大河「光る君へ」制作統括、「源氏物語」の演出に言及「期待の声も大きいですが…」
2023.12.11 14:13
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女優の吉高由里子が主演を務める2024年1月7日から放送開始のNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時~/BSP4K、毎週日曜午後0時15分~)初回試写会が11日、同局にて開催され、制作統括の内田ゆき氏が囲み取材に応じた。
吉高由里子主演「光る君へ」
同作の物語は平安時代。壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)を吉高由里子が演じ、「源氏物語」執筆に欠かせない1人の男性・藤原道長を柄本佑が演じる。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる生涯のソウルメイトに。脚本は大石静が担当する。大河「光る君へ」制作統括「源氏物語」は「描かない」
作中での「源氏物語」の扱いの質問が飛び、内田氏は「『源氏物語』は描かないんです。『光源氏は誰がやるか』という期待の声も大きいんですけれども、実際に紫式部の人生と源氏物語の人生っていうのは重なってはいないんですよね。なので、例えば劇中劇みたいなことは考えていないです」と劇中劇として「源氏物語」をキャストを用意して描くような演出は予定していないと回答した。続けて「ただ源氏物語って恋愛ストーリーっていう風によく言われるんですけれども、実は光源氏もかなり権力争いの中に生きていましたし、愛する女性たちは本当に色々なパターンの女性がそれぞれ喜び悲しみを抱えて生きているっていうのが、おそらく1000年のベストセラーの秘訣かなと思っていて。ドラマの中では道長が権力の上に生きていくことになるわけですけれども、それを見つめた上での彼女(紫式部)の想いですとか自分を含めた女性の想いを生かしていくのを後半の1つの見どころと思って頂ければ」と作者である紫式部と彼女が見つめた道長の人生を通して感じて欲しいとアピールした。
「光る君へ」は大河初女性チーフ演出
初回放送後の会見には演出の中島由貴氏も登壇。女性スタッフが多いことについて聞かれると、内田氏は「私の方から女性陣をスタッフに入れてくれと言ったことはないので偶然と言えば偶然なんですけれども、個人的には男女共にいる世界はどの大河でも描いていくわけなので、制作スタッフに技術も含めて女性が多く関わっていくというのはとても大切なことかなと思っています」とコメント。中島氏は大河ドラマ初めての女性チーフ演出だといい、「これで終わらずに後輩たちの女性がどんどん関わってくれれば良いなと思っています。やっぱり内容面も女性が関わるということで、新たな視点というのが色んなところで生まれますし、もちろん男性スタッフもいますのでそこで意見交換しながら、建設的な話が生まれることも多いので今後もこういう風になっていくと良いのではないかなと思っています」と期待を寄せた。また、最近では中国や韓国でも宮廷を舞台にしたドラマが沢山ヒットしていることからそういった作品を意識しているかという質問も。「特にどの作品を意識しているということはないんですけれども、おっしゃるように愛憎劇が非常に面白く書かれているので私たち自身も頭にないわけではないです」と影響はあるとし、「中国や韓国の時代劇って人物関係を知らずに観ていても、その人の真心とか生きる上での喜び・悲しみたいなものが伝わればちゃんと楽しめるんだなっていうのが大きな発見としてある」と魅力に言及。「私たちも馴染みがない時代でかなり人間関係も入り込んでいるんですけれども、とても細やかな感情っていうのを追っていけば、必ずや楽しんでいただけるものになるよねっていうのは、割と中国、韓国のドラマから勇気をもらったみたいなところはあります」と同じように大事にしていきたい部分を明かした。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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