中川翔子が語る【自己肯定感を高める2つのこと】 年齢は「何をするにも関係ない」<モデルプレスインタビュー>
2022.06.16 19:00
views
歌手/タレント・中川翔子(なかがわ・しょうこ/37)のモデルプレスインタビュー後編。デビュー20周年記念写真集『ミラクルミライ』(講談社)をきっかけに「自己肯定感」に大きな変化があったと話す。
中川翔子が気づいた2つの大切なこととは―。
「年齢って何をするにも関係ない」
― 写真集のお話を聞く中で、「『もう何歳なんだし…』って言われることが増えて、そうやって年齢でどうこう決めるのは意味ないよなって思ったので、そう言われる感じをぶっ飛ばす写真集にしてやろうとメラメラ感もありました」とお答え頂きました。デビューから20年を迎え、そうやって年齢をどうこう言われる機会が増えたということでしょうか?
中川:最近というわけではなく、生きている中で悪気なく「もういい歳なんだから」って言われるんです。それに「まじでうるせえ」って思っちゃって(笑)。時代も変わってきているし、そうでなくても年齢って何をするにも関係ないと思うんです。
例えば、私は34歳ぐらいで免許を取って1人で運転するようになって「めっちゃ楽しい」って思うようになったんですけど、これって大学デビューぐらいで体感する人のほうが多いですよね。でも、遅いとか関係ないなって。
“もう三十何歳”って書いてあるのが結構目に入りますが、 憧れの先輩方を見ていると年齢を信じられないというか、私の1番の神様である松田聖子さんも「年齢は数字です」って仰っていましたし、そういうことなんですよね。
大人になったからこそ似合うものや出来ることもあるし、説得力や貫禄も出てくる。振り返ればあの時失敗したな、あの時ピンチだったな、なんてことは山ほどあるけど、その全部が栄養だと思ったら年齢重ねるのが怖いだけじゃなくて、きっとポジティブに楽しく感じられると思います。
― 今回の撮影を通して自己肯定感が上がったことも挙げていましたね。
中川:撮影の時、プロフェッショナルでベテランの女性スタッフたちが「いいね~いいよ~」って褒めまくってくれる優しい世界だったんです。
今まで自己肯定感が低くてコンプレックスをつい自虐にしちゃう癖があったんですけど、これを機にやめようと思えるぐらいコンプレックスがどこかいっちゃいました。
中川翔子が気づいた大切なこと
― 今回、中川さんは写真集をきっかけに自己肯定感が高まりましたが、一般的に“写真集”がきっかけになる人は少ないかと思うので、そういう場合はどうすればよいと思いますか?中川:写真集の撮影はあくまでもきっかけで、大事なのは20周年の節目でようやく「自虐をやめよう」と気づけたことです。「自分なんて…」「コンプレックスが…」「もう年齢が…」とか自虐は自分で呪いをかけてることになので、絶対やめた方がいいなって思いました。
― 大切なのは「自虐をやめる」こと。
中川:私もこれまでは「コンプレックスだからしょうがない」ぐらいに思ってたんですけど、諦めてほっといたものは、それで固定化されちゃうんです。忙しさを理由に太ったことを「まあいっか」って思っていたんですけど、あきらめたらそこで試合終了なんです。
そう気づいてから一念発起でダイエットして、それがあったから色んな衣装を着ることができて、それが男性からも女性からも反響をいただけて、すごくビックリしたし生きてて良かったなって。本当に「あきらめたらそこで試合終了ですよ」です。
― 頑張ったことに対して反響があると、また頑張れますよね。
中川:「自虐をやめる」ことと、「褒める」ことも大事だと思います。「これいいね!」を声にして、相手のことを褒めるっていうのも大事だし、褒められた方は 「いやいやいや」ではだめ。私も反射で「いやいや」って出ちゃってたんですけど、「ありがとうございます」って受け取る。そうすると、美容液みたいにスッと自分にはいってくる。
人に対して意識的に言葉にして褒める。それは上っ面とか社交辞令ではなく、心からいいと思うところを探すようにする。私の大好きな藤子不二雄A先生も人のいいところを見つけて褒めることを自然にされていたと聞いてますし、やっぱり褒められるのって嬉しいですよね。それが好きな人ならなおさら。
松田聖子さんに「あなたにはたくさんの才能があるから楽しみにしてるんですよ」って、DIORの香水を頂いた時はすごく嬉しかったし、その言葉を一生忘れません。どんなに絶望しても理不尽に押しつぶされそうになっても、見てくれている人はいるんだなって感動しました。
だから「自虐をやめること」と「褒める」こと。
中川翔子、壁にぶつかった時の対応
― 次に、デビューから20年間を振り返ったうえで、壁にぶつかったときの乗り越え方を教えて頂きたいです。中川:どのお仕事もそうですけど、人に言えないすごくショックなことや、理不尽が降りかかることはあると思います。でも人には言えないし、ニコニコして仕事をこなさなきゃいけないので社会って結構残酷だなって思います。
そういう時には、大人だから自分にご褒美を与えるべきだと思うんです。私自身“自分へのご褒美”も今年テーマで、一人旅にガンガン行くんです。まあ、急だと予定が合う人がいないのもあるし、ついこの前も急遽時間ができたんで、思い立って金沢まで行って、1人グルメ旅してきました。あとは、車に乗るようになって好きな曲聞きながら横浜まで行って、1人でジャグジーに浸かってる時に「最高じゃん」とか思ったりして。
コロナ前は、海外にも行ってて、ボロボロになる大失恋した時には『ジョジョ』の聖地巡りでイタリア・ヴェネツィアに。どこ観ても『ジョジョ』だし異世界観を楽しんで、黙々とすっぴんでご飯食べてたら、現地の人に「ショウコ・ナカガワ?ソライロデイズ?」って言われてビックリしたことも。
なので、壁にあたった時は、部屋にいてもろくなこと考えないし、いつもと同じ景色を見ていても嫌なこと思い出すので、思い切って飛び出しちゃうのも大事かなと思います。
中川翔子の夢を叶える秘訣
― では、最後に中川さんの「夢を叶える秘訣」を教えて下さい。中川:やっぱり言霊。繰り返し言葉にしたり、書いたりすること。自虐だと自分に呪いをかけることになっちゃうし、「絶対に仕事にしてやる!」みたいなメラメラは雑念が乗っちゃうのでちょっと違うんですけど、シンプルに好きなことへの愛を語り続けることは自分に魔法をかけてることになるような気がします。
あとは、ずっと電子の海を漂って数年後に突然叶うことや、遠回りした形、急に全然違った形で叶うことがあるので諦めないこと。辛いかもしれないけど、諦めるより信じてた方がいいと思います。
きっと誰かが見てくれるし、色んな形の夢があるけどそれに遅いとかない。SNSで、愚痴のアカウントを作るよりも、褒めるアカウントを作った方が良いことが発動する気がします。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
中川翔子(なかがわ・しょうこ)プロフィール
1985年生まれ、東京都出身。2002年に「ミスマガジン2002」ミス週刊少年マガジンに選ばれ芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。近年では女優としても活動の幅を広げており、多くのドラマ・舞台にも出演。歌手としての活動も精力的に行い、2022年3月9日には映画しまじろう『しまじろうとキラキラおうこくのおうじさま』の主題歌『君のまんまがいんだよ』をリリース。
2020年より開設した YouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」は登録者88万人超え。2021年8月に投稿した「100億年ぶりの水着…。恥ずかし過ぎて泣きそう…。」の動画は再生回数1200万回を超え、2021年に最もバズった女性タレント動画にも選ばれた。
中川翔子写真集『ミラクルミライ』(講談社)
発売日:6月8日(水)判型:AB判
内容:144ページ
特典:ポストカード1枚(全3種)
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【PR】福岡発マルシィの“奇跡的な展開”― 「真髄」が詰まったアルバム「Flavors」を徹底解説【インタビュー】ユニバーサルミュージック合同会社 -
BMSG新星STARGLOW・TAIKI(タイキ)「THE FIRST」で助けられた経験が今に繋がる TRAINEE期間は「RUI・KANONが成長させてくれました」【連載Vol.2】モデルプレス -
柴咲コウ&SUPER EIGHT横山裕、同年代ならではの“支え合い”で乗り越えた初共演シーン 切磋琢磨した同期の存在も【「スキャンダルイブ」インタビュー】モデルプレス -
柴咲コウ&川口春奈、対立する役で互いに刺激 週刊誌に持つイメージ・役作り秘話も【「スキャンダルイブ」インタビュー】モデルプレス -
森崎ウィン&Snow Man向井康二、意を決した監督への直談判・台本を超えた芝居――「迷わず飛び込むことができました」共鳴した2人の絆【(LOVE SONG)インタビュー】モデルプレス -
超特急シューヤ&マサヒロ「Mステ」初出演報告時に感じた“1桁号車”の静かな想い 本番に向けての会話明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス -
BMSG新星STARGLOW・RUI(ルイ)常に前を向けるのは「ただの厨二病」その言葉の真意には自分と向き合った過去・努力があった【連載Vol.1】モデルプレス -
吉沢亮、朝ドラ「ばけばけ」で大河「青天を衝け」渋沢栄一役の経験生きる「時代の変化を心から楽しめる人物だった」【インタビュー後編】モデルプレス -
吉沢亮、朝ドラ「ばけばけ」英語セリフが「難しくて絶望しております(笑)」“秀才教師”錦織さんの役作り【インタビュー前編】モデルプレス































