梨花「自分のことが嫌いだった」20代、出産がもたらした変化、ハワイ生活で気づいたこととは モデルプレスインタビュー
2017.04.13 08:00
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モデルの梨花(43)が手がけるライフスタイルセレクトストア「MAISON DE REEFUR(メゾン ド リーファー)」代官山本店が、2017年4月に5周年を迎える。現在は米・ハワイ島へ移住し、日本と行き来しながら活動。2011年に誕生した長男の成長や、ハワイでの生活…。こうしたプライベートの変化は、自身のファッション観、そしてブランドにも様々な影響をもたらしたという。今回、モデルプレスのインタビューでは、ハワイでのプライベートやブランドの歩み、今後の展望などについて語ってもらった。
目次
ハワイでの家族3人暮らしで気づいたこと
2015年の秋、息子とハワイへ移住。現在は夫も一緒に家族3人でハワイを拠点に生活している。「ハワイは人間としての原点に返らせてくれるところですね。東京もすごく素敵なところなんだけど、忙しくしている中で見落としちゃうこともあったりするんです。ハワイの自然に触れていると、思考がすごくシンプルになるし、すごく明確になるんです。『MAISON DE REEFUR』も最初は正直心配だったし、今も大変は大変なんですけど、ハワイにいると自分の中でしたいこととやるべきことっていうのがすごく明確になる。
そしてハワイに行って改めて気がついたのは、本当に家族みんな日本が大好きってこと。行き来する生活をしているからこそ、東京に帰ったときはその文化に触れることができるし、さらにハワイの素敵なことに気づくことも出来る。行ってよかったなと思います」。
自身の変化がブランドに直結
息子のために、と始めたハワイ暮らしが、気づけば自分自身にもプラスの変化をもたらしていたことに気づいた梨花。インタビュー中には、繰り返し「ポジティブ」「人との繋がりの大切さ」という言葉が登場し、彼女が今いかに充実した日々を過ごしているのか感じることができた。それは、プライベートだけでなく、梨花自身の変化が色濃く反映されているブランドについても同様だ。
「この5年間、物づくり、お店づくりをしていく中でいろんな人と関わる機会があって、もちろん良いことばかりではなかったですが、そういうことがあったからこそ、人と人との繋がりの大切さを実感しましたし、感謝の気持ちも大きくなりました。人とどうやって向き合うのか次第で、同じことをやっていても絶対違うと思うんです。作り手がポジティブなエネルギーを出しているか、ネガティブなエネルギーを出しているかは絶対にお客様に伝わるって私は信じているので、今すごくポジティブな気持ちでいられているのも、周りにそういう人が集まってくれているからだなって。最近は特にそう思います」。
“シンプル宣言”からの原点回帰
ポジティブなエネルギーに満ち溢れている今、4月17日に名古屋店、19日に博多店と「MAISON DE REEFUR」として地方初出店を控える。名古屋店は代官山店に次ぐ2店舗目の総合ショップとなる。梨花自身の進化とともにある「MAISON DE REEFUR」。少しずつ変化してきたコンセプトもその証だが、梨花はこの5年間の歩みをどのように感じているのだろうか。
「代官山本店を立ち上げたときが出産後の年だったんですが、オシャレ意欲がなくなっちゃったんですよね。そのタイミングでブランドを“シンプル宣言”させてもらって、お洋服のコンセプトも変えたんです。
でも、息子が今5歳になって、子供と一緒じゃない時はヒールを履いたり、色の洋服を着てみようかなとか、アクセサリーくらいはちょっとつけてみようかなって、だんだんとそういう感覚が戻ってきたんです。
だから、今は一周回って最初に戻ってきた感じです。名古屋店も、大きいお部屋の中にいろんな小部屋があって、カフェでお茶して帰ってもらえたらいいなっていう代官山本店の初期のコンセプトとあまり変わらない。商品だけじゃなくて内装、ディスプレイひとつひとつを見ても気分が上がるような、テーマパークのような楽しみ方ができると思います」。
夢を追いかける若者にアドバイス
モデルとして第一線で活躍し続けるかたわら、プロデューサー、母、様々な顔を持ち、そのどれもで輝きを放つ梨花に、最後に、夢を追いかける読者に向けたアドバイスを聞いてみた。「私、20代頃まで自分のことが好きじゃなかったんですよね。むしろ嫌いだったので、そうするとちょっと思考がネガティブになるというか、なんで自分のことが嫌いなんだろうって考えるようになる。その嫌いな自分と向き合っていって、それが少しでも嫌いじゃなくなっていって、自分を好きになれてポジティブになってくると、思考が変わってくると思うんですよね。
だから、その時々に自分と向き合うことがすごく大事なんじゃないかなと思います。そうすることで何か変わるんじゃないかなって思うので、なるべく流されないで自分と向き合ってほしいな」。
愛される梨花、そして「MAISON DE REEFUR」
インタビュー後、代官山本店に足を運ぶと、ファッションが好きそうな20代、ベビーカーを押した家族連れなど幅広い世代が訪れていた。梨花自身が表現したいこと、そして自身に求められていることをしっかり理解し、絶妙なバランスで表現してきたからこそ、「MAISON DE REEFUR」は多くの世代に支持され、5周年を迎えた今、さらに広がりを見せている。
「年齢を重ねるにつれて、オシャレをするにしても隠したいところが増えたりもするけど、手の甲がシワシワになってきたからこそ大きめなリングが似合うようになったし、それも“イカしてるな(笑)!”って思います。いつまでも楽しんだほうがいいと思う!」。
彼女のように年を重ねることを楽しめる女性になりたい、そう感じるインタビューだった。(modelpress編集部)
梨花(りんか)プロフィール
1973年東京都生まれ。10代の頃からモデルを始め、雑誌を中心に女性たちの圧倒的な支持を集めるようになる。多くの雑誌の表紙を飾るトップモデルとして活躍しながら、テレビ、広告など活動の場は多岐に渡る。2012年には、ライフスタイルセレクトストア「MAISON DE REEFUR」のトータルプロデューサーに就任。2015 年ブランド「LI HUÀ」のクリエイティブ・ディレクターとしての活動を開始。2017年4月17日(月)に名古屋に「MAISON DE REEFUR タカシマヤ ゲートタワーモール店」、19日(水)にはJR博多シティ アミュプラザ博多に「MAISON DE REEFUR 博多店」をオープンさせる。
【Not Sponsored 記事】
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