モデルプレスのインタビューに応じた瀬戸康史(C)モデルプレス

「あさが来た」ナル様で話題、瀬戸康史「不安はあった」素顔と真逆“ダメンズ”ぶりがドハマリ モデルプレスインタビュー

2016.03.15 08:00

現在放送中のNHK連続テレビ小説「あさが来た」(総合テレビにて月~土曜、あさ8時~ほか)で、日本初の女子大学設立に奔走する成澤泉役を演じる瀬戸康史(27)。ディーン・フジオカ演じる五代様が亡くなってから1ヶ月。“五代ロス”に世の女性が嘆いている中、強烈なインパクトともに現れたのが“ナル様”だった。

大阪の発展のために奔走し続けた頼りになる年上男子・五代様。一方、ナル様は日本に女性の高等教育を広げることを夢見る元学校教員。アメリカへの留学経験もあり、知性もあるが、お金にも身なりにも無頓着で、どこか抜けている“放っておけない男子”。ヒロイン・あさ(波瑠)との出会いも、ダメっぷり全開で、初対面にも関わらず、「3日間何も食べてない」と目の前で突然倒れ込む始末。五代様とは真逆の魅力を放つナル様。女性の母性本能をくすぐり、じわじわとブレイク中だが、演じている本人は「もしかしたら、成澤先生をきっかけに広く知っていただいているのかな?とも思うんですが、俺自身は反響を感じていないんです」とその実感はあまりないそうだ。

瀬戸康史(C)モデルプレス
それでも感じるプレッシャーもあり、「あれだけの人気作品ですから、途中から参加するということに不安がありました」と撮影を振り返る。

「作品に途中から参加することがはじめてだったんです。出来上がっているチームの中に入っていくわけですから、ちゃんと現場に馴染めるかなって心配していました。でも、波瑠さんや玉木宏さんをはじめ、スタッフ、キャストの方々が暖かく迎えてくださったので、不安は消えて伸び伸びと演技することができました。皆さんには、本当に助けていただいたなと感謝しかないです」。

瀬戸康史/連続テレビ小説「あさが来た」場面カット(C)NHK
瀬戸康史/連続テレビ小説「あさが来た」場面カット(C)NHK
“途中参加”を意識して、「とにかくインパクトのある人物にしたいなと考えていました。視聴者の方の記憶に残るように、そして受け入れていただけるように、魅力あるキャラクターに。例えば、頭を掻くとかジェスチャーで大げさでものを伝えるとか。身なりを気にしないって設定だったので、頭はボサボサしました」とナル様流のこだわりも詰まっている。結果、綿密な役作りは功をなし、なぜか放っておけない“ダメンズ”ナル様が誕生した。

“ダメンズ”ぶりがドハマリ

瀬戸康史/連続テレビ小説「あさが来た」場面カット(C)NHK
瀬戸康史/連続テレビ小説「あさが来た」場面カット(C)NHK
女性がハマる“ダメンズ”ぶりは、絶妙なバランスで成り立っている。行き過ぎてはダメ、抜けているのに夢にアツく志が高いところがいい。瀬戸の甘いルックスも、ナル様のキャラクターにドハマリしている。

今年で芸能生活11周年目。2005年、母親が応募した「第2回D-BOYSオーディション」で準グランプリを受賞し、そのままグループに加入する形でデビュー。数々の作品に出演。昨年は、自身2度目のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で吉田稔麿を演じた。

ナル様とは真逆?真面目一筋な素顔「そこが俺のダメなところ」

瀬戸康史(C)モデルプレス
瀬戸康史(C)モデルプレス
本人のイメージから、“ダメンズ”は程遠い。「俺も全然ダメですよ(笑)」と笑うが、それは自己評価が厳しいからゆえ。「普段からテンションが上がるタイプではないので、演じていてめっちゃ楽しいです。志とか夢とかはあるけど、行動に移せないタイプですし、そこが尊敬できます」と役柄に敬意を払い、オンエアについては「どういうカットに仕上がったかを確認するためにも観ます。カットされた部分もあるので、それを確認して『じゃあ次の回でこうしてみよう』って計算をしています」と、全く“ダメ要素”の見つからない真面目ぶりだ。

「そこが俺のダメなところなんです。寄り道ができなくて、遊び心がないタイプ。例えば、学校の帰り道でも通学路を通って帰るタイプだったので、買い食いとかもできなくて(笑)。ちょっと道から外れてみるってことが俺には大事だと思うんですよね。それって結局、余裕ってことですから」。

23歳でやってきた役者としての転機「やらされてる感が、気がつけば夢に」

瀬戸康史(C)モデルプレス
小さな頃から、真面目タイプ。しかし、俳優業については「23歳までは、目標も持たずにやっていました。自ら入った世界じゃないから、やらされてる感が残っていたんですよね」と意外な過去があった。

そんな彼を変えたのは、2012年10月期放送の連続ドラマ「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」(フジテレビ系)。「その現場ではじめてスタッフさんや共演者の方とご飯に行って、そこから作品に対する姿勢が変わりました。それまでは、全くそういうことをしないタイプだったし、別の人生を考えたこともあったけど、この作品に出会えたことで『一生続けていきたい』って気持ちになって、今では仕事が楽しくてしょうがないです」。

瀬戸康史(C)モデルプレス
そのときから、夢は「役者を続けること」になった。「最初は全くそんなこと考えていなかったけど、気がつけば夢になっていました。俺は夢じゃないものを夢にした男です」――どんな始まりでも、今ではその目標が彼を輝かせる。

“夢を叶える秘訣”は、シンプルに「諦めないこと」

瀬戸康史(C)モデルプレス
最後に、「夢を叶える秘訣」を聞いてみた。返ってきた答えは、迷わずに、シンプルに、「諦めないこと」。

「成澤先生も言っていましたが、『諦めずに進んで行ったら、きっと明るい未来が見えるし、新しい朝が来る』ってことだと思います。色々な事情はあるかもしれませんが、続けるってことが大事なのかなと。あとは、周りの方への感謝を忘れないことや夢を口にするということでしょうか。昔、CMで観たんですが、日本人の子どもは夢を聞くと『○○になりたい』って答えるけど、外国人の子どもは『○○になる』って答えるんですって。国民性の違いだとは思いますが、ときには『なる』と言い切る勇気が必要なのかなと思います」。

(modelpress編集部)

瀬戸康史(C)モデルプレス

瀬戸康史 プロフィール

生年月日:1988年5月18日
出身地:福岡県
身長:174cm

2005年俳優デビュー。近年は舞台「マーキュリー・ファー」、主演映画「合葬」(モントリオール世界映画祭出品作)などで演技力を高く評価されるなど、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。4月からは「グレーテルのかまど」(Eテレ)の新シーズンがスタート。現在放送中のNHK連続テレビ小説「あさが来た」(総合テレビにて月~土曜、あさ8時~ほか)では、成澤泉役を演じ話題を集めている。また、4月15日(金)よる10時スタートのドラマ「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系)にて、“フェアリー男子”を演じる。

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