彼女からの「友達のサプライズ自慢」に冷たく返した僕が、翌週末ディナーを予約した話
仕事中に届いた「友達のサプライズ」
その日、僕は社内のトラブル対応で午後の予定が押していました。昼休憩を取れないまま画面と向き合っていたところ、彼女からメッセージが届きました。
「友達が彼氏にサプライズされたんだって」
読んだ瞬間、これはまずいなと思いました。彼女が他人のサプライズ話を送ってくるとき、ただの世間話で済んだ試しがありません。でも仕事中だったので、「へー」と返すのが精一杯でした。
続けて「いいなー」と来たときには、もう次のミーティングが始まっていて、答える余裕はありませんでした。
「ふーん」と打って残った後味
夕方、ようやく一息ついて画面を見たら、彼女の「いいなー」がまだ残っていました。返さなきゃと思って打ったのが「ふーん」でした。送ってから、もう少し優しく書けばよかったとは思いました。でも、長い返事を打つと「サプライズの話題」に乗せられる気がして、どうしても短くしてしまったのです。
家に帰ると、彼女はいつも通りに迎えてくれました。けれど、目が合う回数が少なかった。何かを察してほしいけれど自分からは言わない、彼女がそうなるときの空気でした。
「結局、女の子って嬉しいと思うんだよ」
翌日の昼、ランチの席で彼女がぽつりと言いました。
「結局、女の子って嬉しいと思うんだよ、ああいうの」
やっぱり、と思いました。彼女はサプライズが欲しいというより、僕が興味を持つことを欲しがっているのだと、ずっと感じてきました。何か言いたかったのですが、上手い言葉が出てこず「そう、なんだ」とだけ返しました。
その夜、寝室で天井を見ながら、彼女が望むことを一度くらいやっておくべきなのかもしれないと考えていました。同時に、自分の言い分があることも頭にありました。
そして...
日曜の夜、思い切って「来週末、ちょっと予定空けといて」と伝えました。サプライズと呼ぶには地味かもしれませんが、付き合った頃に何度か行ったレストランを予約することにしたのです。理由を聞かれて、上手く答えられず「行きたいところがある」とだけ伝えました。
当日は、席についてから「いつもありがとう」と短く言いました。気の利いた言葉が苦手なので、それくらいしか出てこなかったのです。
それでも、当日に少しだけ恥ずかしそうに笑った彼女を見て、悪い決断ではなかったと思えました。次は、彼女に何か言わせる前に動ける自分になりたい。けれど、そこまで辿り着くにはもう少し時間がかかりそうです。
(20代男性・エンジニア)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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