焼くまで5分!イーストなしで簡単「クイックブレッド」の作り方
2020.05.21 13:03
焼きたてのパンで迎える朝ごはんって最高ですよね。イーストを使わず発酵の必要もないクイックブレッドなら、オーブンに入れるまでたったの5分。焼いているあいだにほかの料理を準備すれば、たったの20分で焼きたてのパンが味わえます。この記事では、簡単なクイックブレッドの作り方をご紹介!
焼くまで5分!クイックブレッド
焼きたてのパンの香りって幸せですよね。でもイーストを使って作るパンは、こねるのに力が必要だったり、発酵に時間がかかったりとハードルが高め。クイックブレッドなら、こねる力仕事も長時間かかる発酵の必要もありません!生地を混ぜて焼くまでたったの5分なので、思い立ったらすぐ焼けますよ。
クイックブレッドとは?
通常のパンはイーストの力を使い、生地を膨らませています。イーストを使う場合はしっかりと生地をこね、発酵させる工程が不可欠。一方でクイックブレッドは、発酵の必要がないベーキングパウダーや重曹を使うため、生地を混ぜてすぐに焼くことが可能です。グルテンを生成しなくてもいいので、力をかけてこねる必要もありません。
今回はベーキングパウダーだけでできるレシピをご紹介します。
クイックブレッドの作り方
材料(プチパン4~5個分)
A. 薄力粉……80gA. 強力粉……80g
A. ベーキングパウダー……小さじ1杯
B. 豆乳……80cc
B. プレーンヨーグルト……50g
B. 砂糖……小さじ1杯
B. 塩……ひとつまみ
・手粉(薄力粉、強力粉どちらでも)……適量
※砂糖は三温糖を使いましたが、お好みのもので代用してください。
※豆乳は牛乳でも代用できます。
下準備
・小さなボウルにBの豆乳とヨーグルト、砂糖、塩を入れて混ぜ合わせます。ひとつのボウルにすべて一緒に計ると、洗い物が少なくて済むのでおすすめです。・オーブンを200度に予熱します。
作り方
1. 薄力粉と強力粉を混ぜ合わせる
ボウルにAの薄力粉、強力粉、ベーキングパウダーを加え、泡だて器で混ぜ合わせます。ここでしっかりと混ぜ合わせることでベーキングパウダーが粉全体に行き渡り、パンがしっかりと膨らんでくれます。
2. 豆乳とヨーグルトを加えてさっくりと混ぜる
粉を混ぜ合わせたボウルにBを一気に加え、ゴムベラを使って切るようにさっくりと混ぜ合わせます。 だんだん水分と粉がなじんできました。あくまで切るようにさっくりと混ぜてくださいね。 やや粉っぽさが残りながらも、全体がまとまったら生地のできあがりです。パンと違い、こねすぎると焼きあがったときに固くなってしまうので、「もう少し混ぜた方がいいかな……」というところで止めておくのがポイント。生地をボウルから出したり、分割している段階でも少しずつ混ざることを考慮し、粉っぽさがわずかに残る程度で止めておきましょう。
3. 生地を分割し、200度のオーブンで20分ほど焼く
まな板や取り板に粉を振り、ボウルを逆さまにして生地を取り出します。生地とボウルの隙間にカードやゴムべらを差し込むと自然と落ちてくれますよ。カードやスケッパーを使い、生地を4~5等分します。生地がカードについて切りにくい場合は、あらかじめカードに粉を付けておくとよいでしょう。 天板にオーブンペーパー(またはシリコンマット)を敷き、間隔をあけて生地を並べます。生地がやわらかいので、カードを使って素早く移動させてくださいね。
茶こしを使って仕上げ用の強力粉を軽く振り、手で軽く形を整えます。いびつな形でもサマになるので、あえて丁寧に整える必要はありません。トップに包丁で軽く切れ目を入れると火の通りがよくなりますよ。
200度に予熱したオーブンで20分焼いたらできあがりです。
失敗しないポイントは…
クイックブレッド成功のコツは、なんといっても混ぜすぎないこと。丁寧にしっかりと混ぜてしまうと、生地が締まって固い焼き上がりになってしまいます。逆に、「ちょっと混ぜ足りないかな……」くらいで止めておくと成功したりするので、肩の力を抜いて気楽に作ってください。
しっかりと膨らませるために、最初の段階で粉とベーキングパウダーをしっかりと混ぜ合わせておくことも忘れないでくださいね。
甘酒や白味噌を加えると風味アップ!
イーストを使ったパンは、焼きあがりに広がる独特のいい香りが魅力ですよね。クイックブレッドに使うベーキングパウダーや重曹は無臭なので、甘酒や白味噌を加えるとイーストに近いようないい香りが楽しめますよ。甘酒を使う場合は、ストレートタイプ(飲める状態の濃さに薄めたもの)を豆乳と置き換えて使います。
白味噌は小さじ1/2杯程度を水分によく溶いて加えましょう。その場合、分量の塩は不要です。白味噌を加えると、和風のおかずとの相性もよくなりますよ。
外カリッ、なかふわ~♪
焼きたてのクイックブレッドは表面がカリッと香ばしく、割ってみるとふわもち。パンとスコーンのあいだのような食感です。シンプルな味わいで、ジャムやバターなど、どんなディップとも相性がよさそうですよ。余ったクイックブレッドは、ジッパー付きの袋に入れて冷凍できます。食べるときはレンジで軽く温め、仕上げにトースターで焦がさないように軽く焼くと、焼きたてのようなおいしさが復活しますよ。
ナッツやグラノーラを入れたアレンジも
生地にナッツやグラノーラを加えると、食感がアップします。こちらは松の実やかぼちゃの種などを加えて焼きました。具材は粉類が半分ほど混ざった段階で加えてください。レーズンは焦げやすいので、生地のなかに隠すように成形しましょう。手に粉を付けて軽く押し込むようにするとうまくいきますよ。 チーズを入れると、とろりと溶けてまた違ったおいしさが味わえます。種類は、プロセスチーズがおすすめです。1cmほどのサイコロ状にカットし、粉が半分ほど混ざった段階で加えてくださいね。
クイックブレッドなら朝起きてすぐ焼ける!
こねる作業や発酵が不要なクイックブレッドなら、朝起きてから準備しても充分朝食に間に合います。これまでパン作りにチャレンジしてこなかった人も、挑戦しやすい失敗なしのレシピです。焼きたてのパンがあれば、朝食がもっと充実したものになりますよ。
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