました。
― 中島さんは、ジャニーズの王子様キャラとしてよく甘い言葉を言っていますが、拓実のように言葉を表現する際に、躊躇うことはあるんですか?
中島:言ってないですよ、僕はいつもクールキャラです(笑)。躊躇う場面はたくさんありますよ。Sexy Zoneや自分のソロコンサートの会議などで、今このタイミングでこれを言ったら雰囲気が崩れるだろうな、とか、すごく空気を読んでしまいます。バラエティ番組でも、ここで発言したら絶対面白くなる気がするけど、スベってしまうかもしれない、とか。
ツッコミに関しても、相手が傷つかないような言い方をしたいと思っているんです。「本気でぶつかってくれよ!」という人もいるのかもしれないけど、僕はそういうスタンスにはなれません。傷つくことでまた人は強くなるだろうけど、その傷つき方によってはもう前に進めなくなるから。…あ、でも、告白は絶対にしたほうがいいです、マジで!僕は小学生の頃に後悔しましたし、拓実も仁藤に本当のことを言えなくて後悔したから。だからこの作品は本当に共感できて、リアルなんです(笑)。
― ラストで叫ぶシーンは、何をイメージしていたんですか?
中島:ラストの叫びは、みんなの心が裸になった瞬間をイメージしました。今まで身につけていたものを脱ぎ捨てて、すべて開放させたような瞬間。叫んで気持ち良くなることってありますよね。心の鬱憤や今まで蓄積したものを全部出して、リセットする。
― 中島さんは、あんな風に「わぁ~!」と叫ぶことはあるんですか?
中島:家で「わぁ~!!」と叫ぶと隣に聞こえてしまうのでできないですけど(笑)、音楽スタジオにいるとき、全然弾けない曲があると、「あー!」ってなります。でも音楽スタジオってだいたい監視カメラがついているので、絶対店員さんに見られてるんですよね(笑)。
― (笑)。ちなみに、今、心から叫びたいことは?
中島:「映画観てください!」。これに尽きます。
「お芝居は、今自分が全力で頑張りたいこと」
― 今作で主演映画が4作目になりますが、“俳優・中島健人”として、どのように考えていますか?中島:“俳優・中島健人”と言っていただいてすごくありがたいです。お芝居は、今自分が全力で頑張りたいことです。日本中の人に共感を得ていただけるようなお芝居がしたいと思っています。これまでドラマや映画をたくさん見て、素敵な俳優の方をたくさん見てきたし、何よりも僕は「自分じゃない自分」を演じることがすごく好きなんです。
小学生の頃、ひとりで人形を2体並べて遊んでいて、戦わせることはみんなもよくやると思うんですけど、僕は人形にセリフをつけていたんです。頭の中に脚本もあって、それを演じる、というこの2段階の流れがすごく好きだったので、演じることを今こうして仕事としてやらせていただけてすごく幸せです。
でも僕は“俳優”と呼べるほどかっこいいものには正直まだ辿り着いていないと思うので、もっと頑張って俳優と名乗れるようになりたいです。俳優とアイドルの中間にいるのであれば、“ハイドル”として生きていけたらなとも思っています。
― ジャニーズの先輩だと、V6の岡田准一さんや嵐の二宮和也さん、生田斗真さんなど映画界で活躍されている方がたくさんいますが、中島さんはどのようなところへ辿り着けば“俳優”と堂々と名乗ることができそうですか?
中島:皆さん「劇場に行きたい!」と思わせてくれるような先輩方ですよね。斗真くんが映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』で、裸になって新聞紙だけで隠すシーンを見て、「すごいな、ジャニーズなのにやるんだ」と驚きました。そういう風に「あっ!」と驚かせることができれば、俳優と名乗れるのではないかと思っています。
― 中島さんは、脚本家にも向いていそうですね。脚本に対する興味はありますか?
中島:あります!作ってみたいですね。それが1つの大きな夢かもしれないです。一昨年のソロコンサートで、自分でコントを書いたんです。1作目は映画「デスノート」のパロディ、2作目は松岡(昌宏)くん主演のドラマ「夜王」のパロディ(笑)。全部パロディですけど、いつか自分のオリジナルストーリーを書いて、後輩を主演にして出せたら良いなと思います。
― Sexy Zoneのメンバーは?
中島:メンバーだったら、松島(聡)の話を書きたいです。松島が演じる姿に、一番興味があるんですよ。
― 松島さんが主演の作品、いいですね。たとえばどのようなストーリーですか?
中島:松島が絵描きで、ヒロインが死んじゃう話。ラブストーリーです。
― 具体的ですね!そこに中島さんも登場したり…?
中島:僕はカメオ出演。ヒロインが最初に、絵描きの松島のもとに来るんです。僕はヒロインが来る5秒前くらいまで絵を描いてもらっていた人の役。「3500円です」「ありがとうございました」とやりとりをして、そのまま去っていく(笑)。出演シーンは2秒くらいでいいですよ。
― 面白いですね(笑)。ぜひ書いてください。
中島:書きたいですね。でもまだまだいろいろな作品を見て、もっと勉強しないと。今の自分が書いても普通の作品になってしまうと思うし、知識を広めてから書いたほうがより深いものになると思うので、ちゃんとメッセージ性がある「ここさけ」のような作品を書きたいです。
― 楽しみにしています!メンバーで今作が一番好きそうなのは誰ですか?
中島:松島ですかね。作品をよく見てくれるんですよ。アイツは、きっと最高の恋をしたがってるんだ!
― 最高の恋をしたがってるんだ(笑)。
中島:彼は、きっと好きな人がいても「好き」と言えないと思うんです。松島に限らず、「好き」と言えない人たちはたくさんいると思うので、そんな人たちには絶対にこの作品を見てほしい。僕はタイムスリップして、数年前の自分に見せたいです。
“夢を叶える秘訣”「目標地点に辿り着くまでは絶対にブレることはない」
― 中島さんは芯があってブレない印象があるのですが、そんな中島さんを強くする存在は何ですか?中島:「大きな夢」じゃないですかね。大きな夢があれば、その場所に向かってずっと走り続けるから、その目標地点に辿り着くまでは絶対にブレることはないんです。たとえブレたとしても、それは成功へのプロセスに過ぎないし、その大きな夢が大きければ大きいほどブレることはありません。
― すごく素敵です。夢を叶える秘訣を教えてください。
中島:「強く願い続けること」です。流れ星を見て、そのときにお祈りした人の願いごとが叶う確率って、実際、かなり高いんですよ。なぜかというと、願いを叶えたい人は、自分の脳の中で常にその願いを思い浮かべているので、何かチャンスがあればすぐにそれを掴みとる。願う瞬間の速度が速いから、夢を叶えられる確率がすごく高い。流れ星を見ると願いごとが叶うという定説は、間違いではないみたいです。
― 中島さんは流れ星に願っているんですか?
中島:願ってますよ!もう大急ぎで、「お願いします!」って。(咄嗟に“お願い”ポーズで上を向く)
― (笑)。どんな願いごとを?
中島:「ここさけ」が大ヒットしますように。今はこれです!完全なる「ここさけ」ファーストです。
― ありがとうございました。
どんな質問に対しても真面目に、そして時に面白おかしく濃密に語ってくれた40分間のインタビュー。ルックス、内面ともにアイドルになるべくして生まれてきたような彼だが、最初から今の“中島健人”だったわけではない。「自分と似ている」という役を演じた今作を通して、彼の過去をちょっぴり覗いたような感覚になれる……かも?(modelpress編集部)
映画『心が叫びたがってるんだ。』
2017年7月22日全国ロードショー原作:超平和バスターズ
監督:熊澤尚人『近キョリ恋愛』『君に届け』
脚本:まなべゆきこ
音楽:横山克
製作:小川晋一、岩上敦宏、吉崎圭一、藤島ジュリー K.
プロデューサー:日高峻、清水博之、斎藤俊輔、和田倉和利
出演:中島健人、芳根京子、石井杏奈、寛一郎、荒川良々、大塚寧々
<ストーリー>
心の殻に閉じ込めてしまった「大切な人への想い」。でも本当は伝えたい。
高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。一緒に任命されたのは、他人とおしゃべりが出来ない少女・成瀬順。彼女は幼い頃自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅し、そのまま気持ちを確認できずにいた。
担任の思惑で“ふれ交”の出し物がミュージカルに決定。「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、興味を持った順が詩を書き、拓実が曲をつけることになる。順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、そのやりとりに、菜月は自分の想いを諦め、2人を応援することに。そして、夢を追う順の姿に、大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける…
中島健人(なかじま・けんと)プロフィール
1994年3月13日生まれ、東京都出身。2011年9月にSexy Zoneの結成会見が行われ、同年11月、1stシングル「Sexy Zone」でCDデビュー。2013年には「BAD BOYS J」(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演、『劇場版BAD BOYS J ~最後に守るもの~』でスクリーンデビューを飾るとともに映画初主演を果たした。以降、連続ドラマ「黒服物語」(2014年、テレビ朝日系)、スペシャルドラマ「ガードセンター24 広域警備指令室」(2016年、日本テレビ系)、映画『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016年)と数々のドラマや映画で主演を務め、今年7月22日に『心が叫びたがってるんだ。』、12月23日に『未成年だけどコドモじゃない』の公開を控える。
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