“女優・剛力彩芽”が変わったキッカケ―「すごく怒られた」過去の大きな壁 モデルプレスインタビュー
2016.07.22 07:00
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女優の剛力彩芽が主演するテレビ朝日系新ドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(毎週金曜よる11時15分~)が、22日よりスタートする。今作は、ひとりの天才女性シェフが総理官邸に乗り込み、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく料理ドラマ。主人公の女性料理人・一木くるみ役で初のシェフ役に挑戦する剛力は、モデルプレスのインタビューにて、「不安しかない」と素直な思いを明かした。しかしその言葉とは裏腹に、表情は吹っ切れたように晴れやかで、どこか嬉しそう。その理由を聞くと、「とにかくやってみなきゃ先に進めない。これを乗り越えたら、絶対お芝居がもっと楽しくなると思うんです」と実に剛力らしい言葉が返ってきた。前向きな言葉が似合う彼女だが、過去には大きな壁にぶつかったことも。現在のポジティブ思考に繋がっている“女優・剛力彩芽”の原点に迫った。
女優・剛力彩芽の転機・壁を乗り越える方法
― 具体的に「不安」と感じるのはどんな部分ですか?剛力:家で料理の手伝いをすることももちろんあるのですが、料理のレッスンをしてみると、使う包丁から切り方まで普段とは全く違うので、「私、大丈夫かな?」と不安になりました。練習を積んでいるので最初の頃に比べると、だいぶ出来るようになってきましたが、まだ探っている段階です。いかにプロらしく見せるかが課題です。
― プロの料理人らしく見せるために意識している点はありますか?
剛力:塩のかけ方一つをとってもプロの方は動きが違うので、ちょっとした仕草からプロの技を盗みたいです。普通は目の届かない細かいところにも気を配っているので、私も周りを見ながら、それが自然と演技に出るようになるまで練習したいです。
― 現在も料理の特訓中ということですが、コツコツ努力することは得意なタイプですか?
剛力:そうですね。それが苦になることはないです。でも人に努力している姿を見られたくないタイプです(笑)。周りが気づいた時には出来るようになっている、というのが理想なので、ダンスなどもこっそり自主練習したりしています。
― そうした影の努力で、不安を跳ね除けている?
剛力:そうですね。大きな壁に直面すると、もちろん不安になって気持ちが落ちるのですが、やらなきゃ先に進めないのでとにかく出来ることをやってみます。出来るようになった自分を想像すると頑張れるんです。
― これまで感じた「大きな壁」はどんな場面でしたか?
剛力:初めてゴールデンのドラマに出演した時です。監督にものすごく怒られまして…あの時は「私、これで大丈夫なのかな」と思っていました。
― その壁をどのようにして乗り越えたんですか?
剛力:監督は怒った後に「剛力は出来るんだから」と必ずおっしゃってくれる方で、愛のあるお説教をしてくれました。だから私も、もっとぶつかっていこうと思えるようになったんです。「期待してくれているからやらなきゃ!」と。壁にぶつかりまくりましたが、お芝居が楽しくなるきっかけでもありました。私自身変わることができた、とても良い経験です。
原作は意識する? “主演”での心がけ
― 原作は「信長のシェフ」「大使閣下の料理人」といった“グルメ漫画”を生み出してきた作者・西村ミツル氏と、漫画家・大崎充氏がタッグを組んだコミック「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」です。人気作ということで、演じる上で原作を意識することもありますか?
剛力:私も原作が好きなので、もちろん意識する部分もあります。実写だからこそ伝わる思いもあると思っています。「ドラマのくるみもいいね」と言っていただけるように演じたいです。
― くるみと剛力さんご自身とで、似ている部分はありますか?
剛力:仕事が好きという気持ち。私自身もこのお仕事が大好きで、仕事という感覚よりも好きなことをやっているという感覚なので、情熱を注いでいる感じなど、職への気持ちの入れ方は似ていると思います。
― 主演を務める上で心がけていることはありますか?
剛力:引っ張っていくタイプではないですが、ハードなスケジュールでも皆さんが楽しいと思ってもらえる現場にしたいなという思いはいつも持っています。こう見えて実は人見知りなので、最初は何を話せばいいかと考えてしまうのですが、私自身は「いつでも話しかけてください」というオープンな雰囲気を出して、お話してくださるのを待っています(笑)。
― では最後に、ドラマの見所をお願いします。
剛力:食を通して人の気持を動かすって改めてすごいことだなと思います。私自身も当たり前のように食事をしていましたが、いろいろな気持ちを込めて食べなきゃいけない、作らなきゃいけないなと感じました。観ている方にも同じように感じてもらえたら。そして純粋に、美味しそうだな、おなか空いたなとか思ってもらえたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
数々の作品に出演し、女優としての幅を広げてきた剛力彩芽。順調にキャリアを重ねているように思えるが、その裏では彼女ももちろん壁にぶつかり、葛藤することもある。今作での“壁”はプロの料理の技をいかに表現するか。物語で描かれるくるみの成長はもちろん、剛力自身がどう壁を乗り越え、成長していくのかも大きな見所の一つとなりそうだ。(modelpress編集部)
剛力彩芽(ごうりき・あやめ)プロフィール
1992年8月27日生まれ。神奈川県出身。ドラマ、映画、CMと幅広く活躍。現在は、『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系 毎週木曜 19:57~)、『GO!オスカル!X21』(テレビ朝日系 毎週金曜 25:20~)などにMCとしてレギュラー出演中。今後は新ドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(テレビ朝日系 毎週金曜23:15~)で主演を務めるほか、明治座11月公演「祇園の姉妹(きょうだい)」(11月4日 ~ 27日)で初の舞台出演を果たす。
【Not Sponsored 記事】
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