桐山漣、NEWS加藤シゲアキとは「不思議な縁を感じた」…俳優デビュー10周年を前に「今が一番楽しい」芝居への想い モデルプレスインタビュー
2015.12.22 21:00
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俳優の桐山漣(30)が、モデルプレスのインタビューに応じた。今年で俳優デビュー9年目を迎え、30歳の節目として写真集「キリヤマ レン」(ワニブックス刊)を発売。2016年1月9日スタートの新ドラマ「傘をもたない蟻たちは」(フジテレビ系/毎週土曜23時40分~24時5分 ※全4話)では、主演を務める。そんな桐山が今思うこととは―。
世間が抱く「クール」な印象を払拭
12月12日に発売した、自身初とも言える本格写真集「キリヤマ レン」では、桐山が青春時代を過ごした所縁の地・町田でのショットや、愛犬と海で戯れる様子を収めた“素の表情”、アメリカンコテージや夜の街中でタバコをふかす“大人の男”、和洋折衷のファッショナブルな衣裳を身にまとった姿など、これまで見せてこなかった数々の新たな一面を披露している。「僕の印象って、会ったことのない人からは“クール”だったり、“冷たい人”というイメージみたいなんですよね。だから、『本当はこうだよ』っていうものを今回提示していきたかった」。
世間が抱くイメージと、自身が思う本当の自分。桐山はその矛盾を払拭するかのごとく、自ら企画発案に携わり、辿り着いたのはクールなイメージとは正反対の“ユニーク”さだった。映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』(1998)をイメージしたという衝撃のショットや、トイレで撮影した裏表紙に隠された秘密も、桐山自身の考案だ。「画だけで見ると下品かもしれないんですけど、モノトーンで並べるとオシャレに見える。こういう間の抜けた表情もなかなかない。仕掛けというか、細かい部分を見ることで僕の人間性や本来の素の部分を感じとってもらえれば嬉しいなと思っています」と目を細めた。
「30歳だからと言って特に意識することはなかったんですが、30歳というものにきちんと爪痕を残せたら」。そんな思いで撮影に臨んでいた桐山は、「ゼロから物を作るということの難しさ、大変さ、喜び、楽しさ…それを今回初めて知って勉強になりましたし、納得のいく1冊ができました」と噛み締めながら、出来栄えに自信を見せた。
「すごく刺激的な出会いが多かった」2015年を回顧
2015年は、「まんまこと~麻之助裁定帳~」(NHK)で初の連続ドラマ時代劇に挑戦。また、ドラマ「永久就職試験」(日本テレビ系)や、映画「群青色の、とおり道」で主演も務め、スペシャルドラマ「磁石男2015」(日本テレビ系)、映画「呪怨 -ザ・ファイナル-」「東京PRウーマン」など数々の話題作にも出演した。21歳で俳優デビューして9年目。2009年には平成仮面ライダーシリーズ第11作「仮面ライダーW」にて左翔太郎/仮面ライダーW役で、連続テレビドラマ初主演を飾り注目を集めた桐山だが、「振り返ってみると、今年は今までコツコツやってきたことや成果を発揮できるステージに、一歩ずつ踏み込んでいけたのかなと感じています。一昨年にちょうど『時代劇をやりたい』と言っていたら、夏にやらせていただくことになり、普段の現代劇とは違うので学ぶことも多かったですね」。
「今年はすごく刺激的な出会いが多かった」としみじみ話す。1月9日よりスタートする主演ドラマ「傘をもたない蟻たちは」の原作者である、NEWS・加藤シゲアキもその1人だ。「加藤さんが作品を書いていることは知っていたんですけど、ドラマをやると決まって原作を読ませてもらったら、面白くて2回読みましたね」とそのセンスと魅力にハマってしまったようで、「原作がもともとあるものには、映像化への期待や不満は付きもの。どうしたら理想に一歩近づけるか、とにかく僕らが原作を愛して、そこからもらう発想や素直に読み取ったものを、いかに映像で表現していくかが大切だと感じています」と主役という看板を背負った思いを明かした。
群馬県・太田市を舞台にした映画「群青色の、とおり道」では、主役にも関わらずミュージシャン役ということもあって、ギターの演奏や歌に没頭してしまい現場を佐々部清監督に引っ張ってもらっていたことが多かったよう。「傘をもたない蟻たちは」の現場では、その反省をバネに座長として引っ張っていけているのか聞いてみると、「僕は、自分の思い描いていたようにできているかなと思っています(笑)。『群青色の、とおり道』の現場では雨を降らすことも多くて、佐々部監督には“雨男”と言われていたんですけど、今回の現場は晴れさせていますので、景色も良いです!」と満足気に笑顔を浮かべた。
加藤シゲアキに「不思議な縁」 主演作を紐解く
原作「傘をもたない蟻たちは」は、エリート・サラリーマン、女子高生、美大生など“いまを生きる”さまざまな主人公たちが登場する6編(「染色」「Undress」「恋愛小説(仮)」「イガヌの雨」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」)の物語で構成される短編小説集。“生と性”をテーマに、短編それぞれの作品でファンタジー、ラブストーリー、純文学など幅広いジャンルの物語が展開されるが、今回のドラマ「傘をもたない蟻たちは」では、「恋愛小説(仮)」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」という全く異なる魅力を持つ3編を取り上げ、それらを4週連続ドラマとして放送する。全4話に共通する、桐山演じる物語の主人公は、原作「恋愛小説(仮)」の主人公でもある若手小説家の橋本純。純は、世界の不条理をテーマにした“SF”しか書いたことがなく、以前執筆していた連載も終わり、2年も単行本を出しておらず貯金を切り崩しながら生活をしている、いわば落ち目のSF小説家。そんな純に、彼が以前より世話になっている編集者・館山から仕事の依頼が舞い込む。仕事の内容は、若い読者向けのウェブマガジンに掲載する読み切りで、テーマは“恋愛”。恋愛小説など書いたこともなく、純は断ろうとするが「これが、ラストチャンス」と館山に押し切られる。締め切り間際になっても、一向に筆が進まず部屋の中で悩み続ける純のもとに、幼なじみの村田啓介が現れる。恋愛小説が書けないと愚痴をこぼす純を励ます啓介。優しい啓介との会話の中から、作家デビュー当時に、熱狂的なファンが自分のゴミを持って帰ってしまった出来事を思い出す。その出来事から着想を得て、ようやく小説「インターセプト」(ドラマでは、原作『インターセプト』を純の妄想として映像化)を書き上げる。
今回、加藤がその幼なじみ・啓介を演じるが、桐山は「プロデューサーさんから『2人はすごく幼馴染感がある』と言われます。この前、取材で2ショットを撮ることが多かったんですけど、『バディ感がある、ユニット感があるね』って(笑)。でも確かに、目や耳、匂いなどでは感じられないような、不思議な縁みたいなものは感じました」と初共演に感慨深げ。「すごく話しやすいですし、僕にとってはとても良いご縁をいただいたなと思っています」。
作品の内容については「見ていただければわかるんですが、決して暗い話ではないし、終わった時に前向きになってもらえる」とアピール。「1話や2話は特にコメディが多く、奥深い作品なので、とても30分4話とは思えないほど。オムニバスがどのようにしてひとつの物語になっていくのか、注目してもらいたいです」と語るその目は、自信で満ちあふれていた。
来年で俳優10周年―2016年の目標&夢を叶える秘訣とは
桐山は、来年でデビュー10周年に突入する。「やりたいことや挑戦してみたいことを挙げればキリがないと思うのですが、俳優を9年やってきて、今が一番楽しい。その気持ちは来年も絶やさぬよう、胸の中で燃やしておきたいです」と熱く未来を見据える傍ら、「そこには僕1人の力ではなく、いろいろな方の力や支えがあるからこそ。今まで応援してくれた方はもちろん、お世話になった方たちに、今自分が出来る最大限のお芝居で表現して、恩返しして行けたらと思っています」と周りへの感謝を忘れない旨を語った。最後に、モデルプレスの読者へ向けて“夢を叶える秘訣”のアドバイスを聞いた。「口に出すことじゃないですかね?口に出すと叶うものですよ、意外と。僕も『時代劇をやりたい』と口にしていたら、時代劇が決まりましたし。有言実行とはまた違いますが、それを言っておくのと言わないのとでは、夢に近づく距離が少し違うんじゃないかな、と思います」。
本人も語っていたように、クールな外見とは裏腹に、とても気さくな笑顔でひとつひとつの質問にじっくりと答えてくれた。「デビュー当時から応援してくれている人は、2~3人くらいはいるんじゃないかな(笑)」と話す謙虚な心を胸に、デビュー10周年、30代の新たなステージへと向かう“俳優・桐山漣”が楽しみだ。(modelpress編集部)
桐山漣(きりやまれん)プロフィール
※「漣」の漢字は正しくはシンニョウの「点」が一つ生年月日:1985年2月2日
出身地:神奈川県
血液型:O型
趣味:音楽鑑賞、スノーボード、ビリヤード、ドライブ
特技:ベース、ギター、スキー
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