土屋太鳳(C)TBS

土屋太鳳、現代に渡したい“祈りのバトン”とは 主演・神木隆之介の印象も【海に眠るダイヤモンド】

2024.10.10 18:00

女優の土屋太鳳が、10月20日スタートのTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(毎週日曜よる9時~/※初回25分拡大)のクランクインを迎えた。鷹羽鉱業の職員の娘・百合子を演じる土屋が、役の魅力や作品への意気込みなどを語った。


神木隆之介主演「海に眠るダイヤモンド」

土屋太鳳(C)TBS
土屋太鳳(C)TBS
本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。主演・神木隆之介が演じるのは、端島の炭鉱員の家で生まれ育った明るくまっすぐな鉄平。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。

端島にある鷹羽鉱業の職員の娘、百合子を演じる土屋。一見自由奔放に生きているように見えて、過去の出来事からコンプレックスを抱えているという役どころだ。

土屋太鳳、自身演じる役柄は「傷を負っているキャラクター」

土屋太鳳(C)TBS
土屋太鳳(C)TBS
― 台本を読んだ感想をお聞かせください。

愛情と願い、祈りが感じられました。また責任感や覚悟が、物語をぐっと支えているような印象です。華やかさはもちろん、ユーモアのさじ加減も素晴らしくて。台本を読むだけでそれぞれの役に感情が入っていく感覚です。実際に端島を訪れた際には、「ここに人が住んでいたんだな」と人間のパワーを肌で感じました。テーマは一見壮大のように思えますが、当時端島に住んでいた方々にとっては日常でもあります。そこには家族愛があって、友情があって、仕事の苦しさがあって…、それは今の私たちと同じ。なので身構えずに観ていただけたらと思います。

― 百合子の役柄の魅力を教えてください。

まだ多くは話せないのですが、百合子は時代の象徴的な傷を負っているキャラクター。たくさんの方々が同じ境遇で苦しまれてきたのだろうなと切に感じながら演じています。心に傷を負っているからこそ、人一倍明るく生きている。普通は他人に自分の感情をそんなに見せようとしないと思うのですが、百合子は自分の大切な人には心を開く、とても人間らしくて愛情深い女の子です。朝子(杉咲花)に少し意地悪をしてしまう一面もあるのですが、好きの裏返しなのではないかなと思いながら演じています。

土屋太鳳、神木隆之介は「変わらずすごくナチュラル」

土屋太鳳、池田エライザ(C)TBS
土屋太鳳、池田エライザ(C)TBS
― 主演の神木さんの印象は?

初めてお会いしたのは17歳くらいのときで、私自身も神木さんが声優を務めたり、出演した作品を観て育ってきた1人です。たくさんのキャリアを積まれている方なのに、変わらずすごくナチュラルな佇まいでいてくださって。実は、さっきも神木さんに「どうしてそんなに自然体なの?」と聞いちゃいました(笑)。おかげで撮影現場の空気は柔らかくて。もちろんシーンに対しての緊張感はありますが、一緒に難しいニュアンスの演技に挑むときは、神木さんから「こういう言い方はどう?」と提案してくださることもあるんです。

― 他の共演者の方はいかがですか?

幼馴染を演じるのは、これまで共演したことがある方々なので、出演が決まった際はすごくうれしかったです。杉咲花ちゃんとは、花が14歳くらい、私は17歳くらいの頃に出会っているので「たおっち」と呼んでくれているほど。なので、幼馴染はこういうことだなって思いながら、お互い現場ではのほほんと話して過ごしています。賢将役の清水(尋也)くんは、いい距離感で賢将としていてくれています。多分みんな本当はおしゃべりなのですが、学生のようなわちゃわちゃした感じはなく、ほどよく静かで「みんな大人になったね」という感じ(笑)。昔の撮影のときとは雰囲気がまた違います。

土屋太鳳「プレッシャーもあります」

― 本作では各地でロケ撮影も行われているようですね。

さまざまなロケ地にお邪魔させていただいているのですが、久しぶりにこんなに長く広い空を見ているなぁと。自然を見ることができるのでとても心が豊かになりますし、この前は撮影帰りに花火が上がっているのを見ることができました。美術部の皆さんの魂がこもったセットでは、時代を感じる1つひとつの小物がすごく可愛いので、そのあたりもぜひ注目していただきたいです。そして、どんな環境での撮影でも、監督の皆さんの演出に助けられています。塚原監督は、役の感情の流れを止めずに走らせてくれたり。「チア☆ダン」のときもお世話になった福田亮介監督は、作品の世界にズドンと入れ込んでくださる方。こんな素敵なチームの輪の中に入れていただいて、すごく光栄だなと思いながら撮影を重ねています。

― 最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

20代最後の年に日曜劇場に戻ってくることができて、とても光栄ですし、うれしい限りです。百合子は物語後半にかけてよりバックグラウンドが見えてくるような役どころ。たくさんの方々が感じてきた思いを、今の時代の人たちに百合子を通して心のバトンを渡せると思うと、すごく緊張しますし、プレッシャーもあります。でも、そのために自分はこの仕事をしてきたのかもしれないとも感じています。70年の時間軸の中に、さまざまな要素が詰まっていて、観れば観るほど、噛めば噛むほど味が出てくるような作品になっていますので、ぜひじっくり楽しんでいただけたらうれしいです!

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連ドラマ

  1. 海に眠るダイヤモンド

    海に眠るダイヤモンド

    毎週日曜21:00 / TBS系

    詳しく見る

関連記事

  1. 柳楽優弥、朝ドラで共演・土屋太鳳から“9年越し”再共演オファー 最近感心したエピソードも【TBS DRAMA COLLECTION 2024 AUTUMN】
    柳楽優弥、朝ドラで共演・土屋太鳳から“9年越し”再共演オファー 最近感心したエピソードも【TBS DRAMA COLLECTION 2024 AUTUMN】
    モデルプレス
  2. 土屋太鳳、オフショルドレスで美デコルテ披露「八犬伝」キャスト陣17人レッドカーペットに豪華集結
    土屋太鳳、オフショルドレスで美デコルテ披露「八犬伝」キャスト陣17人レッドカーペットに豪華集結
    モデルプレス
  3. 「24時間テレビ」土屋太鳳、涙で合唱 朝ドラ「まれ」の舞台・能登復興への願い込める「未来の栄養になりました」
    「24時間テレビ」土屋太鳳、涙で合唱 朝ドラ「まれ」の舞台・能登復興への願い込める「未来の栄養になりました」
    モデルプレス
  4. 土屋太鳳、姉・炎伽にバックハグ 家族滞在のパリで気付いた“姉の凄さ”「小さな家族をあやしながら」
    土屋太鳳、姉・炎伽にバックハグ 家族滞在のパリで気付いた“姉の凄さ”「小さな家族をあやしながら」
    モデルプレス
  5. 土屋太鳳、中村倫也は“突然歌い出す” 現場での様子明かす「楽しいのだろうなというのは伝わってました」【Shrink―精神科医ヨワイ―】
    土屋太鳳、中村倫也は“突然歌い出す” 現場での様子明かす「楽しいのだろうなというのは伝わってました」【Shrink―精神科医ヨワイ―】
    モデルプレス
  6. 土屋太鳳、Snow Manラウールの役名で誤って自己紹介「映画で言いすぎました」黒ドレスで美デコルテ&背中際立つ【赤羽骨子のボディガード】
    土屋太鳳、Snow Manラウールの役名で誤って自己紹介「映画で言いすぎました」黒ドレスで美デコルテ&背中際立つ【赤羽骨子のボディガード】
    モデルプレス

「ドラマニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 「おむすび」ルーリー(みりちゃむ)母役の正体が話題「びっくり」「朝ドラあるあるだ」の声
    「おむすび」ルーリー(みりちゃむ)母役の正体が話題「びっくり」「朝ドラあるあるだ」の声
    モデルプレス
  2. 乃木坂46久保史緒里、恥ずかしかった連ドラ現場での共演者の行動告白【未来の私にブッかまされる!?】
    乃木坂46久保史緒里、恥ずかしかった連ドラ現場での共演者の行動告白【未来の私にブッかまされる!?】
    モデルプレス
  3. MEGUMI・森田剛ら「インフォーマ」続投キャスト9人発表 特報映像も公開
    MEGUMI・森田剛ら「インフォーマ」続投キャスト9人発表 特報映像も公開
    モデルプレス
  4. 「東京サラダボウル」NHKでドラマ化 奈緒&松田龍平W主演で制作決定
    「東京サラダボウル」NHKでドラマ化 奈緒&松田龍平W主演で制作決定
    モデルプレス
  5. キスマイ玉森裕太「あのクズ」“奈緒目線”胸キュンショットにファン悶絶「彼氏感すごい」「沼りました」
    キスマイ玉森裕太「あのクズ」“奈緒目線”胸キュンショットにファン悶絶「彼氏感すごい」「沼りました」
    モデルプレス
  6. 奈緒「あのクズ」鼻血姿のオフショット公開「インパクトある」「なかなか見れない」と反響
    奈緒「あのクズ」鼻血姿のオフショット公開「インパクトある」「なかなか見れない」と反響
    モデルプレス
  7. 「VIVANT」出演の大物俳優、阿部寛との撮影でハプニング「全然セリフが出てこなくなっちゃって」
    「VIVANT」出演の大物俳優、阿部寛との撮影でハプニング「全然セリフが出てこなくなっちゃって」
    モデルプレス
  8. 朝ドラ「おむすび」“鬼怒川の河童”翔也(佐野勇斗)の正体明らかに 新たな異名にも注目集まる
    朝ドラ「おむすび」“鬼怒川の河童”翔也(佐野勇斗)の正体明らかに 新たな異名にも注目集まる
    モデルプレス
  9. 【つづ井さん 第1話】筋金入りオタク女子、“前世からの友達”との推し活ライフ開幕
    【つづ井さん 第1話】筋金入りオタク女子、“前世からの友達”との推し活ライフ開幕
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事