EXILE・NAOTO“あと一歩”が踏み出せなかったあの頃―HIROと「出会って変わった」自分とは
2015.02.09 18:00
views
EXILE兼三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのNAOTO(31)が、モデルプレスの独占インタビューに応じた。グループとしての活動はもちろん、その枠を飛び越え、ドラマ、映画、バラエティにと個人活動にも意欲的なNAOTO。中でも俳優業については、EXILE加入前より劇団EXILEで経験を積み、近年はドラマ「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系、2013年)、映画「サクラサク」(2014年)に出演するなど積極的な活動を行っている。
ストイックな役作り 「6日間の断食」7kg減で挑む撮影秘話
2月7日にはメインキャストとして出演した映画「マンゴーと赤い車椅子」が公開となった。同作は、「生きる」とは何かを投げかけるひとりの女性の奮闘と再生の物語。NAOTOは、事故による脊髄損傷で歩けなくなってしまった主人公・彩夏(秋元才加)に身をもって “生きる意味”を教えていく車椅子の青年・翔太を演じる。撮影では役作りのために体重を7kg落とし、翔太になりきった。「断食を6日くらいしました。いわゆるファスティングですね。病気の役だったので、徐々に健康的に痩せるっていうよりも、げっそりと急激に痩せようと思って、そういう落とし方をしましたね。結構普段鍛えてるんで、その筋肉がギュッと浮き彫りに出てきて、ボクサーの体みたいになりました」。
イメージ通りというべきか、やはりストイックだ。自身を「しっかり予習しないとダメなタイプ」と表現し、作品に入る前には事前準備を怠らない。「期間中はもちろん、撮影前から普段の生活もちょっと変えて役にもっていきます」。
映画の中では初のバンドボーカルにも挑戦しており、「ロックバンドのボーカルだったので、普段はヒップホップなのに期間中は家とか移動中もロックばっかり聴いていました。あと、服装とかも徐々にロックになっていった(笑)」。役に影響を受けながらその“人物”に近づいていく。「そうすると、“取ってつけた感”がないのかなって思うんです」。
そういった役作りの結果、「照れとか恥ずかしさとかっていうのもなくて、歌うシーンでも緊張はあんまりしなかった」と語る。映画では、秋元とのラブシーンも描かれているが、それも同じで「白いシーツに包まれたベッドで撮影したんですが、そのときも役に入り込んでいたので緊張しなかったんですよね」とやはり翔太そのものだった。
「“あと一歩”が踏み出せなかったあの頃」を語る NAOTOが届けるメッセージ
同作では、“あと一歩”を踏み出すまでの勇気を描き出している。そのメッセージに感銘を受けた彼は、過去の自分を重ね合わせ「今考えてみれば、ダンスの世界に自分が飛び込んでいくっていうのはすごく勇気のいることだったなと思います。だから、一歩踏み出す前に、考えたりとか言い出せなかったりしました」と、回顧した。そして、“あと一歩”を踏み出す勇気となったのは自らが作り出した環境だったと明かした。「ダンスでやっていきたいっていうのは、高校3年生の頃に三者面談で親に言いました。そのときに言えた理由としては、自分の夢を言わざるをえない状況だったっていうのが一番大きいですね。そういう方向に追い込まれていたというか。でも、そうやって何かをせざるを得ない状況を作っていくってことは、夢を叶えるためにはすごく大事だと思います」。
結果的に彼は、今いる世界で夢を掴んだ。その経験を踏まえた上で送るメッセージはこうだ――「大事なことは『思い続けること』と『行動し続けること』の2つ」。
「どっちかでは足りない。でも行動っていうのは、思いがないと移らないと思うんです。だからこそ、思い続けることは大前提にあって、それを行動に移していく。もうひとつ言うのなら、それを行動だけじゃなくて、言動にしていくっていうのもいいですよね。人に説明したことによって、自分自身でも理解が深まるし。誰にでもいいんです。話してみてください」。
運命を変えたHIROとの出会い――新たな一歩を踏み出す「2015年はスタートの年」
積極的に役者業に取り組む一方で、今年はEXILE、三代目J Soul Brothersの各グループでの活動も昨年以上に活発化する。その上で、2015年は「グループとしてのスタートの年」だという。「EXILEは第4章が始まって初めてのドームツアーがあるので、もう一回挑戦者になって『一歩踏み出す努力』を全員でしていかなければいけないなと思っています。三代目としては、昨年レコード大賞も獲らせていただいて、次のステージにいかなきゃいけないときが来ているのかなと。それで、ちょうどタイミングよく初めてのドームツアーがあるんですよ。レコード大賞っていう自分たちにとってのひとつ夢が叶ったからこそ、さらにそこから新しいステージに足を踏み入れなくてはならない。それがドームツアーですね。どんなスタートを切るかはすごく大事だと思うので、良いスタートダッシュを切れるようにしたいです」。
EXILEとして先頭を走り続け、三代目J Soul Brothersとして快進撃を続ける。それでも冷静さを失わない。それは、誰にだってできることではないはずだ。
「もしもそれができているとしたら、絶対HIROさんをはじめとするEXILEのオリジナルメンバーに影響を受けているからです。HIROさんには、すごく勉強させてもらっています。自分で言うのもおこがましいんですけど、出会ったことで変わったのかなとも思います。HIROさんってずっと第一線で活躍されて、今は事務所の社長でもあって、グループのリーダーでもあるのに、どこまでも謙虚。でも、その謙虚なスタンスを貫くことが格好いいということをHIROさんを見ていて初めて知った。言葉で説明されなくても、一緒にいるだけで自分も男としてそうでありたいって思わせてくれるんです」。
大きな背中を追いかけながら、自然と変わっていった自分を受け止め、NAOTOはまた新たな“一歩”を踏み出していく。グループの一員として、一役者として…その背中は誰かの目標となる。(modelpress編集部)
■NAOTO プロフィール
2007年11月10日、J Soul Brothersに加入。二代目 J Soul Brothers として活動した後、2009年3月1日EXILEに加入する。さらに、2010年11月10日には三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEとしてデビュー。現在は、EXILEのパフォーマー兼三代目J Soul Brothersのリーダーとして活動している。個人としては、フジテレビ系お昼のバラエティ番組「バイキング」で火曜日(隔週)MCを務めるほか、俳優としても活躍している。
■映画「マンゴーと赤い車椅子」
公開日:2015年2月7日
<ストーリー>
23歳の看護師・彩夏(秋元才加)は、4階の自室から転落して脊髄を損傷し、下半身の感覚を失ってしまう。自暴自棄におちいりながらも、ロックミュージシャンの翔太(NAOTO)ら同じ車いすの仲間たちとの交流や、故郷・鹿児島で暮らす祖母とのメールを支えに笑顔を取りもどしていく。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
なにわ男子・藤原丈一郎、メンバーの“距離感”が恋愛観に影響「僕の境界線センサーはゆるゆる」【「すべての恋が終わるとしても」インタビュー】モデルプレス
-
「涙はパフォーマンス」不倫騒動いけちゃん「活動休止は反省じゃない」と一蹴し継続宣言 本来の自分らしさに気付く【モデルプレス独占告白・後編】モデルプレス
-
不倫騒動いけちゃん「ぼっち系は嘘」衝撃告白、YouTubeキャラは完全に偽物 2万件批判コメに今後の活動を冷静に考察【モデルプレス独占告白・中編】モデルプレス
-
「飛び降り止められた」不倫騒動いけちゃん、2万件の批判コメ、本名住所晒され適応障害に【モデルプレス独占告白・前編】モデルプレス
-
超特急シューヤ、前グループ解散時に秘めていた夢「改めて表舞台に立とうとは一切考えていなかった」過去を力に変えて掴んだ現在地【「TRENTE」インタビュー】モデルプレス
-
朝ドラ「あんぱん」脚本家・中園ミホ氏、自らオーディション呼んだ若手俳優明かす「もっと大きい俳優さんになる」ミセス大森元貴らキャスティング秘話【インタビューVol.3】モデルプレス
-
朝ドラ「あんぱん」脚本家・中園ミホ氏、蘭子(河合優実)&八木(妻夫木聡)への“親心”告白「幸せにしてあげたい」戦争描く覚悟も【インタビューVol.2】モデルプレス
-
朝ドラ「あんぱん」最終回は100通り構想 “軍国少女”のぶを通じて伝えたい戦争の恐ろしさ【脚本家・中園ミホ氏インタビューVol.1】モデルプレス
-
TBS田村真子アナ、父の姿は「見習わなければいけない」手作り弁当から学んだ“思いやりの精神”【インタビューVol.3】モデルプレス