「グラミー賞」独占のビリー・アイリッシュ「アリアナが受賞すべき」スピーチもカッコイイと話題

ビリー・アイリッシュ、女性初・史上最年少の主要4部門独占

ビリーは今回、楽曲「Bad Guy」とアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO？』で【年間最優秀レコード】、【年間最優秀アルバム】、【年間最優秀楽曲】、【最優秀新人賞】の主要4部門を独占。この4部門独占は第23回（1981年）のクリストファー・クロス以降39年ぶりの史上2度目。女性としては初、かつ史上最年少（18歳）での快挙となった。

そのほかビリーは、【最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム】も受賞し、実兄で楽曲制作を手掛けるミュージシャンのフィニアス・オコネルと並び、最多となる5部門を受賞した。

ビリー・アイリッシュ＆フィニアス・オコネル、“ベッドルームで曲を作るキッズたちへ”

普段フィニアスと共に制作活動を行うビリーは、授賞式中盤の【年間最優秀楽曲】の受賞では兄妹で壇上へ。ビリーは「ほかにもたくさんの受賞するべき歌があるのにごめんなさい」と謝り、「初めてのグラミー賞なんです。人生でこんなことが一生の間に起こるなんて想像もしていませんでした。今までこういうのを真面目に捉えてなかったけど、本当に心から感謝しています」と感激の様子で話した。

またフィニアスは「受賞できるなんて思っていませんでした。ベッドルームでビリーと一緒に曲を作ってきて、今でもそれを続けさせてもらっています。今、ベッドルームで部屋で曲を書いてるキッズたち、君たちがいつかこの賞を手に入れるはずだよ」とスピーチした。

ビリー・アイリッシュ「2つも！！」ファンに感謝

また次の【最優秀新人賞】の受賞では、1人で壇上に上がったビリー。「2つも！！」と驚きの声を上げ、「これはファンのみんなが受賞するべきだと思う。あまりこういうことを話さないけど、ここにいられるのは全てファンのみんなのおかげなの！」とファンに感謝した。

さらに「一緒にノミネートされた皆さんが大好きです。みんな受賞する価値があると思います」と謙虚に語りつつ「皆さんのファンも皆さんの大切な存在です。何かあったら一緒に戦ってくれます。このおかげで私は何年間も語り継がれるかも（笑）。ファンのみんな、本当にありがとう」とコメントした。

ビリ―・アイリッシュ「アリアナが受け取るべき」とまさかの本音も

また終盤の【年間最優秀アルバム】の受賞シーンでは、立ち上がって祝福するオーディエンスに「皆さん座ってください。この賞はアリアナ（グランデ）が受け取るべきじゃない？」と漏らす場面も。これにはアリアナも“私はいいのいいの！”というジェスチャーをしながら「愛してる！」とビリ―に投げキス。ビリーは「みんなのことが大好きです。本当に感謝しています」と感謝した。

一緒に受賞したフィニアスは感謝を述べつつ「グラミー賞のウィナーになると思ってアルバムを作ったわけじゃないから、スピーチは用意していなかったんです。ただ鬱や自殺、気候変動、そしてbad guy（悪い奴）の曲をつくりました。混乱していますが誇りに思います」と思いを述べた。

最後は涙目で「ありがとう」と一言

またラストの【年間最優秀レコード】の受賞では、少し涙ぐむ様子も見せたビリー。兄とともに「ありがとう！」と一言だけ感謝の思いを述べ、舞台を去った。

「グラミー賞」とは

グラミー賞とは、the Recording Academy（レコーディング・アカデミー）が主催する、世界最高峰の音楽賞。第1回の授賞式は1959年。今日世界で最も権威ある音楽賞のひとつで、テレビにおけるエミー賞、舞台におけるトニー賞、映画におけるアカデミー賞と同列に扱われる。

授賞式の模様は27日午前9：00からWOWOWにて独占生中継された。

＜WOWOW番組情報＞
「第62回グラミー賞授賞式」
1月27日（月）よる10:00［ＷＯＷＯＷプライム］ ※字幕版
リピート放送
3月24日（火）よる10：30［ＷＯＷＯＷライブ］ ※字幕版