出版界のカリスマ岸田一郎編集長が新雑誌創刊 “やんちゃジジイ”向け新雑誌 モデルプレスインタビュー
2014.03.22 10:00
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30代~40代をターゲットに“ちょい不良(ワル)”オヤジを生み出した「LEON」創刊から13年。そんなオヤジも早ジジイ。50代~60代の“やんちゃジジイ”に向けたライフスタイル男性誌「MADURO(マデュロ)」創刊準備号(セブン&アイ出版)が3月22日に発売される。
「MADURO」の編集長を務めるのは「LEON」の創刊編集長を務めた岸田一郎氏。モデルプレスでは岸田氏にインタビューを敢行し、「MADURO」とは何かについて話を聞いた。
― まずは創刊する意図からお伺いします。
岸田氏:「LEON」を創刊した時の読者ターゲットは30、40歳代の“オヤジ”。彼らも今や50、60歳代の立派な“ジジイ“になってきたのです。
― いま、オヤジでなくあえて“ジジイ”なんですね(笑)では、岸田さんは今の50~60代の男性にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
岸田氏:やんちゃな人、興味を示さず何もしない人、若作りをしている人…などいろんな人がいると思います。でも、昔と違いアクティブな人が増えましたよね。浪花節的なジジイは消えて、今のジジイは今の若者と同じカルチャーを持っていていわば先輩なんですよ。
― そうですよね。どのような内容の雑誌になるかもお聞かせください。
岸田氏:コンセプトの“やんちゃジジイ”を目指してもらうために“上品・やんちゃ・貫禄”という3つの要素を挙げています。例えば、「高いアイテムを身に付けるだけでなくデニムとTシャツのスタイルでも上品」「バイクに乗るなら、男同士ではなくキレイな女性を乗せてやんちゃに」「レストランではメニューの一番高いものを食べるのではなく、相手の女性の好みを聞いてアレンジを加えられるような、自分の顔がきくお店をもって貫禄を示す」ということを提案します。これが「MADURO」が目指す、上品さ、やんちゃらしさ、貫禄ですね。あとは、“ファッションスナップを鵜呑みにするな”といった企画もあります。
「LEON」の時に起用したイタリアのモデルのフランコ・シモーネさんを起用しました。LEONで起用した当時44歳だった彼も、今や58歳になったのでいい味が出ていると思います。ファッションページが多いので外国人の起用が多いのですが水谷豊さんなど日本の方もたくさん出演していただく予定です。
― 「MADURO」を創刊する事で、今後どのような男性が増える事を期待しますか?
岸田氏:このようなライフスタイル誌は、強烈な旗を振ってあげないと何も伝わらないと思います。イタリアのカッコいい人を例に出してまだまだモテますよという話をしたのが「LEON」なら、素敵なジジイを目指しましょうと言う事を「MADURO」で発信していきます。そういう男性が増えるといいですね。
昔の50代、60代とはイメージが大きく違います。かつてのジジイとは違う新しいスタイルを作らないといけないと思います。1千万人のジジイがカッコよくなってくれれば日本がさらに素敵になると思います。
― 「LEON」創刊メンバーが再集結したと伺いました。なぜこのメンバーで新雑誌を創刊しようと思ったのですか?
岸田氏:「LEON」を創刊した時かっこいい中年像をシンボライズするために3人で“ちょい不良オヤジ”を確立させました。その世代が50、60歳代になった今だからこそ今度はジジイを元気にしたいと思い集結しました。それにいま、ここをターゲットにしたメディアがないのでビジネスの観点から成功の確率が高いと判断しました。
― お2人はどのような考え方をお持ちですか?
干場氏:岸田さんと考えは同じです。海外取材を経験してきて日本にはカッコいいジジイたちが少ないのですよ。LEONをやっていた時も編集者としてスタイルを提案した結果、LEONのような人が増えました。岸田さんも言っている通り、これからの時代の主役は“やんちゃジジイ”になると感じています。
大久保氏:2020年になると日本人の成人男性の8割が50代以上と言われています。これからの新たなシニア世代は元気な人が増えるのに、その世代をターゲットにした雑誌がないので、MADUROは新しいマーケットが作れると思います。出版業界は不況と言われていますが、30、40歳代のカテゴリーが出来た2004年以降、そこだけの売り上げは上がっているんですよね。私は流通関係の仕事をしているので、新しいマーケットを切り開いていけるというところに共感します。
― 今後販促に向けての企画もありましたら、お聞かせください。
大久保氏:BS朝日(テレビ)と朝日新聞と連動企画を考えています。番組は今月の21日に放送されたのですが、9月からは月刊で番組を作って行く予定です。
干場氏:今の若い人たちはお金をあまり遣いませんが、この人たちはバブル経験をしているので気にせず遣うと思います。そのような人たちがお金を遣い日本が活性化されるといいですね。カッコいいやんちゃジジイが増え、若い人たちもお金を遣っていいんだと後押しにもなれればと思います。
岸田氏:日本人ってほっておくとシャイな民族なのでマニュアルというか教科書的なものを作ってあげないとという思いがあります。“ちょい不良オヤジ”ができたからこそ今度は「MADURO」で“やんちゃジジイ”でジジイを元気にしたいですね。
― ありがとうございました。
スペイン語で「成熟した」という意味の「MADURO」。3月22日に創刊準備号を発売し、今年9月24日に創刊号が発売。以後、毎月24日に発売していく予定。今後 “やんちゃジジイ”が増え、新しい50~60代が確立することに注目だ。(モデルプレス)
■岸田一郎(きしだいちろう)プロフィール
1951年4月15日生まれ。大阪府出身。1989年、世界文化社で「Begin」を創刊。以降「CarEX」「Men'sEX」「時計Begin」などの創刊編集長を歴任。2001年9月、主婦と生活社より“ちょい不良(ワル)オヤジ”で一世を風靡した「LEON」を創刊、男性向けライフスタイル誌としては未曾有のヒット作となった。2004年女性誌「NIKITA」を創刊。“ちょいモテオヤジ”は2005年流行語大賞を受賞。現在は2009年7月にスタートした動画中心のWEBメディア「LUXURY TV」編集長を務めるかたわら、講演会やコンサルティング活動、テレビや雑誌などへ出演中。そして「MADURO」の創刊編集長を務める。
― まずは創刊する意図からお伺いします。
岸田氏:「LEON」を創刊した時の読者ターゲットは30、40歳代の“オヤジ”。彼らも今や50、60歳代の立派な“ジジイ“になってきたのです。
― いま、オヤジでなくあえて“ジジイ”なんですね(笑)では、岸田さんは今の50~60代の男性にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
岸田氏:やんちゃな人、興味を示さず何もしない人、若作りをしている人…などいろんな人がいると思います。でも、昔と違いアクティブな人が増えましたよね。浪花節的なジジイは消えて、今のジジイは今の若者と同じカルチャーを持っていていわば先輩なんですよ。
― そうですよね。どのような内容の雑誌になるかもお聞かせください。
岸田氏:コンセプトの“やんちゃジジイ”を目指してもらうために“上品・やんちゃ・貫禄”という3つの要素を挙げています。例えば、「高いアイテムを身に付けるだけでなくデニムとTシャツのスタイルでも上品」「バイクに乗るなら、男同士ではなくキレイな女性を乗せてやんちゃに」「レストランではメニューの一番高いものを食べるのではなく、相手の女性の好みを聞いてアレンジを加えられるような、自分の顔がきくお店をもって貫禄を示す」ということを提案します。これが「MADURO」が目指す、上品さ、やんちゃらしさ、貫禄ですね。あとは、“ファッションスナップを鵜呑みにするな”といった企画もあります。
「LEON」の時に起用したイタリアのモデルのフランコ・シモーネさんを起用しました。LEONで起用した当時44歳だった彼も、今や58歳になったのでいい味が出ていると思います。ファッションページが多いので外国人の起用が多いのですが水谷豊さんなど日本の方もたくさん出演していただく予定です。
― 「MADURO」を創刊する事で、今後どのような男性が増える事を期待しますか?
岸田氏:このようなライフスタイル誌は、強烈な旗を振ってあげないと何も伝わらないと思います。イタリアのカッコいい人を例に出してまだまだモテますよという話をしたのが「LEON」なら、素敵なジジイを目指しましょうと言う事を「MADURO」で発信していきます。そういう男性が増えるといいですね。
昔の50代、60代とはイメージが大きく違います。かつてのジジイとは違う新しいスタイルを作らないといけないと思います。1千万人のジジイがカッコよくなってくれれば日本がさらに素敵になると思います。
「LEON」創刊メンバー再集結で新マーケット開拓へ
「MADURO」を創刊するに当たり「LEON」創刊メンバーが再集結。元LEON副編集長でMADURO総合プロデューサーの大久保清彦氏と、LEON創刊メンバーで、MADUROのファッションディレクターの干場義雅氏がなぜ今回も岸田氏とともに新雑誌を創刊するのか…理由も探ってみた。
― 「LEON」創刊メンバーが再集結したと伺いました。なぜこのメンバーで新雑誌を創刊しようと思ったのですか?
岸田氏:「LEON」を創刊した時かっこいい中年像をシンボライズするために3人で“ちょい不良オヤジ”を確立させました。その世代が50、60歳代になった今だからこそ今度はジジイを元気にしたいと思い集結しました。それにいま、ここをターゲットにしたメディアがないのでビジネスの観点から成功の確率が高いと判断しました。
― お2人はどのような考え方をお持ちですか?
干場氏:岸田さんと考えは同じです。海外取材を経験してきて日本にはカッコいいジジイたちが少ないのですよ。LEONをやっていた時も編集者としてスタイルを提案した結果、LEONのような人が増えました。岸田さんも言っている通り、これからの時代の主役は“やんちゃジジイ”になると感じています。
大久保氏:2020年になると日本人の成人男性の8割が50代以上と言われています。これからの新たなシニア世代は元気な人が増えるのに、その世代をターゲットにした雑誌がないので、MADUROは新しいマーケットが作れると思います。出版業界は不況と言われていますが、30、40歳代のカテゴリーが出来た2004年以降、そこだけの売り上げは上がっているんですよね。私は流通関係の仕事をしているので、新しいマーケットを切り開いていけるというところに共感します。
― 今後販促に向けての企画もありましたら、お聞かせください。
大久保氏:BS朝日(テレビ)と朝日新聞と連動企画を考えています。番組は今月の21日に放送されたのですが、9月からは月刊で番組を作って行く予定です。
― 「MADURO」が日本全国に広がり、“やんちゃジジイ”が増えることを期待します。
干場氏:今の若い人たちはお金をあまり遣いませんが、この人たちはバブル経験をしているので気にせず遣うと思います。そのような人たちがお金を遣い日本が活性化されるといいですね。カッコいいやんちゃジジイが増え、若い人たちもお金を遣っていいんだと後押しにもなれればと思います。
岸田氏:日本人ってほっておくとシャイな民族なのでマニュアルというか教科書的なものを作ってあげないとという思いがあります。“ちょい不良オヤジ”ができたからこそ今度は「MADURO」で“やんちゃジジイ”でジジイを元気にしたいですね。
― ありがとうございました。
スペイン語で「成熟した」という意味の「MADURO」。3月22日に創刊準備号を発売し、今年9月24日に創刊号が発売。以後、毎月24日に発売していく予定。今後 “やんちゃジジイ”が増え、新しい50~60代が確立することに注目だ。(モデルプレス)
■岸田一郎(きしだいちろう)プロフィール
1951年4月15日生まれ。大阪府出身。1989年、世界文化社で「Begin」を創刊。以降「CarEX」「Men'sEX」「時計Begin」などの創刊編集長を歴任。2001年9月、主婦と生活社より“ちょい不良(ワル)オヤジ”で一世を風靡した「LEON」を創刊、男性向けライフスタイル誌としては未曾有のヒット作となった。2004年女性誌「NIKITA」を創刊。“ちょいモテオヤジ”は2005年流行語大賞を受賞。現在は2009年7月にスタートした動画中心のWEBメディア「LUXURY TV」編集長を務めるかたわら、講演会やコンサルティング活動、テレビや雑誌などへ出演中。そして「MADURO」の創刊編集長を務める。
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