

トッズ・グループがサステイナビリティー公約 「企業の役割は価値を創造し再配分すること」

トッズ・グループは、24年のサステイナビリティーリポートとマニフェストビデオを発表した。企業活動の成果として、「ESG」(環境・社会・ガバナンス)の三つを柱とすると強調した。
キーワードとなったのは、「トッズ・パクト」。ピープル(人材)、アラウンドアス(環境)、カルチャー(文化)、テリトリー(地域)の頭文字を合わせて、サステイナビリティーのコミットメントとした。
ピープルは、グループの財産という位置づけの人材を指す。5267人の従業員(うち46%が伊国内)は24年、9万8300時間以上の研修を受けるなど技術力を磨いた。
若者の技術向上を推進する「ボッテガ・デイ・メスティエリ」を通して、イタリアのサプライチェーンを支援しており、12年以降、インターンシップを約300人受け入れた。現在、94%のサプライヤーと90%の生産拠点がイタリア国内(うち59%がマルケ州)となり、協力関係を確立している。また、男女平等を推進する「UNI/PdR125:2022」認証(25年更新)を取得した。
アラウンドアスは、環境保全の取り組み。環境マネジメントの認証「ISO14001」や労働安全衛生に関する「ISO45001」を管理し、24年以降はエネルギーに焦点を当てた「ISO50001」などの認証も得た。結果、エネルギーや水の消費量、温室効果ガスの排出量は減少し、五つのプラントで稼働中の太陽光発電と認定再生可能エネルギーへの投資は25年から全土に広がった。
カルチャーとテリトリーは、コミットメントの中心となる。純利益の1%が連帯・芸術・文化の向上に充てられ、24年にミラノ・マリーノ宮の修復、ベネチア・ビエンナーレのイタリア館の支援などを行った。25年は、イタリアの職人技をたたえる書籍を発表した。
同リポートでは、品質や循環性、透明性を重視する取り組みも発表した。25年は素材の原産地や製造プロセスを明示する「トッズ・デジタルパスポート」をアイコンの「ゴンミーニ」のローファーにも拡大した。
トッズ・グループのディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長は、「企業の役割は、価値を創造し再配分することに変わりなく、経済面や従業員への福利厚生だけでなく、より広義に私たちを取り巻く環境に対する責任や配慮も含まれます」と語った。
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