

プロ直伝!「いろいろチーズのフリコ」の本格レシピ【樫村シェフのチーズでメリクリ!#1】
2021.12.11 06:00
有名シェフにレシピを学ぶ「匠のおうちレシピ」の第7弾。12月は炭火焼イタリアンで注目を集める代官山「falò(ファロ)」のオーナーシェフ・樫村仁尊さんが、チーズを使うパーティー料理を伝授します。クリスマスの食卓を華やかに彩るラインアップの1回目は「いろいろチーズのフリコ」です。
サクふわ!じゃがいもとチーズのハーモニーを楽しむフリコ
おうち時間中心の生活で手料理に目覚めた方も、料理の腕をさらに磨いた方も、クリスマスの食卓には特別感のあるお料理を準備したいですよね。12月の「匠のおうちレシピ」では、クリスマスのテーブルを彩るお料理を、3年連続でミシュランガイドのビブグルマンに選出された「falò(ファロ)」の樫村仁尊さんに教えていただきます。
ご紹介するのはいずれもチーズを使ったパーティレシピ。第1回は、近年注目を集めているフリコの本格レシピをお届けします。フリコ は、イタリアでは普段の食事からお祝いごとまでいろいろな場面で食卓にのぼる身近なひと皿だそう。イタリアで修業経験のある樫村シェフに、本場の味を再現していただきます。
falò(ファロ)・オーナーシェフ/樫村仁尊さん東京都出身。調理師学校を卒業後、「リストランテ アクアパッツァ」日髙良実シェフの元でキャリアをスタート。その後、イタリアや都内のレストランで経験を積み、アクアパッツァに戻ったのち料理長まで務めた。2016年、代官山に「falò」をオープン。公式サイトでは全国発送するオンラインショップも運営
代官山の焚き火 falò|公式サイト
@falo_daikanyama | Instagram
「フリコはじゃがいもとチーズでシンプルに作る北イタリアの郷土料理。余ったチーズを無駄にしないための料理です。僕がはじめてフリコを食べたのは『アクアパッツァ』の修業時代。師匠の日髙シェフが作ってくれて、シンプルなのにめちゃくちゃおいしくて感激しました。でも、じゃがいもとチーズに玉ねぎが入って、おいしくないはずがないですよね(笑)。子どもからお年寄りまで幅広い年代に喜ばれる味です。
本来はフリウリ地方のモンタジオチーズで作りますが、気軽に作れるように今回は市販のミックスチーズを使いました。いろいろなチーズが入ったほうが味に奥行きがでるので、お気に入りのチーズを加えるとさらにワンランク上の仕上がりになります。ミックスチーズも複数の種類を混ぜるといいですよ」
材料(1〜2人分)
調理時間:20分・じゃがいも……100g
・とろけるチーズ……100g
・玉ねぎ……1/8個
下準備
・玉ねぎを繊維に沿って薄切りにする・じゃがいもを加熱し、粗熱がとれたら皮をむく
「じゃがいもは皮付きのまま竹串がスッと通るくらいまで火を通します。ゆでると水っぽくなるので、蒸すか電子レンジで加熱するのがおすすめです。じゃがいもの大きさにもよりますが、ラップをして600Wで7、8分が目安です」
作り方
1. 加熱済みのじゃがいもをすりおろす
ボウルにチーズを入れ、その上に皮をむいたじゃがいもをチーズおろしで粗くすりおろします。チーズおろしがない場合は、マッシャーなどで潰してもいいそうです。「この料理には甘いじゃがいもは合わない気がします。だんしゃくや昔からある普通のじゃがいもがおすすめです。
チーズおろしは野菜もおろせるので、キャロットラペもあっという間にできるし、硬くなったパンをけずればパン粉になります。ひとつ持っておくといろいろと便利ですよ」
2. 玉ねぎを炒める
フッ素樹脂加工のフライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し、スライスした玉ねぎを弱火で炒めて甘みを引き出します。玉ねぎは重ならないように広げます。今回は小さめの約20cmサイズのフライパンを使いました。「フリコはとてもシンプルで簡単な料理ですが、チーズやじゃがいもがフライパンにくっついてしまうとうまくできないので、傷のないフッ素樹脂加工のフライパンを使うことがポイントです。大きなフライパンでも、最終的に直径20cmぐらいにまとめればOKです」 玉ねぎはほどよく焼き色がついていたら裏返し、両面をこんがりと焼きます。
3. すりおろしたじゃがいも、チーズを加える
甘みを引き出した玉ねぎに、すりおろしたじゃがいも、チーズを加えて強火で加熱します。 玉ねぎとじゃがいも、チーズがよく混ざるように、木べらを使ってトントンと切るように混ぜます。「木べらでトントンと切るように叩くうちに、最初は材料ごとに固まっていたチーズとじゃがいもが徐々に混ざります。そのうちにチーズも溶けて自然にまとまってきますよ。生地を半分に折り曲げ、さらにトントンと切るように混ぜると、早く火が通ります」
4. 形を丸く整え、両面を焼く
材料がまとまってきたら木べらで形を丸く整え、両面に焼き色がつくまでひっくり返しながら加熱します。「フライパンをふって、フリコを裏返すのは慣れていない方は勇気がいりますが、平らな台の上なら、万が一うまくキャッチできなくても安心ですよ」 両面を2分ほど焼いたら、こんがりとよい焼き色がつきました。表面がカリカリに焼けたらできあがりです!
フリコは一度食べたらリピ確実!
相性抜群のじゃがいもとチーズに甘い玉ねぎ、そして表面にはこんがりと焼き目が!じゃがいも、玉ねぎ、チーズのゴールデントリオに香ばしさが加わったからには、おいしくないはずがありません。さすがは、イタリアのママンの味。一度食べたらハマる人が続出なのも納得です。「余ったチーズを冷凍しておいて、いろいろな種類のチーズを混ぜると味により深みが出ておいしさがアップします。なるべくできたてを食べてほしいけど、冷めてもまた別のおいしさが味わえる料理です。
ちなみに僕はプレーン派だけど、お好みでベーコンやハムなどを加えてアレンジを楽しんでもいいですね。そうそう、以前、お餅を入れて作ってみましたが、それもおいしかったですよ」
お好みで具材をアレンジしてみるのもいいですね!単品でおつまみに、またはメイン料理のサイドディッシュとしてクリスマスに大活躍してくれることでしょう。
次回は「ダッチベイビー」のレシピをご紹介
次回のレシピは、鉄鍋やスキレットで作るパンケーキ「ダッチベイビー」です。パーティーが盛り上がる“映えレシピ”、どうぞお楽しみに。取材協力※falòオリジナルのフリコはオンラインでも購入が可能です。詳しくはfalòの公式サイトをご覧ください。取材・文/古川あや
撮影/強田美央
チーズを使うレシピはこちら▼
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