“ギャル界のレジェンド”が去った「Popteen」の未来 新編集長×くみっきーが語る【対談前編】
2014.09.01 12:00
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雑誌「Popteen」で6年間にわたり活躍し、“ギャルの神様”として一時代を築いた“くみっきー”こと舟山久美子が、1日発売の10月号をもって同誌専属モデルを卒業した。ギャルの時代が変わると言っても過言ではないこの節目に、モデルプレスはくみっきーと森茂穗編集長の対談を実現。ギャルのリアルを知り尽くした2人が「Popteen」の未来、ギャルの未来について熱いトークを繰り広げた。
【前編】新編集長とくみっきー、“最初で最後”のタッグで生まれたもの
― 今年7月1日発売の8月号で、卒業を電撃発表。そこから3号連続の卒業特集、「ごきげん!Popteen 夏の進撃祭2014」(8月3日・Zepp Tokyo)での卒業セレモニーを経て、ついにその時を迎えた。
くみっきー:やっぱり「寂しいな」っていう気持ちは変わらないです。だけど最後は出し尽くせたというか…編集長と向き合って、本当に悔いが残らないものを作る事ができました。私の思いは全部伝えましたし、編集長の思いも伝わってきました。卒業を決めた時よりもスッキリした気持ちなので、全く悔いはないですね。
― 元「Happie nuts」編集長の森氏は、今号から「Popteen」編集長に就任。くみっきーとは初タッグにして、“卒業”という一大トピックを手がけることに。
森編集長:「Popteen」で初めての撮影がくみっきーの卒業。6年間を締めくくる1冊を入ったばかりの俺がやるの?!というプレッシャーですよね。重てー!っていう(笑)。
くみっきー:そう言われてみると、ハンパないですね(笑)。
森編集長:最後の表紙を作ることになった時、彼女の6年間が一目で伝わるような表紙を撮りたいと思いました。今の読者だけじゃなくて、この6年間で1冊でも「Popteen」を手にとった人にも伝わるような。そこに「ありがとう」って気持ちが込められるのかなと。そこで、ここ最近の“大人っぽい”イメージのくみっきーに階段を一段降りてもらって、“LAST GAL”というテーマを表現してもらうことに。“LAST GAL”は彼女自身が発信してくれた言葉なんですが、今だからこそ表現できる“ギャル”をやってほしいとお願いしたんです。
くみっきー:私もずっとやりたいと思ってはいたんですが、なかなか踏み出せなくて、後押しが欲しかったんですよ。大人っぽくなっていく自分がいる一方で、「ギャルが好き」というのはずっと変わらないことだから、それを最後に表現できて本当に良かった。実は今回の撮影のためだけに、久しぶりに髪の毛をブリーチしたんです。5日間限定で!
森編集長:それまでの表紙を見て「これだと髪の色が重たいかな、大人っぽすぎるかな」と思ったので、「ちょっと髪を…」とお願いをして。時の流れとして、当然大人にはなっていくんですけど、最後は読者と触れ合って終わりたかった。年齢と共に違う雑誌に移っていった子たちとも、もう1回「ギャルって楽しかったよね!」って気持ちを分かち合えるような、そんな表紙にしたいという僕の思いに応えてくれたので、いい表紙になったと思っています。
くみっきー:私もすごく思ってます!そうやって編集長とイメージを共有する中で、みんなで何かを作り上げることの楽しさを改めて感じましたし、「金髪にしてほしい」と言っていただけたことで、“求められている”感覚を思い出すことができました。編集長のイメージの一歩先を目標にして撮影に臨めたのも楽しかったです。
森編集長:一言で言っちゃうと“レジェンド”ですよね。ギャル界の大ヒット作(笑)。
くみっきー:ありがとうございます。
森編集長:ギャルの世界において、過去遡っても5本の指に入るくらい影響力を持った人。(益若)つばさちゃんもそこに入ると思うけど、また違う良さを出したモデルだと思う。これはちょっと寂しいことでもあるけど、ギャル界の全員が「あの人になりたい」と憧れた…その“最後の人”だと思います。
今、それくらい影響力がでかい女の子っていないし、そういう意味では世の中を動かした人だなって。僕は彼女が「Popteen」に出る前から知っていましたけど、その時は正直、そんなに魅力を感じなかった。だけど「Popteen」に出始めて表紙をやるようになってから、毎月可愛くなっていくわけですよ。これがなかなかないんです。表紙になると、何となくそこがゴールみたいな感じで、落ち着いちゃう子が多い中で、限界を知らない感じでどんどん可愛くなっていく。「Popteen」うらやましいなって思って見てました。
くみっきー:嬉しいです。私が表紙をやらせてもらった時ってすごく未熟で、まだまだ自分はこれから成長していきたいと思っていたし、先輩がいっぱいいる中で表紙をやらせていただくのはすごいことだから、みんなを納得させなきゃいけないと思っていました。人よりも常に努力をしなきゃいけないということを常に心に置いて、いろんなことに向き合っていましたね。
森編集長:努力するのは当たり前だけど、その努力のレベルが圧倒的だった。自分をどうやって見せればいいか、という客観的な視点も備わっている。あとは感性。時代が何を求めているのかを見極めて、そこに対して自分自身や商品をプロデュースできる。その感性が別物だと思いますね。
くみっきー:嬉しいです、そんなに褒めてもらえるなんて。今おっしゃっていただいたことは、常に自分に欠けていると思っていた部分でもあります。「Popteen」の中だけで満足しちゃいけない、という意識は常にありましたね。「Popteen」は別のギャル誌と比較されるので、全部のギャル誌を私が把握しないといけない。その上で表現をしなきゃいけないとその当時強く思っていたので、全雑誌買い揃えて、毎月お風呂で半身浴しながら読んでました。憧れるモデルさんのインタビューページとかを見て、その人の良さを吸収しながら、自分が「Popteen」でどう表現してくのかをすごく考えてましたね。そこまでできたのは、やっぱり読者のみなさんや編集長が私を求めてくれたから。「くみっきーのおかげで笑顔になれたよ」という言葉がなかったら、私もそこまで気づくことは出来なかったと思います。
森編集長:僕自身も手探り状態ですけど、早急にやらなきゃいけないのは“第2のくみっきー”を探して、新たなレジェンドを生み出すこと。ただ「Popteen」には色んなキャラクターがいていいんじゃないかなと思うんです。例えば今の流れだと“清楚”が中心なのかもしれないけど、それ以外の色があって初めてその中心が際立つと思うので、ある一定方向だけに偏らないように気をつけようと思ってます。
POPモデルの中で若手だと黒髪のゆらゆら(越智ゆらの)や、ギャルを貫くみちょぱ(池田美優)、渋原系のにこるん(藤田ニコル)、アイドルグループ「夢みるアドレセンス」のメンバーでもあるゆうみん(志田友美)とかがいて、それぞれの良さを個人としてどう引き立てていくか。その中で浮き出てきた人が雑誌を背負っていくことになると思うんですけど、そこを輝かせるためには他の要素の人達が絶対必要なんです。
くみっきー:すごいわかります。昔の「Popteen」ってそれぞれに個性があって、同じアイテムを買っても同じ着こなしには絶対ならないんですよ。今だときっと、同じスカートを買ったら上にはみんな同じブラウスを合わせちゃうと思うんですけど、その辺が、昔と違うのかなって。
森編集長:だから今モデルの子達に口酸っぱく言ってるのは、「好きなことやっちゃえよ」ってこと。ただあまりにもやり過ぎると、「Popteen」も読者もついてこれなくなっちゃうから、そうなったら注意するからねと。まずは好きなことをやって表現してほしい。ガーリーでやるんだったら、ガーリーに関しては誰にも負けないって胸を張って言えるようになってほしいと。逆にそう言えないぐらいなら中途半端だからやめたほうがいい(笑)。みんなそれぞれ「こういうものを表現したい」「大人の決めたものは嫌だ」というものがあるはずなんですよね。
くみっきー:今、昔の私を見ると、本当によくわからない格好してるんですよ(笑)。けど当時は、すごい情報量がある中で、どうやったら印象強く見てもらえるかを考えてました。本当はモデルさんだったら、どんなテイストの服も似合って、その服を引き立てるっていう姿勢が求められると思うんですけど、逆に私は「どの服を着ても“くみっきー”になるよね」っていう風にしたかった。巻き髪は絶対にこう!とか、メイクさんに絶対に伝えていたし、こだわりがすごい強かったですね。
森編集長:そういうのは良いですよね。何やっても“くみっきー”でいい。今はいろんなジャンルがあるから、自分なりに表現したいものを表現すればいいと思う。ただし「埋もれてくれるな!」と。
くみっきー:いろんな雑誌の“いいとこ取り”にはならないで欲しいかな。他にはない“Popteenっぽさ”があったからこそ、読者の子にリアルに刺さって影響力があったと思うので、今おっしゃっていたように、1人1人のモデルさんのやりたいことができる環境っていうのは、大事だと思います。それって、女の子たちにとって大きなチャンスだと思うんですよ。「自分が何をやりたいか」をしっかり伝えて、それを引き出すのが編集長だと思うんですね。チャンスを投げかけてあげることで、それ以上のものを発揮できたり、スターが生まれていくと思うから。私が生きてきた「Popteen」じゃない、新しい「Popteen」がすごく楽しみです。
森編集長:そうですね。いわゆる「Popteen」でしかできないこと。今はやっぱり、ブログでは見れない写真を撮りたいなと思ってます。
くみっきー:それって、どうやってやるんですか?
森編集長:例えば、読者の女の子と喋ってると「キュンキュンしたい」と言うわけですよ。「お姫様抱っこしてほしい」「後ろからハグしてほしい」「壁ドンしてほしい」「5人からいっぺんに告白されたい」とか…(笑)。だったらそれを、ファッションと交えてみようと。本来はただのファッション企画なんだけど、メンズを呼んで、理想のシチュエーションを再現できたらまた違う表情も出るだろうし。そんな写真はブログでは見れないでしょ?そういう写真を撮りたいなって。
くみっきー:なるほど。楽しいのが何よりも大事。それがベースにないといいものは生まれないですよね。
森編集長:もちろん同時に、失敗することもたくさんあると思います(笑)。でも、チャレンジしなければ新しいモノは生まれない。
くみっきー:私も本当に超失敗したし、めっちゃ怒られました。すっごい泣いた6年間。「こんちくしょ~!」って“腹黒っきー”が出たときもあった(笑)。一度トップになると後は下がるしかないし、新しい子の勢いに負けないように、とにかく必死でしたね。ただ、そんな情熱的な6年間を過ごせたのも「Popteen」があったからで、だからこそ今、新しい一歩が踏み出せる。それほど恩があるし、大好きな場所ですね。
【後編】へ続きます。(modelpress編集部)
― 今年7月1日発売の8月号で、卒業を電撃発表。そこから3号連続の卒業特集、「ごきげん!Popteen 夏の進撃祭2014」(8月3日・Zepp Tokyo)での卒業セレモニーを経て、ついにその時を迎えた。
くみっきー:やっぱり「寂しいな」っていう気持ちは変わらないです。だけど最後は出し尽くせたというか…編集長と向き合って、本当に悔いが残らないものを作る事ができました。私の思いは全部伝えましたし、編集長の思いも伝わってきました。卒業を決めた時よりもスッキリした気持ちなので、全く悔いはないですね。
― 元「Happie nuts」編集長の森氏は、今号から「Popteen」編集長に就任。くみっきーとは初タッグにして、“卒業”という一大トピックを手がけることに。
森編集長:「Popteen」で初めての撮影がくみっきーの卒業。6年間を締めくくる1冊を入ったばかりの俺がやるの?!というプレッシャーですよね。重てー!っていう(笑)。
くみっきー:そう言われてみると、ハンパないですね(笑)。
森編集長:最後の表紙を作ることになった時、彼女の6年間が一目で伝わるような表紙を撮りたいと思いました。今の読者だけじゃなくて、この6年間で1冊でも「Popteen」を手にとった人にも伝わるような。そこに「ありがとう」って気持ちが込められるのかなと。そこで、ここ最近の“大人っぽい”イメージのくみっきーに階段を一段降りてもらって、“LAST GAL”というテーマを表現してもらうことに。“LAST GAL”は彼女自身が発信してくれた言葉なんですが、今だからこそ表現できる“ギャル”をやってほしいとお願いしたんです。
くみっきー:私もずっとやりたいと思ってはいたんですが、なかなか踏み出せなくて、後押しが欲しかったんですよ。大人っぽくなっていく自分がいる一方で、「ギャルが好き」というのはずっと変わらないことだから、それを最後に表現できて本当に良かった。実は今回の撮影のためだけに、久しぶりに髪の毛をブリーチしたんです。5日間限定で!
森編集長:それまでの表紙を見て「これだと髪の色が重たいかな、大人っぽすぎるかな」と思ったので、「ちょっと髪を…」とお願いをして。時の流れとして、当然大人にはなっていくんですけど、最後は読者と触れ合って終わりたかった。年齢と共に違う雑誌に移っていった子たちとも、もう1回「ギャルって楽しかったよね!」って気持ちを分かち合えるような、そんな表紙にしたいという僕の思いに応えてくれたので、いい表紙になったと思っています。
くみっきー:私もすごく思ってます!そうやって編集長とイメージを共有する中で、みんなで何かを作り上げることの楽しさを改めて感じましたし、「金髪にしてほしい」と言っていただけたことで、“求められている”感覚を思い出すことができました。編集長のイメージの一歩先を目標にして撮影に臨めたのも楽しかったです。
ギャル界の“レジェンド”―他の女の子との違いとは
― 6年間で表紙を飾った回数は、通算37回。他を圧倒する活躍ぶりは“ギャルの神様”という異名にはっきりと現れている。森氏もそんな彼女の成長を、外部から長年見届けてきた。森編集長:一言で言っちゃうと“レジェンド”ですよね。ギャル界の大ヒット作(笑)。
くみっきー:ありがとうございます。
森編集長:ギャルの世界において、過去遡っても5本の指に入るくらい影響力を持った人。(益若)つばさちゃんもそこに入ると思うけど、また違う良さを出したモデルだと思う。これはちょっと寂しいことでもあるけど、ギャル界の全員が「あの人になりたい」と憧れた…その“最後の人”だと思います。
今、それくらい影響力がでかい女の子っていないし、そういう意味では世の中を動かした人だなって。僕は彼女が「Popteen」に出る前から知っていましたけど、その時は正直、そんなに魅力を感じなかった。だけど「Popteen」に出始めて表紙をやるようになってから、毎月可愛くなっていくわけですよ。これがなかなかないんです。表紙になると、何となくそこがゴールみたいな感じで、落ち着いちゃう子が多い中で、限界を知らない感じでどんどん可愛くなっていく。「Popteen」うらやましいなって思って見てました。
くみっきー:嬉しいです。私が表紙をやらせてもらった時ってすごく未熟で、まだまだ自分はこれから成長していきたいと思っていたし、先輩がいっぱいいる中で表紙をやらせていただくのはすごいことだから、みんなを納得させなきゃいけないと思っていました。人よりも常に努力をしなきゃいけないということを常に心に置いて、いろんなことに向き合っていましたね。
森編集長:努力するのは当たり前だけど、その努力のレベルが圧倒的だった。自分をどうやって見せればいいか、という客観的な視点も備わっている。あとは感性。時代が何を求めているのかを見極めて、そこに対して自分自身や商品をプロデュースできる。その感性が別物だと思いますね。
くみっきー:嬉しいです、そんなに褒めてもらえるなんて。今おっしゃっていただいたことは、常に自分に欠けていると思っていた部分でもあります。「Popteen」の中だけで満足しちゃいけない、という意識は常にありましたね。「Popteen」は別のギャル誌と比較されるので、全部のギャル誌を私が把握しないといけない。その上で表現をしなきゃいけないとその当時強く思っていたので、全雑誌買い揃えて、毎月お風呂で半身浴しながら読んでました。憧れるモデルさんのインタビューページとかを見て、その人の良さを吸収しながら、自分が「Popteen」でどう表現してくのかをすごく考えてましたね。そこまでできたのは、やっぱり読者のみなさんや編集長が私を求めてくれたから。「くみっきーのおかげで笑顔になれたよ」という言葉がなかったら、私もそこまで気づくことは出来なかったと思います。
2人が思い描く「Popteen」の未来
― そんな絶大なる存在が去った後の、「Popteen」の未来とは。森編集長:僕自身も手探り状態ですけど、早急にやらなきゃいけないのは“第2のくみっきー”を探して、新たなレジェンドを生み出すこと。ただ「Popteen」には色んなキャラクターがいていいんじゃないかなと思うんです。例えば今の流れだと“清楚”が中心なのかもしれないけど、それ以外の色があって初めてその中心が際立つと思うので、ある一定方向だけに偏らないように気をつけようと思ってます。
POPモデルの中で若手だと黒髪のゆらゆら(越智ゆらの)や、ギャルを貫くみちょぱ(池田美優)、渋原系のにこるん(藤田ニコル)、アイドルグループ「夢みるアドレセンス」のメンバーでもあるゆうみん(志田友美)とかがいて、それぞれの良さを個人としてどう引き立てていくか。その中で浮き出てきた人が雑誌を背負っていくことになると思うんですけど、そこを輝かせるためには他の要素の人達が絶対必要なんです。
くみっきー:すごいわかります。昔の「Popteen」ってそれぞれに個性があって、同じアイテムを買っても同じ着こなしには絶対ならないんですよ。今だときっと、同じスカートを買ったら上にはみんな同じブラウスを合わせちゃうと思うんですけど、その辺が、昔と違うのかなって。
森編集長:だから今モデルの子達に口酸っぱく言ってるのは、「好きなことやっちゃえよ」ってこと。ただあまりにもやり過ぎると、「Popteen」も読者もついてこれなくなっちゃうから、そうなったら注意するからねと。まずは好きなことをやって表現してほしい。ガーリーでやるんだったら、ガーリーに関しては誰にも負けないって胸を張って言えるようになってほしいと。逆にそう言えないぐらいなら中途半端だからやめたほうがいい(笑)。みんなそれぞれ「こういうものを表現したい」「大人の決めたものは嫌だ」というものがあるはずなんですよね。
くみっきー:今、昔の私を見ると、本当によくわからない格好してるんですよ(笑)。けど当時は、すごい情報量がある中で、どうやったら印象強く見てもらえるかを考えてました。本当はモデルさんだったら、どんなテイストの服も似合って、その服を引き立てるっていう姿勢が求められると思うんですけど、逆に私は「どの服を着ても“くみっきー”になるよね」っていう風にしたかった。巻き髪は絶対にこう!とか、メイクさんに絶対に伝えていたし、こだわりがすごい強かったですね。
森編集長:そういうのは良いですよね。何やっても“くみっきー”でいい。今はいろんなジャンルがあるから、自分なりに表現したいものを表現すればいいと思う。ただし「埋もれてくれるな!」と。
くみっきー:いろんな雑誌の“いいとこ取り”にはならないで欲しいかな。他にはない“Popteenっぽさ”があったからこそ、読者の子にリアルに刺さって影響力があったと思うので、今おっしゃっていたように、1人1人のモデルさんのやりたいことができる環境っていうのは、大事だと思います。それって、女の子たちにとって大きなチャンスだと思うんですよ。「自分が何をやりたいか」をしっかり伝えて、それを引き出すのが編集長だと思うんですね。チャンスを投げかけてあげることで、それ以上のものを発揮できたり、スターが生まれていくと思うから。私が生きてきた「Popteen」じゃない、新しい「Popteen」がすごく楽しみです。
森編集長:そうですね。いわゆる「Popteen」でしかできないこと。今はやっぱり、ブログでは見れない写真を撮りたいなと思ってます。
くみっきー:それって、どうやってやるんですか?
森編集長:例えば、読者の女の子と喋ってると「キュンキュンしたい」と言うわけですよ。「お姫様抱っこしてほしい」「後ろからハグしてほしい」「壁ドンしてほしい」「5人からいっぺんに告白されたい」とか…(笑)。だったらそれを、ファッションと交えてみようと。本来はただのファッション企画なんだけど、メンズを呼んで、理想のシチュエーションを再現できたらまた違う表情も出るだろうし。そんな写真はブログでは見れないでしょ?そういう写真を撮りたいなって。
くみっきー:なるほど。楽しいのが何よりも大事。それがベースにないといいものは生まれないですよね。
森編集長:もちろん同時に、失敗することもたくさんあると思います(笑)。でも、チャレンジしなければ新しいモノは生まれない。
くみっきー:私も本当に超失敗したし、めっちゃ怒られました。すっごい泣いた6年間。「こんちくしょ~!」って“腹黒っきー”が出たときもあった(笑)。一度トップになると後は下がるしかないし、新しい子の勢いに負けないように、とにかく必死でしたね。ただ、そんな情熱的な6年間を過ごせたのも「Popteen」があったからで、だからこそ今、新しい一歩が踏み出せる。それほど恩があるし、大好きな場所ですね。
【後編】へ続きます。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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