モデルプレスのインタビューに滝沢秀明&有岡大貴が応じた(C)2017「こどもつかい」製作委員会

<滝沢秀明&有岡大貴インタビュー>初対面から約10年後に本格共演「さすがだなと改めて感じた」「子どもから一気に大人になってた」―2人の関係性は?

2017.06.16 18:00

6月17日に公開される映画「こどもつかい」の主演をつとめるタッキー&翼滝沢秀明(35)と、同作で映画初出演を果たすHey! Say! JUMP有岡大貴(26)。ジャニーズ事務所の先輩・後輩である2人がインタビューに応じた。これまで共演経験はあるが、本格共演するのは初めてという。

映画「こどもつかい」とは

同作は、「呪怨」シリーズをはじめ数々のヒット作を生み出した清水崇監督の完全オリジナルストーリー。映画初主演となる滝沢は特殊メイクにも挑戦し、“こどもの霊”を操り、こどもに怨まれたオトナの命を奪うミステリアスなキャラクター“こどもつかい”を怪演する。

有岡は、連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也役。そして駿也の恋人で、ふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美役を門脇麦が演じる。2人は“こどもつかい”と“こどもの霊”に立ち向かい、恐怖の限界へ挑戦する。

事務所の先輩と後輩である2人に注目!

門脇麦/映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
門脇麦/映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
事務所の先輩と後輩である2人。滝沢が座長を務める「滝沢演舞城」に出演したことがある有岡だが、「ここまでガッツリ仕事をするのは初めて」という。取材中、「撮影に対する姿勢は勉強になりました」と有岡が尊敬の眼差しで話すも、滝沢は「有岡の笑顔が怖い」と後輩をイジる。映画「こどもつかい」を通して、2人の関係性はいかに―――!?

また、舞台で数々の記録を塗り替えている滝沢の “エンターテイメント性”と演技に対する考え、そして、本格的な映画は初出演となる有岡が撮影現場を振り返るなど、ときに笑いが起こりつつも、映画「こどもつかい」についてたっぷりと語ってくれた。

映画「こどもつかい」は「怖いだけじゃない」

映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
― まずはご自身が「こどもつかい」を観た感想を教えてください。

滝沢:ただ怖いだけでなく、様々な角度から観るといろんなストーリーが同時進行していて、エンターテイメント性も感じられます。ホラー映画という先入観を持って、ただ怖かったね、楽しかったね、だけで終わるのではなく、最後にこの作品を通して僕たちが伝えたいメッセージを感じ取ることができると思います。

有岡:もちろん怖いです(笑)。予告も怖いし、劇場に行くまでドキドキすると思うのですが、観終わって帰るとき、違った気持ちなっているのではないのかなと思います。

撮影後、滝沢秀明&有岡大貴の関係性は?

映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
― 今回の映画を通して、お二人の関係性はどのように変わっていったのでしょうか?また、撮影の合間にどんなことをして、距離が縮まりましたか?

滝沢:あまり話してないです。

一同:(笑)

有岡:同じシーンがあまりなくて、今こうやって取材を受けて1番距離を縮められています。

― 今が1番!?

滝沢:そうだね。(有岡に向かって)初めまして。

有岡:初めましてではない(笑)

滝沢:同じ画面にいるように見えて、有岡には見えない瞬間の撮影とかもあって、絡みがあまりなかったんですよね。

有岡:泊まっていたホテルが一緒だったので、そこですれ違ったりはしました。お風呂上がりの滝沢くんにすれ違いました(笑)

― 先輩から刺激を受けたことは?

有岡:撮影に対する姿勢は勉強になりました。僕は自分のことでいっぱいいっぱいだったのですが、滝沢くんは周りのことを気遣って気配りも当たり前のように出来ていたので、さすがだなと改めて感じることができました。

― 滝沢さんが有岡さんと一緒にお芝居をして感じたことはありますか?

滝沢:10年ほど前から知っていますが、ガッツリ仕事をしたことがこれまでほとんどなくて。今回、一気に大人になった姿の有岡と仕事ができたので、少し違和感がありました。成長過程を見ていたら違ったのかもしれませんが、子どもから一気に大人になってからの再会だったので、少しビックリしました。

撮影中は?役作りはどうしたのか?

映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
― 今回の映画出演が決まったときの心境と、どのように役に向き合ってきたのか教えてください。

滝沢:撮影に入る1年ほど前に今回のお話をいただきました。最初プロットを読ませていただいたとき、ホラー映画に携わるなんて想像していなかったので、面白いなと思って。今回は驚かす側の役なので、こんなチャンス滅多にないと思い、なおかつ清水監督だったので、よりやりたいという気持ちにさせられました。

― 有岡さんは本格的な映画出演は初となりましたが、撮影現場はいかがでしたか?

有岡:念願の初映画の現場だったのですが、ドラマの撮影よりも多くのスタッフさんが携わっていて。今回は特殊メイクの方もいたり、クラウンの動きを教えるアドバイザーの方とかもいて。いろんな方とお話できて楽しかったです。

役作りも最初に脚本を読んだとき、大丈夫かな?と少し不安だったのですが、とても刺激的な役柄でした。でも最初の顔合わせのとき、清水監督から「若いな!」って言われて…

一同:(笑)

有岡:そこから試行錯誤して、(大人に見せるため)髪の毛を短くしたりと頑張ったのですが、新人記者ということで最初は頼りないけど、事件を通して徐々に大人っぽさが表れたらいいなと思いながら作り上げました。観た方の反応が楽しみです!

― 門脇さんとの共演はいかがでしたか?

有岡:思っていた印象と違って、すごく話す方で。現場でもいろいろお話して、コミュニケーションを取ることができて良かったです。ホラー撮影の現場でしたが、楽しくできました。

― お二人がそれぞれ役を演じる上で1番大切にしていたことはなんですか?

滝沢:僕のキャラクターは子どもの気持ちを代弁する役なので、非常に難しかったです。今までは、ブレずに1つのキャラクターを最初から最後まで通していたと思いますが、今回いろんな顔を持つ、謎の男ということを大事にしなきゃと。前のシーンがこういうのだったから、このシーンはこうじゃなきゃいけないという考えは捨てようと思いました。

― いろんな考えを持つことで、逆に得体の知れない役が演じられるように?

滝沢:そうですね。さっきまで泣いていたのに今はもう笑顔になっているとか。子どもによくあるような、ころっと変わってしまう感情を不気味と感じてもらえたらいいなと思いました。一体なんだろう?という不思議な動きをしたり。

― 特殊メイクにも挑戦したビジュアル面では?

滝沢:こうやってほしいということを最初に提案しました。顔が見えなくなるとか、そういうことは一切関係なく、この作品でこのキャラクターがどう生きるのかということを第一に考えてほしいとお願いはしました。

ホラー映画といっても、“こどもつかい”は今までのテイストとは全然違うと思います。ホラーとは違った新たなジャンルが出来上がったのかなと思っています。

― 有岡さんは?

有岡:事件を通しての門脇さん演じる尚美との関係性の変化もですが、怖がるときのリアクションで観ている側を引き込ませなくてはいけないと感じたので、そこを意識しながら演じました。ただ怖がるだけでなく、ほぼ素が出てしまうシーンもありましたが。

― お二人とも新境地となった作品だと思いますが、プレッシャーや手応えを感じたことはありますか?

滝沢:プレッシャーはありませんでしたが、今回は完全オリジナル作品になるので、まずは台本の中にある世界観をどうやって解釈していけばいいのだろうというところから始まり、とにかく監督を信じました。いろいろ試してみて監督がこっちの方がいいと言ったら、じゃあこっちでいきますみたいな感じで取り組んでいきましたが、役を作り上げていくうえで、こどもつかいのキャッチフレーズがほしいなど、監督に相談することはありました。「子どもっぽく酷いことを言う言葉ってないですかね?」と考えていたとき、ある子どもっぽい心に突き刺さるようなワードが生まれました。

今回はファンタジーな世界がかなりあって、清水監督としても大きな挑戦をしていて、その想いがかなり詰まっていると実感しました。手応えは公開してからなので、今は達成感でいっぱいです。

有岡:僕もプレッシャーよりも、ワクワク感の方が大きかったですね。今までは学生の役など、実年齢よりも若い役が多かったので、今回は年相応の役が演じられたんじゃないのかなと思っています。

滝沢秀明が大切にする“エンターテイメント”

門脇麦/映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
門脇麦/映画「こどもつかい」場面カット(C)2017「こどもつかい」製作委員会
― 滝沢さんがお仕事に臨むときのモットーを教えてください。

滝沢:見る側の立場で考えたら、僕も新しい姿を見たいと絶対に思うだろうし、常に新たなことに挑戦していきたいと思っています。そういった意味で、今回のキャラクターは自分でも想像していなかったので。逆にそういったチャンスをもらえて非常に嬉しいなと思っています。

― やっぱり滝沢さんはエンターテイメントをすごく考えている方だなと思いました。

滝沢:テレビと違って、大きなスクリーンに映るわけなので。その画でどうやって訴えかけるのかが、映画では重要なのかなと。スクリーンに映ってて、そこでお客さんがどうやったら面白く感じてもらえるのか、そういうことを考えながらやっていました。

滝沢秀明&有岡大貴が明かす“本当に怖いもの”

映画「こどもつかい」(C)2017「こどもつかい」製作委員会
映画「こどもつかい」(C)2017「こどもつかい」製作委員会
― 今お二人にとって本当に怖いものは?

滝沢:有岡の笑顔です!

一同:(笑)

有岡:なんでですか!?

滝沢:なんででしょうね(笑)。でも、今本当に怖いと思っているのは爆発音ですかね。コンサートとか、タイミングを知っているのに怖い。未だに慣れなくて。だから、ターンをして顔を見られないように対策しています(笑)。僕だけ爆発のタイミングで回っています(笑)。

有岡:僕は老いですね(笑)。今26歳なのですが、昨日(取材の前日)ジャニーズ大運動会があって、今までは先輩方から「若いなー動けるんだなーすごいなー」って言われる立場だったのですが、今回自分が(後輩に対して)自然と言っていたので。体力にも自信があったのですが、今のジュニアたちは本当に足も早くて、全然勝てない。負けてられないという気持ちはあるのですが(笑)。もう次の日に響くようになっちゃって。今、筋肉痛が酷い。だから、ちゃんとトレーニングしていかないと!

― 滝沢さんからアドバイスは…

滝沢:そうですね…、よく寝ること(笑)

― 今作にちなみ、子供のとき“大人ってなんかズルいな”と、理不尽に思ったことはありますか?

滝沢:ありますよね。(親に)早く寝なさいとか言われましたけど、なんで(親たちは)寝ないんだよって(笑)。大人はなんで起きてていいのかとか、そういうことは子どもながらに思っていました。これは食べちゃだめとか言っているのに、大人は食べてたり。でも、こういうことって自分が大人になったら気づくので、大人っていいなと思います(笑)

有岡:僕はジュニアになってからですけど、鬼のように怖い振付師さんがいて、よく理不尽な怒られ方をしていました…。

一同:(笑)

有岡:絶対に間違っていないのに怒鳴られたり(笑)。

滝沢:難しいですよね。説教と教育って。

有岡:紙一重だと思っています。

― 後輩から見て、滝沢さんは?

有岡:本当に絶妙だと思います。注意をしながらも、愛のある言い方をしてくれるので。言われた方もすごく素直に受け入れられます。だからすごいなと尊敬しています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

映画「こどもつかい」あらすじ

映画「こどもつかい」(C)2017「こどもつかい」製作委員会
映画「こどもつかい」(C)2017「こどもつかい」製作委員会
新人記者の駿也(有岡大貴)は、郊外で起こった連続不審死事件を追ううちに奇妙な偶然に辿りつく。小さなこどもが失踪した3日後に、その周りの大人が死んでいるのだ。死んだ大人たちはこどもに怨まれていたという。街の人々の間に広かがる、“こどもの呪い”の噂。これは、事件なのか?呪いなのか?そして、駿也の恋人・尚美(門脇麦)がふとしたことでこどもに怨まれ、“こどもの呪い”が現実に迫りくる。尚美を守るため呪いの核心に近づこうとする駿也だが、2人の前に現れたのは、謎の男“こどもつかい”(滝沢秀明)。男の笛の音と共に、物影から、廊下の奥から、そして背後から、次々に“こどもの霊”が現れ、襲い掛かる…!“こどもつかい”とは何者なのか?果たして2人は、この“呪い” と“怨み”から逃れることができるのか―。

滝沢秀明(たきざわひであき)プロフィール

1982年3月29日生まれ、東京都出身。2002年「タッキー&翼」としてアルバム「Hatachi」で待望のCDデビュー。以降、数々のTV・CM・舞台・音楽活動などその活躍は多岐に渡る。近年の主なドラマとして「真夜中のパン屋さん」(13/NHK)、「鼠、江戸を疾る」(14/NHK)、「HAMU-公安警察の男-」(14/CX)、「鼠、江戸を疾る2」(16/NHK)、「せいせいするほど、愛してる」(16/TBS)などに出演。舞台では1998年のミュージカル「MASK」(大阪松竹座12月・最年少座長公演)以降2009~2012年「新春 滝沢革命」(帝国劇場1月)など多数の作品において主演を務め、2006年の「滝沢演舞城」で新橋演舞場の史上最年少座長という大役を務め“和のスーパーエンターテイメント”を誕生させた。2010年からはタイトルを「滝沢歌舞伎」とし、自ら演出も手掛け、2015年8月にはジャニーズ事務所・舞台作品初となる海外公演(シンガポール)を行った。2012年よりミクロネシア連邦の友好親善大使に就任。「こどもつかい」が映画初主演作となる。

有岡大貴(ありおかだいき)プロフィール

1991年4月15日生まれ、千葉県出身。2007年9月にHey! Say! JUMPが結成され、11月に「Ultra Music Power」でメジャーデビュー。音楽番組やコンサートなどで活躍する一方で、多くのドラマ・舞台・バラエティなどにも出演。舞台では、滝沢秀明が座長を務める「滝沢演舞城」(06/07)などに出演し、2014年からは「ヒルナンデス!」(NTV)で火曜日のレギュラーを務めるなど、活躍の幅を広げ、今、最も旬で注目を集める若手の一人。主なテレビ出演作に、「先生はエライっ!」(08/NTV)、「忠臣蔵~その義その愛」(12/TX)、「金田一少年の事件簿」シリーズ(13/14/NTV)、「掟上今日子の備忘録」(15/NTV)など。
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