「光る君へ」松下洸平が語る周明のまひろ(吉高由里子)への本心と葛藤「ずっと孤独だった」議論重ねた演出明かす
2024.06.16 20:45
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女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時~/BSP4K、毎週日曜午後0時15分~)の第24話が16日に放送された。放送後に周明を演じた松下洸平のコメントが公開された。
吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」
平安時代を舞台に、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)を吉高が演じ、「源氏物語」執筆に欠かせない1人の男性・藤原道長を柄本佑が演じる。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる生涯のソウルメイトに。脚本は大石静が担当する。「光る君へ」周明(松下洸平)、まひろ(吉高由里子)を脅す
朱仁聡(読み:ヂュレンツォン/浩歌)らとともに越前にやってきた、宋の見習い医師である周明(読み:ヂョウミン)は、まひろに宋の言葉を教えてくれ、2人は親しくなっていく。優しく穏やかだが、どこか謎めいたところがある男。第24話ではまひろに「一緒に宋へ行こう」と甘い言葉で誘い抱きしめると口づけをしようとした周明。その裏にあった宋と日本の交易を結ぶという密命のためにまひろを利用しようという思惑をまひろに見透かされ拒否されると、まひろを脅し、左大臣・道長へ文を書くよう迫った。
松下洸平、周明のまひろへの本心とは
松下はまひろの人物像や印象について「自分の知らない世界に大きな好奇心を持ちながら、型にはまらない生き方を望むたくましい女性という印象を持ちました。まひろのどこか軽やかさのある人柄や宋の言葉を積極的に学ぼうとする姿勢に、周明の心には少なからず特別な感情が芽生えていたと思います。自分と同様に辛い過去があるのにも関わらず、明るく天真爛漫に振る舞う様子は周明にはまぶしく、太陽のような存在に映ったのかもしれません」とコメント。まひろを利用しようとする周明の心境は、企んで接近したことは確かとしつつも、「けれども彼女に近づけば近づくほど、『今までの人生にこういう人と出会っていたら、自分の人生は変わっていたかもしれないな』という気持ちを抱くほどに心の変化がありました。彼は日本にいたときも宋で働いていたときもあまり心を開かなかったと思いますし、ずっと孤独だったはず。そんながちがちに固まっていた自分の心をまひろの笑顔が少しほぐしてくれたような気がします。だからこそ彼女と話すときにふと見せる、周明の優しそうな表情は決して嘘ではなかったのだと思います」とまひろに本心から恋心を抱いていたと説明した。
そして、陶器の破片で脅し、道長へ文を書くよう迫るシーンではまひろに拒絶されてしまった周明。その行動について「自らの出世欲や朱仁聡の期待に応えたいという思いとの葛藤により、張り詰めていたものがプツンと切れ、心がぐちゃぐちゃになってしまった瞬間の突発的な行動だったのかな」と振り返った。
周明のまひろへの恋心をどこまで見せるか、演出担当と何回か議論を重ね相談する中で、「彼女との人間関係が壊れてしまった後に『まひろのことを慕っていたのか…』と自覚する方がドラマチックではないかとの結論に至り、今回の芝居につながりました」と、朱から「お前の心の中からは消え去るとよいな」と言われたとき、まひろに対して淡い恋心を抱いていたことに初めて気づかされるという演出をつけたと明かしている。(modelpress編集部)
周明役:松下洸平コメント全文
・まひろの人物像や印象について自分の知らない世界に大きな好奇心を持ちながら、型にはまらない生き方を望むたくましい女性という印象を持ちました。まひろのどこか軽やかさのある人柄や宋の言葉を積極的に学ぼうとする姿勢に、周明の心には少なからず特別な感情が芽生えていたと思います。自分と同様に辛い過去があるのにも関わらず、明るく天真爛漫に振る舞う様子は周明にはまぶしく、太陽のような存在に映ったのかもしれません。
・まひろを利用しようする周明の気持ちについて
周明は見習い医師ではありますが、宋と日本の交易を結ぶという密命を背負って上陸しました。その目的を果たすために、まひろを利用しようと企んで接近したことは確かです。けれども彼女に近づけば近づくほど、「今までの人生にこういう人と出会っていたら、自分の人生は変わっていたかもしれないな」という気持ちを抱くほどに心の変化がありました。
彼は日本にいたときも宋で働いていたときもあまり心を開かなかったと思いますし、ずっと孤独だったはず。そんながちがちに固まっていた自分の心をまひろの笑顔が少しほぐしてくれたような気がします。だからこそ彼女と話すときにふと見せる、周明の優しそうな表情は決して嘘ではなかったのだと思います。
・まひろを脅し、左大臣・藤原道長へ文を書くよう迫るシーンについて
陶器の破片で脅し、道長へ文を書くよう迫るシーンではまひろに拒絶されてしまいますが、彼女と過ごした時間や交わした会話は周明にとって、きっとかけがえのないものでとても楽しかったのだと思います。それゆえに自分の本当の気持ちと果たすべき使命があまりに裏腹で嚙み合わない。自らの出世欲や朱仁聡の期待に応えたいという思いとの葛藤により、張り詰めていたものがプツンと切れ、心がぐちゃぐちゃになってしまった瞬間の突発的な行動だったのかなと振り返っています。
そのシーンの最後に「つまらぬ夢など持つな」とまひろに吐き捨てますが、近づきそうだったものが自分の手から離れてしまったことで裏切られたと判断し、大切な人を傷つけるようにして去ってしまう。周明の繊細で脆く、悲しい人物像があらわれた場面だったと思います。
・周明が抱いた恋心の表現について
朱仁聡から「お前の心の中からは消え去るとよいな」と言われたとき、まひろに対して淡い恋心を抱いていたことに初めて気づかされるという演出をつけていただきました。実は演出担当の方々と議論する中で、「周明がまひろに恋心を寄せている様子をどこまで見せましょうか?」と何回か相談したことがありました。その瞬間を見せられる場面はいくつかあったのですが、彼女との人間関係が壊れてしまった後に「まひろのことを慕っていたのか…」と自覚する方がドラマチックではないかとの結論に至り、今回の芝居につながりました。
【Not Sponsored 記事】
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