若葉竜也(提供写真)

若葉竜也「アンメット」は“大きな転機” 助演男優賞受賞作への特別な想い明かす【東京ドラマアウォード2024】

2024.10.30 08:00

2024年4月クールに放送された杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』が、「東京ドラマアウォード2024」作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞を受賞。本作で三瓶友治を演じ、助演男優賞を受賞した若葉竜也がコメントを寄せた。


若葉竜也「アンメット」で助演男優賞受賞

若葉竜也、杉咲花(C)カンテレ
若葉竜也、杉咲花(C)カンテレ
『アンメット』は、杉咲演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら“記憶障害の脳外科医”が、医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。原作、脚本、音楽、演出、キャスト陣といった『アンメット』に関わるすべてが高い支持を得て、毎話、X(旧Twitter)では“#アンメット”が日本トレンド1位、さらに世界トレンド1位も獲得していた。

杉咲花、若葉竜也(C)カンテレ
杉咲花、若葉竜也(C)カンテレ
派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力で魅せていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を獲得。中でも、視聴者の涙を誘い話題になったのが、ミヤビ(杉咲)と三瓶(若葉)による9話のラストシーン。演じる杉咲自身も「忘れられません。いつまでもああしていたい14分でした」と、後のインタビューで語った場面は、14分間にわたる長回し一発撮りで撮影し、その場にいるスタッフも最小限の人数に減らして臨んだ渾身のシーンで、SNSでは「ドキュメンタリーを見ているよう」「ナチュラルすぎてセリフかアドリブかわからない」「日本ドラマ史に残るような名シーン」といった声があがるなど、反響を呼んでいた。

若葉竜也(C)カンテレ
若葉竜也(C)カンテレ
主人公・ミヤビの感情を一切の台詞なしで表現してしまう杉咲の演技が多くの視聴者の心を揺さぶったのはもちろんだが、原作では主人公である三瓶を見事に演じた若葉の演技にも賞賛の声が続出し、「若葉竜也」の名前が放送のたびにトレンド入りするなど「世界に知られてしまったか」「これまで無数の変人医者が誕生してきたが、この若葉竜也は最高」「杉咲花×若葉竜也、恐ろしい」など反響。これまでテレビドラマにあまり出演していなかった若葉の存在感が強烈なインパクトを残した。

そんな『アンメット』の無料見逃し配信全話累計は、2230万再生を超えカンテレ連続ドラマ歴代1位となり、記録的な数字を残した。また、「ギャラクシー賞」2024年6月度月間賞も受賞しており、今後もさまざまな賞の受賞が期待される。

若葉竜也(提供写真)
若葉竜也(提供写真)
助演男優賞を受賞した若葉は「俳優って目に見える形として評価されることがあまりないので、こういった目に見えるトロフィーというものがいただけてうれしく思っています」と喜びをコメント。また、本作ついては「自分が俳優の仕事をしていて、大きな転機になった作品だと思っています。良くも悪くもかもしれないですが。だからおそらく時間がたって、そんなのあったね、というような作品にはならないと思います」と、自身の中でも大きな作品となったことを明かした。

「東京ドラマアウォード2024」

本郷達也氏(プロデューサー)、Yuki Saito監督、若葉竜也、米田孝氏(プロデューサー)、篠﨑絵里子氏(脚本家)
本郷達也氏(プロデューサー)、Yuki Saito監督、若葉竜也、米田孝氏(プロデューサー)、篠﨑絵里子氏(脚本家)
今年で17回目の開催となる本賞は、従来のアウォードで重視されてきた“芸術性”“番組の質の高さ”といった基準とは異なる、“市場性”“商業性”に焦点を当て、“日本人として海外にみせたい”と思う魅力あるドラマを表彰している。

作品賞<連続ドラマ部門>グランプリは『VIVANT』(TBSテレビ)、優秀賞は『舟を編む ~私、辞書つくります~』(NHK)、『燕は戻ってこない』(NHK)、『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)、『アンメット ある脳外科医の日記』(関西テレビ)。また<単発ドラマ部門>グランプリは『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)が受賞した。

個人賞は若葉のほか、主演男優賞『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』の草なぎ剛、主演女優賞『燕は戻ってこない』の石橋静河、助演女優賞『燕は戻ってこない』の内田有紀、脚本賞『不適切にもほどがある!』の宮藤官九郎、演出賞『不適切にもほどがある!』の金子文紀が受賞。主題歌賞はCreepy Nuts『二度寝』が受賞し、『不適切にもほどがある!』が全4冠獲得した。(modelpress編集部)


若葉竜也 コメント

若葉竜也(提供写真)
若葉竜也(提供写真)
ー 改めて、助演男優賞受賞の感想をお願いします。

俳優って目に見える形として評価されることがあまりないので、こういった目に見えるトロフィーというものがいただけてうれしく思っています。

ー 授賞式はいかがでしたか?

僕が想像していたより、ずっと厳かで緊張しました。僕よりも『アンメット』チームのほうが緊張していたので、安心しました(笑)。

ー 若葉さんにとって『アンメット』はどんな作品になりましたか?

自分が俳優の仕事をしていて、大きな転機になった作品だと思っています。良くも悪くもかもしれないですが。だからおそらく時間がたって、そんなのあったね、というような作品にはならないと思います。

ー 『アンメット』共演者の方に伝えることがあれば、教えてください。

シーズン2があったら、がんばりましょう(笑)

ー 最後に、アンメットファンにメッセージをお願いします。

DVDボックスが発売されるので、ボリュームたくさんになっていますので、ぜひ買ってください(笑)。

プロデューサー・米田孝氏コメント

米田孝氏(提供写真)
米田孝氏(提供写真)
素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。『アンメット ある脳外科医の日記』は、荷物を背負いながらも懸命に生きようとする人間の姿を、杉咲さん、若葉さんを中心とする俳優陣がとても繊細なお芝居で演じ切ってくれた作品です。丁寧な脚本と演出を追求したこの作品性が、世界の皆様の心に残ってくれるとすれば、こんなに嬉しいことはありません。
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