インタビューに応じたE-girls・Aya【モデルプレス】

E-girlsリーダーAya「ダンスや歌だけじゃない」メンバーの魅力に迫る「新たな発見があった」 モデルプレスインタビュー

2014.10.17 17:03

17日、EXILE系ガールズグループ・E-girlsの1stフォトブック「カラフル・ダイアリー」が発売された。モデルプレスは今作のトータルプロデュースを手がけたリーダー・Ayaのインタビューを実施。自らカメラを構えた今作にかける思いをはじめ、27人を率いるリーダーとしての立ち位置、そして日々成長を遂げるグループの展望も語ってもらった。

E-girlsの幅広い魅力を伝える1冊

― ファン待望の初写真集は、ハワイの海、遊園地、ボーリング、ショッピングなどを楽しむメンバーの飾らないオフスタイルをAyaさんが撮影。トータルプロデュースにあたり、特にこだわった点をお聞かせください。

Aya:私はずっと写真集を出すことが夢で、普段からカメラを持ち歩いてE-girlsメンバーのオフショットを撮影していたんです。なので今回の作品では、カメラマンさんが撮れないような、私目線のメンバーの素の表情を皆さんに見て頂けたらと思って、すごくこだわって作らせて頂きました。

E-girls 1stフォトブック「カラフル・ダイアリー」より(左から)藤井萩花、藤井夏恋、生田梨沙、SAYAKA、中嶋桃花(撮影:Aya from E-girls/Dream)
E-girls 1stフォトブック「カラフル・ダイアリー」より(左から)藤井萩花、藤井夏恋、生田梨沙、SAYAKA、中嶋桃花(撮影:Aya from E-girls/Dream)
(左から)武部柚那、佐藤晴美、鷲尾伶菜(撮影:大辻隆広)
メンバーによる手書きの日記やイラストコラージュも
― メンバー同士にしか見せない、貴重な表情を垣間見ることができそうですね。

Aya:そうですね。撮影の仕方も「ここでこういうポーズを撮ろう」という感じではなく、自然に会話をしながら、目の前で起きていることをカメラにおさめるようにしていました。本当に普段のE-girlsを見てもらえる1冊に仕上がったと思います。

― カメラに興味を持ったのはいつ頃ですか?

Aya:高校2年生ぐらいの時から独学で撮り始めて、カメラが大好きになりました。風景よりもメンバーばかり撮っていますね。

Aya自らカメラをかまえてメンバーの日常を切り取った
Aya自らカメラをかまえてメンバーの日常を切り取った
― 今回カメラマンとしてメンバーに向き合うにあたって、意識したことはありますか?

Aya:メンバーは私がカメラを構えていることに違和感がないので、本当にいつも通りの雰囲気ですね。決まり事といったら「ピースは禁止」ということぐらいかな。目線がない写真も結構あるんですよ。

― AyaさんのブログでもE-girlsのオフショットがたくさん掲載されていますが、それぞれのメンバーの魅力を紹介するコメントが添えられているのが印象的です。

Aya:今回「カラフル・ダイアリー」というタイトルをつけましたが、E-girlsは1人1人カラーが違って、年齢層も幅広いグループです。そういった意味では、私も今回の写真集を作るにあたって、改めて1人1人のことをよく知ることができたと感じています。今まで見られなかった表情や、「この子にはこういう衣装とメイクが似合うんだ!」という新たな発見もあり、すごくいい機会になりました。

Aya
Aya
― 昔から応援してきたファンの方々はもちろん、最近様々なメディアでE-girlsを知ったという方もこの作品を手に取ると思いますが、どのような楽しみ方をしてほしいですか?

Aya:「E-girlsってこういう子たちがいるんだ」ということですね。1人1人の顔やスタイル、個性がはっきり見える作品に仕上がったので。私が全体的に見させていただいたということも1つのカラーだと思うし、E-girlsはダンスや歌だけじゃなくて、こうして写真を撮ったり、絵を描いたりするメンバーもいるんだよということも伝えたいです。E-girlsというグループの幅広い部分を、これを機に見ていただけたらなと思いますね。

― 初の写真集ということで、グループにとって代表的な作品になりますが、トータルプロデュースという役割にプレッシャーはありませんでしたか?

Aya:めちゃくちゃあります!結構、夢を見ますね(笑)。

― 夢に出るほど!ちなみに、どんな夢ですか?

Aya:本屋さんに行ったら、写真集がブワーッと積まれている夢(笑)。この作品をいろんな人に見てもらいたいという思いが本当に強いので、皆さんの反応がすごく気になります。

HIROら先輩から受け継いだリーダー像

上を目指すには“がむしゃら感”が必要
上を目指すには“がむしゃら感”が必要
― グループとしては昨年、初めて「NHK紅白歌合戦」への出場を果たし、その後AyaさんはEXILE HIROさんからリーダーに任命されましたが、この1年を振り返って、グループにどんな変化や成長があったと感じますか?

Aya:今年はHIROさんから「結束力」というテーマを頂き、夏に初のアリーナツアーを開催しましたが、今回のツアーを通して、より結束力を強めることができたと思います。結束力は作ろうと思って作れるものじゃないということも強く感じる中で、メンバー全員が『来て下さった皆さんの記憶に一生残るライブをしよう』という同じ方向を見ていれば、こんなにもすぐに結束力が強まるんだなという手応えもありました。みんなが自分の意見を怖がらずに言ってくれたことも大きな一歩でしたし、それぞれが「もっと上に向かっていこう」という“がむしゃら感”を持つことで、E-girlsというグループがもっともっと大きくなっていく。それに1人1人が気付かされたことが大きな成長だと思うので、来年に向けてみんなで力を合わせて盛り上げていきたいなと思います。

― リーダーとしての立ち位置はご自身の中で確立されましたか?

Aya:色々な方に「リーダーとしてまとめるのは大変じゃないですか?」とお声がけいただくんですが、まとめるというよりは、メンバーが自分でアイデアを出して行動できるような環境づくりをする役割だと考えています。ライブに向けて緊張感のある雰囲気や「やってやるぞ!」という気持ちづくりの面でも、私含めDream4人が先頭に立って、みんなを引っ張っていけたらと思っています。今回の写真集を見ていただいてもわかると思いますが、E-girlsは年齢が全然違うメンバーも本当に仲がよくて、楽屋もワイワイ女子校みたいな感じ。その分切り替えが大事なので、ライブの1時間前になったら、Dreamが率先して声出しやストレッチをして、いい空気感で本番に臨んでいます。これはE-girlsができた当初から続いている習慣なんです。

― リーダーとして悩むこともありますか?

Aya:最初はすごく悩みました。今でもやっぱり“伝える力”が、力不足だなというのは常に感じていますね。

― 伝える力。

Aya:はい。事務所でE-girls会議があった時、スタッフの方が言ってくれたことを私が解釈して、みんなに伝えるんですが、27人集まって話すのと、1対1で話すのでは全然違いますよね。ちょっとでも悩んでいそうな子がいたら1対1で話せるようにはしていますが、まだまだ全然みんなの話を聞けていないという意識があって。みんな悩みとかないのかな?と感じています。

Ayaなりのリーダー像とは
Ayaなりのリーダー像とは
― 幅広く気を配ることはとても大変ですよね。

Aya:そうですね。でも、その点は先輩方がすごいんです。私達も後輩として、EXILEさん達にすごく可愛がってもらっているので、その背中を見て、私達もこういう先輩であるべきだと勉強させていただいています。上から目線ではなく、みんなと同じ目線に立って、一緒に上に向かっていきたいというリーダーとしての姿勢は、先輩方から学んだこと。事務所の社長でもあるHIROさんでさえ、スタジオに入る時は必ず靴を脱いだり、靴を拭いたり…基本中の基本の礼儀を大切にされている姿を見ると「アーティストである前に、人としてちゃんとあるべきだ」という初心にかえることができるんです。

― HIROさんから、リーダーとしてのあり方を具体的にアドバイスされることもありますか?

Aya:はい。私が悩んでいる時はすぐに気づいてくださって、アドバイスをいただいています。リーダーという役割をいただいた時、会議室で「Ayaちゃんどうかなぁ?」というお話をされて、私すぐに「無理です!」という言葉が出たんですよ。私の中のリーダー像はHIROさんだったので、「HIROさんのようなリーダーには私はなれないので、少し考えさせて下さい」とお伝えしました。でもHIROさんは「リーダーだからって力まなくても大丈夫。俺を目指すんじゃなくて、Ayaちゃんなりのリーダー像を作っていけばいい」と言ってくださって。「Ayaちゃんはみんながアイデアを出しやすい環境づくりをして、E-girlsをもっと盛り上げられるような、そんな存在になってほしい。リーダーは俺も一緒にやる」。その言葉を聞いた時、「HIROさんがいてくださるなら、すごく心強い」と決心がついたんです。なので何かあった時にはHIROさんに相談をして、常にアイデアやアドバイスをいただいています。

時代を象徴するグループに

憧れのHIROからの期待を胸に
憧れのHIROからの期待を胸に
― 今回の写真集もそうですが、モデルや女優、バラエティなどメンバー個々の幅広い活躍があり、グループ全体の知名度もぐんと上がりましたよね。ファン層の広がりも、肌で感じているのではないですか?

Aya:そうですね。最近はイベントをやると小さいお子さんもたくさん来てくださるんです。今年アニメ「ちびまる子ちゃん」の「踊るポンポコリン」をカバーさせていただいたり、Amiちゃんがバラエティ番組にたくさん出演していることで、家族でイベントにいらっしゃる方も増えているので、「こういう方も来てくださるんだ!」という喜びがありますね。特に小さい子ども達が一生懸命「E-girlsになりたい」と書いてくれたファンレターをもらうと、グッときます(笑)。「こうやって憧れられる存在になっているんだな」と責任感をすごく感じますね。頑張らないとなって。

― では、E-girlsがさらに前に進むための課題を挙げるとしたら?

Aya:日々レッスンを受けて、歌うステージがある。今、E-girlsはすごく素晴らしい環境に置かれていますが、それはあくまでも先輩方がすごく苦労して作ってくださった道。スピード感のある1年間を過ごすと、それを忘れがちになりますが、まだまだ自分達でつかんでいるものではないので、これからは先輩達の力に頼りすぎず、自分達で前に進んでいけるパワーをつけていかないといけない。そのためにはもっと、1人1人の“がむしゃら感”が必要だと思います。私達が目指しているところはまだまだ上なので、そういったことをそれぞれが自覚していかなければならないんです。

夏のツアーの後、HIROさんからは「もっと出来るんじゃない?」という言葉をいただいて。その時、反省する部分はもちろん、期待して頂いているんだなというのも心から伝わってきましたし、ここで止まることなく、次に向かって頑張らないとなと気合が入りました。

― これから先、E-girlsはどのようなグループを目指しますか?

Aya:やっぱり一番は「ライブを続けられるアーティスト」ですね。今年やっと初めてのライブツアーができましたが、もっともっと大きい規模で、全国色々な場所でたくさんライブができるアーティストを目指したいと思います。日々の曲作り、レコーディング、トレーニングやダンスレッスンも、全てはライブがあるからこそ。メンバー全員「何よりもライブがしたい!」という思いで毎日頑張っています。私が小さい頃憧れたアーティストさんのように、今の時代を象徴するグループになりたい。家族全員で楽しめるライブをして、日本中を盛り上げたいですね。

― 今年も残りわずかですが、最高の1年を締めくくるために、残り3ヶ月どんな風に駆け抜けていきたいと思いますか?

Aya:E-girlsを盛り上げるには、Dream、Happiness、Flowerとしての活動も欠かせません。グループによってカラーが違うので、それぞれが切磋琢磨することで、E-girlsとして集まった時にすごいパワーになるんです。各グループに戻った時はちょっと人数が減っちゃうので、楽屋がめっちゃ寂しかったりもするんですけどね(笑)。2015年を勢い良く迎えられるように、もっともっと日本中の方にE-girlsのことを知っていただいて、次のライブに繋げられるように頑張りたいと思います。

「ピンチはチャンス」何があっても諦めない

目の前の壁をどう乗り越える?
目の前の壁をどう乗り越える?
― 最後に、モデルプレスの読者へ向けて“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。

Aya:私も今年で13年目なんですが、諦めの悪さでここまで来れたと思っています(笑)。Dreamに一度解散宣告があった時、HIROさんが「もう一度やろう」と手を差し伸べてくださった。本当に何回も「ヤバイな」って感じたことはあったんですけど、何よりも歌って踊ることが大好きだし、こうやって写真集を出すという夢も叶えられたので、何があっても諦めないということが一番だと思いますね。

Dreamとしての座右の銘に「ピンチはチャンス」という言葉があります。壁にぶつかった時は「これは何か大きい波が来るな」と考えれば、ワクワクしながら乗り越えることができるんです。もちろん、落ち込む時はかなり落ち込みますよ(笑)。でもいつの間にか、またやりたくなっているんですよね。

― ありがとうございました。

リーダーとして27人の先頭に立つプレッシャーを感じさせない溌剌とした受け答えが印象的だったが、目標とする先輩の背中を見ながら悩み、日々メンバーとの向き合い方を模索する一面も垣間見ることができた。それぞれ多彩な個性を発揮できるのは、E-girlsというグループに揺るぎない「結束力」があるからこそ。彼女達の目の前には、カラフルに光り輝く未来が広がっている。(modelpress編集部)

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