モデルプレスのインタビューに応じたYESUNG(SUPER JUNIOR)

SUPER JUNIORイェソン“空白の2年間”で生まれたもの「僕はとても祝福された人間」 ストイックな運動・食事管理も徹底<インタビュー>

2016.10.20 12:00

アジアをはじめ世界で活躍する韓国アーティスト・SUPER JUNIOR(スーパージュニア)のリードボーカル、YESUNG(イェソン)が日本ソロ第1弾シングル『雨のち晴れの空の色』を19日にリリースした。タイトル曲「雨のち晴れの空の色」は、彼が活動を休止していた2年の間に生み出した思い入れの深い楽曲で、11月3日公開の主演映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』の主題歌にも起用されている。今回のインタビューでは、曲作りに情熱を注ぐ“アーティスト・YESUNG”のこだわりを深掘り。スマートフォンにおさめられた膨大な録音データを見せながら熱く語ってくれたほか、日常の運動・食事管理からもストイックな一面が垣間見える。

空白の2年間で生まれた大切な曲たち

SUPER JUNIOR-YESUNG『雨のち晴れの空の色』(2016年10月19日発売)CD+DVD
SUPER JUNIOR-YESUNG『雨のち晴れの空の色』(2016年10月19日発売)CD+DVD
SUPER JUNIOR-YESUNG『雨のち晴れの空の色』(2016年10月19日発売)CDシングル
SUPER JUNIOR-YESUNG『雨のち晴れの空の色』(2016年10月19日発売)CDシングル
― 「雨のち晴れの空の色」はYESUNGの自作曲。映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』の主演をつとめることが決まり、朝原雄三監督に何曲かの候補を提出した中から主題歌に選ばれた。映画は冴えない青年・ヨンウン(イェソン)とシングルマザーのさくら(佐々木希)が少しずつ距離を縮めていくコメディタッチのラブストーリー。楽曲も映画のテイストに合うよう、新たにアレンジが加えられた。

YESUNG:この曲は僕が活動できなかった時期に作った曲ですが、最初はとても悲しいバラードだったんです。元々のタイトルは、韓国語で「クレ チョア(それで、いいよ)」。その時に僕が置かれていた状況…つまり、色々な理由で活動ができないもどかしさ、諦めの気持ちを込めてつけました。ですが今回、映画の主題歌に選んでいただけましたので、映画の雰囲気に合わせて歌詞を変え、編曲・アレンジも新たに加えることに。とても心温まる、切ないバラードに生まれ変わっています。

― 「曲作りはどんなスタイル?」そう尋ねると、自身のスマートフォンに録音したボイスデータを見せてくれた。そのストック数は膨大。中には「雨のち晴れの空の色」の元になったメロディも。

YESUNG:僕の曲作りは2つの方法があります。1つ目は、最初にテーマを決めるやり方。例えば「ドアを開けて見て(Here I am)」(※韓国で今年4月にリリースしたソロアルバムのタイトル曲)という曲は、「ドアを開けて見て」というテーマを最初に決めてから、その中に色々な意味を盛り込んでいき、それに沿ったメロディをつけていきました。合わせて曲のジャンルも決めますが、同じバラードでも色々なテイストがありますよね。例えば「この曲は2番は無しで、1番だけにしよう」とか「普通はこれくらいの長さのクライマックスだけど、今回はそれよりも長くしてみよう」とか。そんな風に結構こだわって、同じジャンルでも他と違うことをやってみようとします。

もう1つは、突然何かのメロディが頭に浮かんできて、完全にそれにのめり込んでしまう場合。そんな時はとりあえずその場でアカペラで歌ってみて、スマートフォンに録音しておきます。その後、家に帰ってからキーボードなどで整理をしますが、「これ、いけるんじゃないかな?」と思ったら、ピアノを上手に弾ける方に「僕が録音したものを送るから、このメロディに合わせて弾いてみて」とお願いします。ピアノではなく、ギターの時もありますね。「雨のち晴れの空の色」はこちらのパターンで出来上がった曲です。

「どんな言葉でも(Confession)」に込めた想いとは―?
「どんな言葉でも(Confession)」に込めた想いとは―?
― 空白の2年間はより繊細に、自分自身や周りの空気と触れ合い、曲作りに傾倒。現在開催中の全国ソロツアー「SUPER JUNIOR-YESUNG JAPAN TOUR 2016 ~BOOKS~」でも披露している「どんな言葉でも(Confession)」は、「今も鮮明に思い出せる」ほど幸せな情景から生まれた楽曲という。

YESUNG:「どんな言葉でも(Confession)」は僕が活動できなかった時期、週末に家族が経営するカフェに行った時に生まれた曲です。その時、僕はテラス席に座っていたのですが、周りには日本、中国、台湾、メキシコ、ウズベキスタン、スイスから来たファンの方々がいました。「テーブルごとに国籍が違う!」と気づいた時、僕はとても祝福された人間だと感じたんですね。遠くから来てくれたこの方々に、僕の気持ちをどんな言葉で表現したらいいのだろう――そう考えながら思いついたテーマが「どんな言葉でも」。

そうやってテーマが決まったら、そこに個人的な感情をどんどん加えていきます。例えば「新しい人に会ってみたいな」とか。そんな幸せな気分を表すには、ミディアムなテンポがいいんじゃないか…という風に。カフェで感じた気分がすごく良かったので、その当時は時間さえあればカフェに行って、ファンの皆さんに会い、色々と感じたことを曲にしていました。カフェで曲の1番だけ作って、作業室やスタジオでまた続きを作るということもありましたね。

― 待望の日本ソロ第1弾シングル。カップリング曲も重要になるが、こちらはあえて自作曲ではなく、何曲かの候補の中から「Let Me Kiss」をチョイス。愛する人への想いをストレートに伝える、少し大胆なラブソングだ。

YESUNG:最初は全て自作曲で構成しようと思っていたのですが、「Let Me Kiss」を聴いた時、「雨のち晴れの空の色」と相反する印象を受けたんです。全く反対の方向性の曲だと感じたので、あえて選んでみることにしました。音階自体が高いのと、休めるタイミングもない曲なので、「果たしてこの曲を1人で歌えるだろうか?」という不安もありましたが、うまく表現できれば幅広い方々に好きになっていただける曲だと思ったので、挑戦してみることにしたんです。

運動・食事管理も徹底「自負心があります」

活動休止期間も体重管理は怠らなかった
活動休止期間も体重管理は怠らなかった
― 今月11日に行われた映画の完成披露舞台挨拶では、役作りのために4kg増量、撮影終了後に8kg減量したというエピソードでファンを驚かせた。そこで日頃の食事、運動について聞くと、そこにも生半可ではない熱量が。

YESUNG:運動は歩くのが好きで、この間はランニングマシンで最長4時間の記録を作りました。毎回4時間というわけではありませんが、大体1時間ぐらいのウォーキングは定期的に行うようにしています。食事制限に関しては自負心があります。この業界の日韓全て含めても僕ほど激しく食事制限をしている人はいないんじゃないかな(笑)。

僕は夕方に少しでもしょっぱい物を食べると次の日にむくんでしまう体質なので、夕飯を食べなくなってから10年ほどになります。弟や母も同じ体質なので、これは生まれつきだからしょうがないと受け入れているのですが、メンバーと一緒にいるとおいしい食べ物があちこちにあって(笑)。メンバーはおいしそうに食べてもなんともないのに、僕は一緒に食べてしまうと翌日のテレビ放送でむくんで映ってしまう。そんな風に後悔したことが数知れずあったので、自分なりに工夫をして頑張るようになりました。お酒の代わりに炭酸を飲んで空腹を紛らわしてみたり、ちょっと何かつまみたいと思った時は果物やナッツを食べたり。野菜を食べる時はソースも何もつけず、本当に野菜だけ。

活動を休止していた2年間は同じ体重を保つように心がけていましたが、筋肉量が落ちてしまったからか、除隊する頃にはまた顔がむくんでいるように感じたので、元に戻すために去年の冬から集中してダイエットに取り組みました。『ドアを開けて見て(Here I am)』を出した時期は少し痩せすぎてしまって、そこからはウエイトトレーニングも取り入れるように。脂肪が減って筋肉の量が増えたことで、今は健康的な体になっていると感じています。

充実した2016年。来年の展望は?
充実した2016年。来年の展望は?
― 時に周囲から「もう少し気楽にやってもいいのでは?」と心配されてしまうほど、何事にもストイックに取り組むのは、いま活動ができることの喜び、何よりも「ファンの期待に応えたい」という強い想いの現れだ。2016年はソロアルバム、映画、全国ツアーと盛りだくさんの充実した1年に。最後に、来年に向けての計画を少しだけ教えてもらった。

YESUNG:まずは日本の活動をしっかりと頑張って今年を締めくくること。そしてまた来年の初めにも皆さんに頑張っている姿をお見せしたいと思っています。それが音楽になるのか、演技になるのか…今のところはまだ決まっていないのですが、僕としては出来るだけ早く、日本でアルバムを出したいと思っています。今はそんな風に色々と悩んで、計画を立てながら、皆さんに聞いてもらいたい曲をたくさん準備しているところです。実は、僕の書いた曲を他の歌手の方が歌うという計画が進んでいたりもして、そちらのお披露目もとても楽しみですね。また来年も、皆さんにお会いする機会をたくさん作りたいと思いますので、期待していてください!

(modelpress編集部)

SUPER JUNIOR-YESUNG(イェソン)プロフィール

SUPER JUNIOR-YESUNG
SUPER JUNIOR-YESUNG
1984年生まれ。マルチエンタテインメントグループ「SUPER JUNIOR」のメンバーで、リードボーカル。また、メンバー3名で構成されたユニット「SUPER JUNIOR-K.R.Y.」としても活躍している。韓国にて2016年4月、ソロとして初の1stミニアルバム『ドアを開けて見て(Here I am)』をリリース。現在、自身初の日本全国ソロツアー「SUPER JUNIOR-YESUNG JAPAN TOUR 2016 ~BOOKS~」を開催中。10月19日には日本初ソロシングル『雨のち晴れの空の色』をリリース。11月3日公開の映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』では佐々木希とW主演をつとめており、俳優としても今後の活躍が期待される。

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