三谷幸喜氏、再タッグで気づいた菅田将暉との共通点 若手俳優陣の姿勢に驚き「少なくとも僕らの世代ではいませんでした」【「もしがく」囲み取材後編】
2025.10.07 06:00
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フジテレビ系ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜22時~)の脚本を務める三谷幸喜氏(みたに・こうき/64)にモデルプレスらがインタビュー。後編では、脚本制作段階での秘話や、菅田将暉ほかメインキャストとのエピソードを明かした。
菅田将暉主演「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」
本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。経済の安定成長期からバブル経済期への移行期にあたる希望に満ちた時代の中、まだ何者でもない若者たちの苦悩や挫折を描く。三谷氏は本作で25年ぶりに民放GP帯の連続ドラマ脚本を務め、自身の青春時代の思い出が題材になっていることでも話題を呼んでいる。三谷幸喜氏、完成後に脚本書き変えも「魅力をもっと引き出せるように」
― 脚本を作成するにあたり、キャストはどの段階で決定していたのでしょうか?三谷氏:大体僕はドラマも舞台もキャスティングありきで、「この俳優さんにこのセリフを言ってほしい」「こういう芝居をしてほしい」というところから物語を逆算するという作り方をしています。ただ今回はかなり早い段階から企画が始まったので、菅田さんをはじめメインキャストのキャスティングは進んでいましたが、最初はほぼゼロに近い状態から徐々に決まっていきました。それは僕にとって新鮮な体験でしたね。昔は1話のオンエアが始まった時もまだ脚本を書いていましたし、次の週のオンエア台本がなく、1週間で書かなければいけないほど追い詰められたこともありました。昔は視聴者の反応を見て物語を軌道修正したり、人気が出てきた登場人物を活躍させたり、視聴者とコミュニケーションを取りながら後半の物語を作ったりすることができたので、決して悪いことばかりではないのですが、今考えると、悪いことが8割ぐらいです(笑)。しかし今回は、クランクインした時にはすでにほぼ後半の脚本を書いていましたし、中盤ぐらいまで撮影が終わった頃には台本も書き終わっていました。これは初めての試みでした。脚本が先にできていれば撮影もスムーズに進みますし、俳優さんたちも自分の役が今後どういう人生をたどるのか分かった上で芝居ができるので、やっぱり悪いことは一つもありません。良い形で仕事ができたし、勉強になりました。
― キャストが正式に決まってから、脚本を修正した部分もありましたか?
三谷氏:もちろんありました。その方の魅力をもっと引き出せるように軌道修正したり、「この登場人物はあまり活躍どころがないな」と思ったら、もっと膨らませることもありました。
三谷幸喜氏、菅田将暉は「自分と感覚が近い」
― 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK/2022)で菅田さんと共演された際にはあまり会うことができなかったと仰っていましたが、今作で何か印象的な出来事はありましたか?三谷氏:一緒に食事に行く機会があったのですが、芝居の話や役について掘り下げていくような話はほぼしていないです。ただ、(一緒にいた)戸塚純貴さんがトンチンカンなことを言って、僕と菅田さんでツッコミを入れる、という流れになった時「菅田さんも同じこと思っているな」「同じようなツッコミ方をするな」と感じたことが何回かあったので、菅田さんは自分と感覚が近いんだなと感じました。菅田さんとはすごく話しやすいですね。
― 三谷さんの作品に初参加となった、神木隆之介さん、二階堂ふみさん、浜辺美波さんとお会いしての印象と、演技をする姿を見ての印象の変化があれば教えてください。
三谷氏:普段、僕がやっている舞台は年配の俳優さんが多いのですが、今回は本当に若い方々とお仕事させていただくことになって、みなさん、演技がとてもうまいなと思いました。人としてもとてもしっかりしているし、宣伝で座談会をやった時もきちんと自分の言葉を持っていらっしゃる。積極的に発言するし…。それは(菅田さんを含め)4人のスキルが高いのかもしれませんが、少なくとも僕らの世代でああいう人たちはいませんでした。僕らの年代の俳優さんが何人か集まって座談会をやると、グダグダになることが多かったので(笑)。本当にびっくりしました。
― 若いキャストの方々と会話をしていく中で、印象的な出来事はありましたか?
三谷氏:楽屋や控え室で集まって喋っている空気感を見ていると「王様のレストラン」(1995年/フジテレビ)の現場もこんな感じだったなと思いました。みんないい意味で和気あいあいと、楽しくやっているのは変わらないなと。ただ、そこに僕が入っていくと緊張感が生まれるのは少し寂しかったです(笑)。僕が思っている以上に若いみなさんは年齢差や立場の違いをすごく意識されて気を遣って、リスペクトしてくださっているのは分かっているのですが、居づらさを感じましたね(笑)。
― 貴重なお話、ありがとうございました。
(modelpress編集部)
三谷幸喜氏(みたに・こうき)プロフィール
1961年生まれ、東京都出身。脚本家。1983年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を主宰結成し、1994年の活動休止後は「古畑任三郎」(1994年/フジテレビ)、「王様のレストラン」(1995年/フジテレビ)など数々のヒットドラマを手がけ、人気脚本家としての地位を確立。近年の主な脚本作品は、NHK大河ドラマ「新選組!」(2004年)、「真田丸」(2016年)、「鎌倉殿の13人」、映画「記憶にございません!」(2019年)、「スオミの話をしよう」(2024年)など。
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