玉城ティナ「ずっと泣いてた」 ディズニー『プーと大人になった僕』が教える“本当に大切なモノ”<インタビュー>
2018.09.11 19:30
モデルで女優の玉城ティナが、映画『プーと大人になった僕』(9月14日公開)を一足先に鑑賞。本作は大切なことを思い出させてくれる感動ドラマとして評価が高く、玉城も「ずっと泣いてた」とモデルプレスのインタビューで語った。多忙な毎日を送る玉城がプーから受け取ったメッセージとは。
ディズニー最新作『プーと大人になった僕』
ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を実写映画化した『プーと大人になった僕』。クリストファー・ロビンとプーの再会と奇跡の物語をディズニー・スタジオが美しい実写で描く。舞台は1940年代のロンドン。大人になったクリストファー・ロビンは、仕事に追われる忙しい毎日を過ごしていた。そんな彼の前に数十年ぶりに親友プーが現れ少年時代のかけがえのない日々が呼び覚まされていく。クリストファー・ロビンが忘れてしまった「本当に大切なモノ」とは。
ウォルト・ディズニーが「プーさんは人気者になる」と強く思い入れのある言葉を残している通り、今もなお世界中の人々を魅了しているプー。愛くるしい見た目はもちろん、ふとした時に発する一言にハッとさせられることも。プーの言葉は玉城の心にも明かりを灯した。
目次
玉城ティナ「ずっと泣いてた」
― プーさん初となる実写映画『プーと大人になった僕』を観ていただきましたが、いかがでしたか?玉城:予告編を観ただけでもセリフがよくて、「グッとくるかな」と構えていたにもかかわらず、冒頭からずっと泣いていました(笑)。本作は大人になったロビンが主人公なんですけど、子供から大人になるって自然なことだし、戻ろうと思っても戻れない。だからこそ子供時代を思い返すことで昔自分が大切にしていたモノを思い出すことも大事なんだなって、プーさんに教えてもらえた気がします。自分の時間をどう過ごすかを見直すきっかけになりました。
― 確かにプーさんは大切なことを思い出すためのメッセンジャーとして、時折ハッとするようなセリフを口にしますね。特に気になったセリフはありますか?
玉城:プーさんがロビンへ言った「何かを探す時に向こうからやってくる」というセリフがあったんですけど、そんな考え方は私はできないなって思いました。自分の数年後を考えた時、「行きたい場所がここに来る」という発想は全然なくて、そういう考え方もあるのかとハッとしました。色んなシーンに素敵なセリフが散りばめられていました。
― 予告編でも流れていた「仕事は赤い風船より大事なことなの?」というセリフも印象的で。
玉城:そうですね。大人になったロビンは風船なんて必要ないって思っているけど、プーさんにとっては風船が“そこにある”ことに意味があるんだと思いました。実は私も風船とか売ってると買っちゃったりするんです。ぬいぐるみとかも。他の人にしてみたら「なんで?」っていうものも買うことがよくあって、例えばケーキを食べたいって思ったら1ホール買うんです。ホールケーキって可愛いし、見ているだけで幸せになるから。絶対食べきれないから、友達を呼んで一緒に食べたりするんですけど(笑)。
― (笑)。他人から見たら無駄だとしても、本人にとってみたら大切なことってありますよね。
玉城:そこにあることに意味があるのかなと思うんです。本当に忙しい時は仕事のことしか考えられないんですけど、お休みで家にいる時に風船やぬいぐるみを見るとホッとすることもあるんです。
― Twitterで拝見したんですが、昔大きなクマのぬいぐるみを持っていましたね。
玉城:そうなんです。もう今はいないんですけど。もしかしたら、プーさんみたいに会いに来てくれるかな(笑)。
玉城ティナとプーの思い出
― 先程「ずっと泣いていた」とお伺いしましたが、特にグッときたシーンはありましたか?玉城:どこだろう…。なんかずーっと泣けません(笑)?でも、もちろん全編通して悲しい涙ではないんです。例えば冒頭でプーさんたちが住んでいる100エーカーの森の仲間が集まって少年時代のロビンとお別れ会をしているシーンもグッときたんですけど、みんな寂しそうじゃないんですよね。それがすごく良かった。私もプーさんの物語がすごい好きで、小さい頃はアニメを流しているとテレビの前から動かなかったって親に言われました。でも私も20歳になってどういう物語だったかなって最初ぼんやりしてたんです。それを映画の最初に説明してくれるので、物語にグッと引き込まれました。自分の中でプーさんを振り返る瞬間があって「そうだ!私はピグレットがすごい好きだった!」って思い出したんです。
― 本作のピグレットはいかがでしたか?
玉城:「必要なんだったら僕も一緒に行くよ」っていうセリフがあるんですけど、“必要とされたい”という気持ちがすごく出ていました。自分に自信はないけど「必要とされるなら行く」というのが、弱気だけど仲間思いのピグレットらしくてよかったです。
― 玉城さん自身、ピグレットに共感する部分はありますか?
玉城:誰かに必要とされたいと感じることってみんなあると思っていて。そういう点では共通する部分はあると感じました。
玉城ティナがクリストファー・ロビンに怒り?
― 昔から変わらないプーさんと、大人になり家族より仕事を優先してしまうクリストファー・ロビン。2人のやり取りはいかがでしたか?玉城:ロビンが週末にした家族との約束より仕事を優先するシーンがありましたが、今の年齢だからこそ、その判断も仕方ないのかなって感じました。上司に「仕事が最優先」って言われれば私もきっとロビンと同じことをすると思う。それにロビンは小さい頃から両親に「家族を守りなさい」って言われていたから、働くことで「家族を守りたい」と思うのは当たり前のことなんじゃないかなって感じました。
― 家族と仕事に悩むロビンの姿は観ているほうも、心苦しいシーンでしたね。
玉城:仕事を優先しなきゃいけないのは仕方ないから、その分の埋め合わせをすればいいんじゃなかなって思いました。私の場合、どうしても休みが欲しい日は「ここに仕事をいれないでください」ってお願いすることもあるので、ロビンにもそういうふうにしてほしい。でも難しいのかなぁ。
― 言えない方も多いかもしれないですね。
玉城:そうですね。でも妻のイブリンと娘のマデリンが一緒に踊ろうって誘ってるシーンで、扉を閉めて仕事を続けるロビンはひどい!仕事に追われるのも分かるけど、3分くらいでも一緒に踊ればいいのに。
― 余裕がなくなりプーさんにもひどいことを言ってしまい…。
玉城:きっとロビンも仕事のことで追い込まれて、つい言ってしまったことかもしれないけど、プーさんが可愛そうでした…。でもロビンが実在しないズオウ(100エーカーの森の仲間たちが恐れている架空のキャラクター)と戦うフリをするシーンはなんだかホッとしました。「大人になってもみんな子供みたいな部分あるよね!」って思えて。もしかしたら怖い上司もやっているかもって共感できるかな(笑)。
― (笑)。スイッチが入ったように、戦うフリをしていましたね。
玉城:きっと昔を思い出したんですね!
玉城ティナ「いくつになって観てもすごい」
― 『プーと大人になった僕』をご覧になって、どんな方におすすめしたい映画だと感じましたか?玉城:やっぱり疲れている方に観てほしいですね。大人になると仕事だけじゃなくて、色々と考えなくちゃいけないことがあると思うんです。『プーと大人になった僕』もロビンの悩みはあるけど、それを投げ出して逃げる映画ではないので。仕事も家族もプーさんたちもみんなハッピーになれる。そのメッセージを受け取って自分のやるべきことに向かってほしいと思います。
― 確かに悩んでいる方のヒントになることも。
玉城:そうですね。やりたいことはあるけど「どうしよう」と悩んでいる方もいいかもしれない。家族みんなで観に行けば、ロビンを通して「お父さんもこういう気持ちがあるんだ」って気付けるきっかけにもなるんじゃないかなって思います。
― 様々なメッセージが込めれていますね。
玉城:メッセージ性すごかったです!やっぱりディズニーはいくつになって観てもすごいなって思います。ストーリーは1940年代なのに、今の時代に合っているし、日本は特に働きすぎって言われますけど、そういう方にもぴったりかなって思いました。自分が大切にしていたものや子供時代に置き去りにしてきちゃったものは何だったんだろうって感じられる優しい作品でした。
― ありがとうございました。
プーの言葉は玉城が語ったように、一見無駄に見えることでも大きな意味があることを気付かせてくれる。「自分が大切にしていたモノ」は人それぞれだが、それを思い出すきっかけとなるプーの言葉は、自分の時間の過ごし方や誰とその時間を過ごすのかを見直すきっかけになるだろう。(modelpress編集部)[PR]提供元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
玉城ティナ(たましろ・てぃな)プロフィール
1997年10月8日、沖縄県生まれ。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、2012年、講談社主催の「ミスiD(アイドル)2013」でグランプリを受賞。2012年よりファッション雑誌の専属モデルを務め、同世代の女性から絶大な支持を集める。2014年からは女優としての活動もスタートし、2018年には初主演映画も公開された。『プーと大人になった僕』あらすじ
少年クリストファー・ロビンが、“100エーカーの森”に住む親友のくまのプーや仲間たちと別れてから長い年月が経った。大人になったクリストファー・ロビンは、妻のイヴリンと娘のマデリンと共にロンドンで暮らし、仕事中心の忙しい毎日を送っていた。ある日クリスファー・ロビンは、家族と実家で過ごす予定にしていた週末に、仕事を任されてしまう。会社から託された難題と家族の問題に悩むクリストファー・ロビン。そんな折、彼の前にかつての親友プーが現れる。
プーに「森の仲間たちが見つからない、一緒に探してほしいんだ」と頼まれたクリスファー・ロビンは、子供の頃プーたちと過ごした“100エーカーの森”へ。何一つ変わらないプーやピグレット、ティガー、イーヨー、カンガとルーの親子。仲間たちとの再会に喜びと懐かしい日々を感じながらも、仕事に戻らなければならないことを思い出す。「仕事って、ぼくの赤い風船より大事なの?」と、悲しむプーたち。急いでロンドンに戻ったクリストファー・ロビンは、森に会議の重要な書類を忘れてしまう。
一方、クリストファー・ロビンの忘れものに気づいたプーと仲間たちは、マデリンの助けを借り、親友のため、初めて“100エーカーの森”を飛び出し、ロンドンへと向かう。クリストファー・ロビンが忘れてしまった、本当に「大切なモノ」を届けるために。
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