パリ「JAPAN EXPO」で自身3度目の海外ライブを行ったジャルジャル(C)TokyoGirl’sUpdate

結成12年目のジャルジャル、海外本格進出にかける思い 「他のコンビには負けない」こだわりと野望を語る モデルプレスインタビュー

2014.08.04 11:37

よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ・ジャルジャルが、フランス・パリで開催された「JAPAN EXPO(ジャパンエキスポ)」に出演した。モデルプレスは自身3度目となる海外ライブに臨んだ2人を現地で直撃。コンビ結成12年目を迎えた今、アウェイでネタをぶつける思いや今後の野望に迫った。

7月2日~6日の5日間にわたって行われた「JAPAN EXPO」は日本のポップカルチャーを発信するヨーロッパ最大規模のイベントで、15回目を迎える今年、過去最高の約26万人を動員。ジャルジャルは各ブースや4000人収容のメインステージで、字幕やジェスチャーを駆使したコントを披露。ふなっしーとのコラボステージやサイン会も行い、現地のオーディエンスを多いに盛り上げた。

約26万人を動員した「JAPAN EXPO」
現地ファンが殺到したジャルジャルのステージ(C)TokyoGirl’sUpdate
2010年6月、吉本史上初となるコンビ単独海外公演をイギリス・ロンドンのロストシアターで成功させ、翌年7月にも同所で単独公演を開催。同じくロンドンで行われたジャパニーズポップカルチャーイベント「HYPER JAPAN」にもお笑い芸人初の出演を果たすなど、ここ数年で海外進出を本格化させている。フランスでの初ステージを終えた感想を聞くと「ロンドンと比べてお客さんがちょっと大人しめで、最初『あれっ、ヤバイぞ』と思ったんですけど、いざネタを始めるとしっかり見てくれて、よく笑ってくれるすごい良いお客さんでした」と福徳。後藤も「はるばる日本から来たガリガリの若者2人が、相撲のネタしてるっていう。途中拍手が起きたのは『頑張れ!』っていう応援の気持ちがあったんでしょうね(笑)。温かいですね」と振り返る。

コスプレ姿の現地人でごった返す会場は騒がしく、そこに日本人の姿はない。小さなブースでのライブは「日本だとしてもきつい環境」(後藤)だったが、このために覚えたフランス語やジェスチャーを交えて観客との一体感を生み出した。過去2回の単独公演の経験から、日本語は極力使わず、字幕でニュアンスを補足。「海外だと『フゥーッ』とか『ウェーイ』とか、ストレートに反応が返ってくる。いい感じで伝わってるなと」(福徳)、「3つフランス語を教えてもらったんですが、そのうち2つ忘れて『メルシー』しか出てこなかった(笑)。ただ今回『このネタは今日のステージでは向いてなかった』と気づいたこともあったんで、“海外用のネタ”がだんだん増えてきていると思う」(後藤)と手応えをのぞかせた。

ブースの観客はほぼ現地のファン
ネタ以外のゲームコーナーでも大いに盛り上げる
数年前「言葉が通じなくてもウケるネタがあるのでは」「じゃあ海外でやってみようぜ」と交わした冗談がひょんなことから現実となり、今では「日本語が分からない外国の方に見せるっていうこだわり。そこだけは他のコンビには負けてない」(福徳)と自信もついた。今後ライブをやってみたい国は「エジプト。古代の感覚を持った方々を笑かしたら、ほんまもんだなぁと」(福徳)、「どこかはわかんないですけど、とにかくむちゃくちゃ寒いとこ。寒い気候と戦ってる人たちは笑いのハードルも高いと思う。そういう人たちが笑ったら、すごいなぁと思いますね」(後藤)。最終的には「普通にパリやロンドンの街を歩いてて、道行く人に『あ!ジャルジャルや!』って言われること」(後藤)が目標といい「海外に日本のお笑いを伝える。『コメディ』ではなく『お笑い』という言葉を広められたら、と強く思いますね」(福徳)と野望を語った。

わかりやすいジェスチャーを盛り込む(C)TokyoGirl’sUpdate
海外に日本のお笑いを伝えることが目標(C)TokyoGirl’sUpdate
最後に“夢を叶える秘訣”を聞くと、吉本の養成所に入ることを決意した高校時代を振り返った福徳。「後藤に『NSC入ろうぜ!』ってメール送ったんですよ。何年も入るか入らへんか迷ってて、意を決して。そしたら後藤から『よし、わかった。夢掴もうぜ。男気!』っていう返事が返ってきて(笑)。当時は『あっ、さぶっ』と温度差を感じてしまったけど、今はその『男気』ってフレーズが良かったと思う」。それを聞いた後藤は「そういうことです(笑)。当時も今も、『男気』が大事ってことですね」と照れながらうなずいていた。(モデルプレス)

【Not Sponsored 記事】

関連記事

  1. 素肌力コンテスト、グランプリは35歳の看護師に決定
    素肌力コンテスト、グランプリは35歳の看護師に決定
    モデルプレス
  2. 「素っ裸で…」博多大吉がお酒の席での失態を暴露
    【PR】「素っ裸で…」博多大吉がお酒の席での失態を暴露
    モデルプレス
  3. 関根麻里、韓国人歌手Kと結婚へ 所属事務所コメント
    関根麻里、韓国人歌手Kと結婚へ 所属事務所コメント
    モデルプレス
  4. 渡辺直美、ビキニからあふれる豊満バストをアピール「ふざけ過ぎました」
    渡辺直美、ビキニからあふれる豊満バストをアピール「ふざけ過ぎました」
    モデルプレス
  5. 「押尾より下品」テリー伊藤、西川史子がASKA被告愛人を痛烈批判
    「押尾より下品」テリー伊藤、西川史子がASKA被告愛人を痛烈批判
    モデルプレス
  6. いしだ壱成、再婚を発表
    いしだ壱成、再婚を発表
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. 朝長美桜「RIZINガール」2度目の審査員も緊張「泣きそうに」アイドル経験からのアドバイスも【インタビュー】
    朝長美桜「RIZINガール」2度目の審査員も緊張「泣きそうに」アイドル経験からのアドバイスも【インタビュー】
    モデルプレス
  2. 「兄を持ち運べるサイズに」オーディションで抜擢・ニコラモデル青山姫乃って?母役・満島ひかりと初共演シーン撮影直前にハグ「声をかけてくださって」【注目の人物】
    「兄を持ち運べるサイズに」オーディションで抜擢・ニコラモデル青山姫乃って?母役・満島ひかりと初共演シーン撮影直前にハグ「声をかけてくださって」【注目の人物】
    モデルプレス
  3. 【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.8・ルナを深堀り】モデル時代の挫折を乗り越え「もう一度前に進みたい」アーティストに転身
    【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.8・ルナを深堀り】モデル時代の挫折を乗り越え「もう一度前に進みたい」アーティストに転身
    モデルプレス
  4. INI池崎理人&松田迅、“マンネズ”が甘えたいメンバー発表 音楽届け続ける理由は「世界平和」2人の夢への考え【「I Need I」インタビュー後編】
    INI池崎理人&松田迅、“マンネズ”が甘えたいメンバー発表 音楽届け続ける理由は「世界平和」2人の夢への考え【「I Need I」インタビュー後編】
    モデルプレス
  5. 池崎理人&松田迅、INIは “ずっと悩んでいるグループ” ヒット狙うべく邁進「僕たちもその一曲を狙っていきたい」「【「I Need I」インタビュー前編】
    池崎理人&松田迅、INIは “ずっと悩んでいるグループ” ヒット狙うべく邁進「僕たちもその一曲を狙っていきたい」「【「I Need I」インタビュー前編】
    モデルプレス
  6. 【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.7・サラを深堀り】TWICEモモがロールモデル 豊富なバックダンサー経験経て誓う夢「J-POPの代表になります」
    【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.7・サラを深堀り】TWICEモモがロールモデル 豊富なバックダンサー経験経て誓う夢「J-POPの代表になります」
    モデルプレス
  7. 板野友美、“美のモチベーション”は娘の存在と変化を楽しむマインド<Beauty & Medical Collection 2025 インタビュー>
    【PR】板野友美、“美のモチベーション”は娘の存在と変化を楽しむマインド<Beauty & Medical Collection 2025 インタビュー>
    ユニオンテック株式会社
  8. 【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.6・ミアを深堀り】イギリスで過ごした10代が転機「つらい時期に出会った一曲がアーティストへの道を開いた」
    【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.6・ミアを深堀り】イギリスで過ごした10代が転機「つらい時期に出会った一曲がアーティストへの道を開いた」
    モデルプレス
  9. 福士蒼汰、海外スタッフと韓国語でコミュニケーション グローバルに活躍する裏で大切にしているモットーとは【インタビュー後編】
    福士蒼汰、海外スタッフと韓国語でコミュニケーション グローバルに活躍する裏で大切にしているモットーとは【インタビュー後編】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事