小室哲哉が語る“日本のクラブシーン”の未来 若手クリエイターにエールも<モデルプレスインタビュー>
2015.07.29 10:29
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globeで音楽プロデューサー、DJとしても活躍する小室哲哉(56)がモデルプレスのインタビューに応じた。
小室は17日、東京・西麻布で行われた大人のためのラグジュアリーパーティーイベント「TOKYO LOUNGE」にDJとして出演。ステージ出演前に行ったインタビューでは、“J-POP界のレジェンド”として、日本の音楽シーンを牽引し続ける彼に、日本のクラブ文化について語ってもらった。
小室哲哉:やっと東京にも海外で昨今あるような、ラウンジ的なクラブができたなと思います。欧米、特にヨーロッパは多くありますが、こういったクラブはこれまで日本では中々作れなかったので。これから色んなことでクラブシーンが盛り上がって行く時に、オシャレなラウンジみたいなクラブはなくてはならないと思うので、ぜひキープしてほしいなと思いますね。
― これをきっかけに、もっともっと増えてほしいと?
小室:そうですね。大騒ぎするだけじゃなくて、そこの空間で喋ったりもできるし、歌ったり踊ったり、DJのプレイが見えるようなクラブ。そういうのがもっとたくさんできたらいいんですけどね。特に、海外の人達は必要としていますから。日本に来た時に「夜どうするの?」と考えた時、そういう場所が足りないんですよ、今。
― そうなんですね。ラウンジスタイルのクラブは、お客さんもゆったりとした雰囲気で楽しめるのも良いところですよね。
小室:これからもっともっと洗練されていって、ラウンジ感が出てくればいいなと思っています。“ギューギューのすし詰め状態”っていうんじゃなくって、余裕のある感じのクラブになっていってほしい。こういうラウンジに来たら「カッコいい女性・男性が必ず見つかる!」みたいな。もちろんフェスなんかはまた全然違いますから。それぞれの良さが浸透すればいいですね。
小室:ダンスミュージックはここ20年、成熟期を迎えてきていると思うんです。とはいえ、EDMが今になって流行っていたりとか(欧米に比べて)2、3年ほどズレている。早く普通な状態になってくれるべきだなと。じゃないと、2020年の東京オリンピックに間に合わないですよね。
― あと5年しかないですね。
小室:そういうのが当たり前の“東京”になってくれないと。食事や音楽、競技以外の部分でも、楽しんでもらいたいじゃないですか。そのためには、やはりそういう場所もどんどんできてくれないと。ファッションなどは、先を行っていると思うので。
小室:おかげさまで、この歳でも20代の“これから”っていうクリエイターの子たちが「僕と一緒になにかやりたい」と言ってきてくれることが多いんです。「貪欲だな」と思いますよね。早いうちに、僕らからなにか盗めることはどんどん盗んじゃってほしい(笑)。特に音楽の場合は、そういうのは絶対に必要。あんまり年齢が関係ない世界なので、ダンスミュージックとかは特に。20代の若い子から40代の大御所が一緒にやってもなんの違和感もない。だからこそ、貪欲にズカズカと「コラボやりたいんですけど」とか、あっていいと思うんですよ。実際、今そういう状態になってきているので。
― どんどん受け継がれていくんですね。小室さんもそうやって育ってこられたんですか?
小室:いや、僕らはそういう風にはできなかったですね。体育会系なところがあって、そうはいかなかった。でも、今はそういう垣根がない時代になってきていることは間違いないんです。10代20代の子たちは、僕らの世代のところにフランクな感じで来てくれればと思います。
― でも、それはかなり勇気がいるような気もするのですが…。
小室:いやいや、全然そんなことないですよ。今、僕らの世代で隠すような人はいないと思う。皆オープンなので。だから、ガツガツ行って下さい!それは音楽業界にかかわらず、メディア、ファッション、デザイン…、どの世界でも同じだと思います。
― ありがとうございました。
「TOKYO LOUNGE」は、音楽とアートが融合した、完全招待制の新世代ラグジュアリーパーティーをコンセプトに、史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」、国内最大級のインターネットメディアサービス「Ameba」、日本最大級のファッションニュースサイト「modelpress」の3社がタッグを組み、各専門分野のプロが「質」にこだわった今までにないハイクオリティなイベント。
小室は「Many Classic Moments」「Love again」「Is this love」など、今年デビュー20周年を迎えるglobeの名曲で約400人の来場者を魅了した。(modelpress編集部)
出身地:東京都
音楽家、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、ミキシングエンジニア、DJなど幅広く活躍。83年、宇都宮隆、木根尚登とTM NETWORK(のちのTMN)を結成し、84年「金曜日のライオン」でデビュー。同ユニットのリーダーとして、早くからその音楽的才能を開花。93年にtrfを手がけたことがきっかけで、一気にプロデューサーとしてブレイク。以後、篠原涼子、安室奈美恵、華原朋美、H Jungle With t、今年デビュー20周年を迎えるglobeなど、自身が手がけたアーティストが次々にミリオンヒット。2010年からは作曲家としての活動を再開。AAA、森進一、北乃きい、超新星、SMAP、浜崎あゆみなど幅広いアーティストに楽曲を提供している。
余裕のある“ラウンジ”クラブは「なくてはならない」
― 会場の雰囲気をご覧になってみていかがですか?小室哲哉:やっと東京にも海外で昨今あるような、ラウンジ的なクラブができたなと思います。欧米、特にヨーロッパは多くありますが、こういったクラブはこれまで日本では中々作れなかったので。これから色んなことでクラブシーンが盛り上がって行く時に、オシャレなラウンジみたいなクラブはなくてはならないと思うので、ぜひキープしてほしいなと思いますね。
― これをきっかけに、もっともっと増えてほしいと?
小室:そうですね。大騒ぎするだけじゃなくて、そこの空間で喋ったりもできるし、歌ったり踊ったり、DJのプレイが見えるようなクラブ。そういうのがもっとたくさんできたらいいんですけどね。特に、海外の人達は必要としていますから。日本に来た時に「夜どうするの?」と考えた時、そういう場所が足りないんですよ、今。
― そうなんですね。ラウンジスタイルのクラブは、お客さんもゆったりとした雰囲気で楽しめるのも良いところですよね。
小室:これからもっともっと洗練されていって、ラウンジ感が出てくればいいなと思っています。“ギューギューのすし詰め状態”っていうんじゃなくって、余裕のある感じのクラブになっていってほしい。こういうラウンジに来たら「カッコいい女性・男性が必ず見つかる!」みたいな。もちろんフェスなんかはまた全然違いますから。それぞれの良さが浸透すればいいですね。
海外との差
― そういうクラブにしていくにあたって、どのようなことが必要だとお考えですか?小室:ダンスミュージックはここ20年、成熟期を迎えてきていると思うんです。とはいえ、EDMが今になって流行っていたりとか(欧米に比べて)2、3年ほどズレている。早く普通な状態になってくれるべきだなと。じゃないと、2020年の東京オリンピックに間に合わないですよね。
― あと5年しかないですね。
小室:そういうのが当たり前の“東京”になってくれないと。食事や音楽、競技以外の部分でも、楽しんでもらいたいじゃないですか。そのためには、やはりそういう場所もどんどんできてくれないと。ファッションなどは、先を行っていると思うので。
若手クリエイターにエール
― では、最後に若手クリエイターに向けて、夢を叶えるためのアドバイスをお願いします。小室:おかげさまで、この歳でも20代の“これから”っていうクリエイターの子たちが「僕と一緒になにかやりたい」と言ってきてくれることが多いんです。「貪欲だな」と思いますよね。早いうちに、僕らからなにか盗めることはどんどん盗んじゃってほしい(笑)。特に音楽の場合は、そういうのは絶対に必要。あんまり年齢が関係ない世界なので、ダンスミュージックとかは特に。20代の若い子から40代の大御所が一緒にやってもなんの違和感もない。だからこそ、貪欲にズカズカと「コラボやりたいんですけど」とか、あっていいと思うんですよ。実際、今そういう状態になってきているので。
― どんどん受け継がれていくんですね。小室さんもそうやって育ってこられたんですか?
小室:いや、僕らはそういう風にはできなかったですね。体育会系なところがあって、そうはいかなかった。でも、今はそういう垣根がない時代になってきていることは間違いないんです。10代20代の子たちは、僕らの世代のところにフランクな感じで来てくれればと思います。
― でも、それはかなり勇気がいるような気もするのですが…。
小室:いやいや、全然そんなことないですよ。今、僕らの世代で隠すような人はいないと思う。皆オープンなので。だから、ガツガツ行って下さい!それは音楽業界にかかわらず、メディア、ファッション、デザイン…、どの世界でも同じだと思います。
― ありがとうございました。
「TOKYO LOUNGE」は、音楽とアートが融合した、完全招待制の新世代ラグジュアリーパーティーをコンセプトに、史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」、国内最大級のインターネットメディアサービス「Ameba」、日本最大級のファッションニュースサイト「modelpress」の3社がタッグを組み、各専門分野のプロが「質」にこだわった今までにないハイクオリティなイベント。
小室は「Many Classic Moments」「Love again」「Is this love」など、今年デビュー20周年を迎えるglobeの名曲で約400人の来場者を魅了した。(modelpress編集部)
小室哲哉(こむろ・てつや)プロフィール
生年月日:1958年11月27日出身地:東京都
音楽家、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、ミキシングエンジニア、DJなど幅広く活躍。83年、宇都宮隆、木根尚登とTM NETWORK(のちのTMN)を結成し、84年「金曜日のライオン」でデビュー。同ユニットのリーダーとして、早くからその音楽的才能を開花。93年にtrfを手がけたことがきっかけで、一気にプロデューサーとしてブレイク。以後、篠原涼子、安室奈美恵、華原朋美、H Jungle With t、今年デビュー20周年を迎えるglobeなど、自身が手がけたアーティストが次々にミリオンヒット。2010年からは作曲家としての活動を再開。AAA、森進一、北乃きい、超新星、SMAP、浜崎あゆみなど幅広いアーティストに楽曲を提供している。
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