レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジブリ作品…オスカー像の行方は?「第88回アカデミー賞」見どころ紹介
2016.02.27 17:00
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28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスにて世界最高峰の映画の祭典「第88回アカデミー賞」授賞式が開催される。
「アカデミー賞」とは
アカデミー賞とは、アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、その労と成果を讃えるための映画賞。授与されるオスカー像から、単にオスカー(Oscars)とも呼ばれている。授賞式前年の1年間にアメリカ国内の特定地域で公開された作品を対象。また、映画産業全般に関連した業績に対して授与される。
最注目作品は『レヴェナント:蘇えりし者』&レオナルド・ディカプリオ
今年、最も注目されているのは映画『レヴェナント:蘇えりし者』。作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、音響編集賞、録音賞、撮影賞、メイク・ヘアスタイリング賞、衣装デザイン賞、編集賞、美術賞、視覚効果賞の最多12部門にノミネートされている。主演をつとめたレオナルド・ディカプリオが悲願の初オスカーとなるのか…。
先月行われたアカデミー賞の前哨戦と呼ばれている「第73回ゴールデン・グローブ賞」授賞式では、同映画の部・ドラマ部門男優賞を受賞。そのほか、同作は作品賞と監督賞も受賞し、最多3冠を獲得していた。
『思い出のマーニー』がノミネート
日本作品では、米村宏昌監督の『思い出のマーニー』がノミネート。これでジブリ作品が3年連続で長編アニメ映画賞にノミネートされており、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の13年ぶり2作品目の日本映画の長編アニメーション賞受賞に期待されている。主演女優賞の注目はジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット…
また、モデルプレスが注目したいのは主演女優賞の行方。「第73回ゴールデン・グローブ賞」授賞式で女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス。主演をつとめた「JOY」では、演技が高く評価されている。また、アカデミー賞に最年少で4度もノミネートされるという快挙を成し遂げている。
ジェニファー・ローレンスとライバルとなるのが、4度目の主演女優賞ノミネートで、「第86回アカデミー賞」で初の主演女優賞を獲得し、2度目の受賞を目指しているケイト・ブランシェット。主演をつとめた「キャロル」は、来日し、日本でもプロモーション活動を行い、同作の仕上がりに自信を見せていた。
「第88回アカデミー賞」授賞式は、日本時間29日午前10時よりスタートする。(modelpress編集部)
作品賞 あらすじ
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(3月4日公開)リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人のアウトローたちの真実の物語。ウォール街の巨大金融機関を敵に回す4人の型破りな金融マンを、クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットが演じる。2005年、好景気に湧くアメリカで、住宅バブルに隠された危険な「時限爆弾」に気づいたたった4人が仕掛ける、最高にエキサイティングな戦いが繰り広げられる。
「ブリッジ・オブ・スパイ」
アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950年~60年代が舞台。主人公のジェームズ・ドノヴァンは実在のアメリカ人弁護士。保険の分野で実直にキャリアを重ねてきた男だが「誰でも弁護される権利がある」という信念のもとソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、思いがけなく国際交渉の世界に足を踏み入れることに。ドノヴァンに与えられたミッションは、自身が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ人パイロットの交換を成し遂げることだった。
「ブルックリン」(2016年7月公開)
1950年代、アイルランドの田舎からアメリカに移住し、デパートの店員をしながらブルックリンで生活するヒロインの物語。アイルランドの家族と離れ、新天地ニューヨークで暮らしはじめるエイリシュ。高級デパートで働く日々の中で、新生活にとまどいながらも自信を身につけ、驚くほど洗練された女性に変わっていく彼女が選ぶ未来とは?
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
1979年のカルト・バイオレンス映画「マッドマックス」シリーズ、約30年ぶりの新作。荒廃した未来世界を舞台に、元警察官のマックス(トム・ハーディ)と反逆の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)が、民衆を恐怖と暴力で制圧する狂った軍団と死闘を繰り広げる。
「オデッセイ」
NASAの全面協力のもと、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の想像を絶する運命を描いている。有人火星探査計画が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれ、ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、マーク・ワトニー(マット・デイモン)飛行士は暴風に吹っ飛ばされ、死亡したと判断。しかし奇跡的に生きていた。火星に取り残され、不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、前代未聞の救出プランを実行する。
「レヴェナント:蘇えりし者」(2016年4月公開)
瀕死の重傷を負ったまま仲間を置き去りにされたハンターの壮絶な復讐劇。仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われたヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が、激しい怒りを力に変え、奇跡的に死の淵から蘇る復讐の執念のみを武器に300キロにおよぶ容赦ないサバイバルの旅。
「ルーム」(2016年4月8日公開)
エマ・ドナヒューの小説「部屋」が原作。扉が開くことのないその部屋が、母と子ふたりだけの全世界。突然の監禁から7年の時が経ち、奪われた人生を取り戻すために、何より部屋しか知らない息子に、本当の世界をみせるために、母は全てを賭けた脱出を決意する。
「スポットライト 世紀のスクープ」(2016年4月15日公開)
ある神父が30年間6つの司教区で130人もの性的虐待をしたことを2002年大々的にボストングローブ紙が取り上げ、後に世界に大きく波紋を投げかけた問題作。ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会の神父たちによる児童への性的虐待と組織的な隠ぺいという一大スキャンダルに立ち向かった姿を描いている。
「第88回アカデミー賞」ノミネート
<作品賞>「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「ブルックリン」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「オデッセイ」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「ルーム」
「スポットライト 世紀のスクープ」
<監督賞>
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」アダム・マッケイ
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ジョージ・ミラー
「レヴェナント:蘇えりし者」アレハンドロ・G・イニャリトゥ
「ルーム」レニー・アブラハムソン
「スポットライト 世紀のスクープ」トム・マッカーシー
<主演男優賞>
ブライアン・クランストン「トランボ(原題)」
マット・デイモン「オデッセイ」
レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント:蘇えりし者」
マイケル・ファスベンダー「スティーブ・ジョブズ」
エディ・レッドメイン「リリーのすべて」
<主演女優賞>
ケイト・ブランシェット「キャロル」
ブリー・ラーソン「ルーム」
ジェニファー・ローレンス「JOY」
シャーロット・ランプリング「さざなみ」
シアーシャ・ローナン「ブルックリン」
<助演男優賞>
クリスチャン・ベイル「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
トム・ハーディ「レヴェナント:蘇えりし者」
マーク・ラファロ「スポットライト 世紀のスクープ」
マーク・ライランス「ブリッジ・オブ・スパイ」
シルヴェスター・スタローン「クリード チャンプを継ぐ男」
<助演女優賞>
ジェニファー・ジェイソン・リー「ヘイトフル・エイト」
ルーニー・マーラ「キャロル」
レイチェル・マクアダムス「スポットライト 世紀のスクープ」
アリシア・ヴィカンダー「リリーのすべて」
ケイト・ウィンスレット「スティーブ・ジョブズ」
<外国語映画賞>
「裸足の季節」
「サウルの息子」
「ディーブ」
「ア・ウォー(原題)」
「大河の抱擁」
<脚本賞>
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「エクス・マキナ(原題)」
「インサイド・ヘッド」
「スポットライト 世紀のスクープ」
「ストレイト・アウタ・コンプトン」
<脚色賞>
「キャロル」
「オデッセイ」
「ルーム」
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
「ブルックリン」
<撮影賞>
「キャロル」
「ヘイトフル・エイト」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「ボーダーライン」
<編集賞>
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「スポットライト 世紀のスクープ」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
<美術賞>
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「リリーのすべて」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「オデッセイ」
「レヴェナント:蘇えりし者」
<衣装デザイン賞>
「キャロル」
「シンデレラ」
「リリーのすべて」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「レヴェナント:蘇えりし者」
<メイク・ヘアスタイリング賞>
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「100歳の華麗なる冒険」
「レヴェナント:蘇えりし者」
<作曲賞>
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「キャロル」
「ヘイトフル・エイト」
「ボーダーライン」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
<歌曲賞>
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
「レイシング・エクスティンクション(原題)」
「ユース(原題)」
「ザ・ハンティング・グラウンド(原題)」
「007/スペクター」
<録音賞>
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「オデッセイ」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
<音響編集賞>
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「オデッセイ」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「ボーダーライン」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
<視覚効果賞>
「エクス・マキナ(原題)」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「オデッセイ」
「レヴェナント:蘇えりし者」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
<長編アニメ映画賞>
「アノマリサ(原題)」
「父を探して」
「インサイド・ヘッド」
「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」
「思い出のマーニー」
<長編ドキュメンタリー賞>
「エイミー(原題)」
「カルテル・ランド(原題)」
「ルック・オブ・サイレンス」
「ニーナ・シモン~魂の歌」
「ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い」
<短編ドキュメンタリー賞>
「ボディ・チーム12(原題)」
「チャウ、ビヨンド・ザ・ラインズ(原題)」
「クロード・ランズマン:スペクトルズ・オブ・ショア(原題)」
「ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)」
「ラスト・デイズ・オブ・フリーダム(原題)」
<短編アニメ映画賞>
「ベア・ストーリー(原題)」
「プロローグ(原題)」
「サンジャイのスーパーチーム」
「ウイ・キャント・リヴ・ウィズアウト・コスモス(原題)」
「ワールド・オブ・トゥモロー(原題)」
<短編実写映画賞>
「アヴェ・マリア(原題)」
「デイ・ワン(原題)」
「エヴリシング・ウィル・ビー・オーケイ(原題)」
「ショック(原題)」
「スタッタラー(原題)」
【Not Sponsored 記事】
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