モデルプレスのインタビューに応じた山本美月、栗山千明(C)モデルプレス

栗山千明、山本美月からの熱烈ラブコールに照れ「プレッシャーも感じていました」“一目惚れ”した撮影中の姿とは【インタビュー後編】

2025.04.24 18:00

4月26日から配信されるHuluオリジナル「おとなになっても」(全12話)で、綾乃役を演じる主演・山本美月(やまもと・みづき/33)と、朱里役を務める栗山千明(くりやま・ちあき/40)にモデルプレスがインタビュー。初共演の2人に互いの印象や撮影秘話、夢を叶える秘訣などについて語ってもらった。【インタビュー後編】

山本美月&栗山千明がおとなの女性同士の恋愛を描いた「おとなになっても」で初共演

栗山千明、山本美月「おとなになっても」(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
栗山千明、山本美月「おとなになっても」(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
本作は講談社の漫画雑誌「Kiss」にて、2019年5月号から2023年10月号まで連載されていた志村貴子の人気作「おとなになっても」を実写ドラマ化。結婚や義理の親との関係、職場でのしがらみなど、“おとな”に成長する過程で多くの人々が経験したことのあるほろ苦い事柄が繊細かつリアルに描かれており、ハマる人が続出した話題作。平凡な生活を送ってきた既婚女性で、小学校の教師を務める大久保綾乃(山本)は、行きつけのダイニングバーで働く平山朱里(栗山)と出会い、大人の女性同士の恋が始まる。

山本美月、栗山千明「おとなになっても」(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
山本美月、栗山千明「おとなになっても」(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
前編では、話題の漫画原作のドラマへ出演する心境やストーリーの魅力について質問。後半では初共演ということで互いの印象について聞くと、山本は「ずっと好きだったんです」と話し始め、栗山への熱い思いが明らかとなった。

山本美月、“憧れの存在”が栗山千明だった

山本美月(C)モデルプレス
山本美月(C)モデルプレス
― 今回、お2人は初共演ということですが、互いの印象を教えてください。

山本:私、ずっと好きだったんですよ。

栗山:ずっと言ってくれる(笑)。

山本:アニメばかり見ていて、「人」が出ている作品をあまり見てこなかったんです。そんな中で栗山さんを画面越しに拝見して、引き付けられてしまいました。当時は、芸能人は栗山さんしかわからなかったかもしれないくらいで、「六番目の小夜子」(NHKドラマ)とか見ていました。

栗山:2000年とかですね。

山本:なので、憧れの存在だった栗山さんが朱里役だと聞いて、「え、いいの?」「そんな贅沢いいんですか!?」と感動しました。

栗山:とっても嬉しかったのですが、だからこそイメージと違うだろうなと思いながらプレッシャーも感じていました(笑)。

栗山千明(C)モデルプレス
栗山千明(C)モデルプレス
― 栗山さんは山本さんにどういった印象を持っていましたか?

栗山:「なんて美人な人なんだ…!」と思いました。スラッとしていて美しくて、欠点がなさそうな印象で、内面も素敵で…その印象は実際に会った後も変わりません。オタク気質があるとは聞いていたものの、どんな感じなのかは想像できませんでしたが、実際にお会いすると、確かにオタク気質ではありましたが、とても明るく、コミュニケーション能力が高い方で、とても助けられました。

― 山本さんにとっては、憧れの方との共演になりましたが、撮影を通じて印象に変化などはありましたか?

山本:初めはクールな印象を持っていましたが、とても気さくに話してくださったり、ラフさも持ち合わせている方だったので、ギャップにびっくりしました。

栗山:私は、完璧すぎて近づきづらい方かと思っていましたが、実際はとても親しみやすく、積極的に会話を広げてくださいました。年下だけどしっかりしていて、とても頼もしい方だと思っています。

山本美月(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
山本美月(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
栗山千明(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
栗山千明(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
― 作品では2人がそれぞれキュンとする瞬間なども描かれていますが、お互いが演じる役のように、共演してみてそれぞれドキドキしたり、キュンとしたりした一面はありましたか?

栗山:もう、ずっと見てられるんですよ。

山本:私も夫役の濱くん(濱正悟)とそう話してました!ダイニングバーの制服姿がとっても好きで、綺麗すぎて1人だけ作画が違うんですよ!

栗山:私も本当に絵になるってこういうことだなと思いながら見ていました。特にこのお話は、一目惚れから始まるじゃないですか。まさしく一目惚れさせる魅力があると思います!

山本:嬉しい!ありがとうございます。

山本美月&栗山千明が語る“おとな”とは

山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
― 本作のタイトルは「おとなになっても」ですが、2人にとっての“おとな”とは何か教えてください。

山本:年齢的には大人ですけど、子どものころに思っていたよりもしっかりしていないなって(笑)。

栗山:みんなそうですよ。

山本:大人って何でも知っていると思っていました。

栗山:確かに何でもは知らないですよね。大人って悪いことは何もせず、すべてが正しくて聖人のような印象を持っていましたが、実際そんなことないですよね。

山本:そう思うと大人はいないのかもしれないですね…。

栗山:そうなのかも。大人だから…という言葉はよく使われますが、どこか窮屈に感じてしまいますよね。大人だから正しいことをしなくてはいけないのか、でもそれと向き合っていかなくてはいけない。まさにこの作品のストーリーみたいですね。

山本:このテーマでずっと話せる気がします。深いですよね。

栗山:私が思ったことは、未熟な時期は「自分はこれができる」と言った物事に熱い思いがあるからこそ失敗したり、挫折した時のダメージもとても大きかったりして、なんでこれができないんだと、落ち込んだりするじゃないですか。そんな自分を受け入れていけるような心の広さや、「しょうがないじゃん」とどこかで思えたり、「私ってこうだよね」と感じたりできるような精神になったら大人と言ってもいいのかな。

山本:確かに。それはその大人になるまでの経験値がないと至れない場所ですもんね。

栗山千明、山本美月も共感の“壁にぶつかった”経験

栗山千明(C)モデルプレス
栗山千明(C)モデルプレス
― 今回の作品は登場人物が様々な壁や葛藤を乗り越えていく姿が印象的ですが、お2人がこれまでの人生の中で壁にぶつかった経験はありますか?

栗山:とてもセリフ量の多い役柄を演じることがあり、寝る時間もない状況の中でミスをしてしまい、何テイクも重ねてしまって…。みなさんに申し訳なくなってしまい、このお仕事を続けていいのかなと思い悩んだことがあります。

山本:わかります。私も上手くいかなかった時は「やっぱ向いてないのかな…」と思うことがあります。

山本美月(C)モデルプレス
山本美月(C)モデルプレス
― その壁をどう乗り越えましたか?

栗山:苦しかった時は成功した時の体験を思い出して、それらを糧に頑張るようにしています。

山本:監督がOKを出したってことは、大丈夫ってことだもんって自分に言い聞かせています!

栗山:そう!前向きにならないと、その次が入っていかないですし、さらにミスを重ねると良くないので。でも、お芝居終わって、その日帰りの車とかで「あれ違かったかな…」「あそこできなかったな…」と引きずってしまいます。

山本:私も昔は、悔しくて泣きながら電車で帰っていました。この人なんで泣いているんだろうと思われていたかもしれないですし、モデルの仕事の時はロケバスで泣いていました。

栗山:私だけじゃないんだね。共感できる人がいると嬉しいです。

山本美月&栗山千明の「夢を叶える秘訣」

山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には、夢を追いかけている読者がたくさんいます。そういった読者に向けてお2人の「夢を叶える秘訣」を教えてください。

山本:私は、志村先生の作品がずっと大好きで、こうして初めて実写化する作品に出していただけたのは、好きだと言い続けていたから叶ったことなのかなとも思っていて。その言葉が先生に届いて、今回の綾乃という役をいただけたのだとしたら、好きなことややりたいことを言葉にすることは大切だと改めて思いました。

栗山:言霊ってありますよね。私は、今やるべきこと、日々目の前のことを一生懸命やっていたら叶うと思うんです。大きい夢や遠い未来の夢を大切にすることももちろん大事ですが、目の前のことをおろそかにしてしまうと叶わないと思うので、1つひとつ目の前のことに向き合っていければ、いつか叶うのではないかと思います。

― 貴重なお話ありがとうございました!

山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
山本美月、栗山千明(C)モデルプレス
(modelpress編集部)

山本美月(やまもと・みづき)プロフィール

栗山千明(C)モデルプレス
栗山千明(C)モデルプレス
1991年7月18日生まれ、福岡県出身。2009年7月、福岡在住の高校3年生の時「東京スーパーモデルコンテスト」でグランプリを受賞し、同年に女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルとしてデビュー。2011年には、ドラマ「幸せになろうよ」(フジテレビ系)で俳優としても活動を開始し、『桐島、部活やめるってよ』(2012)で映画初出演。その他にNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」(2019)、カンテレ・フジテレビ系ドラマ「パーフェクトワールド」(2019)、TBS系ドラマ「#家族募集します」(2021)、映画『ザ・ファブル』シリーズ(2019・2021)などに出演している。

栗山千明(くりやま・ちあき)プロフィール

山本美月(C)モデルプレス
山本美月(C)モデルプレス
1984年10月10日生まれ、茨城県出身。ティーン誌のモデルを経て、1999年に映画『死国』にて女優デビュー。映画『バトル・ロワイヤル』(2000)で注目を集め、映画『キル・ビル Vol.1』(2003)でハリウッドデビュー、2010年には「機動戦士ガンダムUC」主題歌である「流星のナミダ」で歌手デビューを果たした。主な出演作は、テレビ東京系ドラマ「晩酌の流儀」シリーズ、映画『妖怪大戦争』(2005)、NHK連続テレビ小説「カーネーション」(2011)、TBS系ドラマ「ATARU」(2012)、テレビ東京系ドラマ「けむたい姉とずるい妹」(2023)、フジテレビ系ドラマ「大奥」(2024)に出演している。

Huluオリジナル「おとなになっても」

栗山千明、山本美月(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
栗山千明、山本美月(C)志村貴子/講談社(C)HJホールディングス
2025年4⽉26日(土)よりHuluにて独占配信開始
毎週土曜 最新エピソード配信(全12話)
【Not Sponsored 記事】

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