【都内】おむすびが美味しすぎる…!わざわざ行きたい、お米の名店5選
2024.10.10 17:05
私たち日本人にとって、毎日の食卓に欠かせないお米。今年も待望の新米の季節がやってきました。新米とは、その年に収穫され、12月末までに包装された米のこと。新米が店頭に並び始めた今の時期は、まさに1年のうちいちばんお米が美味しい季節です。今回は、お米をおいしく味わえる、おにぎり専門店や土鍋ごはんのお店を特集します。
【麻布台ヒルズ】お米とごはん 隅田屋
墨田区で100年以上続く米殻専門店「お米とごはん 隅田屋」。五ツ星マイスターの資格を持つお米のプロが、香り、味、粘りのバランスを考えながら、その銘柄のよさを最大限引き出せるようブレンドしたお米を扱うお店です。麻布台ヒルズ店では、お米のプロフェッショナルである同店が、料亭やレストランとコラボして作ったおむすびやおこわを味わえます。 おむすびは全部で13種類。価格帯は300〜400円代のものが多く、ごはんと相性のよい具材を厳選したラインナップが揃います。海苔で巻いたおむすびは、最初の1口をあえてごはんだけになるようにしてお米の甘み、うまみを楽しめるように結んでいます。また、干しえびなどの混ぜ込みおむすびは、最後までごはんを感じられるよう最小限の味付けで仕上げているそう。さけやこんぶなどの定番のほか、玄米クリームチーズやしそチーズなどの変わり種も。中でも一番人気はさけだそうです。 隅田屋とずっとお付き合いがあるという日本料理店「和の食 いがらし」が監修したおこわも人気。写真は2024年3月から販売されていた、えびのおこわです。季節によりメニューが変わるので、その時々で旬の味わいを楽しめるのも魅力。お出汁や素材ひとつひとつにこだわり、お米のおいしさが最大限引き出されています。【学芸大学】学大おむすびマルムス
東急東横線・学芸大学駅の高架下にお店を構える「学大おむすびマルムス」。2021年にオープンした、デザイン会社が運営するおむすび屋さんです。洗練されたすっきりとしたデザインの店構えが目を引きます。店内にはイートインスペースもあり、おむすびだけでなく豚汁やドリンクなども販売されているので気軽に立ち寄れます。 ころんとしたまん丸フォルムと、カラフルな色使いがかわいらしいおむすびのラインナップ。価格帯は200〜300円代です。見た目だけでなくお米にもこだわっており、白米は「つや姫」と「雪若丸」の2種をブレンドしたオリジナルブレンド米を使用しています。米以外の食材は、直接産地に赴いて厳選したものを使用。 全16種類ほどあるおむすびのうち、特に人気の2種。「手ほぐしシャケとごまむすび」(写真左)は、お店で焼いて丁寧にほぐしたシャケを使用しています。「刻み鰻と山椒のひつまぶしむすび」(写真右)はタレのしみたふっくら鰻に山椒の葉まで乗って、まるで小さな鰻丼のようです。「学大おむすびマルムス」には、季節限定のおむすびやオリジナルのお弁当、おかずの詰め合わせなども用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
手ほぐしシャケとごまむすび
292円(税込)
鹿児島産 刻み鰻と山椒のひつまぶしむすび
594円(税込)
【浅草】おにぎり浅草宿六
浅草駅から徒歩約12分の場所に店を構える「おにぎり浅草宿六」。昭和29年から続く、東京で一番古いおにぎり専門店です。店内はカウンターが7席と、4人がけのテーブルが2つ。カウンターの中で握られる、できたておにぎりが提供されます。 お昼の時間帯に店頭に立つのは、3代目の三浦洋介さん。毎年新米の季節になると、約20種類ほどの米を食べ比べ、その中でもおいしいと思ったものを使用しているそうです。お米選びにおいて、明確な基準はありません。宿六のおにぎりとして最も理想的なバランスを生み出せる、三浦さんが「これだ」と思ったお米を選びます。 具材のメニューはご覧の通り。具材は創業時からほぼ変わっていません。さけや梅干、こんぶなどの定番から、紅生姜や山ごぼうなどほかのおにぎり屋さんでは見かけないようなメニューも。おにぎりを握るルールは「握るのは3回まで」とのことですが、具材によって絶妙に握る力具合を変えているそうです。 片側はごはんに沿わせ、もう一方はピンと立たせた海苔の巻き方は「宿六巻き」と名付けられた独自のもの。おにぎりとしての一体感を持たせつつ、海苔の風味やパリッとした食感を楽しんでほしいと、創業時から続いている巻き方です。今回は「たらこ」と一番人気の「さけ」をいただきました。食べる前から鼻腔をくすぐる豊かな海苔の香りと、口に含んだ瞬間ほろほろっと崩れるお米。具材の塩気もほどよく、しっかりとお米の味を感じます。宿六が理想とする、究極の黄金比です。おにぎり自体は小ぶりなので、2〜3種類注文する方が多いのだそう。竹籠に乗せて提供されるのも、なんだか粋ですよね。
おにぎり各種
260円(税込〜)
【大塚】おにぎり ぼんご
東京・大塚にある有名店「おにぎり ぼんご」。平日・休日問わず店の前には行列ができる人気店です。こちらも寿司店のようなカウンターで、職人ができたてのおにぎりを握ってくれます。 握ってくれるといっても、ぼんごのおにぎりは「握らないおにぎり」です。使用しているお米は、甘み引き立つ新潟県岩船産コシヒカリ。ごはんから溢れんばかりの具材を入れて、パリパリの海苔でそのまま包み込みます。握らず作ったおにぎりは、軽やかなふわっふわ食感。1個あたりのサイズはかなり大きめですが、ぺろりと食べられますよ。 具材の種類はなんと55種類。塩加減や素材の選び方、調理法にまでこだわり、お米のおいしさを最大限に引き出せるように研究を重ねた具材の数々は、ぼんごでしか味わえないものばかりです。2種類の具を1つのおにぎりに入れたり、具材を増量したりと、オリジナルのおにぎりを楽しめます。握ってくれる女将さんにおすすめの具材や組み合わせを尋ねるとたくさん教えてくれるので、初めて行く方でも安心。温かいコミュニケーションも、ぼんごの魅力です。
おにぎり各種
350円(税込〜)
【恵比寿】恵比寿 土鍋炊ごはん なかよし 本店
恵比寿をはじめとした渋谷周辺地域を中心に、都内11店舗を展開する「恵比寿 土鍋炊ごはん なかよし」。土鍋で炊いたほかほかの白米と和食のおかず、小鉢がセットになった定食が人気で、ランチの時間帯には店前に行列ができることも。 土鍋で炊いたごはんは、アツアツほかほか。ツヤツヤと輝き、しっかりと粒が立っています。さらに、ごはんは何杯でもおかわり無料というから驚きです。 料理は化学調味料を使わず、出汁を取るところからすべて手作り。筆者も何度か足を運んでいますが、どのメニューを頼んでも「日本に生まれてよかった…」と思うような、ホッとする味わいに癒されます。中でも筆者のイチ推しは、チキン南蛮定食です。サクサクの衣に甘じょっぱいタレとタルタルソースが絡み、チキンは肉汁がジュワッと溢れてくるほどジューシー。ごはんがますます進むおいしさです。
チキン南蛮定食
1,080円(税込)
都内でおいしいお米を食べられるお店をご紹介しました。どこもこだわりを持ってお米を活かしたメニューを展開する、わざわざ行きたくなるお店ばかり。お米が一年でいちばんおいしいこの季節に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
writer / 海
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