毎熊克哉「光る君へ」第3話より(C)NHK

「光る君へ」直秀役・毎熊克哉に再注目「恋つづ」来生先生と重なる魅力・大河ドラマ2年連続出演で発揮する存在感<プロフィール>

2024.02.25 18:44

女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時~/BSP4K、毎週日曜午後0時15分~)。散楽の一員・直秀を演じる俳優の毎熊克哉(まいぐま・かつや/36)に改めて注目が集まっている。


吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」

吉高由里子「光る君へ」第7話より(C)NHK
吉高由里子「光る君へ」第7話より(C)NHK
平安時代を舞台に、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)を吉高が、「源氏物語」執筆に欠かせない1人の男性・藤原道長を柄本佑が演じる。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる生涯のソウルメイトに。脚本は大石静が担当する。


直秀(毎熊克哉)にハマる視聴者殺到

毎熊克哉「光る君へ」第4話より(C)NHK
毎熊克哉「光る君へ」第4話より(C)NHK
町辻で風刺劇を披露する散楽の一員である直秀は、当時の政治や社会の矛盾をおもしろおかしく批判する。その自由気ままな言動に、まひろと道長は影響を受ける。一方で、本性の分からない謎めいた男でもあり、飄々とした掴みどころのない雰囲気はつい気になってしまう存在だ。

第5回では、兄・道兼(玉置玲央)がまひろの母・ちやは(国仲涼子)を手にかけたことをまひろの告白により知った道長。しかし道長は、まひろに声を掛けず、「送って」と直秀に伝えそのまま後を去る。すると「帰るのかよ」とサラリと放った直秀のセリフがネット上で話題に。第7回でも、道長とまひろの前に現れれば「邪魔しちゃった」と2人の仲を知るからこその一言でネットを沸かした。こうした自然な言動が、まるで少女漫画に出てくる“王道じゃない男性像”・“ヒロインをアシストする陰のヒーロー像”と重なり、視聴者のツボを抑えて人気を高めている。

毎熊克哉「光る君へ」第7話より(C)NHK
毎熊克哉「光る君へ」第7話より(C)NHK
そんな中、第6回終盤では、直秀が盗賊でもあることが判明。彼は貧しい民たちに盗品を分け与えていた。道長が、大内裏の警護をしていた晩、直秀率いる盗賊の一団が忍び込んでいたところを見つけ、直秀の腕に矢を命中させたが、捕らえることはできず、道長もその正体に気づいていなかった。しかし後日、道長は直秀の腕にある傷をたまたま目にし、自分が初めて矢を放った盗賊だと悟るのだった。

柄本佑「光る君へ」第7話より(C)NHK
柄本佑「光る君へ」第7話より(C)NHK
一方、行成(渡辺大知)の代理として呼ばれ、貴族たちと共にポロに似た球技・打きゅうに助っ人で参加した直秀。急な参加であったにも関わらず、主に貴族が楽しむこの競技のルールを理解し活躍する様子に、直秀の素性はますます深まるばかりで注目を集める。

直秀のキャラクター設定について、大石氏は「(貴族と言われる人たち)1000人だけの世界を描いていては、やっぱりちょっと偏っているなと思って庶民の視点を最初に出しておかなきゃいけないと思って設定したのが散楽です。藤原氏に対する批判の心を持っているものを出してバランスを取りたいなと思って設定しました」と合同取材で明かしている通り、視聴者視線に近く親しみやすい存在であり、クスッと笑えるけど思わずキュンとしてしまうような絶妙なバランスで、物語にスパイスを加えている。


毎熊克哉「恋つづ」で“来生担”続出・大河ドラマ2年連続出演

毎熊克哉「光る君へ」第6話より(C)NHK
毎熊克哉「光る君へ」第6話より(C)NHK
そんな直秀を演じる毎熊は1987年3月28日生まれ、広島県出身。2009年公開の映画「学校裏サイト」「笑う警官」などの出演を皮切りに映画・舞台を中心に活躍。さらに2016年公開の主演映画「ケンとカズ」で第71回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」、おおさかシネマフェスティバル2017「新人男優賞」、第31回高崎映画祭「最優秀新進男優賞」を受賞し脚光を浴びる。

吉高由里子、柄本佑「光る君へ」第7話より(C)NHK
吉高由里子、柄本佑「光る君へ」第7話より(C)NHK
そしてSNS世代をはじめ、多くの人に名を知らしめたきっかけは、2020年に放送されたTBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」で佐藤健が演じた天堂浬のライバル・来生晃一役での好演だろう。主人公の新米ナース・佐倉七瀬(上白石萌音)に優しく手を差し伸べる場面が多々見られ、第2話で天堂が放ち話題となった“天堂担”ならぬ“来生担”が続々とネット上に誕生するなど大きな反響を呼んだ。「光る君へ」同様、主人公の想い人ではない、言わば「2番手以降の男性」となるが、主役を立てつつ、引けを取らない人気を獲得し物語の展開を盛り上げる。そしてヒロインへのナチュラルな振る舞いをごく自然に見せる魅力が、今回も視聴者を虜にしている大きな理由の一つだろう。

また、2023年には、嵐の松本潤が主演を務めた同局同枠ドラマ「どうする家康」にて、大河ドラマ初出演を飾る。毎熊は、徳川家康(松本潤)の嫡男・信康(細田佳央太)の補佐と見せかけて裏切り者だった岡崎城奉行・大岡弥四郎役を熱演。大河ドラマ初出演を経て、いきなり2年連続出演できるのも彼の確かな演技力と存在感があったからこそだ。

そして日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」では、女性に対する偏見まみれの昭和脳を持つ商社マン・笙野浩介役として、最初は女性を敵に回すような失礼な言動の数々で“残念感”を漂わせつつ、主人公・田中さん(木南晴夏)との出会いを通じ成長していく過程から、彼のさりげない優しさや可愛らしさが垣間見え、回を増すごとに魅力的なキャラクターへと昇華させていった。

吉高由里子「光る君へ」第7話より(C)NHK
吉高由里子「光る君へ」第7話より(C)NHK
近年の主な出演作は、ドラマ「ドクターホワイト」(カンテレ・フジテレビ系/2022)、「初恋の悪魔」(日本テレビ/2022)、「彼女たちの犯罪」(読売テレビ・日本テレビ/2022)、(NHK/2023)、Netflixドラマ「今際の国のアリス シーズン2」、「サンクチュアリ -聖域-」、映画「孤狼の血 LEVEL2」(2021)、「妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪-」(2022)、「そして僕は途方に暮れる」(2023)など。4月3日スタートのテレビ東京系ドラマNEXT「好きなオトコと別れたい」(毎週水曜深夜24時30分~)では、主人公・アラサー会社員がハマってしまう、“ダメ男なのに憎めない”人たらし・黒川浩次役として出演することが決定しており、新たな役柄で見せる一面に期待がかかる。(modelpress編集部)

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関連ドラマ

  1. 光る君へ

    光る君へ

    2024年01月07日(日)スタート

    毎週日曜20:00 / NHK総合ほか

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